ダイレクトバックアップ使用手引書 - SPシリーズ -
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第10章 論理ユニットバックアップの運用操作

論理ユニットバックアップによるバックアップ運用を行うための準備作業および操作方法について説明します。

論理ユニットバックアップの各コマンドに指定する論理ユニット番号を特定する方法については、本章の「論理ユニットの特定方法」を参照してください。

 

10.1 論理ユニットバックアップの準備作業

論理ユニットバックアップのバックアップ運用を開始するには、以下の流れにそった作業が必要です。

  1. バックアップ対象とする論理デバイスの決定
  2. バックアップ対象の論理デバイスに対する論理ユニットの特定
  3. 一時利用ボリュームとして利用する論理ユニットの決定 (リストア先に一時利用ボリュームを利用する場合)
  4. バックアップ対象の論理ユニットに対するバックアップポリシーの設定

 

10.1.1 バックアップ対象とする論理デバイスの決定

論理ユニットバックアップを利用してバックアップ運用する論理デバイスを決定します。

論理ユニットバックアップを行うには、バックアップ対象の論理デバイスがSSF/Backup Facilityと接続されたETERNUS3000/6000,GR seriesに配置されている必要があります。

 

10.1.2 論理ユニットの特定

バックアップ対象とする論理デバイス含まれる論理ユニットを特定します。論理ユニットを特定するのは、論理ユニットバックアップでのバックアップ/リストアを論理ユニット単位で行うためです。

 

10.1.2.1 論理ユニットの特定方法

論理ユニットバックアップでのバックアップ/リストアは論理ユニット単位で行うため、バックアップ対象の論理デバイスがETERNUS3000/6000,GR series内のどの論理ユニットに存在しているかをあらかじめ特定しておく必要があります。

以下に例を示します。

業務サーバがSolaris OSで論理デバイスが/dev/dsk/c1t0d0s0の場合、図10.1 のように、HBA (Host Bus Adapter) やCA (Channel Adapter) に割り付けられたIDをもとにETERNUS3000/6000,GR series内の論理ユニットを特定します。


論理ユニットの特定は、ETERNUSmgrの構成情報を表示する機能を利用して行うことができます。


[図10.1 業務サーバから見たスライスの論理ユニットへの変換イメージ]


ETERNUSmgrの利用方法については、『ETERNUSmgrユーザガイド』を参照してください。

 

10.1.2.2 コンカチネートまたはストライピングされた論理ボリュームの考慮 

バックアップ対象の論理デバイスがソフトウェアによりコンカチネートまたはストライピングされた論理ボリュームの場合は、論理ボリュームを構成しているすべての論理ユニットを特定する必要があります。

以下に例を示します。

図10.2 において論理デバイスは、2つの論理ユニットの一部どうしをコンカチネートした論理ボリュームです。この場合、2つの論理ユニットの論理ユニット番号 (図10.2では、論理ユニット#1と論理ユニット#2) を特定します。


[図10.2 コンカチネートされた論理ボリュームのイメージ]

 

10.1.2.3 ミラーリングされた論理ボリュームの考慮 

ミラーリングされた論理デバイスに対しては、ミラーリングしているどちらか一方の論理ユニットを特定できれば、バックアップデータを採取できます。これは、ミラーリングされた双方の論理ユニットに同じデータを持っているためです。

しかし、リストアではミラーリングしている論理ユニットの双方に、バックアップデータをリストアしなければなりません。片方の論理ユニットへのリストアだけでは、ミラーリングされた状態に戻らないためです。

したがって、バックアップ運用の準備において、ミラーリングしている双方の論理ユニットを特定してください。

以下に例を示します。

図10.3 において論理デバイスは、2つの論理ユニットの一部を使用してミラーリングした論理ボリュームです。この場合、2つの論理ユニットの論理ユニット番号 (図10.3 では、論理ユニット#3と論理ユニット#4) を特定しておきます。

 

ミラーリングされた論理ボリュームに対しては、どちらか一方の論理ユニットのみバックアップすることで、双方の論理ユニットをバックアップする場合に比べてバックアップ論理ユニットの使用量を半分に抑制することができます。


[図10.3 ミラーリングされた論理ボリュームのイメージ]


また、ミラーリングされた論理ボリュームの場合、一時的に片肺 (ミラーリングしていない) 状態になっていることがあり得ます。その時、バックアップにおいてバックアップ対象資源を誤ると、採取したいデータをバックアップできないことになります。
したがって、バックアップ/リストアなどミラーリングされた論理ボリュームに対する操作を行う場合には、事前にバックアップ対象資源のミラーリング状態を確認するようにしてください。

 

10.1.2.4 複数ボリュームが依存関係を持つ業務ボリュームの考慮 

メタ領域とデータ領域が別々のパーティションに配置されるファイルシステムなど、複数の論理デバイスが依存関係を持つ場合、論理ボリュームに対する考慮と同様に、依存関係を持つすべての論理デバイスに対する論理ユニット番号を特定する必要があります。

システムファイルが格納されている論理デバイス、Softek AdvancedCopy Managerがインストールされている論理デバイスは、ダイレクトバックアップを利用してのバックアップ対象としないでください。リストアを行うことにより、システムやSoftek AdvancedCopy Managerが正常に動作しなくなる危険があります。システムファイルが格納されている論理デバイス、Softek AdvancedCopy Managerがインストールされている論理デバイスは、それらの製品が保証するバックアップ方法でバックアップしてください。

 

10.1.2.5 GDS/GFSで構築された領域 

PRIMECLUSTER GDS、PRIMECLUSTER GFSで構築された領域(論理ユニット)を論理ユニットバックアップでバックアップしないでください。リストアを行うことにより、GDS/GFS内部でもつ識別/管理情報がリストア先の論理ユニットで上書きされ、不整合な状態となります。

 

10.1.3 一時利用ボリュームとして利用する論理ユニットの決定

論理ユニットバックアップで、論理デバイス単位またはファイル/ディレクトリ単位のリストアを行えるように、一時利用ボリュームとして使用する論理ユニットを準備します。使用できる論理ユニットは、リストアを行う業務サーバから参照でき、業務ボリュームとして登録されている論理デバイスが存在しない論理ユニットです。

なお、一時利用ボリュームには、リストアする論理ユニットサイズ以上の容量を持つ論理ユニットを使用します。

一時利用ボリュームの容量がリストアする論理ユニットサイズ未満の場合、一時利用ボリュームへのリストアが失敗します。

 

