ダイレクトバックアップ使用手引書 - SPシリーズ - |
目次
索引
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ダイレクトバックアップのバックアップ/リストア(リカバリ)機能について説明します。
ダイレクトバックアップでは、さまざまなプラットフォームのデータをバックアップできるような構成で、バックアップ機能を提供しています。
各バックアップ機能を使い分けることで、ETERNUS3000/6000,GR seriesまたはETERNUS NR1000F seriesに配置された異種プラットフォームのデータを一括管理することができます。
各バックアップ機能がバックアップ可能なプラットフォームについて表2.1 に示します。
バックアップタイプ |
業務サーバに搭載されたプラットフォーム |
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論理デバイスバックアップ |
UNIX |
Solaris 2.6 OS から Solaris 10 OS(※1) まで |
Windows |
Windows NT Server 4.0 |
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論理ユニットバックアップ |
UNIX |
Solaris 2.6 OS から Solaris 10 OS(※1)まで |
Windows |
Windows NT Server 4.0 |
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Symfowareデータベースのバックアップ |
UNIX |
Solaris 2.6 OS から Solaris 9 OS まで |
グローバルサーバの業務データのバックアップ |
グローバルサーバ |
OSIV/MSP |
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ |
プラットフォームに依存しません。 |
※1: |
Solaris 10 OSはグローバルゾーンのみサポート |
※2: |
NFS および CIFS をサポートしているソフトウェア |
ダイレクトバックアップがサポートするバックアップ運用の構成を説明します。
ダイレクトバックアップによるバックアップ運用では、SSF/Backup FacilityとETERNUS3000/6000,GR seriesがFC I/F (Fibre Channel Interface) により、またはFC-SW (Fibre Channel SWitch)を介して直接接続された形態をサポートします。
ダイレクトバックアップによるバックアップ運用では、SSF/Backup Facilityに接続されたすべてのETERNUS3000/6000,GR seriesに論理ユニットプールを確保します。そして、直接テープへバックアップする以外は、論理ユニットプールを使用してバックアップを行います。
バックアップに使用できる論理ユニットプールは、バックアップを行う業務ボリュームまたは論理ユニットが存在するETERNUS3000/6000,GR series内の論理ユニットプールです。
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SSF/Backup Facilityと直接接続されていないETERNUS3000/6000,GR seriesに存在する業務ボリュームまたは論理ユニットに対して、ダイレクトバックアップによるバックアップ運用は行えません。 |
ダイレクトバックアップによるバックアップ運用では、SSF/Backup FacilityとETERNUS NR1000F seriesをLANおよびFC I/F (Fibre Channel Interface) で接続します。そして、FC I/F (Fibre Channel Interface) 側の接続において、バックアップ運用における業務サーバ以外の構成要素が、FC-SW (Fibre Channel SWitch)を介して直接接続された形態をサポートします。
ダイレクトバックアップによるバックアップ運用では、ETERNUS NR1000F seriesのデータを直接テープへバックアップします。
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SSF/Backup Facilityと直接接続されていないETERNUS NR1000F seriesに対して、ダイレクトバックアップによるバックアップ運用は行えません。 |
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップを行う場合は、1台の磁気テープライブラリシステムを複数台のSSF/Backup Facilityから共有することはできません。 |
論理デバイスバックアップでは、業務サーバが保有しているETERNUS3000/6000,GR seriesの論理デバイスに対して、ダイレクトバックアップサーバと業務サーバ上のエージェント機能が連携した、論理デバイス単位 (スライス単位)またはボリュームグループ単位のバックアップ/リストアを行います。
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論理デバイスバックアップでのリストアはスライス単位またはボリュームグループ単位のため、バックアップデータを元の業務ボリュームにリストアすると、リストアを期待しないファイル/ディレクトリまでバックアップ時点のデータに戻ってしまいます。これを回避するには、sprestfileコマンドによって必要なファイル/ディレクトリのみをリストアしてください。 |
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論理デバイスバックアップにおけるファイル/ディレクトリ単位のリストア手順については、「第9章 論理デバイスバックアップの運用操作」の「sprestfileコマンドの利用」を参照してください。 |
論理ユニットバックアップでは、バックアップ対象のデバイスが含まれるETERNUS3000/6000,GR seriesの論理ユニットに対して、ダイレクトバックアップサーバと業務サーバ上のエージェント機能が連携しない、論理ユニット単位のバックアップ/リストアを行います。
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論理ユニットバックアップでのリストアは論理ユニット単位のため、バックアップデータを元の論理ユニットにリストアすると、リストアを期待しないスライスまでバックアップ時点のデータに戻ってしまいます。これを回避するには、いったん、一時利用ボリュームの論理ユニットにリストアした後、必要なデータのみを手作業でコピーしてください。 |
