VMホストのハード故障などの際に、そのVMホスト上にある、仮想L-Serverに対して、サーバ間の強制移動(強制マイグレーション)を行う場合の手順を説明します。
本機能は、RHEL-KVMについてサポートします。
強制マイグレーション実行前の確認事項
移動元のVMホストの設定において、VMゲストの自動起動設定が無効になっていること。
移動元のVMホストの電源状態が停止状態であること。
注意
移動元のVMホストが停止していることを必ず確認してください。移動元のVMホストが動作している場合に指定すると、二重マウントの状態となりL-Serverのディスクのデータが破損する可能性があります。
強制マイグレーションの実行
rcxadm lserver migrateコマンドに -force オプションをつけて実行します。
rcxadm lserver migrateコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。
強制マイグレーションの実行後の後処理
移動元のVMホストを保守モードに設定し、そのハードの保守が完了した後に、強制マイグレーションした仮想L-Serverに割り当てられているVMゲストの定義を削除してください。削除はVMホスト上で直接行ってください。
注意
削除前に、VMゲストを起動させないでください。移動先のVMホストでも移動させたVMゲストが動作している場合、二重マウントの状態となりL-Serverのディスクのデータが破損する可能性があります。
保守モードを解除してください。
virshコマンドを使用し、VMゲストの定義を削除してください。【KVM】
virshコマンドは、「Virtualization Administration Guide」の以下を参照してください。
Chapter 14. Managing guests with virsh
URL: https://access.redhat.com/site/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/index.html |