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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能APIリファレンス(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

2.1 オートメーションメソッドの概要

List Worksクライアントは、オートメーションメソッドを使用して、ほかのアプリケーションやスクリプトから、List Worksクライアントの機能を制御することができます。

オートメーション メソッド/プロパティを記述するとき、CreateObject関数などに指定するオブジェクト名は、以下の名前を使用します。

  リストナビの機能:ListNavi.Application
  リストビューアの機能:ListViewer.Application

クライアント機能オートメーション一覧表

以下に、リストナビ、およびリストビューアのオートメーション メソッド/プロパティを示します。

リストナビ

オートメーションメソッド/プロパティ

機能

Change

オブジェクト情報の変更

ClearSearchCondition

帳票の検索条件の解除

Connect

リスト管理サーバへの接続

Copy

オブジェクトの複写/移動

Count

オブジェクトの数の取得

CreateLocalKeepFolder

マイ コンピュータの保管フォルダの作成

CreateRemoteKeepFolder

リスト管理サーバの保管フォルダの作成

Delete

フォルダ/帳票の削除

DeleteFolder

フォルダの削除

Deliver

受信フォルダ内の帳票の再振り分け (注1)

Disconnect

リスト管理サーバからの切断

Filing

ファイリング

For Each ・・・ Next

オブジェクト一覧の取得

GetOpenFileName

帳票を開くためのファイル名を取得

Item

オブジェクト情報の取得

ItemListPrint

オブジェクト一覧の印刷

ItemListSave

オブジェクト一覧のファイル出力

LocalPageSetup

ローカル印刷のページ設定

LocalPrint

ローカル印刷

Maximize

ウィンドウの最大化

Minimize

ウィンドウの最小化

Move

ウィンドウの移動

OpenFolder

フォルダを開く

OpenItem

選択されているオブジェクトを開く

Quit

リストナビの終了

RemotePageSetup

リモート印刷のページ設定 (注1)

RemotePrint

リモート印刷(Solaris版の場合はSolaris9またはSolaris10のみ)

Restore

ウィンドウを元のサイズに戻す

ResumeRemotePrint

リモート印刷の再開 (注1)

SearchList

帳票を検索

SelectAllItem

すべてのオブジェクトを選択

SelectFile

保管フォルダ内のオブジェクトを選択

SelectItem

オブジェクトを選択

SelectNextItem

次のオブジェクトを選択

SelectPrevItem

前のオブジェクトを選択

SetDeviceCondition

一覧の表示条件の設定(装置フォルダ)

SetKeepCondition (注2)

一覧の表示条件の設定(保管フォルダ)

SetKeepConditionEx

一覧の表示条件の設定(保管フォルダ)

SetPrintCondition

一覧の表示条件の設定(印刷フォルダ)

SetReceiveCondition

一覧の表示条件の設定(受信フォルダ)

SetSearchDateCondition

帳票の検索条件の設定(日付情報)

SetSearchManageCondition

帳票の検索条件の設定(管理情報)

SetSearchTextCondition

帳票の検索条件の設定(印刷データ内の文字情報)

ShowApp

ウィンドウの表示/非表示

Size

ウィンドウのサイズ変更

StartRemotePrint

リモート印刷の開始 (注1)

StopRemotePrint

リモート印刷の中断 (注1)

UnselectItem

オブジェクトの選択状態の解除

注1:

Windows版のみの機能です。

注2:

ListWORKS、およびList Works V6.0L10/6.0から移行した場合に、プログラムを変更しなくても継続して運用できるよう、互換のために用意されているメソッドです。
通常はSetKeepConditionExメソッドを使用してください。


リストビューア

オートメーション メソッド

機能

Activate

リストビューアをアクティブにする

Cascade

重ねて表示

Copy

クリップボードへコピー

DataConvert

データ変換

ExtractCancel

絞り込みの解除

ExtractFind

検索による絞り込み

ExtractItem

記入による絞り込み

ExtractPage

ページによる絞り込み

FieldArea

帳票項目の範囲の追加

FieldClear

帳票項目の削除

FieldClearPage

帳票項目の削除(先頭/中間/最後のページごと異なる範囲)