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論理ユニットバックアップにおけるスライス単位、ファイル/ディレクトリ単位のリストア手順については、『SSF/Backup Facility運用手引書』の「1.1.15 論理ユニットバックアップ」を参照してください。 |
ETERNUS3000/6000,GR seriesの論理デバイス上にSymfowareデータベースを構築している場合に、SymfowareのAdvanced Backup Control / Controllerと連携することで業務運用中にバックアップデータを採取することができます。
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Symfoware Advanced Backup Control / Controllerを使用したバックアップ運用については、『Symfoware(R) Server RDB管理者ガイド』の"Advanced Backup Controller使用時の運用"の章を参照ください。 |
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、ETERNUS NR1000F seriesのボリュームに対して、業務サーバと連携しないテープへのバックアップ/リストアをボリュームに含まれるディレクリ単位で行います。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、ボリュームを“/vol/ボリューム名”という名称のディレクトリとして参照できるため、ボリューム単位のバックアップ運用も行えます。 |
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでのリストアはディレクトリ単位のため、バックアップデータを元のディレクトリにリストアすると、リストアを期待しないファイルまでバックアップ時点のデータに戻ってしまいます。これを回避するには、いったん、一時利用ボリュームのディレクトリにリストアした後、必要なデータのみを手作業でコピーしてください。 |
グローバルサーバに搭載されたSystemwalker StorageMGR GR/CFとダイレクトバックアップの連携により、SSF/Backup Facilityに接続されたグローバルサーバ上からETERNUS6000の論理ユニットに対するバックアップ運用を行うことができます。
グローバルサーバの業務データのバックアップ運用では、Systemwalker StorageMGR GR/CFの制御文によってバックアップを行います。
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グローバルサーバの業務データのバックアップ運用におけるバックアップ運用における操作については、『OSIV Systemwalker StorageMGR GR/CF使用手引書』を参照してください。 |
しかし、障害などでグローバルサーバが使用できなくなった場合に、SSF/Backup Facility上からグローバルサーバの業務データを復旧させるための機能をダイレクトバックアップから提供しています。
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SSF/Backup Facility上からグローバルサーバの業務データを復旧させるための手順については、「付録D グローバルサーバの業務データのバックアップ運用操作」の「グローバルサーバの業務データの復旧」を参照してください。 |
ダイレクトバックアップの各バックアップタイプにおいて、以下のユーザインターフェイスを提供します。
項目 |
論理デバイスバックアップ |
論理ユニットバックアップ |
Symfowareデータベースのバックアップ |
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ |
グローバルサーバの業務データのバックアップ |
バックアップの実行 |
ダイレクトバックアップ またはSoftek AdvancedCopy Manager 提供のコマンド、またはバックアップ管理画面 |
ダイレクトバックアップ提供のコマンド |
ダイレクトバックアップ またはSoftek AdvancedCopy Manager 提供のコマンド、またはバックアップ管理画面 |
ダイレクトバックアップ提供のコマンド |
Systemwalker StorageMGR GR/CFの制御文 |
リストアの実行 |
Softek AdvancedCopy Manager 提供のコマンド、またはバックアップ管理画面 |
ダイレクトバックアップ提供のコマンド |
Softek AdvancedCopy Manager 提供のコマンド、またはバックアップ管理画面 |
ダイレクトバックアップ提供のコマンド |
Systemwalker StorageMGR GR/CFの制御文、またはダイレクトバックアップ提供のコマンド |
バックアップポリシーの設定 |
バックアップ管理画面 |
ダイレクトバックアップ提供のコマンド |
バックアップ管理画面 |
ダイレクトバックアップ提供のコマンド |
Systemwalker StorageMGR GR/CFの制御文 |
処理状況および処理結果の確認 |
バックアップ管理画面 |
Systemwalker StorageMGR GR/CFの制御文、またはバックアップ管理画面 |
|||
バックアップデータの履歴情報の参照 |
ダイレクトバックアップ 提供のコマンド、またはバックアップ管理画面 |
ダイレクトバックアップ提供のコマンド |
ダイレクトバックアップ 提供のコマンド、またはバックアップ管理画面 |
ダイレクトバックアップ提供のコマンド |
Systemwalker StorageMGR GR/CFの制御文、またはダイレクトバックアップ提供のコマンド、バックアップ管理画面 |
バックアップ運用における各処理(バックアップ、リストア(リカバリ)、テープへのコピーの処理など)は、表2.3 の実行単位で行われます。
バックアップタイプ |
実行単位 |
論理デバイスバックアップ |
業務ボリューム (論理デバイスまたはボリュームグループ) |
論理ユニットバックアップ |
論理ユニット (OLU) |
Symfowareデータベースのバックアップ |
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ |
ディレクトリ |
グローバルサーバの業務データのバックアップ |
論理ユニット (MLU) |
ダイレクトバックアップによるバックアップ運用に関する注意事項を以下に示します。
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バックアップ用の論理ユニットを1世代分しか持たないバックアップ運用については、『SSF/Backup Facility運用手引書』の「1.1.4 バックアップ用の論理ユニットを1世代分しか持たないバックアップ運用」を参照してください。 |
ダイレクトバックアップでは、バックアップポリシーに基づいてバックアップを行います。