論理ユニットバックアップにおける論理デバイス単位およびファイル/ディレクトリ単位のリストア手順については、『SSF/Backup Facility運用手引書』の「1.1.15 論理ユニットバックアップ」を参照してください。

 

業務ボリュームの登録については、『SSF/Backup Facility運用手引書』の「5.1.1.3 業務ボリュームの登録」を参照してください。


業務サーバに割り当てられた論理ユニットが不足し、リストアの時に一時利用ボリュームとして使用できる論理ユニットがない場合は、ETERNUSmgrを利用してETERNUS3000/6000,GR seriesの再構成を行ってください。

ETERNUSmgrの利用方法については、『ETERNUSmgrユーザガイド』を参照してください。

 

一時利用ボリュームは、他の用途 (データの格納など) で使用しない論理ユニットを使用してください。

 

10.1.4 バックアップポリシーの設

バックアップ対象の論理デバイスが存在する論理ユニットに対してバックアップポリシーを設定します。

論理ユニットバックアップでは、バックアップ管理画面からバックアップポリシーを設定することはできません。

 

バックアップポリシーを設定しないでバックアップを行うことはできません。必ずバックアップポリシーを設定してください。


バックアップポリシーの設定は以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに rootでログインします。
  2. バックアップポリシーとして設定するパラメタをオプションで指定して、lusetpolicyコマンドを実行します。

lusetpolicyコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lusetpolicy (バックアップポリシーの設定) 」を参照してください。


バックアップポリシーの設定が失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。

 

10.1.4.1 複数の論理ユニットに対する一括設定 

論理ユニットバックアップには、複数の論理ユニットに対してバックアップポリシーを一括設定する機能がありません。
複数の論理ユニットに対してバックアップポリシーを一括設定する場合は、シェルスクリプトを作成して一括設定を行ってください。

シェルスクリプトの例については、「第3章 バックアップポリシー」、「複数ボリュームへのバックアップポリシー一括設定」の「論理ユニットバックアップ」を参照してください。

 

10.1.5 バックアップポリシーの参

論理ユニットに設定されているバックアップポリシーの参照を行います。

論理ユニットバックアップでは、バックアップポリシーの参照をlugetpolicyコマンドで行うことができます。

論理ユニットバックアップでは、論理ユニットに対して設定されたバックアップポリシーをバックアップ管理画面から参照することはできません。


バックアップポリシーの参照は、以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに、rootでログインします。
  2. バックアップポリシーを参照する論理ユニットを指定して、lugetpolicyコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) の論理ユニット (OLU0001)に設定されている、バックアップポリシーを参照します。

    # lugetpolicy GR01:OLU0001

    ----------------------------------------------------------------------------

    OLU0001

    |

    Backup Engine

    : OPC

    Backup Media

    : TAPE

    |

    OPC RealCopy Wait

    : yes

    EC Start Mode

    : -

    |

    Disk Generation

    : -

    Disk Overflow

    : -

    |

    Tape Expiration

    : 0

    Tape Copy Amount

    : 0

    |

    Tape Write Policy

    : ADD

    Tape Destination

    : LIST

    |

    LU Pool

    : lu_pool1

    |

    LU Name

    : -

    |

    Tape Name

    : tape1,tape2

    ----------------------------------------------------------------------------

    #


lugetpolicyコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lugetpolicy (バックアップポリシーの表示) 」を参照してください。


なお、バックアップポリシーが設定されていない論理ユニットを指定した場合は、その時にダイレクトバックアップサーバが管理している、バックアップポリシーのデフォルト値を表示します。

 

10.2 バックアップを行う

バックアップにおける各操作について説明します。

 

10.2.1 バックアップ同期処理の開

論理ユニットに対してバックアップ同期処理の開始またはレジューム(再開)を行います。

論理ユニットバックアップでは、バックアップ同期処理の開始をlustartecコマンドで行うことができます。

バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」に“自動”が設定されている場合、ここで説明する操作を行うことはできません。バックアップ同期処理の開始を手動で行うには、「バックアップ同期処理開始」を“手動”に設定してください。

 

バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“EC”または“EC (SUSPEND) ”、「バックアップ同期処理開始」に“手動”を設定している場合、バックアップを行う前にここで説明する作業が必要です。バックアップ同期処理の開始をしないでバックアップを行うと、論理ユニットが等価性維持状態にないため、バックアップが失敗します。

 

論理ユニットバックアップでは、バックアップ同期処理の開始をバックアップ管理画面から行うことはできません。


バックアップ同期処理の開始は、以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに、rootでログインします。
  2. バックアップ同期処理を開始する論理ユニットを指定して、lustartecコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) の論理ユニット (OLU0001)のバックアップ同期処理を開始します。

    # lustartec GR01:OLU0001
    lustartec completed
    #


lustartecコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lustartec (バックアップ同期処理の開始) 」を参照してください。


バックアップ同期処理の開始が失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。


バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“EC”、「バックアップ同期処理開始」に“手動”が設定された論理ユニットに対してバックアップ同期処理を開始済みの時、以下の操作を行うと、論理ユニットのバックアップ同期処理が停止されている状態となります。
次回のバックアップに備えるには、再度、「バックアップ同期処理を開始」を行ってください。


バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」が“自動”に設定されている場合は、上記の操作を終了した後、その論理ユニットのバックアップ同期処理が自動的に開始されます。


バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“EC (SUSPEND) ”、「バックアップ同期処理開始」に“手動”が設定された論理ユニットに対してバックアップ同期処理を開始済みの時、以下の操作を行うと、論理ユニットのバックアップ同期処理がサスペンドまたは停止されます。
次回のバックアップに備えるには、再度、「バックアップ同期処理を開始」を行ってください。


バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」が“自動”に設定されている場合は、上記の操作を終了した後、その論理ユニットのバックアップ同期処理が自動的に開始されます。

 

10.2.2 バックアップ同期処理のキャンセ

バックアップ先の論理ユニットに対する、バックアップ同期処理またはサスペンド状態のキャンセルを行います。

論理ユニットバックアップでは、バックアップ同期処理のキャンセルをlucancelecコマンドで行うことができます。

バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」が“自動”に設定されて、開始されているバックアップ同期処理をここで説明する操作でキャンセルすることはできません。そのバックアップ同期処理のキャンセルは、「バックアップ同期処理開始」を“手動”に変更することで行ってください。“手動”に変更することで、自動的にバックアップ同期処理がキャンセルされます。

