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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
FUJITSU Software

第17章 L-Serverの操作

本章では、L-Serverの操作方法について説明します。

構築済みの物理サーバや仮想マシンと関連付けたL-Serverについても操作が行えます。
ただし、L-Serverの構成によって実行できる操作が異なります。
構築済みの物理サーバや仮想マシンとL-Serverの関連付け、および実行できる操作については、「第18章 構築済みの物理サーバまたは仮想マシンとL-Serverの関連付け」を参照してください。

可能な操作

L-Serverは以下の操作ができます。

表17.1 電源操作

操作

物理L-Server

仮想L-Server

参照先

VMware

Hyper-V

RHEL-Xen

OVM for x86 2.2

RHEL-KVM

Solarisゾーン

OVM for SPARC

Citrix XenServer

OVM for x86 3.x

Solaris10

Solaris11

起動 (注1)

17.1.1 起動」を参照してください。

停止 (注1)

17.1.2 停止」を参照してください。

再起動 (注1)

17.1.3 再起動」を参照してください。

リソースフォルダー内のすべてのL-Serverの一括起動 (注1)

17.1.4 リソースフォルダー内L-Serverの一括電源操作」の「リソースフォルダー内L-Serverの起動」を参照してください。

リソースフォルダー内のすべてのL-Serverの一括停止 (注1)

17.1.4 リソースフォルダー内L-Serverの一括電源操作」の「リソースフォルダー内L-Serverの停止」を参照してください。

リソースフォルダー内のすべてのL-Serverの一括再起動 (注1)

17.1.4 リソースフォルダー内L-Serverの一括電源操作」の「リソースフォルダー内L-Serverの再起動」を参照してください。

注1) 機能によっては、サーバ仮想化ソフトウェアの設定を行う必要があります。詳細は、「設計ガイド VE」の「9.2.1 利用する製品別の設定」を参照してください。


表17.2 変更

操作

物理L-Server

仮想L-Server

参照先

VMware

Hyper-V

RHEL-Xen

OVM for x86 2.2

RHEL-KVM

Solarisゾーン

OVM for SPARC

Citrix XenServer

OVM for x86 3.x

Solaris10

Solaris11

仕様変更

○ (注1、注2)

○ (注1、注2)

○ (注3、注4)

○ (注4、注5)

17.2.1 仕様変更」を参照してください。

基本情報の変更

○ (注1、注2)

○ (注1、注2)

17.2.2 基本情報の変更」を参照してください。

ディスクの増設と削減

○ (注6)

×

○ (注7)

○ (注1)

○ (注8)

○ (注8)

17.2.3 ディスクの増設と削減」を参照してください。

ディスク容量拡張

×

×

×

×

×

×

×

×

×

17.2.6 ディスク容量の拡張」を参照してください。

L-Server間におけるディスクの共有

○ (注6)

×

×

×

×

×

×

× (注9)

×

×

17.2.4 L-Server間におけるディスクの共有」を参照してください。

ネットワークリソースの設定変更

○ (注10)

○ (注10)

○ (注10)

○ (注10)

○ (注10)

○ (注10)

○ (注10)

○ (注10)

○ (注10)

17.2.5 ネットワークリソースの設定変更」を参照してください。

注1) サーバ管理製品で管理されていないVMホストの場合、操作または変更できません。
注2) サーバ管理製品の登録が必要です。
注3) 電源ON状態での以下の項目の変更は、RORコンソールからは利用できません。

  • CPU数

  • CPU性能

  • メモリサイズ

注4) OS種別は変更できません。
注5) 電源ON状態での以下の項目の変更は、RORコンソールからは利用できません。

  • CPU数

  • メモリサイズ

注6) SANブートの場合だけ操作できます。
注7) ディスクの削減はできません。大域ゾーンからディスクの削減を実行してください。
大域ゾーンからディスクを削減する方法は以下のとおりです。