バックアップ運用の途中でバックアップポリシーを変更しても、以前に採取したバックアップデータは無効にならず、継続して世代管理されます。
ただし、一部のバックアップポリシー(例えば、「バックアップ先」や「ディスク保存世代数」)を変更する場合は、バックアップデータの扱いに注意が必要です。
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グローバルサーバの業務データのバックアップ運用では、Systemwalker StorageMGR GR/CFの制御文によってバックアップを行います。 |
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バックアップポリシーに関する詳細は、「第3章 バックアップポリシー」を参照してください。 |
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バックアップポリシーの変更に関する詳細は、「第3章 バックアップポリシー」の「バックアップポリシーの変更に関する注意事項」を参照してください。 |
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バックアップ操作についての詳細は、以下のいずれかを参照してください。 |
ダイレクトバックアップでは、ETERNUS3000/6000,GR series上にある業務ボリュームのデータを ETERNUS3000/6000,GR seriesに装備されたアドバンスト・コピー機能により 瞬時にバックアップを行います。
この機能により、バックアップによる業務停止時間を短く済ませることができます。
アドバンスト・コピー機能を使用するテープへのバックアップでは、ETERNUS3000/6000,GR series上の業務ボリュームを論理ユニットプールの論理ユニットにバックアップした後で、テープへデータ転送を行っています。
論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップでは、論理ユニットプールの論理ユニットへのバックアップを行わないで、直接にテープへのデータ転送を行う機能を提供します。
この機能により、論理ユニットプールにおいて一時的に使用する論理ユニットを割り当てる余裕がない状態でも、テープへのバックアップが可能となります。
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Symfowareデータベースのバックアップ運用では、論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップは行えません。 |
なお、論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップのみでダイレクトバックアップを運用する場合でも、SP論理ユニット使用用途設定ファイル (/sp/uty/conf/diskadm/luinfo.conf) を定義してください。
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SP論理ユニット使用用途設定ファイル (/sp/uty/conf/diskadm/luinfo.conf) の定義については、「第8章 ダイレクトバックアップの環境設定」の「論理ユニットの使用用途の定義」を参照してください。 |
ダイレクトバックアップでは、ETERNUS NR1000F series上にあるボリュームのバックアップデータをNDMP(Network Data Management Protocol) を利用して、バックアップ用に接続されたFC I/F (Fibre Channel Interface) からテープへ転送することにより、LANに負荷をかけないテープへのバックアップ機能を提供します。
この機能により、LANを使用した業務に影響しないテープへのバックアップが可能となります。
ダイレクトバックアップでは、バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“OPC”が設定されている場合、バックアップデータを格納する論理ユニットをバックアップ実行時に動的に割り当てます。この論理ユニットは、バックアップポリシーの「バックアップ先ディスク」の“論理ユニットプール名”に設定した論理ユニットプールに属する論理ユニットから割り当てられます。
したがって、バックアップ実行時にバックアップ先の論理ユニットを指定する必要がありません。
ただし、Symfowareデータベースのバックアップでは、“バックアップ先論理ユニット設定ファイル (/sp/dbu/adm/setup/lupool.conf) ”を設定する必要があります。そのため、バックアップ先の論理ユニットは固定となります。
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論理ユニットプールの割り当てについての説明は、「第4章 プール管理」の「バックアップ論理ユニットの割り当て論理」を参照してください。 |
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バックアップ先論理ユニット設定ファイル (/sp/dbu/adm/setup/lupool.conf) については、「第8章 ダイレクトバックアップの環境設定」の「バックアップ先論理ユニット設定ファイル」を参照してください。 |
論理ユニットプールからバックアップ先の論理ユニットを割り当てられない場合は、エラーメッセージを出力してバックアップが失敗します。バックアップ先の論理ユニットを割り当てられずにバックアップが失敗した時は、以下のいずれかの対処を行ってください。
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論理ユニットプールの構築方法については、「第4章 プール管理」の「論理ユニットプールの設定」を参照してください。 |
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バックアップデータの削除方法については、以下のいずれかを参照してください。
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論理デバイスバックアップのバックアップでは、バックアップ先に割り当てられた論理ユニットに対するアドバンスト・コピーを行う前後で、業務サーバ上のSoftek AdvancedCopy Managerと連携して前後処理を呼び出します。
前後処理が不要の場合は、バックアップポリシー「前後処理の利用」に“利用しない”を設定することで、前後処理を行わないようにすることもできます。
前後処理のタイムアウトを検出する時間は、バックアップ元のバックアップポリシー「前後処理タイムアウト時間」に設定されている値が採用されます。
論理ユニットバックアップのバックアップには、業務サーバと連携して前処理および後処理を実行するという概念がありません。
