ここでは、L-Serverの起動について説明します。
以下の手順で、L-Serverを起動します。
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[電源]-[ON]を選択します。
確認ダイアログが表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
L-Serverが起動されます。
構成定義だけ作成済み(defined)のL-Serverでは、サーバとディスクのリソースが割り当てられ、イメージの配付が行われたあと(クローニングイメージの指定がある場合)、起動されます。
サーバが解放された(preserved)L-Serverでは、サーバのリソースが割り当てられ、起動されます。
構成定義だけ作成済み(defined)、サーバが解放された(preserved)、およびリソース割当て済み(allocated)状態については、「17.8 L-Serverへのリソースの割当てと解放」を参照してください。
コマンドでは、rcxadm lserver startを実行します。
rcxadm lserver startコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。
ポイント
仮想L-Serverの[運用位置]が[起動毎に変更]の場合、仮想マシンが起動するVMホストの選択条件については、「設計ガイド CE」の「2.2.3 L-Server」の「L-Server配備先の選択」を参照してください。
注意
リソース割当て済み(allocated)またはサーバが解放された(preserved)仮想L-Serverでは、以下の状況でもVMゲストに起動指示を出します。
VMゲストが配備されているVMホストのCPUまたはメモリリソースが枯渇し、移行先のVMホストが存在しない([運用位置]が[起動毎に変更]の場合)
VMゲストが配備されているVMホストのCPUまたはメモリリソースが枯渇している([運用位置]が[固定]の場合)
VMホストでCPUまたはメモリリソースが確保できなかった場合、L-Serverの起動が異常終了します。その場合、出力されたメッセージを確認し、対処してください。
テナントを利用してリソースを隔離する場合、L-Serverの起動が制限される場合があります。
詳細は、「第21章 リソースフォルダーの操作」を参照してください。
【VMware】
L-Serverを起動したとき、オーバーヘッドメモリの確保に失敗し、起動に失敗する場合があります。
その場合、出力されたメッセージを確認し、対処してください。
【OVM for SPARC】
L-Serverを起動した場合、リソースの結合(bind)も併せて実行します。
本製品では、L-Serverの起動に伴い、構成情報を自動保存します。
本製品における構成情報の自動保存機能を無効にする場合、構成情報保存の実行可否を設定する定義ファイルに定義を追加してください。
定義ファイルの詳細については「導入ガイド CE」の「8.8.1 定義ファイルの作成」を参照してください。