 

論理ユニットバックアップでは、バックアップ同期処理のキャンセルをバックアップ管理画面から行うことはできません。


バックアップ同期処理のキャンセルは、以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに、rootでログインします。
  2. バックアップ同期処理をキャンセルする論理ユニットを指定して、lucancelecコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) の論理ユニット (OLU0001)のバックアップ同期処理をキャンセルします。
    以下は、確認メッセージに対して“y”を入力した例です。

    # lucancelec GR01:OLU0001
    GR01:OLU0001: stop EC ? [y/n]: y
    lucancelec completed
    #


lucancelecコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lucancelec (バックアップ同期処理のキャンセル) 」を参照してください。


バックアップ同期処理のキャンセルが失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。

 

10.2.3 バックアップ同期処理の実行状況の参

論理ユニットに対する、バックアップ同期処理の実行状況の参照を行います。

論理ユニットバックアップでは、バックアップ同期処理の実行状況の参照をluecstatコマンドで行うことができます。

  1. SSF/Backup Facilityに、rootでログインします。
  2. バックアップ同期処理の実行状況を参照する論理ユニットを指定して、luecstatコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) の論理ユニット (OLU0001)に対するバックアップ同期処理状況を確認します。
     


luecstatコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「luecstat (バックアップ同期処理の実行状況の表示)」を参照してください。

 

10.2.4 バックアップの実

バックアップポリシーの設定にしたがって、論理ユニットのバックアップを行います。

論理ユニットバックアップでは、バックアップをlubackupコマンドで行うことができます。

論理ユニットバックアップでは、バックアップをバックアップ管理画面から行うことはできません。

 

ダイレクトバックアップでは、バックアップポリシーを設定しないでバックアップを行うことはできません。バックアップを行う前に、必ずバックアップポリシーを設定してください。

 

バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“EC”または“EC (SUSPEND) ”、「バックアップ同期処理開始」に“手動”を設定している場合、バックアップを行う前にバックアップ同期処理の開始を必ず行ってください。
バックアップ同期処理が開始されていないと、論理ユニットが等価性維持状態にないためバックアップが失敗します。

 

バックアップの実行前に dbu_statdisp_driveコマンドを実行して、テーププールまたはテープリストに属しているテープが閉塞ドライブにマウントされていないことを確認してください。
閉塞ドライブにテープがマウントされていた場合、閉塞原因を取り除いた後、dbu_enable_driveコマンドを用いて、ドライブの閉塞を解除してください。

 

論理ユニットに対するバックアップポリシーの設定方法については、本章の「バックアップポリシーの設定」を参照してください。

 

バックアップ同期処理の開始については、本章の「バックアップ同期処理の開始」を参照してください。

 

dbu_statdisp_driveコマンド、dbu_enable_driveコマンドについての詳細は、「第18章 テープ制御のためのコマンド」の「dbu_statdisp_drive (磁気テープドライブ状態の表示)」および「dbu_enable_drive (磁気テープドライブの手動閉塞解除)」を参照してください。


バックアップは、以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに、rootでログインします。
  2. バックアップデータを採取する論理ユニットを指定して、lubackupコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) に存在する論理ユニット (OLU0001) のバックアップを行います。

    # lubackup GR01:OLU0001
    lubackup completed
    #


lubackupコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lubackup (バックアップの実行) 」を参照してください。


バックアップが失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。


論理ユニットバックアップでは業務サーバと連携しないため、バックアップ処理を実行すると、ダイレクトバックアップサーバは業務サーバの状態に関係なく論理ユニットのバックアップデータを採取します。
よって、バックアップデータの正当性を保証するためには、業務サーバが停止している状態でバックアップ処理を実行するようにしてください。

また、業務サーバ稼動中にバックアップ処理を実行する場合は、業務サーバ上で動作しているオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムからバックアップ対象の業務ボリュームに対する書き込みアクセスがない状態で行ってください。

バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“EC”、「バックアップ同期処理開始」に“手動”が設定された論理ユニットが等価性維持状態の時、その論理ユニットのバックアップを行うと、バックアップ終了後はその論理ユニットのバックアップ同期処理が停止されている状態となります。
次回のバックアップに備えるには、再度、「バックアップ同期処理を開始」を行ってください。

バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」が“自動”に設定されている場合は、バックアップ処理が終了した後、その論理ユニットのバックアップ同期処理が自動的に開始されます。


バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“EC (SUSPEND) ”、「バックアップ同期処理開始」に“手動”が設定された論理ユニットが等価性維持状態の時、その論理ユニットのバックアップを行うと、バックアップ終了後はその論理ユニットのバックアップ同期処理がサスペンドされている状態となります。
次回のバックアップに備えるには、「バックアップ同期処理を開始」を行ってください。

バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」が“自動”に設定されている場合は、バックアップ処理が終了した後、その論理ユニットのバックアップ同期処理が自動的に開始されます。

 

10.2.5 バックアップの処理状況および処理結果の参

論理ユニットに対する、バックアップの処理状況および処理結果の参照を行います。

論理ユニットバックアップでは、処理状況および処理結果の参照をSP実行履歴画面から行うことができます。

SP実行履歴画面の表示方法については、「第19章 バックアップ管理画面」の「SP実行履歴画面」を参照してください。

 

SP実行履歴画面は、バックアップ管理画面とは独立して表示されます。画面を閉じるには、[ファイル]メニューの[終了]を押すか、画面右上の[×]ボタンを押します。


SP実行履歴画面を表示させた後は、その画面に表示されている処理から 参照する処理を探してください。

SP実行履歴画面での表示情報は、自動的には更新されません。SP実行履歴画面にある[表示]メニューの[最新の情報に更新]を押すことで、表示情報を最新の情報に更新できます。

 

10.2.6 バックアップの処理状況および処理結果の詳細情報の参

論理ユニットに対する、バックアップの処理状況および処理結果の詳細情報の参照を行います。

論理ユニットバックアップでは、処理状況および処理結果の詳細情報の参照をSP実行履歴画面から行うことができます。

以下に、参照する方法について説明します。

  1. SP実行履歴画面を表示させます。
  2. SP実行履歴画面に表示された処理のうち、詳細情報を参照する処理を選択します。

  3. SP実行履歴画面にある[操作]メニューの[詳細情報]を選択します。すると、以下のようなダイアログボックスが表示されます。
     
  4. 詳細情報ダイアログボックスにある「OK」ボタンを押して操作を終了します。

 