Symfowareデータベースのバックアップでは、Softek AdvancedCopy Managerが提供する“前処理スクリプト/後処理スクリプト”は実行されず、Symfowareによる“前処理/後処理”が常に実行されます。よって、バックアップポリシー「前後処理の利用」に“利用しない”を設定することはできません。
前後処理のタイムアウトを検出する時間は、バックアップ元のバックアップポリシー「前後処理タイムアウト時間」に設定されている値が採用されます。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップには、業務サーバと連携して前処理および後処理を実行するという概念がありません。
論理デバイスバックアップでは、アドバンスト・コピーの前後処理が失敗しても、バックアップ処理が継続されます。その詳細を表2.4 に示します。
業務ボリュームに構築した資源 |
バックアップポリシーの「前後処理の利用」の値 |
前処理の実行 |
後処理の実行 |
バックアップ処理 |
ファイルシステム |
利用する |
成功 |
成功 |
継続する |
失敗 |
||||
失敗 |
− |
|||
利用しない |
− |
− |
(表中のハイフン (−) は、その処理を行わないことを表しています。)
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表中の“失敗”には、実際に前処理または後処理が失敗したほかに、ダイレクトバックアップサーバによるタイムアウト検出も含まれます。 |
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アドバンスト・コピーの前後処理については、「第3章 バックアップポリシー」の「前後処理の利用」を参照してください。 |
論理ユニットバックアップでは、業務サーバと連携してバックアップを行わないため、バックアップデータを採取する時の業務サーバの状態に影響されません。
ただし、バックアップデータの正当性を保証するために、業務サーバを停止させた状態でバックアップを行うことを推奨します。
Symfowareデータベースのバックアップでは、アドバンスト・コピーの前後処理が失敗した場合、バックアップ処理は中止されます。その詳細を表2.5 に示します。
業務ボリュームに構築した資源 |
バックアップポリシーの「前後処理の利用」の値 |
前処理の実行 |
後処理の実行 |
バックアップ処理 |
Symfowareデータベース |
利用する |
成功 |
成功 |
継続する |
失敗 |
中止する |
|||
失敗 |
− |
(表中のハイフン (−) は、その処理を行わないことを表しています。)
バックアップ処理が途中で中止された場合は、すでにバックアップ履歴が作成された業務ボリュームのバックアップ履歴は残ります。そのため、ロググループ内で履歴が存在するボリュームと存在しないボリュームが混在する状態となります。
履歴が混在した世代を削除してください。そして、原因を取り除いた後に、再度バックアップを行ってください。
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表中の“失敗”には、実際に前処理または後処理が失敗したほかに、ダイレクトバックアップサーバによるタイムアウト検出も含まれます。 |
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アドバンスト・コピーの前後処理については、「第3章 バックアップポリシー」の「前後処理の利用」を参照してください。 |
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バックアップデータの削除方法については、「第11章 Symfowareデータベースのバックアップ運用操作」の「バックアップデータの削除」を参照してください。 |
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、業務サーバと連携してバックアップを行わないため、バックアップデータを採取する時の業務サーバの状態に影響されません。
ただし、バックアップデータの正当性を保証するために、業務サーバを停止させた状態でバックアップを行うことを推奨します。
ダイレクトバックアップサーバは、バックアップ対象のボリューム情報として、バックアップポリシー設定時にSoftek AdvancedCopy Managerのリポジトリを参照して取り出した情報を保持しています。
バックアップ実行時にその情報が業務サーバの状態と異なることを検出した場合は、ダイレクトバックアップサーバが保持しているボリューム情報にしたがってバックアップ処理を行います。この時、情報の不一致による警告メッセージを出力します。
このようなケースは、業務サーバで行われた論理デバイスまたはボリュームグループの構成変更に関する情報がSoftek AdvancedCopy ManagerのStorage管理サーバのリポジトリに反映されていない時に発生します。
警告メッセージが出力されてバックアップが完了した場合は、以下の手順を行ってください。
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バックアップデータの削除方法については、「第9章 論理デバイスバックアップの運用操作」の「バックアップデータの削除」または、「第11章 Symfowareデータベースのバックアップ運用操作」の「バックアップデータの削除」を参照してください。 |
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警告メッセージが出力されてバックアップが完了すると、バックアップデータに情報の不一致が反映された状態になります。このバックアップデータをリストア (リカバリ) するとエラーになります。 |
バックアップ処理完了時における注意事項を以下に示します。
バックアップ履歴一覧画面の「サーバ連携」に“失敗”または“無視”と表示されている場合は、バックアップデータの正当性が保証されていない可能性があります。バックアップデータを採取した業務サーバから、業務ボリュームに対する書き込みアクセス状態を確認し、採取されているバックアップデータをそのまま保存するか、削除するかを判断するようにしてください。
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バックアップデータの削除方法については、「第9章 論理デバイスバックアップの運用操作」の「バックアップデータの削除」を参照してください。 |
また、後処理が失敗した時に後処理スクリプトでファイルシステムをマウントするように記述している場合は、ファイルシステムがアンマウントされたままの状態の可能性があります。このような場合は、手作業で後処理スクリプトに記述した処理を業務サーバ上で動かす必要があります。
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バックアップデータの削除方法については、「第11章 Symfowareデータベースのバックアップ運用操作」の「バックアップデータの削除」を参照してください。 |
