ダイレクトバックアップ使用手引書 - SPシリーズ - |
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ運用を行うための準備作業、操作手順および操作方法について説明します。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ運用を開始するには、以下の流れにそった作業を行ってください。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ運用で、バックアップ/リストアの最中にSSF/Backup Facility がダウンした場合でも、ETERNUS NR1000F series はSSF/Backup Facilityの状況に関係なくテープに I/O を出し続けます。
その後、SSF/Backup Facilityを再起動したり、クラスタのフェイルオーバが発生した場合、LMF Lite の起動処理において全テープドライブに対してアンマウント処理を行いますが、ETERNUS NR1000F series がテープへ I/O を出し続けているとアンマウント処理が失敗します。
そこで LMF Lite の起動時に kill_NdmpSessionスクリプトを呼び出すことで ETERNUS NR1000F series側に残っているセッションをすべて強制切断し、テープへのI/O を中断させるように設定します。
kill_NdmpSessionスクリプトの設定は、以下の手順で行います。
NDMPHOSTS="NR01 NR02 NR03" ←バックアップ運用するETERNUS NR1000F seriesのホスト名を記述する。 |
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「NDMPHOSTS=」 に続いて記述するETERNUS NR1000F seriesのホスト名は、「NR定義ファイル」の“NR name”に記述するホスト名と同じものをダブルクォートで囲みます。 |
バックアップ運用するETERNUS NR1000F seriesのディレクトリを決定します。
バックアップ運用するディレクトリは、SSF/Backup Facilityと接続されたETERNUS NR1000F seriesに存在している必要があります。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、業務サーバと連携してバックアップを行わないため、ETERNUS NR1000F seriesに装備されたSnapshot機能によりユーザが退避したデータをバックアップ対象にすることを推奨します。 |
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一時利用ボリュームを使用する運用を行わない場合、本操作は必要ありません。 |
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップで、ファイル/サブディレクトリ単位のリストアを行うためのディレクトリを決定します。
一時利用ボリュームとして使用するディレクトリはあらかじめSSF/Backup Facilityと接続されたETERNUS NR1000F seriesに準備しておきます。
なお、一時利用ボリュームにはリストアするデータサイズ以上の容量を持つディレクトリを使用します。
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一時利用ボリュームの容量がリストアするデータサイズ未満の場合、一時利用ボリュームへのリストアが失敗します。 |
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一時利用ボリュームは、他の用途 (データの格納など) で使用しないディレクトリを使用してください。 |
バックアップ運用するETERNUS NR1000F seriesの情報を“NR定義ファイル (/sp/uty/conf/diskadm/NR.conf) ”に定義します。
ETERNUS NR1000F seriesの定義は、以下の手順で行います。
SSF/Backup Facilityに定義したETERNUS NR1000F seriesのホスト名 (NR01) 、ETERNUS NR1000F seriesに設定されているNDMPのアカウント名 (root) およびパスワード (password) 、バックアップ対象のディレクトリ名 (/vol/vol1/usr) 、一時利用ボリュームに使用するディレクトリ名 (/vol/vol2/tmp) を定義します。
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ダイレクトバックアップでは、“NR定義ファイル (/sp/uty/conf/diskadm/NR.conf) ”に情報が定義されていないETERNUS NR1000F seriesのバックアップ運用は行えません。 |
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NR定義ファイル (/sp/uty/conf/diskadm/NR.conf) への記述については、「第8章 ダイレクトバックアップの環境設定」の「NR定義ファイル」を参照してください。 |
バックアップ運用中にバックアップ対象のディレクトリ、または一時利用ボリュームに使用するディレクトリを追加/削除する場合は、以下の手順を行います。
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NR定義ファイル (/sp/uty/conf/diskadm/NR.conf) への記述については、「第8章 ダイレクトバックアップの環境設定」の「NR定義ファイル」を参照してください。 |
ダイレクトバックアップに登録されている磁気テープドライブの内、ETERNUS NR1000F seriesで使用する磁気テープドライブの情報を“NR使用テープドライブ定義ファイル (/sp/dbu/adm/setup/NDMPtape.conf)”に定義します。
磁気テープドライブの定義は、以下の手順で行います。
nr1000> storage show tape
Tape Drive: |
sw_m30_3:12.125 |
Description: |
StorageTek 9840 |
Serial Number: |
331000041196 |
World Wide Name: |
WWN[5:001:04f000:43474b] |
Alias Name(s): |
st10 |
Device State: |
available |
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storage show tapeコマンドについては、『ネットワーク接続型ディスクアレイ装置 運用管理ガイド』の「ストレージサブシステム管理コマンド」を参照してください。 |
SSF/Backup Facilityに定義したETERNUS NR1000F seriesのホスト名 (NR01) 、磁気テープドライブのAlias Name (st10) 、磁気テープドライブが存在する磁気テープライブラリ名 (LT160) 、バックアップ運用で使用する磁気テープドライブ名 (Drive0) を定義します。
