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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能APIリファレンス(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

2.3.30 FindString(文字列の検索条件の設定)メソッド

記述形式

object.FindString([範囲名 [,文字列 [,比較式 [,抜き出し範囲
                  [,基準の行からの行数 [,基準の行からの方向
                  [,範囲の確定条件/検索条件] ] ] ] ] ] ] )

機能

リストビューアに表示している帳票内のデータを検索する前準備として、文字列を検索する条件を設定します。


パラメタの説明

範囲名

検索を行う範囲名を、半角のダブルクォーテーション「""」で囲まれた文字列として指定します。選択した範囲を検索する場合には、「"選択した範囲(文字)"」を指定します。抜き出し範囲を検索する場合には、抜き出し範囲の名前を指定します。すべての抜き出し検索範囲を検索する場合には、「すべての抜き出し検索範囲」を指定します。
省略可能です。省略すると「"この帳票"」が指定されたものとみなします。

文字列

検索する文字列を、半角のダブルクォーテーション「""」で囲まれた文字列として指定します。文字列は、半角文字で40文字(全角文字で20文字)以内で指定します。
省略可能です。省略すると【検索】ダイアログボックスを表示します。

比較式

比較式を、0の数値で指定します。

  0:等しい

省略可能です。省略すると「0」が指定されたものとみなします。

抜き出し範囲

抜き出し範囲を検索するかを0か1の数値で指定します。

  0:抜き出し範囲を検索しない
  1:抜き出し範囲を検索する

省略可能です。省略すると「0」が指定されたものとみなします。

基準の行からの行数

基準の行を指定して検索する場合に、基準の行からの行数を指定します。
基準の行の場合は、「0」を指定します。
本パラメタは、FindOptionメソッドの「検索する行」に「3」を指定した場合に、有効になります。
省略可能です。省略すると「0」が指定されたものとみなします。

基準の行からの方向

基準の行を指定して検索する場合に、基準の行からの方向を0か1の数値で指定します。

  0:基準の行から下方向
  1:基準の行から上方向

基準の行の場合は、「0」を指定します。
本パラメタは、FindOptionメソッドの「検索する行」に「3」を指定した場合に、有効になります。
省略可能です。省略すると「0」が指定されたものとみなします。

範囲の確定条件/検索条件

不定数の複数行が1組となる帳票において、範囲を指定して検索する場合に、このメソッドで設定する検索条件が、範囲を確定するための条件か、範囲内を検索する条件かを0から3までの数値で指定します。

  0:範囲を確定する開始行の条件
  1:範囲を確定する終了行の条件
  2:確定した範囲を検索する条件1
  3:確定した範囲を検索する条件2

本パラメタはFindOptionメソッドの「検索する行」に「4」を指定した場合のみ有効になります。
省略可能です。省略すると「0」が指定されたものとみなします。


復帰値

TRUE

正常終了しました。

FALSE

異常終了しました。


使用例

複数の条件で検索する
  1. 検索条件を削除します。

      object.FindClear
  2. 範囲名「振込先」で「東京支店」と等しい文字列を検索する条件を設定します。

      object.FindString "振込先", "東京支店", 0, 0, 0, 0
  3. 範囲名「個人名」で「増田」と等しい文字列を検索する条件を設定します。

      object.FindString "個人名", "増田", 0, 0, 0, 0
  4. 2.と3.の条件で検索を行います。

      object.Find

基準の行を指定して検索する
  1. 検索条件を削除します。

      object.FindClear
  2. 検索する方法として「基準の行を指定して検索する」を設定します。

      object.FindOption  , , , 3
  3. 範囲名「振込先」で、「東京支店」と等しい文字列を基準の行として検索する条件を設定します。

      object.FindString "振込先", "東京支店", 0, , 0, 0
  4. 基準の行から2行上の範囲名「個人名」で、「増田」と等しい文字列を検索する条件を設定します。

      object.FindString "個人名", "増田", 0, , 2, 1
  5. 基準の行から1行下の範囲名「振込先」で、「合計」と等しい文字列を検索する条件を設定します。

      object.FindString "振込先", "合計", 0, , 1, 0
  6. 3.から5.の条件で検索します。

      object.Find

不定数の複数行が1組となる帳票において、範囲を指定して検索する
  1. 検索条件を削除します。

      object.FindClear
  2. 検索する方法として「範囲を指定して検索する」を設定します。

      object.FindOption  , , , 4
  3. 範囲名「振込先」で、「東京支店」と等しい文字列を、範囲を確定する開始行の検索条件として設定します。

      object.FindString "振込先", "東京支店", 0, , , , 0
  4. 範囲名「振込先」で、「合計」と等しい文字列を、範囲を確定する終了行の検索条件として設定します。

      object.FindString "振込先", "合計", 0, , , , 1
  5. 範囲名「個人名」で、「増田」と等しい文字列を検索する条件を設定します。

      object.FindString "個人名", "増田", 0, , , , 2
  6. 3.から5.の条件で検索します。

    object.Find

注意

  • Findメソッドを呼び出す前に、最大4つの検索条件が設定できます。

  • 検索条件を新たに設定し直す場合は、あらかじめ検索条件を削除しておく必要があります。検索条件を削除しないで設定すると、これまで設定された条件に追加されます。

  • FindOptionメソッドの「対象範囲」に「2」を指定した場合には、「範囲名」には、帳票項目の範囲名を指定する必要があります。帳票項目の範囲名を指定しない場合、FindOptionメソッドの「対象範囲」に「0」が指定されたものとみなされて検索されます。