実行中のバックアップ処理に対するキャンセル操作をバックアップ管理画面で行うことができます。
バックアップ処理のキャンセルは、業務ボリューム実行履歴画面 または SP実行履歴画面の「状況」項目に以下のいずれかが表示されている時に行えます。
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バックアップ処理のキャンセル方法については、以下のいずれかを参照してください。
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ただし、“テープ待ち”を除いて、業務ボリューム実行履歴画面 または SP実行履歴画面の「状況」に上のいずれかが表示されていても、実際にキャンセルを実行した時にはバックアップ処理が完了していることがあります。ダイレクトバックアップサーバがキャンセルを受け付けた時に、すでにバックアップ処理が完了している場合、採取済みのバックアップデータは削除されません。
採取されたバックアップデータが不要であれば、そのバックアップデータを削除してください。
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バックアップデータの削除方法については、以下のいずれかを参照してください。
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キャンセルに関する他の注意事項は、以下のいずれかを参照してください。
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実行中のバックアップ処理に対するキャンセル操作をコマンドおよびバックアップ管理画面で行うことができます。
バックアップ処理のキャンセルは、SP実行履歴画面の「状況」項目に以下のいずれかが表示されている時に行えます。
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バックアップ処理のキャンセル方法については、「第12章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ運用操作」の「バックアップ処理のキャンセル」を参照してください。 |
ダイレクトバックアップでは、複数のバックアップ処理を並行して行うことができます。
バックアップの運用には、別のバックアップ運用で使用されていない論理プールをバックアップポリシーの「バックアップ先ディスク」または「作業用論理ユニットプール」に設定することを推奨します。
同じ論理ユニットを使用する処理が多いと、すべての処理が遅くなる場合があります。このような状況が頻繁に発生する場合は、バックアップスケジュールまたは論理ユニットプールの設計の見直しが必要です。
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1つの世代のバックアップデータは、連続した領域にしかバックアップすることはできません。 |
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複数のバックアップ処理がテープを利用する場合、ダイレクトバックアップから使用できる磁気テープドライブ数により、一部のバックアップ処理がテープ資源待ちになり、すべてのバックアップの完了に時間がかかることがあります。 |
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複数のバックアップ処理が同じ論理ユニットプールを利用する場合は以下のとおり論理ユニットが割り当てられます。
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ダイレクトバックアップでは、コマンドによるシェルスクリプトを利用したバックアップの自動運用が行えます。
論理デバイスバックアップでは、SSF/Backup Facility上または業務サーバ上などから Softek AdvancedCopy Manager または ダイレクトバックアップ提供のコマンドにより、バックアップ/リストア操作、処理状況の参照など バックアップ運用における操作が可能です。
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論理デバイスバックアップのコマンドで可能な操作については、「付録C コマンド一覧」の「論理デバイスバックアップで使用するコマンド」を参照してください。 |
ダイレクトバックアップ提供のコマンドを業務サーバ上から実行するためには、spcntl コマンドを使用します。
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Softek AdvancedCopy Manager 提供のコマンドを業務サーバ上から実行する場合は、spcntl コマンドを使用しません。 |
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spcntlコマンドについての詳細は、「第14章 論理デバイスバックアップおよびSymfowareデータベースのバックアップのためのコマンド」の「spcntl (業務サーバからの機能呼び出しコマンド) 」を参照してください。 |
論理デバイスバックアップのシェルスクリプトを作成する場合、以下のことを考慮してシェルスクリプトを作成してください。
論理ユニットバックアップでは、SSF/Backup Facility上から ダイレクトバックアップ提供のコマンドにより、バックアップ/リストア操作など バックアップ運用における操作が可能です。
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論理ユニットバックアップのコマンドで可能な操作については、「付録C コマンド一覧」の「論理ユニットバックアップで使用するコマンド」を参照してください。 |
論理ユニットバックアップのシェルスクリプトを作成する場合、以下のことを考慮してシェルスクリプトを作成してください。
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lubackupコマンドの実コピー実行状況を取得するコマンドはありません。同一の論理ユニットを連続してバックアップを行う場合は、充分な時間の間隔をあけて行ってください。 |
Symfowareデータベースのバックアップでは、SSF/Backup Facility上または業務サーバ上などから Softek AdvancedCopy Manager または ダイレクトバックアップ提供のコマンドにより、バックアップ/リカバリ操作、処理状況の参照など バックアップ運用における操作が可能です。
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論理デバイスバックアップのコマンドで可能な操作については、「付録C コマンド一覧」の「Symfowareデータベースのバックアップで使用するコマンド」を参照してください。 |
