ここでは、L-Serverから周辺装置を利用する方法について説明します。
L-Serverを作成してOSをインストールする場合や、L-Serverの保守を行う場合、L-Serverのコンソールが取得できます。
通常の運用の場合、およびコンソールが取得できない場合、ネットワーク経由でL-Serverにログインしてください。
例
ネットワーク経由での接続の例
【Windows】
リモートデスクトップ接続
【Linux】
SSH接続
コンソール接続の前提条件
コンソール接続を利用するには、利用するL-Serverのサーバ種別によって前提条件が異なります。
物理L-Serverの場合
ハードウェアがPRIMERGYの場合で、iRMCのビデオコンソールリダイレクション機能が利用できる場合にコンソールを接続できます。
注意
コンソール接続は、ServerView Operations Managerの機能を利用します。
ServerView Operations Managerの詳細は、「解説書」の「6.1.2.4 必須ソフトウェア」を参照してください。
仮想L-Serverの場合
VMwareおよびHyper-V環境で、管理クライアントがインストールされ、かつ管理クライアントとVMホストが通信できる場合にコンソールを接続できます。
注意
コンソール接続は、管理クライアントの機能を利用します。事前に管理クライアントからコンソール接続できるか確認してください。
【VMware】
通常、管理サーバは管理クライアントにコンソールの接続先として、管理サーバに登録されているVMホストの管理LANのIPアドレスを通知します。そのため、管理LANに接続されていないネットワークに存在する管理クライアントからはコンソール接続ができません。
業務LANだけに接続されている管理クライアントからコンソール接続を行う場合は、管理サーバ上の定義ファイルに、管理クライアントから接続できるVMホストの接続先を設定します。管理サーバは、業務LANから接続できるVMホストの接続先を通知し、管理クライアントはコンソール接続ができます。
注意
定義ファイルに、VMホストに設定された業務LANの接続先を設定した場合、管理LANからのコンソール接続ができなくなります。
また、VMホストの接続先は、テナントごとに設定します。そのテナントに格納されたL-Serverのコンソール接続は、定義ファイルに設定されたVMホストの接続先に対して要求します。テナントごとに業務LANを分離した環境で、1台のVMホストを複数のテナントで共有できます。
業務LANからのコンソール接続を利用する場合の事前準備
業務LANからのコンソール接続を利用する場合は事前準備が必要です。
詳細は、「設計ガイド CE」の「E.1 VMware」を参照してください。
テナントごとのVMホスト接続先の設定
テナントに格納されているL-Serverのコンソール画面を起動するときの、VMホストの接続先を設定します。
詳細は、「導入ガイド CE」の「8.2 VMware」を参照してください。
VMware vSphereの仮想L-Serverのコンソール接続を利用する場合の設定 (VMware vSphere 5.1以降、6.0以前)
管理クライアントの設定
VMware vSphereのコンソール接続を利用する場合、管理クライアントにVMware Remote Console Plug-inがインストールされている必要があります。
詳細は「解説書」の「6.1.2.4 必須ソフトウェア」を参照してください。
VMware vSphereのコンソールは、ブラウザのプロキシの設定に従って、L-Serverが動作するVMホストに通信を行います。L-Serverが動作するVMホストと通信できるようにブラウザのプロキシの設定を行ってください。
プロキシサーバの設定
VMware vSphereのコンソールをプロキシサーバ経由で利用する場合、管理クライアントからL-Serverが動作するVMホストに通信できるようにプロキシサーバを設定する必要があります。
プロキシサーバへの接続を許可するネットワークとして、管理クライアントのIPアドレスまたはネットワークアドレスを設定します。
プロキシサーバへの接続を許可するポート番号として、VMware vSphereのコンソール接続で使用する以下のポート番号を設定します。
- 443
- 902
プロキシサーバの設定方法については、利用するプロキシサーバのマニュアルを参照してください。
注意
管理クライアントのOSがWindowsの場合、64ビット版のブラウザではコンソール接続を利用できません。
VMware vSphereの仮想L-Serverのコンソール接続を利用する場合の設定 (VMware vSphere 6.5以降)
管理クライアントの設定
VMware vSphereのコンソール接続を利用する場合、管理クライアントのブラウザに、vCenter Serverの証明書をインポートする必要があります。
