ここでは、リソースフォルダー内L-Serverの一括電源操作について説明します。
リソースフォルダー内のL-Serverを一括して電源操作するには、事前にL-Serverに対して、起動の優先順位を設定します。
優先順位の設定は、[L-Serverの作成]ダイアログの[サーバ]タブまたは[L-Serverの仕様変更]ダイアログの[電源起動優先度]で設定します。
詳細は、「16.2 個々のパラメーターを指定した物理L-Serverの作成」または「16.3 個々のパラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照してください。
注意
テナント内L-Serverに対する一括電源操作は、Basicモードの場合だけにできます。
ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した仮想L-Serverは、一括電源制御の対象範囲に含まないことを推奨します。
ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した仮想L-Serverを、一括電源制御の対象範囲に含む場合は、Solarisゾーン上に構築した非大域ゾーンにも影響するため、影響範囲を確認して操作を行ってください。
また、ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した環境で、一括電源制御を使用する場合、ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築した仮想L-Serverの優先度は、そのSolarisゾーン上に構築した仮想L-Serverの優先度よりも高くなるよう設定してください。なお、電源制御は、仮想化製品の機能を使用して実施しているため、電源制御が失敗した場合、それぞれのL-Serverに対して再度電源操作してください。
リソースフォルダー内L-Serverの起動
以下の手順で、リソースフォルダー内のL-Serverを起動します。
オーケストレーションツリーで対象のリソースフォルダーまたはテナントを右クリックし、表示されたメニューで[電源]-[ON]を選択します。
[一括電源ON]ダイアログが表示されます。
ポイント
操作対象になるL-Serverの一覧を表示するには、[L-Server一覧]の左にあるアイコンをクリックします。
並び順は優先度が高い順です。
L-Serverの一覧を表示しなくても電源操作できます。
[OK]ボタンをクリックします。
リソースフォルダー内のL-Serverが優先順位に従って起動されます。
構成定義だけ作成済み(defined)のL-Serverで、以下のすべての条件を満たす場合、電源ONの対象になりません。
クローニングイメージが指定されている
起動ディスク(システムボリューム)が仮想ストレージから動的に作成される
RHEL-KVMの仮想L-Serverであること
別のテナントのリソースを使用しているL-Serverは、電源ONの対象になりません。
コマンドでは、rcxadm folder startを実行します。
rcxadm folder startコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.5 rcxadm folder」を参照してください。
リソースフォルダー内L-Serverの停止
以下の手順で、リソースフォルダー内のL-Serverを停止します。
オーケストレーションツリーで対象のリソースフォルダーまたはテナントを右クリックし、表示されたメニューで[電源]-[OFF]を選択します。
[一括電源OFF]ダイアログが表示されます。
ポイント
操作対象になるL-Serverの一覧を表示するには、[L-Server一覧]の左にあるアイコンをクリックします。
並び順は優先度が低い順です。
L-Serverの一覧を表示しなくても電源操作できます。
[OK]ボタンをクリックします。
リソースフォルダー内のL-Serverが優先順位に従って停止されます。
コマンドでは、rcxadm folder stopを実行します。
rcxadm folder stopコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.5 rcxadm folder」を参照してください。
リソースフォルダー内L-Serverの再起動
以下の手順で、リソースフォルダー内のL-Serverを再起動します。
オーケストレーションツリーで対象のリソースフォルダーまたはテナントを右クリックし、表示されたメニューで[電源]-[リブート]を選択します。
[一括リブート]ダイアログが表示されます。
ポイント
操作対象になるL-Serverの一覧を表示するには、[L-Server一覧]の左にあるアイコンをクリックします。
並び順は優先度が高い順です。
L-Serverの一覧を表示しなくても電源操作できます。
[OK]ボタンをクリックします。
リソースフォルダー内のL-Serverが優先順位に従って再起動されます。
コマンドでは、rcxadm folder restartを実行します。
rcxadm folder restartコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.5 rcxadm folder」を参照してください。