ダイレクトバックアップ提供のコマンドを業務サーバ上から実行するためには、spcntl コマンドを使用します。
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Softek AdvancedCopy Manager 提供のコマンドを業務サーバ上から実行する場合は、spcntl コマンドを使用しません。 |
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spcntlコマンドについての詳細は、「第14章 論理デバイスバックアップおよびSymfowareデータベースのバックアップのためのコマンド」の「spcntl (業務サーバからの機能呼び出しコマンド) 」を参照してください。 |
Symfowareデータベースのバックアップのシェルスクリプトを作成する場合、以下のことを考慮してシェルスクリプトを作成してください。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、SSF/Backup Facility上から ダイレクトバックアップ提供のコマンドにより、バックアップ/リストア操作など バックアップ運用における操作が可能です。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップのコマンドで可能な操作については、「付録C コマンド一覧」の「ETERNUS NR1000F seriesのバックアップで使用するコマンド」を参照してください。 |
バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“OPC”を設定してバックアップを行う場合、以下のとおりバックアップ処理の成功が確認できても、アドバンスト・コピー機能の「OPC」での実コピーが完了していない状態があります。
ダイレクトバックアップでは、このような状態の時には次の世代をバックアップすることはできません。次の世代をバックアップするには、先行するバックアップの実コピーが完了してから行うようにしてください。以下に実コピーの完了を確認する方法を説明します。
論理デバイスバックアップでは、実コピーの完了を以下の方法で確認できます。
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バックアップ履歴表示コマンド dbuhistdispについての詳細は、「第14章 論理デバイスバックアップおよびSymfowareデータベースのバックアップのためのコマンド」の「dbuhistdisp (バックアップ履歴情報の表示) 」を参照してください。 |
論理ユニットバックアップでは、アドバンスト・コピー機能の「OPC」の実コピー状況を参照することはできません。
Symfowareデータベースのバックアップでは、実コピーの完了を以下の方法で確認できます。
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バックアップ履歴表示コマンド dbuhistdispについての詳細は、「第14章 論理デバイスバックアップおよびSymfowareデータベースのバックアップのためのコマンド」の「dbuhistdisp (バックアップ履歴情報の表示) 」を参照してください。 |
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アドバンスト・コピー機能の「OPC」での実コピーが完了していない状態の業務ボリュームまたは論理ユニットに対しては、次の世代のバックアップだけでなく、その資源をリストア先としたリストアもできません。 |
ダイレクトバックアップでは、リストア(リカバリ)によってバックアップで採取したバックアップデータの書き戻し、および破損したデータベースの復旧を行うことができます。
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グローバルサーバの業務データのバックアップ運用では、Systemwalker StorageMGR GR/CFの制御文によってリストアを行います。よって、グローバルサーバの業務データのリストア概要、および操作手順についての詳細は、『OSIV Systemwalker StorageMGR GR/CF使用手引書』を参照してください。 |
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リストア (リカバリ) 操作についての詳細は、以下のいずれかを参照してください。 |
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SSF/Backup Facility上からグローバルサーバの業務データを復旧させるための手順については、「付録D グローバルサーバの業務データのバックアップ運用操作」の「グローバルサーバの業務データの復旧」をを参照してください。 |
バックアップデータのバックアップ先によってリストア方法が以下のとおり異なります。
ディスクに保存されているバックアップデータからリストア(リカバリ)されます。
リストア(リカバリ)処理にはアドバンスト・コピー機能の「OPC」を利用するため、リストア(リカバリ)処理は瞬時に完了します。
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「バックアップ先」を“両方”でバックアップしたデータからリストアする場合は、ディスク内のバックアップデータからリストアされます。 |
テープからのデータ読み込みが行われるため、リストア(リカバリ)処理時間はバックアップデータのサイズや磁気テープライブラリシステム性能に依存します。
テープからのデータ読み込みが行われるため、リストア処理時間はバックアップデータのサイズや磁気テープライブラリシステム性能に依存します。
利用するバックアップタイプにより、リストア(リカバリ)先に指定できるボリュームまたは論理ユニットが異なります。
論理デバイスバックアップのリストアでは、リストア先に以下のボリュームを指定できます。
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バックアップ元以外の業務ボリュームへのリストアを行うことはできません。 |
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リストア(リカバリ)先に指定できるのは、SSF/Backup Facilityに直接接続されているETERNUS3000/6000,GR seriesです。 |
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一時利用ボリュームとして利用できるボリュームは、Softek AdvancedCopy Managerが提供するswstdevdispコマンドを -oオプション付きで実行した時に表示されるボリュームです。 |
