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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
FUJITSU Software

17.7.1 VMホスト間の強制移動(強制マイグレーション)

VMホストのハード故障などの際に、そのVMホスト上にある、仮想L-Serverに対して、サーバ間の強制移動(強制マイグレーション)を行う場合の手順を説明します。

本機能は、RHEL-KVMについてサポートします。


  1. 強制マイグレーション実行前の確認事項

    • 移動元のVMホストの設定において、VMゲストの自動起動設定が無効になっていること。

    • 移動元のVMホストの電源状態が停止状態であること。

    注意

    移動元のVMホストが停止していることを必ず確認してください。移動元のVMホストが動作している場合に指定すると、二重マウントの状態となりL-Serverのディスクのデータが破損する可能性があります。

  2. 強制マイグレーションの実行

    rcxadm lserver migrateコマンドに -force オプションをつけて実行します。

    rcxadm lserver migrateコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

  3. 強制マイグレーションの実行後の後処理

    1. 移動元のVMホストを保守モードに設定し、そのハードの保守が完了した後に、強制マイグレーションした仮想L-Serverに割り当てられているVMゲストの定義を削除してください。削除はVMホスト上で直接行ってください。

      注意

      削除前に、VMゲストを起動させないでください。移動先のVMホストでも移動させたVMゲストが動作している場合、二重マウントの状態となりL-Serverのディスクのデータが破損する可能性があります。

    2. 保守モードを解除してください。

    3. virshコマンドを使用し、VMゲストの定義を削除してください。【KVM】

      virshコマンドは、「Virtualization Administration Guide」の以下を参照してください。

      • Chapter 14. Managing guests with virsh

        URL: https://access.redhat.com/site/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/index.html