10.2.7 バックアップ処理のキャンセ

論理ユニットに対する、バックアップの処理のキャンセルを行います。

論理ユニットバックアップでは、実行中のバックアップ処理をSP実行履歴画面からキャンセルすることができます。

バックアップ処理のキャンセルは、以下の手順で行います。

  1. SP実行履歴画面を表示させます。
  2. SP実行履歴画面に表示された処理のうち、キャンセルする処理を選択します。

  3. SP実行履歴画面にある[操作]メニューの[キャンセル]を選択します。すると、以下のようなダイアログボックスが表示されます。

  4. ダイアログボックスにある[OK]ボタンを押します。
    [OK]ボタンが押されると、バックアップ処理がキャンセルされます。
     

    操作を中止する場合は、ダイアログボックスにある[キャンセル]ボタンを押してください。[キャンセル]ボタンを押すと、何も処理されずにダイアログボックスが閉じられます。


バックアップ処理のキャンセルが成功すると、ダイアログボックスに「バックアップのキャンセルに成功しました。」と表示されます。

バックアップ処理のキャンセルに失敗すると、ダイアログボックスに「バックアップのキャンセルに失敗しました。」と表示されます。また、[詳細>>]ボタンを押して表示される画面に失敗原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。

 

10.2.8 バックアップ処理に関する注意事項

バックアップポリシーの「バッアップ先」に“両方”が設定されている論理ユニットのバックアップ処理をキャンセルしても、バックアップ論理ユニットへのバックアップデータの保存が完了していた場合はバックアップ論理ユニットのバックアップデータが削除されません。
そのバックアップデータが不要であれば、「バックアップデータの削除の実行」で説明する方法にしたがって、そのバックアップデータを削除してください。

世代超過処理中のバックアップ処理をキャンセルすると、バックアップ論理ユニットに保存されているバックアップデータの世代数がバックアップポリシーの「ディスク保存世代数」を超過した状態になります。この状態を放置しておくと、次のバックアップが失敗します。以下のいずれかの作業を行って、バックアップ論理ユニットに保存される世代数が「ディスク保存世代数」以下になるようにしてください。

以下の条件を満たす場合、バックアップに対するキャンセルを行うと、その業務ボリュームのバックアップ同期処理が停止されている状態となります。
次回のバックアップに備えるには、再度、「バックアップ同期処理」を開始を行ってください。

以下の条件を満たす場合、バックアップに対するキャンセルを行うと、その業務ボリュームのバックアップ同期処理がサスペンドされている状態となります。
次回のバックアップに備えるには、再度、「バックアップ同期処理を開始」を行ってください。


バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」が“自動”に設定されている場合は、キャンセル処理が終了した後、その論理ユニットのバックアップ同期処理が自動的に開始されます。

 

10.3 バックアップデータの履歴情報の参

論理ユニットから採取したバックアップデータに関する履歴情報の参照を行います。

バックアップが成功すると、バックアップデータに関する履歴情報を参照することができます。履歴情報の参照が必要になる代表的な状況を以下に示します。


論理ユニットバックアップでは、バックアップデータに対する履歴情報をlugethistコマンドで参照することができます。

論理ユニットバックアップでは、バックアップデータの履歴情報をバックアップ管理画面から参照することはできません。


バックアップデータの履歴情報の参照は、以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに、rootでログインします。
  2. バックアップデータを採取した論理ユニットを指定して、lugethistコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) の論理ユニット (OLU0001) から採取した、バックアップデータの履歴情報を参照します。

    # lugethist GR01:OLU0001

    GR Name : GR01

    volume

    gen

    start_time

    end_time

    media

    bk_vol

    bk_tape

    ----------------------------------------------------------------------------

    OLU0001

    1

    2001/01/31 02:00

    2001/01/31 03:00

    BOTH

    OLU0050

    tape4

    OLU0001

    2

    2001/01/20 02:00

    2001/01/20 03:00

    TAPE

    -

    tape1,tape2,tape3

    OLU0001

    3

    2001/01/10 02:00

    2001/01/10 03:00

    DISK

    OLU0049

    -

    #


lugethistコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lugethist (バックアップ履歴情報の表示) 」を参照してください。

 

10.4 リストアを行う

リストアにおける各操作について説明します。

 

10.4.1 リストア対象の世代の特

最新世代以外のバックアップデータによりリストアを行う場合は、リストア対象のバックアップデータの世代番号を特定しておきます。それは、lurestore コマンドのオプションに、相対世代番号を指定する必要があるためです。

バックアップデータの世代番号を参照する方法は、本章の「バックアップデータの履歴情報の参照」を参照してください。

 

10.4.2 論理ユニットのアンマウン 

リストア先の論理ユニットが業務サーバにマウントされている時は、論理ユニットをアンマウントします。

リストア先の論理ユニットを業務サーバにマウントしてリストアを行うと、業務サーバへリストアによる論理ユニットの変更情報が反映されません。

 

リストア先の論理ユニットをリストアが成功した後に再度マウントすることにより、業務サーバへリストアによる論理ユニットの変更情報が反映されます。

 

10.4.3 リストアの実

論理ユニットから採取されたバックアップデータのリストアを行います。

論理ユニットバックアップでは、リストアをlurestoreコマンドで行うことができます。

リストアは、以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに、rootでログインします。
  2. バックアップデータを採取した論理ユニット、バックアップデータの相対世代、リストア先の論理ユニットなどを指定して、lurestoreコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) の論理ユニット (OLU0001) から採取した、相対世代番号 (2) のバックアップデータをディスクアレイ装置名(GR02) の論理ユニット (OLU0010)へリストアします。
    以下は、確認メッセージに対して“y”を入力した例です。

    # lurestore -v GR02:OLU0010 -g 2 GR01:OLU0001
    GR01:OLU0001: restore to GR02:OLU0010 ? [y/n]: y
    lurestore completed
    #


lurestoreコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lurestore (リストアの実行) 」を参照してください。


リストアが失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。


バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“EC”、「バックアップ同期処理開始」に“手動”が設定された論理ユニットに対してバックアップ同期処理を開始済みの時、その論理ユニットをリストア先に指定したリストアを行うと、リストア終了後はその論理ユニットのバックアップ同期処理が停止されている状態となります。
次回のバックアップに備えるには、再度、「バックアップ同期処理を開始」を行ってください。

バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」が“自動”に設定されている場合は、リストア処理が終了した後、その論理ユニットのバックアップ同期処理が自動的に開始されます。

 

バックアップ同期処理を開始する方法は、本章の「バックアップ同期処理の開始」を参照してください。


バックアップポリシーの「バックアップエンジン」に“EC (SUSPEND) ”、「バックアップ同期処理開始」に“手動”が設定された論理ユニットに対してバックアップ同期処理を開始済みの時、その論理ユニットをリストア先に指定したリストアを行うと、リストア終了後はその論理ユニットに対するバックアップ同期処理がすべて停止されている状態となります。
ただし、一時利用ボリュームへのリストアを行う場合は、リストアするバックアップデータがある論理ユニットとのバックアップ同期処理のみが停止されている状態となります。

次回のバックアップに備えるには、再度、「バックアップ同期処理を開始」を行ってください。

バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」が“自動”に設定されている場合は、リストア処理が終了した後、その論理ユニットのバックアップ同期処理が自動的に開始されます。

 

バックアップ同期処理を開始する方法は、本章の「バックアップ同期処理の開始」を参照してください。


SSF/Backup Facilityに複数のETERNUS3000/6000,GR seriesを接続して運用している場合、バックアップした時の「バックアップ先」によって、リストアできるETERNUS3000/6000,GR seriesが異なります

リストア先に指定できるETERNUS3000/6000,GR seriesについては、「第2章 バックアップとリストア」の「リストア(リカバリ)先の指定可能範囲」を参照してください。


テープに書き込みを行ったバックアップ履歴からリストアを実施する場合、閉塞ドライブにマウントされたテープ内のバックアップ履歴をリストアの対象とするとリストア処理が失敗します。

以下の手順により、閉塞ドライブにテープがマウントされていないことを確認してください。

  1. lugethistコマンドを実行し、バックアップ履歴が保存されたテープを確認。
  2. dbu_statdisp_driveコマンドを実行し、閉塞ドライブにマウントされたテープを確認。

閉塞ドライブにテープがマウントされていた場合、閉塞原因を取り除いた後、dbu_enable_driveコマンドを用いて、ドライブの閉塞を解除してください。

lugethistコマンドについての詳細は、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lugethist (バックアップ履歴情報の表示)」を参照してください。

 

dbu_statdisp_driveコマンド、dbu_enable_driveコマンドについての詳細は、「第18章 テープ制御のためのコマンド」の「dbu_statdisp_drive (磁気テープドライブ状態の表示)」および「dbu_enable_drive (磁気テープドライブの手動閉塞解除)」を参照してください。

 

10.4.4 リストアの処理状況および処理結果の参

バックアップデータのリストアに対する処理状況および処理結果の参照を行います。

論理ユニットバックアップでは、処理状況および処理結果の参照をSP実行履歴画面から行うことができます。

SP実行履歴画面の表示方法については、「第19章 バックアップ管理画面」の「SP実行履歴画面」を参照してください。

 

SP実行履歴画面は、バックアップ管理画面とは独立して表示されます。画面を閉じるには、[ファイル]メニューの[終了]を押すか、画面右上の[×]ボタンを押します。


SP実行履歴画面を表示させた後は、その画面に表示されている処理から 参照する処理を探してください。

SP実行履歴画面での表示情報は、自動的には更新されません。SP実行履歴画面にある[表示]メニューの[最新の情報に更新]を押すことで、表示情報を最新の情報に更新できます。

 

10.4.5 リストアの処理状況および処理結果の詳細情報の参

バックアップデータのリストアに対する処理状況および処理結果の詳細情報の参照を行います。

論理ユニットバックアップでは、処理状況および処理結果の詳細情報の参照をSP実行履歴画面から行うことができます。

以下に、参照する方法について説明します。

  1. SP実行履歴画面を表示させます。
  2. SP実行履歴画面に表示された処理のうち、詳細情報を参照する処理を選択します。

  3. SP実行履歴画面にある[操作]メニューの[詳細情報]を選択します。すると、以下のようなダイアログボックスが表示されます。
     
  4. 詳細情報ダイアログボックスにある「OK」ボタンを押して操作を終了します。

 

10.4.6 リストア処理のキャンセ

バックアップデータのリストア処理のキャンセルを行います。

論理ユニットバックアップでは、実行中のリストア処理をSP実行履歴画面からキャンセルすることができます。

リストア処理のキャンセルは、以下の手順で行います。

  1. SP実行履歴画面を表示させます。
  2. SP実行履歴画面に表示された処理のうち、キャンセルする処理を選択します。

  3. SP実行履歴画面にある[操作]メニューの[キャンセル]を選択します。すると、以下のようなダイアログボックスが表示されます。

  4. ダイアログボックスにある[OK]ボタンを押します。
    [OK]ボタンが押されると、リストア処理がキャンセルされます。
     

    操作を中止する場合は、ダイアログボックスにある[キャンセル]ボタンを押してください。[キャンセル]ボタンを押すと、何も処理されずにダイアログボックスが閉じられます。


リストア処理のキャンセルが成功すると、ダイアログボックスに「リストアのキャンセルに成功しました。」と表示されます。

リストア処理のキャンセルが失敗すると、ダイアログボックスに「リストアのキャンセルに失敗しました。」と表示されます。また、[詳細>>]ボタンを押して表示される画面に失敗原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。

 

10.4.7 リストア処理に関する注意事項

以下の条件を満たしている論理ユニットに対してリストアを行うと、論理ユニットのバックアップ同期処理が停止されている状態となります。
次回のバックアップに備えるには、再度、「バックアップ同期処理を開始」を行ってください。


バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」が“自動”に設定されている場合は、キャンセル処理が終了した後、その論理ユニットのバックアップ同期処理が自動的に開始されます。


以下の条件を満たしている論理ユニットに対してリストアを行うと、論理ユニットに対するバックアップ同期処理がすべて停止されている状態となります。

ただし、一時利用ボリュームへのリストアを行う場合は、リストアするバックアップデータがある論理ユニットとのバックアップ同期処理のみが停止されている状態となります。
次回のバックアップに備えるには、再度、「バックアップ同期処理を開始」を行ってください。


バックアップポリシーの「バックアップ同期処理開始」が“自動”に設定されている場合は、キャンセル処理が終了した後、その論理ユニットのバックアップ同期処理が自動的に開始されます。