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「バックアップ先」を“両方”でバックアップしたデータからリストアする場合は、ディスク内のバックアップデータからリストアされます。 |
論理ユニットバックアップのリストアでは、リストア先に以下の論理ユニットを指定できます。
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ETERNUS3000/6000,GR seriesにおいてSSF/Backup Facility用に割り当てられた論理ユニットをリストア先に指定しないでください。 |
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リストア(リカバリ)先に指定できるのは、SSF/Backup Facilityに直接接続されているETERNUS3000/6000,GR seriesです。 |
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「バックアップ先」を“両方”でバックアップしたデータからリストアする場合は、ディスク内のバックアップデータからリストアされます。 |
Symfowareデータベースのリカバリではリカバリ先に、バックアップデータのバックアップ元の業務ボリュームまたはロググループを指定できます。
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バックアップデータのバックアップ元でない業務ボリュームおよび一時利用ボリュームへのリカバリを行うことはできません。 |
ETERNUS NR1000F seriesのリストアでは、リストア先に以下のディレクトリを指定できます。
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リストア(リカバリ)先に指定できるのは、SSF/Backup Facilityに直接接続されているETERNUS NR1000F seriesです。 |
論理デバイスバックアップは、バックアップ元業務ボリュームが存在するETERNUS3000/6000,GRseriesとは異なるETERNUS3000/6000,GRseries上の一時利用ボリュームへリストアを行う場合、リストア出来るバックアップ履歴は、バックアップポリシー「バックアップ先」が"テープ"で採取したテープのバックアップ履歴のみとなります。
さらに、バックアップポリシーの「バックアップエンジン」が"OPC"、"EC"、"EC(Suspend)"の場合、異なるETERNUS3000/6000,GRseries上の一時利用ボリュームへリストアを行う際に、バックアップ元の業務ボリュームのバックアップポリシーを以下のように一時的に変更する必要があります。変更しないでリストアを行った場合、リストアが失敗します。
リストア終了後に必ず変更したバックアップポリシーを元に戻してください。
バックアップポリシーの「作業用論理ユニットプール」を一時的に変更している状態でバックアップを行うとバックアップが失敗するため、バックアップをスケジュール運用している場合などには注意が必要です。
論理デバイスバックアップのリストアでは、リストア先のボリュームに対するアドバンスト・コピーを行う前後で、常に業務サーバ上のSoftek AdvancedCopy Managerと連携して前後処理を呼び出します。
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バックアップポリシーの設定で、「前後処理利用」に“利用しない”を設定しても前後処理は行われます。 |
前後処理のタイムアウトを検出する時間は、バックアップ元のバックアップポリシーの「前後処理タイムアウト時間」に設定されている値が採用されます。
また、前後処理が不要の場合は、前後処理のスクリプトおいてリストア先のボリュームに対する前後処理を定義する箇所で、前後処理が行われないように定義します。
論理ユニットバックアップのリストアには、業務サーバと連携して前処理および後処理を実行するという概念がありません。
Symfowareデータベースのリカバリでは、Softek AdvancedCopy Managerが提供する“前処理スクリプト/後処理スクリプト”は実行されず、Symfowareによる“前処理/後処理”が常に実行されます。
前後処理のタイムアウトを検出する時間は、バックアップ元のバックアップポリシーの「前後処理タイムアウト時間」に設定されている値が採用されます。
Symfowareデータベースのリカバリでは、Symfowareによるアーカイブログ適用がリカバリの後処理で行われます。よってバックアップポリシーの「前後処理タイムアウト時間」の設定には、アーカイブログ適用のための時間を考慮してください。
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Symfowareデータベースのバックアップ運用における「前後処理タイムアウト時間」は、最大値に設定することを推奨します。 |
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Symfowareデータベースのリカバリでは、スクリプトにて前後処理が行われないように定義することはできません。 |
ETERNUS NR1000F seriesのリストアには、業務サーバと連携して前処理および後処理を実行するという概念がありません。
論理デバイスバックアップでは、アドバンスト・コピーの前処理に失敗するとリストア処理を中止します。リストア処理を継続する条件を表2.7 に示します。
業務ボリュームに構築した資源 |
前処理の実行結果 |
後処理の実行結果 |
リストア処理の継続 |
ファイルシステム |
成功 |
成功 |
継続する |
失敗 |
|||
失敗 |
− |
中止する |
(表中のハイフン (−) は、その処理を行わないことを表しています。)
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表中の“失敗”には、実際に前処理または後処理が失敗したほかに、ダイレクトバックアップサーバによるタイムアウト検出も含まれます。 |
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アドバンスト・コピーの前後処理については、「第3章 バックアップポリシー」の「前後処理の利用」を参照してください。 |
論理ユニットバックアップのリストアでは、業務サーバと連携してリストアを行わないため、その時の業務サーバの状態に影響されません。
ダイレクトバックアップサーバはリストア要求を受け付けると、業務サーバの状態に関係なく指定された論理ユニットに対してリストアを行います。よって、業務サーバにリストア先の論理ユニットをマウントした状態でリストアを行っても、業務サーバには論理ユニットの変更情報が反映されません。
論理ユニットバックアップのリストアを行う時には、業務サーバでリストア先の論理ユニットをアンマウントしてください。
Symfowareデータベースのリカバリ処理では、アドバンスト・コピーの前後処理が失敗した場合、リカバリ処理は中止されます。その詳細を表2.8 に示します。
