ここでは、ネットワークリソースの設定変更を行う方法について説明します。
以下の項目が変更できます。
操作 | L-Serverの状態 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
物理L-Server | 物理L-Server (iSCSIブート) | 仮想L-Server | |||||
定義済み | リソース未割当て | リソース割当て済み | すべて | 定義済み | リソース未割当て | リソース割当て済み | |
IPアドレスの変更 (管理LAN/業務LAN) (注1) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ (注2) | ○ (注2) |
NICまたはNICグループに接続するネットワークリソースの変更 | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ (注2) | ○ (注2) |
NICの追加と削除 | ○ | - | - | - | ○ (注4) | ○ (注5) | ○ (注5) |
アンタグVLANを使用する/しないの変更 | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - |
NICまたはNICグループに接続するネットワークリソースの追加と削除 | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - |
冗長化の変更 (例:NIC1、2の組合せをNIC3、4にする) | ○ | ○ (注3) | ○ (注3) | - | - | - | - |
冗長化の追加 (例:NIC1をNIC1、2の組合せにする) | ○ | ○ (注3) | ○ (注3) | - | - | - | - |
冗長化の削除 (例:NIC1、2の組合せをNIC1だけにする) | ○ | ○ (注3) | ○ (注3) | - | - | - | - |
注1) サブネットを越えたIPアドレスの変更はできません。
注2) VM製品の種別により異なります。詳細は、「表17.15 VM製品の種別による、ネットワークリソースとIPアドレスの変更(リソース未割当て/割当て済み)」を参照してください。
注3) 物理 L-Serverの管理LANとして、配備先の物理サーバの"管理LAN(MACアドレス1)" を選択してください。また、物理L-Serverの管理LANを冗長化する場合は、配備先の物理サーバの管理LANのNICすべてを含んでいる必要があります。
注4) VM製品の種別により異なります。詳細は、「表17.13 VM製品の種別によるNIC変更(定義済み)」を参照してください。
注5) VM製品の種別により異なります。詳細は、「表17.14 VM製品の種別によるNIC変更(リソース未割当て/割当て済み)」を参照してください。
リソース名 | 変更 | VMware | RHEL-KVM |
---|---|---|---|
NIC | 追加と削除 | ○ | × |
リソース名 | 変更 | VMware | Solarisゾーン | RHEL-Xen |
---|---|---|---|---|
NIC | 追加 | ○ | × | × |
削除 | ○ | × | × | |
定義追加 | × | ○ | × | |
定義削除 | × | ○ | × |
リソース名 | 変更 | VMware | Hyper-V |
---|---|---|---|
NIC | IPアドレス | ○ | × |
ネットワークリソース | ○ | × |
注意
L-Serverの仕様を変更しても、L-ServerにインストールされているOSの設定は変更されません。変更後のL-ServerのIPアドレスおよびネットワーク情報に合わせて、OSのネットワーク設定を変更してください。
物理L-Serverのネットワーク構成変更時に、CNAのLPVIDの値は自動的に反映されません。
[ファンクション数の拡大(オンボード)]が有効になっている場合、[リソース詳細]タブの[ネットワーク情報]から変更後の物理L-ServerのVLAN設定を確認し、CNAのLPVIDを変更してください。
物理L-Serverの場合、管理LANに使用しているNICの搭載位置は変更できません。
L-Server配備後は、VMwareからポートグループを利用するネットワークリソースのラベルの変更は行なわないでください。
誤ってポートグループを利用するネットワークリソースのラベルを変更してしまった場合、新規のL-Server配備に失敗します。
以下の手順で、ネットワークリソースの設定変更を行います。
L-Serverが定義済みの状態の場合
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[定義情報]を選択します。
[L-Serverの定義変更]ダイアログが表示されます。
[ネットワーク]タブでL-Serverのネットワークリソースの設定を変更します。
参考
物理L-Serverの場合
[ネットワーク]タブの操作は、「16.2.4 [ネットワーク]タブ」を参照ください。
仮想L-Serverの場合
[ネットワーク]タブの操作は、「16.3.4 [ネットワーク]タブ」を参照ください。
[OK]ボタンをクリックします。
L-Serverがリソース未割当状態またはリソース割当て済み状態の場合
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク構成]を選択します。
[L-Serverのネットワーク構成変更]ダイアログが表示されます。
以下の項目を入力します。
[追加]ボタンをクリックすると、ネットワークが追加できます。
[ネットワークの追加]ダイアログで、接続するネットワークリソースを選択します。
参考
- 新しいNICまたはNICグループを追加する場合、[ネットワークの追加]ダイアログの[NIC]に"(未定義)"のNIC番号を選択します。NICを冗長化する場合、冗長化に使用するNICのペアを選択します。
= 定義済みのNICまたはNICグループに接続するネットワークを追加する場合、[ネットワークの追加]ダイアログの[NIC]に定義済みのNIC番号を選択します。
[削除]ボタンをクリックすると、選択したネットワークが削除されます。
L-Server作成時に指定したNICの数にならないと[OK]ボタンが活性になりません。[OK]ボタンが非活性の場合、[追加]ボタンをクリックし、未定義のNICに構成を定義してください。
[変更]ボタンをクリックし、NICまたはNICグループに接続するネットワークリソースを選択します。
L-Serverに設定するIPアドレスを入力します。入力しなかった場合、自動的にIPアドレスが割り当てられます。
NICまたはNICグループにタグなしVLANを使用するか選択します。
[OK]ボタンをクリックします。
[ファンクション数の拡大(オンボード)]が有効で、かつ、タグなしVLANのネットワークリソースの設定を変更した場合、CNAのLPVIDを変更してください。
変更後のL-ServerのIPアドレスおよびネットワーク情報に合わせて、OSのネットワークを設定します。
詳細は、「導入ガイド CE」の「7.8 L-Serverのネットワーク冗長化とVLAN設定」を参照してください。
コマンドでは、rcxadm lserver modifyコマンドを実行します。
rcxadm lserver modifyコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。
NICまたはNICグループに接続している、ネットワークリソースとIPアドレスの変更は、rcxadm lserver modifyコマンドを使用します。これによって、仮想L-Serverのネットワークリソースの設定をVMゲストに合わせることができます。
NICの追加または削除は、rcxadm lserver attachまたはdetachコマンドを使用します。
NICを追加した場合、追加されたL-ServerのNICのIPアドレスに合わせて、OSのネットワーク設定をしてください。
rcxadm lserverコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。