FieldDate

帳票項目の日付型の範囲の追加

FieldDefineMode

帳票項目の設定

FieldItem

帳票項目の追加

FieldItemPage

帳票項目の追加(先頭/中間/最後のページごと異なる範囲)

Find

印刷データを検索

FindClear

検索条件の削除

FindDataConvert

検索結果のデータ変換(行の一覧)

FindDate

日付の検索条件の設定

FindLoad

検索条件の読み込み

FindNext

下方向に検索

FindNumeric

数値の検索条件の設定

FindOption

検索の方法の設定

FindOrderConvert

検索結果のデータ変換(表形式の一覧)

FindOrderSelect

検索結果の表形式の一覧の項目名の選択

FindPrev

上方向に検索

FindResult

検索結果の表示/非表示

FindResultList

検索結果一覧の表示/非表示

FindSave

検索条件の保存

FindString

文字列の検索条件の設定

FullScreen

全画面表示

GetCurrentTotalPage

全ページ数の取得

HScroll

水平方向へスクロール

IsExtract

絞り込み状態の取得

ItemList

記入の一覧の表示/非表示

LocalPrint

帳票を印刷

Maximize

ウィンドウの最大化

Minimize

ウィンドウの最小化

Move

ウィンドウの移動

Open

帳票を開く

Option

オプションの設定

PageBottom

最後のページへ

PageJump

指定のページへ

PageNext

次のページへ

PagePrev

前のページへ

PageSetup

ページ設定

PageTop

最初のページへ

PanWindow

パンウィンドウの表示/非表示

Quit

リストビューアの終了

Restore

ウィンドウを元のサイズに戻す

Save

上書き保存

SaveAs

名前を付けて保存

Select

範囲選択

SelectAll

すべて選択

Show

表示項目の設定

ShowApp

ウィンドウの表示/非表示

Size

ウィンドウのサイズ変更

Split

分割/分割解除

Tile

並べて表示

VScroll

垂直方向へスクロール

Zoom

倍率の指定


サンプルプログラム

オートメーションメソッドのサンプルプログラムは、List Worksクライアントの以下のフォルダ配下に格納されています。

List Worksのインストールフォルダ\Samples\sample.vbs

スクリプトを実行する場合は、実行する前に、ほかのウィンドウを最小化してください。

クライアント機能オートメーションの記述例については、“付録C オートメーションメソッドのサンプルプログラム”を参照してください。

注意

パラメタを省略するときの注意

複数のパラメタをもつオートメーション メソッド/プロパティで、パラメタ列の途中の値を省略する場合でも、パラメタの区切りを示す「,」は省略できません。パラメタを省略するときの記述方法の詳細は、それぞれのオートメーション メソッド/プロパティの使用例を参照してください。


復帰値に関する注意

  • 「正常終了しました。」とは、メソッドに指定したパラメタが正しく、List Works クライアント機能を制御したことを意味しています。そのため、List Works クライアント機能を制御した結果までは復帰値から判断することはできません。

  • 「異常終了しました。」とは、メソッドに指定したパラメタに誤りがあり、List Works クライアント機能を制御できなかったことを意味します。


使用上の注意

  • クライアントのオートメーション機能はクライアント上で動作することを前提としているため、WWWサーバでの動作を保証しておりません。例えば、ASP(Active Server Pages)経由で使用することはできません。

  • Microsoft Visual Basic.NETで開発した、クライアント機能オートメーションを使用したアプリケーションは、Windowsサーバ(x64)では32ビットアプリケーションとして動作させる必要があります。64ビットアプリケーションとしての動作は保証していません。

  • クライアントのオートメーション機能を使用する場合は、オペレーティングシステムにログインしている必要があります。例えば、ログオフ時、またはログオフしている状態で、タスクスケジューラにより、クライアントのオートメーション機能を使用したアプリケーションやスクリプトを起動しないでください。


パラメタに指定できる文字について

 使用できない文字など、文字の詳細については“解説書”を参照してください。