業務ボリュームに構築した資源 |
前処理の実行結果 |
後処理の実行結果 |
リカバリ処理の継続 |
Symfowareデータベース |
成功 |
成功 |
継続する |
失敗 |
中止する |
||
失敗 |
− |
(表中のハイフン (−) は、その処理を行わないことを表しています。)
Symfowareデータベースのリカバリ処理が途中で中止された場合は、一部のデータは業務ボリュームにコピーされているため、業務ボリュームのデータは不完全な状態となって使用できなくなります。
原因を取り除いた後に、再度リカバリを行ってください。
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表中の“失敗”には、実際に前処理または後処理が失敗したほかに、ダイレクトバックアップサーバによるタイムアウト検出も含まれます。 |
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アドバンスト・コピーの前後処理については、「第3章 バックアップポリシー」の「前後処理の利用」を参照してください。 |
ETERNUS NR1000F seriesのリストアでは、業務サーバと連携してリストアを行わないため、その時の業務サーバの状態に影響されません。
ダイレクトバックアップでは、リストア(リカバリ)実行時に、ダイレクトバックアップサーバが保持しているボリューム情報と業務サーバの状態を比較し、異なることを検出するとリストア(リカバリ)を失敗させます。
このようなケースは、業務サーバで行われた論理デバイスまたはボリュームグループの構成変更に関する情報がSoftek AdvancedCopy ManagerのStorage管理サーバのリポジトリに反映されていない時に発生します。
『Softek AdvancedCopy Manager運用手引書』の「6.4.5 Storageサーバ配下のデバイス情報の取り込み」に説明されている作業をしてから、再度リストア(リカバリ)を行ってください。
リストア(リカバリ)処理完了時における注意事項を以下に示します。
実行中のリストア(リカバリ)処理に対するキャンセル操作をバックアップ管理画面で行うことができます。
リストア(リカバリ)処理のキャンセルは、業務ボリューム実行履歴画面 または SP実行履歴画面の「状況」項目に以下のいずれかが表示されている時に行えます。
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リストア(リカバリ)処理のキャンセル方法については、以下のいずれかを参照してください。
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ただし、“テープ待ち”を除いて、業務ボリューム実行履歴画面 または SP実行履歴画面の「状況」に上のいずれかが表示されていても、実際にキャンセルを実行した時にはリストア(リカバリ)処理が完了していることがあります。
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キャンセルを行った場合、リストア(リカバリ)先に指定されたボリュームまたは論理ユニットの内容は保証されない状態となっています。再度、リストア(リカバリ)を行ってください。 |
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キャンセルに関する他の注意事項は、以下のいずれかを参照してください。
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実行中のリストア処理に対するキャンセル操作をコマンドおよびバックアップ管理画面で行うことができます。
リストア処理のキャンセルは、SP実行履歴画面の「状況」項目に以下のいずれかが表示されている時に行えます。
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リストア処理のキャンセル方法については、「第12章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ運用操作」の「リストア処理のキャンセル」を参照してください。 |
図2.2 のように、リストア先が一致するリストア要求を同時に実行することはできません。その場合、後に実行されたリストア処理が異常終了します。
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Symfowareデータベースのバックアップではリカバリが“バックアップ元の業務ボリューム”以外に行えません。 |
図2.3 のように、同じバックアップデータを 複数の異なるリストア先へのリストアを同時に実行することは可能です。ただし、リストアの同時実行数が多いと、リストア処理が遅くなる場合があります。このような状況が頻繁に発生する場合は、バックアップ運用設計の見直しが必要です。
1つの論理ユニット(この場合リストア元の論理ユニット)に割り当てられた処理数が多いと本現象が発生しやすくなります。可能な限り、1つの論理ユニットを使用する処理数が重ならない処置をしてください。
Symfowareデータベースのバックアップではリカバリが“バックアップ元の業務ボリューム”以外に行えません。 |
論理デバイスバックアップ、論理ユニットバックアップ およびSymfowareデータベースのバックアップによって、バックアップ処理中の業務ボリュームに対してリストアを行うと、以下の場合を除いてリストア(リカバリ)が失敗します。
上記条件以外のバックアップデータをリストア(リカバリ)する場合は、バックアップ完了後(バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“OPC”を指定した場合は「OPC」での実コピー完了後)にリストア(リカバリ)を行ってください。
論理デバイスバックアップおよび Symfowareデータベースのバックアップでは、OPC実コピーの状況を業務ボリューム一覧画面の「状態」項目で確認できます。
「状態」が 空白表示であること(OPC実コピー処理がないこと)を確認した上で、バックアップ処理対象の業務ボリュームへのリストア(リカバリ)を行ってください。
論理ユニットバックアップでは、OPC実コピーの状況を確認する方法がありません。
バックアップ操作から時間をおいて、リストアを行ってください。
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OPC実コピー時間のおおよその見積もりは、バックアップに使用するETERNUS3000/6000,GR seriesのハンドブックを参照してください。 |
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、バックアップ処理中のディレクトリに対してリストアを行うと、リストアが失敗します。 |
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