 

10.5 バックアップデータの削除

バックアップデータとその履歴情報の削除における各操作ついて説明します。

バックアップを繰り返し行うと、バックアップデータの格納先媒体である論理ユニットやテープの空き容量が不足することが考えられます。
論理ユニットバックアップでは、バックアップデータの格納先媒体の空き容量を増やす場合、新規テープを購入・登録する方法以外に、不要となったバックアップデータとその履歴情報を削除する方法があります。

 

10.5.1 削除対象の世代の特定 

特定世代のバックアップデータを削除するには、削除対象のバックアップデータの世代番号を特定しておく必要があります。これは、ludelhist コマンドのオプションに、相対世代番号を指定するためです。

バックアップデータの世代番号を参照する方法は、本章の「バックアップデータの履歴情報の参照」を参照してください。

 

10.5.2 バックアップデータの削除の実

バックアップデータとその履歴情報の削除を行います。

論理ユニットバックアップでは、バックアップデータの削除をludelhistコマンドで行うことができます。

論理ユニットバックアップでは、バックアップデータの削除をバックアップ管理画面から行うことはできません。

 

一度開始されたバックアップデータの削除処理をキャンセルすることはできません。


バックアップデータの削除は、以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに、rootでログインします。
  2. 削除するバックアップデータの相対世代番号を指定して、ludelhistコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) の論理ユニット (OLU0001)から採取した、相対世代番号 (2) のバックアップデータとその履歴情報を削除します。
    以下は、確認メッセージに対して“y”を入力した例です。

    # ludelhist -g 2 GR01:OLU0001
    GR01:OLU001: delete backup history ? [y/n]: y
    ludelhist completed
    #


ludelhistコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「ludelhist (バックアップ履歴情報の削除) 」を参照してください。


バックアップデータの削除が失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。

 

10.5.3 バックアップデータ削除の処理状況および処理結果の参

バックアップデータとその履歴情報の削除処理に対する処理状況および処理結果の参照を行います。

論理ユニットバックアップでは、処理状況および処理結果の参照をSP実行履歴画面から行うことができます。

SP実行履歴画面の表示方法については、「第19章 バックアップ管理画面」の「SP実行履歴画面」を参照してください。

 

SP実行履歴画面は、バックアップ管理画面とは独立して表示されます。画面を閉じるには、[ファイル]メニューの[終了]を押すか、画面右上の[×]ボタンを押します。


SP実行履歴画面を表示させた後は、その画面に表示されている処理から 参照する処理を探してください。

SP実行履歴画面での表示情報は、自動的には更新されません。SP実行履歴画面にある[表示]メニューの[最新の情報に更新]を押すことで、表示情報を最新の情報に更新できます。

 

10.5.4 バックアップデータ削除の処理状況および処理結果の詳細情報の参

バックアップデータとその履歴情報の削除処理に対する処理状況および処理結果の詳細情報の参照を行います。

論理ユニットバックアップでは、処理状況および処理結果の詳細情報の参照をSP実行履歴画面から行うことができます。

以下に、参照する方法について説明します。

  1. SP実行履歴画面を表示させます。
  2. SP実行履歴画面に表示された処理のうち、詳細情報を参照する処理を選択します。

  3. SP実行履歴画面にある[操作]メニューの[詳細情報]を選択します。すると、以下のようなダイアログボックスが表示されます。

  4. 詳細情報ダイアログボックスにある「OK」ボタンを押して操作を終了します。

 

10.6 バックアップポリシーの変

論理ユニットに対して設定されているバックアップポリシーの変更を行います。

論理ユニットバックアップでは、バックアップポリシーを変更をバックアップポリシーの初期設定と同様の手順で行うことができます。

バックアップポリシーの変更方法は、本章の「バックアップポリシーの設定」を参照してください。

 

バックアップポリシーの変更には、いくつかの注意事項があります。
注意事項については、「第3章 バックアップポリシー」の「バックアップポリシーの変更に関する注意事項」を参照してください。

 

10.7 バックアップポリシーの削

論理ユニットに対して設定されているバックアップポリシーの削除を行います。

論理ユニットバックアップでは、バックアップポリシーの削除をludelpolicyコマンドで行うことができます。

論理ユニットバックアップでは、論理ユニットに対するバックアップポリシーの削除をバックアップ管理画面から行うことはできません。

 

バックアップ履歴が存在する論理ユニットのバックアップポリシーを削除することはできません。
バックアップポリシーを削除する前に、指定する論理ユニットのバックアップデータとその履歴情報を削除してください。

 

バックアップデータとその履歴情報を削除する方法については、本章の「バックアップデータの削除」を参照してください。


バックアップポリシーの削除は、以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに、rootでログインします。
  2. バックアップポリシーを削除する論理ユニットを指定して、ludelpolicyコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) の論理ユニット (OLU0001)に設定されているバックアップポリシーを削除します。
    以下は、確認メッセージに対して“y”を入力した例です。

    # ludelpolicy GR01:OLU0001
    GR01:OLU0001: delete backup policy ? [y/n]: y
    ludelpolicy completed
    #


ludelpolicyコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「ludelpolicy (バックアップポリシーの削除) 」を参照してください。


バックアップポリシーの削除に失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。

 

10.8 バックアップデータのテープへのコピー

バックアップデータのテープへのコピーにおける各操作について説明します。

バックアップ論理ユニットに保存されているバックアップデータをテープにコピーする機能は、ディスク容量の不足、または他の場所へバックアップデータを搬出する場合などに利用します。

 

10.8.1 コピー対象の世代および論理ユニット番号の特定 

バックアップデータのテープへのコピーを行う方法により、以下の内容を特定します。

バックアップデータの世代番号および論理ユニット番号を参照する方法は、本章の「バックアップデータの履歴情報の参照」を参照してください。

 

10.8.2 バックアップデータのテープへのコピーの実

ディスクに保存されているバックアップデータのテープへのコピーを行います。

論理ユニットバックアップでは、バックアップデータのテープへのコピーを以下のいずれかで行うことができます。

 

10.8.2.1 コマンドの利用 

luhistcopyコマンドを用いて、バックアップデータのテープへのコピーを行うことができます。

コマンドによるバックアップデータのテープへのコピーは、以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに、rootでログインします。
  2. バックアップデータをコピーする論理ユニットを指定して、luhistcopyコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) の論理ユニット (OLU0001) から採取した、相対世代番号 (2) のバックアップデータを書き込みポリシー (AUTO) でテーププール (tape_pool1) にコピーします。

