ここでは、L-Serverの構成変更について説明します。
構成定義だけ作成済みのL-Serverの構成変更を行う場合は、「17.8.2.3 構成定義情報の変更」を参照ください。
ポイント
本製品は、VM管理製品に対して定期的に問合せを行います。
VM管理製品に対して仮想マシンの構成変更を行った場合、定期更新によって仮想L-Serverで利用している仮想マシンに構成変更の内容が反映されます。
VM管理製品を操作してストレージの増設、変更および削減を行った場合、仮想L-Serverのストレージの構成や状態の変化が検出されます。
本製品は、ストレージ製品に対して定期的に問合せを行います。
ストレージ管理製品を操作してストレージの変更を行った場合、物理L-Serverの、ストレージの状態の変化が検出されます。
仮想L-Serverでは、以下の情報が更新されます。
L-Server名 (注1)
CPU性能 (注2、注3)
CPU数 (注2)
メモリ容量 (注4)
VM管理製品固有情報
OS種別
サーバ冗長化 (注5)
ディスク本数
ディスク番号
ディスクサイズ
デバイスパス
用途
種別
注1) 仮想L-ServerのL-Server名とVM名について、以下を確認してください。
仮想L-ServerのL-Server名とVM名が同じ名前になるように設定した状態で、以下の操作を行うと、仮想L-ServerのL-Server名とVM名は同じ名前になります。
L-Serverの作成
L-Serverの基本情報の名前の変更
【Solarisゾーン(Solaris11)】
L-Serverの基本情報の名前の変更を行っても、VM名は変更されません。
仮想L-ServerのL-Server名とVM名が同じ名前になるように設定した状態で、以下の操作を行うと、VMの情報の変更が検知された際にL-Server名とVM名は同じ名前になります。
L-Serverの基本情報のラベルおよびコメントの変更
L-Serverの仕様変更
仮想L-Server名とVM名を同じ名前にする設定については、「17.8.1 導入」の「表17.17 定義ファイルの指定項目一覧」を参照してください。
注2) 【Solarisゾーン】
CPUのcap値を変更した場合以外に、非大域ゾーンで利用するSolarisゾーンリソースプールを以下のように変更した場合でも、CPU性能、CPU個数を変更します。
管理対象のSolarisゾーンリソースプールを管理対象外のSolarisゾーンリソースプールに変更した場合
管理対象外のSolarisゾーンリソースプールを管理対象のSolarisゾーンリソースプールに変更した場合
注3) OVM for SPARCの場合のCPU性能、CPU数については、「導入ガイド CE」の「8.8.8 OVM for SPARC利用時の注意点」の「L-ServerのCPU性能、CPU数の表示について」を参照してください。
注4) VMwareを使用している場合、メモリ制限値の設定によって反映される値が異なります。
メモリ制限値に"制限なし"が設定されている場合、メモリサイズの設定値が反映されます。
メモリ制限値に値が設定されている場合、メモリ制限値の設定値が反映されます。
Hyper-Vを使用している場合、動的メモリの設定によって反映される値が異なります。
動的メモリが有効な場合、最大メモリの設定値が反映されます。
動的メモリが無効な場合、バーチャルマシンメモリの設定値が反映されます。
注5) VMware FTの設定または解除が行われた場合だけ更新されます。
VM管理製品上で、仮想マシンに対してディスクの追加と削除を連続して行った場合、Storage Migrationに関するイベントログが出力されます。
注意
ネットワークの情報、および物理L-Serverは更新されません。
ストレージ管理製品を操作してディスクの増設または削減を行った場合、物理L-Serverのストレージの、構成の変化が検出されません。
作成した物理L-Serverの場合、以下の手順でディスクの増設または削減を反映してください。
ディスクを増設した場合
ストレージ管理製品を操作して物理サーバからディスクを削減してください。
物理サーバの電源がONの場合、事前に削減するディスクを未使用の状態にする必要があります。
物理L-Serverにディスクを増設してください。
詳細は、「17.2.3 ディスクの増設と削減」を参照してください。
ディスクを削減した場合
物理L-Serverからディスクを削減してください。
詳細は、「17.2.3 ディスクの増設と削減」を参照してください。
構築済みの物理サーバと関連付けた物理L-Serverの場合、以下の手順でディスクの増設または削減を反映してください。
物理サーバと物理L-Serverの関連付けを解除してください。
詳細は、「18.6 L-Serverの解除」を参照してください。
物理サーバと物理L-Serverを関連付けてください。
詳細は、「17.8.1 導入」を参照してください。
L-Serverの構成変更に失敗した場合でも、一部の情報の変更に成功している場合があります。このとき、変更された情報の反映に時間がかかります。定期的な問合せで、仮想マシンの情報が反映されます。
【KVM】【Solarisゾーン(Solaris10)】
ディスク、ネットワークの情報は更新されません。
【Solarisゾーン(Solaris11)】
ネットワークの情報は更新されません。
【Xen】【OVM for x86 2.2】
サーバ、ディスク、ネットワークの情報は更新されません。