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NR使用テープドライブ定義ファイル (/sp/dbu/adm/setup/NDMPtape.conf) への記述については、「第8章 ダイレクトバックアップの環境設定」の「NR使用テープドライブ定義ファイル」を参照してください。 |
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、“NR使用テープドライブ定義ファイル (/sp/dbu/adm/setup/NDMPtape.conf) ”に情報が定義されていない磁気テープドライブへのバックアップは行えません。 |
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情報を定義する磁気テープドライブ、および磁気テープドライブが存在する磁気テープライブラリシステムは、ダイレクトバックアップの設定ファイルに登録されている必要があります。 |
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磁気テープドライブ、および磁気テープドライブが存在する磁気テープライブラリシステムの登録については、「第8章 ダイレクトバックアップの環境設定」の「磁気テープライブラリシステムと磁気テープドライブの設定」を参照してください。 |
「NR定義ファイル」、「NR使用テープドライブ定義ファイル」に記述した内容をダイレクトバックアップサーバに反映するため、ダイレクトバックアップを再起動します。
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ダイレクトバックアップの起動方法については、「第7章 ダイレクトバックアップサーバの起動と停止」を参照してください。 |
バックアップ対象のディレクトリにバックアップポリシーを設定します。
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“NR定義ファイル (/sp/uty/conf/diskadm/NR.conf) ”に情報が定義されていないディレクトリに対して、バックアップポリシーの設定は行えません。 |
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、テーププールが登録されていない場合、バックアップポリシーの設定を行えません。 |
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ETERNUS NR1000F seriesとETERNUS3000/6000,GR seriesが混在した環境で、テープへのバックアップ運用する場合、それぞれのバックアップ運用でテーププールを分けるようにバックアップポリシーの設定を行ってください。 |
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各パラメタの意味と設定値でのダイレクトバックアップサーバの動作については、「第3章 バックアップポリシー」の「バックアップポリシーのパラメタの説明」を参照してください。 |
バックアップポリシーの設定は、以下の手順で行います。
ホスト名 (NR01) のディレクトリ (/vol/vol1/usr)に対して、「有効期間」を“無期限”、「Tape書き込み対象」を“tape_pool_1”、および「書き込みポリシー」を“自動”に設定します。
# ndmpsetpolicy -t 0 -p tape_pool_1 -P AUTO NR01:/vol/vol1/usr
ndmpsetpolicy completed
#
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ndmpsetpolicy コマンドの詳細については、「第16章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップのためのコマンド」の「ndmpsetpolicy (バックアップポリシーの設定)」を参照してください。 |
バックアップポリシーの設定が失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。
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メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。 |
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップには、複数のディレクトリに対してバックアップポリシーを一括設定する機能がありません。
複数のディレクトリに対してバックアップポリシーを一括設定する場合は、シェルスクリプトを作成して一括設定を行ってください。
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シェルスクリプトの例については、「第3章 バックアップポリシー」、「複数ボリュームへのバックアップポリシー一括設定」の「ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ」を参照してください。 |
ディレクトリに設定されているバックアップポリシーの参照を行います。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、バックアップポリシーの参照をndmpgetpolicy コマンドで行うことができます。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、ディレクトリに対して設定されたバックアップポリシーをバックアップ管理画面から参照することはできません。 |
バックアップポリシーの参照は、以下の手順で行います。
ホスト名 (NR01) のディレクトリ (/vol/vol1/usr)に設定されている、バックアップポリシーを参照します。
# ndmpgetpolicy NR01:/vol/vol1/usr
NR Name:NR01 |
||||
---------------------------------------------------------------------------- |
||||
/vol/vol1/usr |
||||
| |
Backup Media |
: TAPE |
||
| |
Tape Expiration |
: 0 |
||
| |
Tape Write Policy |
: AUTO |
Tape Destination |
: POOL |
| |
Tape Name |
: tape_pool_1 |
||
---------------------------------------------------------------------------- |
#
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ndmpgetpolicy コマンドの詳細については、「第16章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップのためのコマンド」の「ndmpgetpolicy (バックアップポリシーの表示)」を参照してください。 |
なお、バックアップポリシーが設定されていないディレクトリを指定した場合、またはバックアップポリシーが設定されているディレクトリが存在しない場合は、何も表示されません。
バックアップにおける各操作について説明します。
バックアップポリシーの設定にしたがって、ETERNUS NR1000F seriesのディレクトリのバックアップを行います。