    # luhistcopy -g 2 -d dt -P AUTO -p tape_pool1 GR01:OLU0001
    luhistcopy completed
    #


luhistcopyコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「luhistcopy (バックアップ履歴のコピー)」を参照してください。


テープへのコピー処理に失敗すると、コマンドを実行した端末に失敗した原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。

 

10.8.2.2 バックアップ管理画面の利用

バックアップ管理画面によるバックアップデータのテープへのコピーは、以下の手順で行います。

  1. 論理ユニット一覧画面を表示させます。
  2. バックアップデータが格納されている論理ユニット番号のディスク領域一覧画面を表示させます。
  3. 一覧から、テープへコピーするバックアップデータの世代を選択します。

  4. ディスク領域一覧画面にある[操作]メニューの[テープへコピー]を選択します。すると、以下のような“テープへコピー”ダイアログボックスが表示されます。

  5. ダイアログボックスの各項目を入力します。コピー先の指定方法は、「“テープへコピー”ダイアログボックス入力方法 (コピー先がテーププールの場合) 」および「“テープへコピー”ダイアログボックス入力方法 (コピー先がテープの場合) 」を参照してください。
     

    同じ世代のバックアップデータがすでにテープに保存されている場合、「有効期間」項目に値を設定してもその値は設定されず、すでにテープに保存されているバックアップデータの有効期間が設定されます。

     

    「書き込みポリシー」および「有効期限」については、「第3章 バックアップポリシー」の「書き込みポリシー」または「有効期間」を参照してください。


  6. 入力し終えたら、“テープへコピー”ダイアログボックスにある[OK]ボタンを押します。
    [OK]ボタンが押されると、テープへのコピー処理が開始されます。
     

    操作を中止する場合は、ダイアログボックスにある[キャンセル]ボタンを押してください。[キャンセル]ボタンを押すと、何も処理されずにダイアログボックスが閉じられます。


テープへのコピー処理が成功すると、ダイアログボックスに「バックアップ履歴のコピーに成功しました。」と表示されます。

テープへのコピー処理が失敗すると、ダイアログボックスに「バックアップ履歴のコピーに失敗しました。」と表示されます。また、[詳細>>]ボタンを押して表示される画面に失敗原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。

 

“テープへコピー”ダイアログボックス入力方法 (コピー先がテーププールの場合)

コピー先をテーププールとする場合の“テープへコピー”ダイアログボックスの入力は、以下の手順で行います。

  1. 「コピー先テープ指定」の“テーププール”ラジオボタンを押します。
  2. 「コピー先テーププール名」に、コピー先とするテーププールを指定します。

 

“テープへコピー”ダイアログボックス入力方法 (コピー先がテープの場合)

コピー先をテープとする場合の“テープへコピー”ダイアログボックスの入力は、以下の手順で行います。

  1. 「コピー先テープ指定」の“テープ”ラジオボタンを押します。
  2. 「コピー先テーププール名」に、コピー先とするテープの含まれるテーププールを指定します。
  3. 「コピー先テープ指定」の“テープ”ラジオボタンの横にある[設定]ボタンを押します。すると、以下のダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスでの表示項目は、表10.1 で説明します。

  4. 表示されたテープのうち、コピー先とするテープを選択します。
  5. ダイアログボックスにある[設定]ボタンを押し、ダイアログボックスを閉じます。
     

    操作を中止する場合は、ダイアログボックスにある[キャンセル]ボタンを押してください。[キャンセル]ボタンを押すと、何も処理されずにダイアログボックスが閉じられます。


[表10.1 “テープ設定”ダイアログボックスの表示項目]

表示項目名

説明

テープ名

テープに付けられた名称です。

書き込み可能サイズ

このテープに対して書き込み可能なサイズです。

使用状況

このテープの使用状況です。以下のいずれかが表示されます。

  • 未使用
    このテープにはバックアップデータが書き込まれておらず、未使用であることを示します。
  • 一部使用中
    このテープの一部にバックアップデータが書き込まれていますが、まだ空きのある状態であることを示します。

 

10.8.3 テープへのコピーの処理状況および処理結果の参

バックアップデータのテープへのコピー処理に対する処理状況および処理結果の参照を行います。

論理ユニットバックアップでは、処理状況および処理結果の参照をSP実行履歴画面から行うことができます。

SP実行履歴画面の表示方法については、「第19章 バックアップ管理画面」の「SP実行履歴画面」を参照してください。

 

SP実行履歴画面は、バックアップ管理画面とは独立して表示されます。画面を閉じるには、[ファイル]メニューの[終了]を押すか、画面右上の[×]ボタンを押します。


SP実行履歴画面を表示させた後は、その画面に表示されている処理から 参照する処理を探してください。

SP実行履歴画面での表示情報は、自動的には更新されません。SP実行履歴画面にある[表示]メニューの[最新の情報に更新]を押すことで、表示情報を最新の情報に更新できます。

 

10.8.4 テープへのコピーの処理状況および処理結果の詳細情報の参

バックアップデータのテープへのコピー処理に対する処理状況および処理結果の詳細情報の参照を行います。

論理ユニットバックアップでは、処理状況および処理結果の詳細情報の参照をSP実行履歴画面から行うことができます。

以下に、参照する方法について説明します。

  1. SP実行履歴画面を表示させます。
  2. SP実行履歴画面に表示された処理のうち、詳細情報を参照する処理を選択します。

  3. SP実行履歴画面にある[操作]メニューの[詳細情報]を選択します。すると、以下のようなダイアログボックスが表示されます。
     
  4. 詳細情報ダイアログボックスにある「OK」ボタンを押して操作を終了します。

 

10.8.5 テープへのコピー処理のキャンセ

バックアップデータのテープへのコピー処理のキャンセルを行います。

論理ユニットバックアップでは、実行中のテープへのコピー処理をSP実行履歴画面からキャンセルすることができます。

テープへのコピー処理のキャンセルは、以下の手順で行います。

  1. SP実行履歴画面を表示させます。
  2. SP実行履歴画面に表示された処理のうち、キャンセルする処理を選択します。

  3. SP実行履歴画面にある[操作]メニューの[キャンセル]を選択します。すると、以下のようなダイアログボックスが表示されます。

  4. ダイアログボックスにある[OK]ボタンを押します。
    [OK]ボタンが押されると、テープへのコピー処理がキャンセルされます。
     

    操作を中止する場合は、ダイアログボックスにある[キャンセル]ボタンを押してください。[キャンセル]ボタンを押すと、何も処理されずにダイアログボックスが閉じられます。