vCenter Serverの証明書は、以下のURLにアクセスすることにより、vCenter Serverから取得できます。
https:<vCenter ServerのIPアドレス>
プロキシサーバの設定
VMware vSphereのコンソールをプロキシサーバ経由で利用する場合、管理クライアントからL-Serverが動作するVMホストに通信できるようにプロキシサーバを設定する必要があります。
プロキシサーバへの接続を許可するネットワークとして、管理クライアントのIPアドレスまたはネットワークアドレスを設定します。
プロキシサーバへの接続を許可するポート番号として、VMware vSphereのコンソール接続で使用する以下のポート番号を設定します。
- 443
以下のURLに対して、WebSocketを転送するように設定します。
wss://<VMホストのIPアドレス>/ticket
プロキシサーバの設定方法については、利用するプロキシサーバのマニュアルを参照してください。
RORマネージャの設定
RORマネージャーに、VMware PowerCLI6.5およびVMware HTML Console SDKをインストールする必要があります。
VMware HTML Console SDKのインストールについては、「導入ガイド CE」の「9.18 コンソール接続機能の設定(VMware vSphere6.5以降)」を参照してください。
注意
管理クライアントのOSがWindowsの場合、64ビット版のブラウザではコンソール接続を利用できません。
【Hyper-V】
管理クライアントはSCVMMやVMホストと同一ドメインに参加している必要があります。また、VM管理製品として登録されたSCVMMと同一バージョンのSCVMMのVMM管理者コンソールがインストールされている必要があります。
注意
Firefoxにてコンソール接続を利用する場合、RORマネージャーをインストールしたあとにJDK1.6以降を適用する必要があります。
コンソール
ここでは、L-Serverのコンソール接続について説明します。
以下の手順で、コンソール接続を行います。
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[コンソール画面起動]を選択します。
確認ダイアログが表示されます。
仮想L-Serverの場合、[OK]ボタンをクリックします。
L-Serverのコンソール画面が別の画面で表示されます。
注意
仮想L-Serverの場合、コンソール画面を起動するためには、Java Plug-inのポリシー設定で起動を許可する必要があります。
以下の手順でコンソール画面の起動を許可する設定を行います。
コンソール画面の起動を許可していない場合、コンソール画面を起動するための、Javaポリシー設定スクリプトの[ダウンロード]ダイアログが表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
Javaポリシー設定スクリプトがダウンロードされるので、保存してください。
保存したJavaポリシー設定スクリプトを実行して、コンソール画面の起動を許可する設定を行います。
設定後、Webブラウザをすべて終了します。
Webブラウザを起動して、再ログインしたあと、RORコンソールからコンソール画面を起動できるようになります。
【VMware】
以下の環境でコンソール画面を起動する場合は、Java Plug-inのポリシー設定を行う必要はありません。
VMware vSphere 5.1
VMware vSphere 5.5
VMware vSphere 6.0
VMware vSphere 6.5
WebブラウザにInternet Explorer 11を使用している場合、以下のメッセージが表示されることがあります。この場合、再度操作してください。
65685 |
VM製品として以下の製品を使用している仮想L-Serverの場合、電源OFF状態のL-Serverに対して、RORコンソールの起動を行うと、L-Serverは電源ON状態になります。
VMware vSphere 4.0
VMware vSphere 4.1
物理L-Serverの場合、2回目以降のコンソール画面起動時に、iRMCの管理画面が表示されることがあります。
iRMCの管理画面が表示された場合、iRMCの管理画面を閉じ、再度、コンソール画面を起動してください。
詳細は、「トラブルシューティング集」の「3.3 物理L-Serverのコンソール画面起動時にiRMCの管理画面が表示される場合がある。」を参照してください。
VM製品としてVMware vSphere 6.5以降を使用している仮想L-Serverの場合、コンソール接続をする前にL-Serverの電源をONにする必要があります。