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ダイレクトバックアップでは、バックアップポリシーを設定しないでバックアップを行うことはできません。バックアップを行う前に、必ずバックアップポリシーを設定してください。 |
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バックアップポリシーの設定については、本章の「バックアップポリシーの設定」を参照してください。 |
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、ディレクトリのバックアップをndmpbackup コマンドで行うことができます。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、バックアップをバックアップ管理画面から行うことはできません。 |
バックアップは、以下の手順で行います。
ホスト名 (NR01) のディレクトリ (/vol/vol1/usr) をバックアップします。
# ndmpbackup NR01:/vol/vol1/usr
ndmpbackup completed
#
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ETERNUS NR1000F seriesのボリュームを指定してバックアップする場合は、“/vol/ボリューム名"という名称のディレクトリとして指定します。 |
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ndmpbackup コマンドの詳細については、「第16章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップのためのコマンド」の「ndmpbackup (バックアップの実行)」を参照してください。 |
バックアップが失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。
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メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。 |
ディレクトリに対するバックアップの処理状況および処理結果の参照を行います。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、処理状況および処理結果の参照をSP実行履歴画面で行うことができます。
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SP実行履歴画面は、バックアップ管理画面とは独立して表示されます。画面を閉じるには、[ファイル]メニューの[終了]を押すか、画面右上の[×]ボタンを押します。 |
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SP実行履歴画面の表示方法については、「第19章 バックアップ管理画面」の「SP実行履歴画面」を参照してください。 |
SP実行履歴画面を表示させた後は、その画面に表示されている処理から、参照する処理を探してください。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、SP実行履歴画面において処理状況および処理結果の詳細情報を表示することはできません。 |
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SP実行履歴画面での表示情報は、自動的には更新されません。SP実行履歴画面にある[表示]メニューの[最新の情報に更新]を押すことで、表示情報を最新の情報に更新できます。 |
ディレクトリに対する、バックアップの処理のキャンセルを行います。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、実行中のバックアップ処理のキャンセルをndmpbkcancel コマンドで行うことができます。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、バックアップ処理のキャンセルをバックアップ管理画面から行うことはできません。 |
バックアップ処理のキャンセルは、以下の手順で行います。
ホスト名 (NR01) のディレクトリ (/vol/vol1/usr) のバックアップ処理をキャンセルします。
以下は、確認メッセージに対して“y”を入力した例です。
# ndmpbkcancel NR01:/vol/vol1/usr
NR01:/vol/vol1/usr cancel backup operation ? [y/n]: y
ndmpbkcancel completed
#
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ndmpbkcancel コマンドの詳細については、「第16章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップのためのコマンド」の「ndmpbkcancel (バックアップ処理のキャンセル)」を参照してください。 |
バックアップ処理のキャンセルが失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。
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メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。 |
ETERNUS NR1000F seriesがクラスタ運用されている環境で、何らかの異常によりクラスタシステムのフェールオーバしている時、"ndmpbackup"を実行するとバックアップ処理が失敗します。
クラスタシステムのフェールオーバが終了後、再度 バックアップ操作を実施してください。
ディレクトリから採取したバックアップデータに関する履歴情報の参照を行います。
バックアップが成功すると、バックアップデータに関する履歴情報を参照することができます。履歴情報の参照が必要になる代表的な状況を以下に示します。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、バックアップデータに対する履歴情報の参照をndmpgethist コマンドで行うことができます。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、バックアップ履歴情報の参照をバックアップ管理画面から行うことはできません。 |
バックアップ履歴情報の参照は、以下の手順で行います。
ホスト名 (NR01) のディレクトリ (/vol/vol1/usr) から採取した、バックアップデータの履歴情報を参照します。
# ndmpgethist NR01:/vol/vol1/usr
NR Name:NR01 |
|||||
dirname |
gen |
start_time |
end_time |
media |
bk_tape |
---------------------------------------------------------------------------- |
|||||
/vol/vol1/usr |
1 |
2003/06/05 13:05 |
2003/06/05 13:32 |
