ダイレクトバックアップ使用手引書 - SPシリーズ -
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第13章 バックアップ運用の停止

ダイレクトバックアップによるバックアップ運用を停止する時に必要な作業について説明します。

 

13.1 論理デバイスバックアップの運用停 

論理デバイスバックアップを利用したバックアップ運用を停止するには、以下の手順を行います。

  1. 業務ボリュームに対する処理の確認
  2. バックアップデータとその履歴情報の削除
  3. 業務ボリュームとしての登録の削除

バックアップ運用を停止する業務ボリュームが複数の場合は、停止対象のすべての業務ボリュームに対して上記の手順を繰り返し行ってください。

 

13.1.1 業務ボリュームに対する処理の確認

バックアップ運用を停止する業務ボリュームに対する処理状況を SP実行履歴画面で確認します。
処理中の場合はその処理の完了を待つ、またはその処理をキャンセルしてください。それは、業務ボリュームに対する処理が行われている場合に、バックアップ運用を停止する手順が失敗するためです。

 

13.1.2 バックアップデータとその履歴情報の削除

バックアップ運用を停止する業務ボリュームのバックアップデータとその履歴情報をすべて削除します。

バックアップデータとその履歴情報の削除には、以下のいずれかの方法があります。


バックアップデータとその履歴情報を削除する方法については、「第9章 論理デバイスバックアップの運用操作」の「バックアップデータの削除」を参照してください。


バックアップデータとその履歴情報が残っていると、「業務ボリュームとしての登録の削除」手順が失敗します。業務ボリュームとしての登録を削除する前に、必ずバックアップデータとその履歴情報をすべて削除するようにしてください。

 

13.1.3 業務ボリュームとしての登録の削除

“業務ボリューム”として登録されているデバイス情報を削除します。

登録されているデバイス情報の削除には、業務ボリュームの登録を行った業務サーバ上でSoftek AdvancedCopy Managerの swstdevinfosetコマンドを利用します。

swstdevinfosetコマンドの実行例を以下に示します。

-oオプションに続いて、登録を削除する業務ボリューム (/dev/dsk/c1t0d3s6) を指定します。

# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -o /dev/dsk/c1t0d3s6
swstdevinfoset completed
#

-oオプションは、業務ボリュームを登録から削除することを指示するオプションです。

登録を削除する業務ボリュームに対して開始されているバックアップ同期処理は、業務ボリュームの登録を削除することで自動的にキャンセルされます。

 

登録を削除する業務ボリュームに対して設定されているバックアップポリシーは、業務ボリュームの登録を削除することで自動的に削除されます。

 

swstdevinfosetコマンドについての詳細は、バックアップ運用を行うサーバのプラットフォームに対応した『Softek AdvancedCopy Manager運用手引書』の「デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)」を参照してください。
また、swstdevinfosetコマンドを実行するサーバがクラスタ環境の場合、環境変数SWSTGNODEの設定を行う必要があります。環境変数SWSTGNODEの設定については、バックアップ運用を行うサーバのプラットフォームに対応した『Softek AdvancedCopy Managerクラスタ適用ガイド』の「コマンド」を参照してください。

 

13.2 論理ユニットバックアップの運用停 

論理ユニットバックアップを利用したバックアップ運用を停止するには、以下の手順を行います。

  1. 論理ユニットに対する処理の確認
  2. バックアップデータとその履歴情報の削除
  3. バックアップポリシーの削除

バックアップ運用を停止する論理ユニットが複数の場合は、停止対象のすべての論理ユニットに対して上記の手順を繰り返し行ってください。

ここで説明する論理ユニットバックアップの各コマンドに指定する論理ユニット番号の特定方法については、「第10章 論理ユニットバックアップの運用操作」の「論理ユニットの特定」を参照してください。

 

13.2.1 論理ユニットに対する処理の確認

バックアップ運用を停止する論理ユニットに対する処理状況を SP実行履歴画面 で確認します。
処理中の場合はその処理の完了を待つ、またはその処理をキャンセルしてください。それは、論理ユニットに対する処理が行われている場合に、バックアップ運用を停止する手順が失敗するためです。

 

13.2.2 バックアップデータとその履歴情報の削除

バックアップ運用を停止する論理ユニットのバックアップデータとその履歴情報をすべて削除します。

バックアップデータとその履歴情報の削除には、ludelhistコマンドを利用します。

バックアップデータとその履歴情報の削除方法は、「第10章 論理ユニットバックアップの運用操作」の「バックアップデータの削除」を参照してください。


バックアップデータとその履歴情報が残っていると、「バックアップポリシーの削除」手順が失敗します。バックアップポリシーを削除する前に、必ずバックアップデータとその履歴情報をすべて削除するようにしてください。

 

13.2.3 バックアップポリシーの削除

バックアップ運用を停止する論理ユニットに対して、設定されているバックアップポリシーの削除を行います。

バックアップポリシーの削除には、ludelpolicyコマンドを利用します。

バックアップポリシーを削除する論理ユニットに対して開始済みのバックアップ同期処理は、バックアップポリシーを削除することで自動的にキャンセルされます。

 

バックアップポリシーの削除方法は、「第10章 論理ユニットバックアップの運用操作」の「バックアップポリシーの削除」を参照してください。

 

13.3 Symfowareデータベースのバックアップ運用停 

Symfowareデータベースのバックアップを利用したバックアップ運用を停止するには、以下の手順を行います。

  1. ロググループに対する処理の確認
  2. バックアップデータとその履歴情報の削除
  3. バックアップポリシーの削除
  4. 業務ボリュームとしての登録の削除
  5. バックアップ先論理ユニット設定ファイルの書き換え