  1. 大域ゾーンで以下のコマンドを実施してください。

    #/usr/sbin/zonecfg -z VM名 "remove fs dir=マウントポイント" <RETURN>

    VM名は、RORコンソールで確認できるVMゲスト名です。

    マウントポイントは、L-Serverの属性として確認できるディスクのデバイスパスです。(例:/rcx/disk001)

  2. L-Serverに相当する非大域ゾーンをリブートしてください。

  3. 大域ゾーンで以下のコマンドを実施してください。

    #/usr/sbin/zfs list <RETURN>

  4. 大域ゾーンで以下のコマンドを実施してください。

    #/usr/sbin/zfs destroy ファイルシステム <RETURN>

    ファイルシステムの確認方法は以下のとおりです。

    zfs listコマンドの出力におけるNAME欄にはデータセット名が表示されています。

    本製品が生成したディスクリソースに対応するデータセット名の書式は、仮想ストレージに対応する以下の部分です。

    zpool名/rcx/VMゲスト名/デバイスパスのdiskXXX

    本製品のディスクに対応するデータセット名をファイルシステムとして指定してください。

注8) 電源ON状態でのディスクの増設と削減は、RORコンソールからは利用できません。
注9) 本製品上から設定できません。L-Serverを作成したあと、VMホスト上で共有するディスクを設定してください。
注10) 仮想L-ServerのIPアドレスとネットワークリソースの変更は、定義済み状態の場合だけ操作できます。


表17.3 コンソールの利用

操作

物理L-Server

仮想L-Server

参照先

VMware

Hyper-V

RHEL-Xen

OVM for x86 2.2

RHEL-KVM

Solarisゾーン

OVM for SPARC

Citrix XenServer

OVM for x86 3.x

Solaris10

Solaris11

コンソールの利用

×

×

×

×

×

×

×

×

17.3 コンソールの利用」を参照してください。


表17.4 削除

操作

物理L-Server

仮想L-Server

参照先

VMware

Hyper-V

RHEL-Xen

OVM for x86 2.2

RHEL-KVM

Solarisゾーン

OVM for SPARC

Citrix XenServer

OVM for x86 3.x

Solaris10

Solaris11

削除

○ (注1、注2)

○ (注1、注2、注3)

17.4 削除」を参照してください。

注1) サーバ管理製品で管理されていないVMホストの場合、操作または変更できません。
注2) サーバ管理製品の登録が必要です。
注3) ほかのL-Serverと共有しているディスクを持つL-Serverは削除できません。


表17.5 クローニングイメージの操作

操作

物理L-Server

仮想L-Server

参照先

VMware

Hyper-V

RHEL-Xen

OVM for x86 2.2

RHEL-KVM

Solarisゾーン

OVM for SPARC

Citrix XenServer

OVM for x86 3.x

Solaris10

Solaris11

クローニングイメージの採取

×

×

×

○ (注1)

17.5.1 採取・登録」を参照してください。

クローニングイメージの表示

○ (注2)

○ (注2)

17.5.2 表示」を参照してください。

クローニングイメージの登録解除

○ (注2)

○ (注2)

17.5.3 登録解除」を参照してください。

クローニングイメージの削除

×

×

×

17.5.4 削除」を参照してください。

注1) クローニングイメージ採取時に、イメージの格納先を指定できません。イメージは、採取する仮想L-Serverのシステムディスクと同じ仮想ストレージに格納されます。
注2) サーバ管理製品で管理されていないVMホストの場合、操作または変更できません。


表17.6 スナップショットとバックアップ・リストア

操作

物理L-Server

仮想L-Server

参照先

VMware

Hyper-V

RHEL-Xen

OVM for x86 2.2

RHEL-KVM

Solarisゾーン

OVM for SPARC

Citrix XenServer

OVM for x86 3.x

Solaris10

Solaris11

スナップショットの採取

×

×

×

×

×

×

×

○ (注1、注2)