TAPE |
TP0002 |
/vol/vol1/usr |
2 |
2003/06/02 12:00 |
2003/06/02 12:24 |
TAPE |
TP0001 |
/vol/vol1/usr |
3 |
2003/06/01 17:02 |
2003/06/01 17:34 |
TAPE |
TP0001 |
#
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ndmpgethist コマンドの詳細については、「第16章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップのためのコマンド」の「ndmpgethist (バックアップ履歴情報の表示)」を参照してください。 |
リストアにおける各操作について説明します。
最新世代以外のバックアップデータによりリストアを行う場合は、リストア対象のバックアップデータの世代番号を特定しておきます。それは、ndmprestore コマンドのオプションに、相対世代番号を指定する必要があるためです。
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バックアップデータの世代番号を参照する方法は、本章の「バックアップデータの履歴情報の参照」を参照してください。 |
ディレクトリから採取されたバックアップデータのリストアを行います。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、リストアをndmprestore コマンドで行うことができます。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、リストアをバックアップ管理画面から行うことはできません。 |
リストアは、以下の手順で行います。
ホスト名 (NR01) のディレクトリ (/vol/vol1/usr)から採取した、相対世代番号 (2) のバックアップデータをバックアップ元にリストアします。
以下は、確認メッセージに対して“y”を入力した例です。
# ndmprestore -g 2 NR01:/vol/vol1/usr
NR01:/vol/vol1/usr restore to NR01:/vol/vol1/usr ? [y/n]: y
ndmprestore completed
#
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ndmprestore コマンドの詳細については、「第16章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップのためのコマンド」の「ndmprestore (リストアの実行)」を参照してください。 |
リストアが成功すると、リストア先のトップディレクトリに“restore_symboltable”という名前のファイルが作成されます。
リストア処理完了後はこのファイルは不要なので、手作業で削除してください。
リストアが失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。
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メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。 |
バックアップデータのリストアに対する処理状況および処理結果の参照を行います。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、処理状況および処理結果の参照をSP実行履歴画面で行うことができます。
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SP実行履歴画面は、バックアップ管理画面とは独立して表示されます。画面を閉じるには、[ファイル]メニューの[終了]を押すか、画面右上の[×]ボタンを押します。 |
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SP実行履歴画面の表示方法については、「第19章 バックアップ管理画面」の「SP実行履歴画面」を参照してください。 |
SP実行履歴画面を表示させた後は、その画面に表示されている処理から、参照する処理を探してください。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、SP実行履歴画面において処理状況および処理結果の詳細情報を表示することはできません。 |
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SP実行履歴画面での表示情報は、自動的には更新されません。SP実行履歴画面にある[表示]メニューの[最新の情報に更新]を押すことで、表示情報を最新の情報に更新できます。 |
バックアップデータのリストア処理のキャンセルを行います。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、実行中のリストア処理のキャンセルをndmprscancel コマンドで行うことができます。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、リストア処理のキャンセルをバックアップ管理画面から行うことはできません。 |
リストア処理のキャンセルは、以下の手順で行います。
ホスト名 (NR01) のディレクトリ (/vol/vol1/usr)のリストア処理をキャンセルします。
以下は、確認メッセージに対して“y”を入力した例です。
# ndmprscancel NR01:/vol/vol1/usr
NR01:/vol/vol1/usr cancel restore operation ? [y/n]: y
ndmprscancel completed
#
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ndmprscancel コマンドの詳細については、「第16章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップのためのコマンド」の「ndmprscancel (リストア処理のキャンセル)」を参照してください。 |
リストア処理のキャンセルが失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。
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メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。 |
以下の条件のときリストアを行うと、リストア先に指定したディレクトリが ETERNUS NR1000F seriesに作成され、そのディレクトリ配下にバックアップデータが復元されます。
ETERNUS NR1000F seriesに対するリストア処理は、リストア先のディレクトリにバックアップデータを上書きするよう動作します。このためリストア先のディレクトリに、バックアップデータに含まれないファイルが存在すると、そのファイルはリストア完了後も残ります。
ETERNUS NR1000F seriesがクラスタ運用されている環境で、何らかの異常によりクラスタシステムのフェールオーバしている時、"ndmprestore"を実行するとリストア処理が失敗します。
クラスタシステムのフェールオーバが終了後、再度 リストア操作を実施してください。