バックアップ運用を停止するロググループが複数の場合は、停止対象のすべてのロググループに対して上記の手順を繰り返し行ってください。

 

13.3.1 ロググループに対する処理の確認

バックアップ運用を停止するロググループに対する処理状況を SP実行履歴画面で確認します。
処理中の場合はその処理の完了を待つ、またはその処理をキャンセルしてください。それは、ロググループに対する処理が行われている場合に、バックアップ運用を停止する手順が失敗するためです。

 

13.3.2 バックアップデータとその履歴情報の削除

バックアップ運用を停止するロググループに含まれる業務ボリュームのバックアップデータとその履歴情報をすべて削除します。

バックアップデータとその履歴情報の削除には、以下のいずれかの方法があります。


バックアップデータとその履歴情報を削除する方法については、「第11章 Symfowareデータベースのバックアップ運用操作」の「バックアップデータの削除」を参照してください。


バックアップデータとその履歴情報が残っていると、「バックアップポリシーの削除」手順が失敗します。バックアップポリシーを削除する前に、必ずバックアップデータとその履歴情報をすべて削除するようにしてください。

 

13.3.3 バックアップポリシーの削除

バックアップ運用を停止するロググループに対して設定されているバックアップポリシーを削除します。

バックアップポリシーの削除には、バックアップ管理画面を利用します。

Softek AdvancedCopy Managerの swstbkpoldelコマンドでバックアップポリシーを削除することはできません。

 

バックアップポリシーを削除するロググループに対して開始済みのバックアップ同期処理は、バックアップポリシーを削除することで自動的にキャンセルされます。

 

バックアップポリシーの削除方法は、「第11章 Symfowareデータベースのバックアップ運用操作」の「バックアップポリシーの削除」を参照してください。

 

13.3.4 業務ボリュームとしての登録の削除

ロググループに含まれるすべての“業務ボリューム”として登録されているデバイス情報を削除します。

登録されているデバイス情報の削除には、業務ボリュームの登録を行った業務サーバ上でSoftek AdvancedCopy Managerの swstdevinfosetコマンドを利用します。コマンド処理はロググループ単位で行えないため、すべての業務ボリュームに対してswstdevinfosetコマンドを実行してください。

swstdevinfosetコマンドの実行例を以下に示します。

-oオプションに続いて、登録を削除する業務ボリューム (/dev/dsk/c1t0d3s6) を指定します。

# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -o /dev/dsk/c1t0d3s6
swstdevinfoset completed
#

-oオプションは、業務ボリュームを登録から削除することを指示するオプションです。

swstdevinfosetコマンドについての詳細は、『Softek AdvancedCopy Manager運用手引書』の「10.1.1.3 デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)」を参照してください。
また、swstdevinfosetコマンドを実行するサーバがクラスタ環境の場合、環境変数SWSTGNODEの設定を行う必要があります。環境変数SWSTGNODEの設定については、『Softek AdvancedCopy Managerクラスタ適用ガイド』の「7.7 コマンド」を参照してください。

 

13.3.5 バックアップ先論理ユニット設定ファイルの書き換え

バックアップ先論理ユニット設定ファイル (/sp/dbu/adm/setup/lupool.conf) の書き換えを行い、登録から削除したすべての業務ボリュームの記述を削除してください。

バックアップ先論理ユニット設定ファイル (/sp/dbu/adm/setup/lupool.conf) への記述については、「第8章 ダイレクトバックアップの環境設定」の「バックアップ先論理ユニット設定ファイル」を参照してください。

 

13.4 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ運用停 

ETERNUS NR1000F seriesのバックアップを利用したバックアップ運用を停止するには、以下の手順を行います。

  1. ディレクトリに対する処理の確認
  2. バックアップデータとその履歴情報の削除
  3. バックアップポリシーの削除
  4. NR定義ファイルの書き換え

バックアップ運用を停止するディレクトリが複数の場合は、停止対象のすべてのディレクトリに対して上記の手順を繰り返し行ってください。

 

13.4.1 ディレクトリに対する処理の確認

バックアップ運用を停止するディレクトリに対する処理状況を SP実行履歴画面で確認します。
処理中の場合はその処理の完了を待つ、またはその処理をキャンセルしてください。それは、ディレクトリに対する処理が行われている場合に、バックアップ運用を停止する手順が失敗するためです。

 

13.4.2 バックアップデータとその履歴情報の削除

バックアップ運用を停止するディレクトリのバックアップデータとその履歴情報をすべて削除します。

バックアップデータとその履歴情報の削除には、ndmpdelhistコマンドを利用します。

バックアップデータとその履歴情報を削除する方法については、「第12章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ運用操作」の「バックアップデータの削除」を参照してください。

 

13.4.3 バックアップポリシーの削除

バックアップ運用を停止するディレクトリに対して、設定されているバックアップポリシーの削除を行います。

バックアップポリシーの削除には、ndmpdelpolicyコマンドを利用します。

バックアップポリシーの削除方法は、「第12章 ETERNUS NR1000F seriesのバックアップ運用操作」の「バックアップポリシーの削除」を参照してください。

 

13.4.4 NR定義ファイルの書き換え

NR定義ファイル (/sp/uty/conf/diskadm/NR.conf) の書き換えを行い、バックアップ運用を停止するディレクトリの記述を削除してください。

NR定義ファイル (/sp/uty/conf/diskadm/NR.conf) への記述については、「第8章 ダイレクトバックアップの環境設定」の「NR定義ファイル」を参照してください。

 


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