×

17.6.1 スナップショット」の「採取」を参照してください。

スナップショットのリストア

×

×

×

×

×

×

×

×

17.6.1 スナップショット」の「リストア」を参照してください。

スナップショットの削除

×

×

×

×

×

×

×

×

17.6.1 スナップショット」の「削除」を参照してください。

システムイメージのバックアップ

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

17.6.2 バックアップ・リストア」の「バックアップ」を参照してください。

システムイメージのリストア

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

17.6.2 バックアップ・リストア」の「リストア」を参照してください。

システムイメージの削除

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

17.6.2 バックアップ・リストア」の「削除」を参照してください。

注1) コメントの文字として、シングルクォーテーション(')は使用できません。
注2) 電源ON状態でのディスクのスナップショットの採取は、RORコンソールからは利用できません。


表17.7 VMホスト間の移動(マイグレーション)

操作

物理L-Server

仮想L-Server

参照先

VMware

Hyper-V

RHEL-Xen

OVM for x86 2.2

RHEL-KVM

Solarisゾーン

OVM for SPARC

Citrix XenServer

OVM for x86 3.x

Solaris10

Solaris11

L-ServerのVMホスト間の移動
(マイグレーション)

×

○ (注1、注2)

×

○ (注1、注2)

17.7 VMホスト間の移動(マイグレーション)」を参照してください。

注1) サーバ管理製品で管理されていないVMホストの場合、操作または変更できません。
注2) サーバ管理製品の登録が必要です。


表17.8 L-Serverへのリソースの割当てと解放

操作

物理L-Server

仮想L-Server

参照先

VMware

Hyper-V

RHEL-Xen

OVM for x86 2.2

RHEL-KVM

Solarisゾーン

OVM for SPARC

Citrix XenServer

OVM for x86 3.x

Solaris10

Solaris11

L-Serverへのリソースの割当て

○ (注)

○ (注)

17.8.2.1 リソースの割当て」を参照してください。

L-Serverへのリソースの解放

○ (注)

○ (注)

17.8.2.2 リソースの解放」を参照してください。

注) サーバ管理製品で管理されていないVMホストの場合、操作または変更できません。


表17.9 物理サーバの用途変更

操作

物理L-Server

仮想L-Server

参照先

VMware

Hyper-V

RHEL-Xen

OVM for x86 2.2

RHEL-KVM

Solarisゾーン

OVM for SPARC

Citrix XenServer

OVM for x86 3.x

Solaris10

Solaris11

物理サーバの用途変更

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

17.9 物理サーバの用途変更」を参照してください


表17.10 仮想L-Serverのエクスポートとインポート

操作

物理L-Server

仮想L-Server

参照先

VMware

Hyper-V

RHEL-Xen

OVM for x86 2.2

RHEL-KVM

Solarisゾーン

OVM for SPARC

Citrix XenServer

OVM for x86 3.x

Solaris10

Solaris11

仮想L-Serverのエクスポート

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

17.10 仮想L-Serverのエクスポートおよびインポート」を参照してください

仮想L-Serverのインポート

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×


注意

  • RORコンソールおよびコマンドからの、L-Platformに含まれるL-Serverに対する操作には、制限があります。RORコンソールでは、コンソールの利用およびL-ServerのVMホスト間の移動(マイグレーション)だけを使用できます。コマンドでは、L-ServerのVMホスト間の移動(マイグレーション)だけを使用できます。

  • リソースフォルダーまたはテナントにL-Platformが含まれている場合、L-Platform配下のL-Serverは、一括電源操作の対象外です。

  • RORコンソールのサーバツリー上またはコマンドから、L-Serverに関連した物理サーバまたはVMゲストに対して操作を行う場合、L-Serverへの影響も考慮してください。

  • OS種別が"Other"の仮想L-Serverの場合、操作がゲストOSに反映されない可能性があります。

【OVM for SPARC】

  • ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した仮想L-Serverの電源操作やサーバ間の移動(マイグレーション)を行った場合、Solarisゾーン上に構築した非大域ゾーンにも影響するため、影響範囲を確認したうえで操作してください。