ここでは、L-Serverへのリソースの割当てと解放について説明します。
L-Serverに割り当てる資源が存在しない環境でも、事前にL-Serverの定義だけを作成しておくなど、柔軟な構築・運用が行えます。
【Solarisゾーン(Solaris10)】【OVM for SPARC】
サーバ管理製品で管理されていないVMホスト上に、構築済みの仮想マシンとL-Serverを関連付けた際、定義ファイルの値に応じてL-Serverへのリソースの割当てと解放が設定されます。なお、構築済みの仮想マシンとL-Serverを関連付けたあとは、変更できません。
定義ファイルについては、「17.8.1 導入」を参照してください。
L-Serverを作成する際に、以下を設定します。
L-Serverの定義を作成
L-Serverの定義だけを作成する場合、L-Server作成時に、"構成定義のみ作成"を設定します。
詳細は、「16.2.1 [基本情報]タブ」および「16.3.1 [基本情報]タブ」を参照してください。
作成されたL-Serverには、IPアドレス/MACアドレス/WWNだけが割り当てられ、"[定義]"と表示されます。
L-Serverのサーバリソースを自動解放
L-Serverの電源をOFFにしたとき、サーバのリソースを解放する場合、L-Server作成時に[電源切断時のサーバ解放]を設定します。
詳細は、「16.2.2 [サーバ]タブ」および「16.3.2 [サーバ]タブ」を参照してください。
本設定が行われたL-Serverの電源がOFFになった場合、"[サーバ未割当]"と表示されます。
注意
サーバ種別が"物理"で用途変更により同じサーバのリソースを共有する場合、そのサーバのリソースを割り当てるL-Serverは[電源切断時のサーバ解放]を必ず設定してください。
[電源切断時のサーバ解放]を設定しないL-Serverにサーバのリソースが割り当てられると、そのサーバのリソースは共有できなくなります。
注意
サーバ仮想化ソフトウェアからVMゲストを削除したL-Serverは、リソース割当て状態が"unknown"と表示されます。
対処法については、「トラブルシューティング集」の「3.9 状態が"unknown"の仮想L-Serverに対する操作が失敗する。」を参照してください。
図17.3 L-Serverの状態遷移
未定義状態(undefined)以外の状態で、L-Serverの削除が行えます。