ここでは、複数のL-Server間におけるディスクの共有方法について説明します。
前提条件
管理対象サーバとストレージがファイバーチャネル接続で共有されている構成の場合だけ、ディスクを共有できます。
1本目のディスク(システムボリューム)は、L-Server間で共有できません。
共有ディスクに対する同時アクセスの制御は、クラスタなどほかのアプリケーションで行います。
物理L-Serverで、かつSANブートの場合だけL-Server間でディスクを共有できます。
ディスクの共有をサポートしている仮想化種別については、「可能な操作」を参照してください。
【OVM for SPARC】
本製品から、複数のL-Serverでディスクを共有する設定は行えません。L-Serverを作成したあと、共有するディスクをVMホスト上で設定してください。
導入
新規に複数のL-Serverを作成し、L-Server間でディスクを共有する方法は以下のとおりです。
L-Serverの作成(1台目)
「第16章 L-Serverの作成」を参照して、L-Serverを作成します。
コマンドでL-Serverを作成する場合、rcxadm lserver createコマンドを実行します。
rcxadm lserver createコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」と「15.3.1 物理L-Server向け定義情報(XML)」を参照してください。
L-Serverの作成(2台目以降)
L-Serverを作成します。このとき、以下を選択してください。
L-Serverに割り当てるディスクとして、ディスクを選択します。
[割当て状態]で[割当て済み]を選択します。
割当て済みL-Serverとして、L-Serverの作成(1台目)で作成したL-Serverを選択します。
検索条件にこれらを指定すると、共有接続するディスクを絞り込めます。詳細は、「16.2.3 [ディスク]タブ」を参照してください。
共有ディスクの増設
すでに作成済みのL-Serverに対し、ディスクリソースを増設して共有する方法は、以下のとおりです。
1台目のL-Serverに対して、共有するディスクの増設
「17.2.3 ディスクの増設と削減」の増設の手順に従って、ディスクを増設します。
2台目以降のL-Serverに対して共有するディスクの増設
「17.2.3 ディスクの増設と削減」の増設の手順に従って、ディスクを増設します。このとき、以下を選択してください。
L-Serverに割り当てるディスクとして、ディスクを選択します。
"割当て状態"で"割当て済み"を選択します。
割当て済みL-Serverとして、共有するディスクを増設した1台目のL-Serverを選択します。
検索条件にこれらを指定すると、共有接続するディスクを絞り込めます。詳細は、「16.2.3 [ディスク]タブ」を参照してください。