バックアップデータとその履歴情報の削除における各操作ついて説明します。
バックアップを繰り返し行うと、バックアップデータの格納先媒体であるテープの空き容量が不足することが考えられます。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、バックアップデータの格納先媒体の空き容量を増やす場合、新規テープを購入・登録する方法以外に、不要となったバックアップデータとその履歴情報を削除する方法があります。
特定世代のバックアップデータを削除するには、削除対象のバックアップデータの世代番号を特定しておく必要があります。これは、ndmpdelhistコマンドのオプションに、相対世代番号を指定するためです。
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バックアップデータの世代番号を参照する方法は、本章の「バックアップデータの履歴情報の参照」を参照してください。 |
バックアップデータとその履歴情報の削除を行います。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、採取したバックアップデータとその履歴情報の削除をndmpdelhist コマンドで行うことができます。
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一度開始されたバックアップデータの削除処理をキャンセルすることはできません。 |
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、バックアップデータとその履歴情報の削除をバックアップ管理画面から行うことはできません。 |
バックアップデータとその履歴情報の削除は、以下の手順で行います。
ホスト名 (NR01) のディレクトリ (/vol/vol1/usr)から採取した、相対世代番号 (2) のバックアップデータとその履歴情報を削除します。
以下は、確認メッセージに対して“y”を入力した例です。
# ndmpdelhist -g 2 NR01:/vol/vol1/usr
NR01:/vol/vol1/usr delete backup history ? [y/n]: y
ndmpdelhist completed
#
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ndmpdelhist コマンドの詳細については、「第16章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップのためのコマンド」の「ndmpdelhist (バックアップ履歴情報の削除)」を参照してください。 |
バックアップデータとその履歴情報の削除が失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。
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メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。 |
バックアップデータとその履歴情報の削除処理に対する処理状況および処理結果の参照を行います。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、処理状況および処理結果の参照をSP実行履歴画面で行うことができます。
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SP実行履歴画面は、バックアップ管理画面とは独立して表示されます。画面を閉じるには、[ファイル]メニューの[終了]を押すか、画面右上の[×]ボタンを押します。 |
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SP実行履歴画面の表示方法については、「第19章 バックアップ管理画面」の「SP実行履歴画面」を参照してください。 |
SP実行履歴画面を表示させた後は、その画面に表示されている処理から、参照する処理を探してください。
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ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、SP実行履歴画面において処理状況および処理結果の詳細情報を表示することはできません。 |
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SP実行履歴画面での表示情報は、自動的には更新されません。SP実行履歴画面にある[表示]メニューの[最新の情報に更新]を押すことで、表示情報を最新の情報に更新できます。 |
ディレクトリに対して設定されているバックアップポリシーの変更を行います。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、バックアップポリシーの変更をバックアップポリシーの初期設定と同様の手順で行うことができます。
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バックアップポリシーの変更方法は、本章の「バックアップポリシーの設定」を参照してください。 |
ディレクトリに対して設定されているバックアップポリシーの削除を行います。
ETERNUS NR1000F seriesのバックアップでは、バックアップポリシーの削除をndmpdelpolicyコマンドで行うことができます。
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バックアップ履歴が存在するディレクトリのバックアップポリシーを削除することはできません。 |
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バックアップデータを削除する方法については、本章の「バックアップデータの削除」を参照してください。 |
バックアップポリシーの削除は、以下の手順で行います。
ホスト名 (NR01) のディレクトリ (/vol/vol1/usr)に対して設定されているバックアップポリシーを削除します。
以下は、確認メッセージに対して“y”を入力した例です。
# ndmpdelpolicy NR01:/vol/vol1/usr
NR01:/vol/vol1/usr: delete backup policy ? [y/n]: y
ndmpdelpolicy completed
#
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ndmpdelpolicyコマンドの詳細については、「第16章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップのためのコマンド」の「ndmpdelpolicy (バックアップポリシーの削除) 」を参照してください。 |
バックアップポリシーの削除に失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。
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メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。 |
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