テープへのコピー処理のキャンセルが成功すると、ダイアログボックスに「テープへコピーのキャンセルに成功しました。」と表示されます。

テープへのコピー処理のキャンセルが失敗すると、ダイアログボックスに「テープへコピーのキャンセルに失敗しました。」と表示されます。また、[詳細>>]ボタンを押して表示される画面に失敗原因を示すメッセージが表示されます。

メッセージの意味と対処方法については、「付録A メッセージと対処方法」を参照してください。

 

10.9 論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ機能での運 

論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ機能では、論理ユニットプールを使用しないで直接にバックアップ元とテープ媒体の間でデータ転送を行います。

この機能により、論理ユニットプールに テンポラリ論理ユニットを確保する余裕がない状況でも、テープへのバックアップ、およびテープからのリストアが可能となります。

“論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ”機能を使用しないバックアップ運用では、バックアップする論理ユニットのデータを論理ユニットプールの論理ユニットへ瞬時コピーをした後に、テープへデータ転送を行っています。

 

10.9.1 バックアップの方法 

論理ユニットバックアップにおける“論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ”機能のバックアップ方法は、以下のとおりです。

  1. バックアップポリシーの設定を行う。
  2. バックアップポリシーの確認を行う。
  3. バックアップを実行する。

 

10.9.1.1 バックアップポリシーの設定

バックアップポリシーの設定は、lusetpolicy コマンドで行うことができます。

論理ユニットに対するバックアップポリシーの設定をバックアップ管理画面から行うことはできません。


バックアップポリシーの設定は以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに rootでログインします。
  2. lusetpolicyコマンドに以下のパラメタを設定します。


パラメタ「バックアップ先」が“テープ”以外の場合、-N オプションを指定するとエラーとなります。

 

lusetpolicyコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lusetpolicy (バックアップポリシーの設定) 」を参照してください。

 

10.9.1.2 バックアップポリシーの確認

バックアップポリシーの確認は、lugetpolicy コマンドで行うことができます。

論理ユニットに対するバックアップポリシーの確認をバックアップ管理画面から行うことはできません。


バックアップポリシーの確認は以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに rootでログインします。
  2. バックアップポリシーを確認する論理ユニットを指定して、lugetpolicyコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) に存在する論理ユニット番号 (OLU0001) の論理ユニットに設定されているバックアップポリシーを表示します。

    # lugetpolicy GR01:OLU0001

    GR Name : GR01

    ----------------------------------------------------------------------------

    OLU0001

    |

    Backup Engine

    : NOUSE

    Backup Media

    : TAPE

    |

    OPC RealCopy Wait

    : -

    EC Start Mode

    : -

    |

    Disk Generation

    : -

    Disk Overflow

    : -

    |

    Tape Expiration

    : 0

    Tape Copy Amount

    : 0

    |

    Tape Write Policy

    : ADD

    Tape Destination

    : LIST

    |

    LU Pool

    : -

    |

    LU Name

    : -

    |

    Tape Name

    : tape1,tape2

    ----------------------------------------------------------------------------

    #

  3. 「Backup Engine」 に “NOUSE” が表示されることを確認します。
    “NOUSE” が 表示されていない場合は、“論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ”機能が有効となっていません。本章の「バックアップポリシーの設定」 から再度操作をしてください。


lugetpolicyコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lugetpolicy (バックアップポリシーの表示) 」を参照してください。

 

10.9.1.3 バックアップの実行 

バックアップの実行は、論理ユニットバックアップにおける通常の操作で行います。

バックアップの実行については、本章の「バックアップの実行」を参照してください。

 

10.9.2 リストアの方法 

論理ユニットバックアップにおける“論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ”機能のリストア方法は、以下のとおりです。

  1. バックアップポリシーの確認を行う。
  2. リストア対象世代の特定を行う。
  3. リストアを実行する。

 

10.9.2.1 バックアップポリシーの確認 

バックアップポリシーの確認は、lugetpolicy コマンドで行うことができます。

論理ユニットに対するバックアップポリシーの確認をバックアップ管理画面から行うことはできません。


バックアップポリシーの確認は以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityに rootでログインします。
  2. バックアップポリシーを確認する論理ユニットを指定して、lugetpolicyコマンドを実行します。
    以下に実行例を示します。

    ディスクアレイ装置名(GR01) に存在する論理ユニット番号 (OLU0001) の論理ユニットに設定されているバックアップポリシーを表示します。

    # lugetpolicy GR01:OLU0001

    GR Name : GR01

    ----------------------------------------------------------------------------

    OLU0001

    |

    Backup Engine

    : NOUSE

    Backup Media

    : TAPE

    |

    OPC RealCopy Wait

    : -

    EC Start Mode

    : -

    |

    Disk Generation

    : -

    Disk Overflow

    : -

    |

    Tape Expiration

    : 0

    Tape Copy Amount

    : 0

    |

    Tape Write Policy

    : ADD

    Tape Destination

    : LIST

    |

    LU Pool

    : -

    |

    LU Name

    : -

    |

    Tape Name

    : tape1,tape2

    ----------------------------------------------------------------------------

    #

  3. 「Backup Engine」 に “NOUSE” が表示されることを確認します。
    “NOUSE” が 表示されない場合は、“論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ”機能が有効となっていません。本章の「バックアップポリシーの設定」 の操作を行ってください。


lugetpolicyコマンドの詳細については、「第15章 論理ユニットバックアップのためのコマンド」の「lugetpolicy (バックアップポリシーの表示) 」を参照してください。

 

10.9.2.2 リストア対象世代の特定 

最新世代以外のバックアップデータによりリストアを行う場合は、リストア対象のバックアップデータの世代番号を特定しておきます。それは、lurestore コマンドのオプションに、相対世代番号を指定する必要があるためです。

バックアップデータの世代番号を参照する方法は、本章の「バックアップデータの履歴情報の参照」を参照してください。

 

10.9.2.3 リストアの実行 

リストアの実行は、論理ユニットバックアップにおける通常の操作で行います。

リストアの実行については、本章の「リストアの実行」を参照してください。

 

10.9.3 “論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ”機能に関する注意事項 

バックアップ運用の途中(履歴が存在する状態)で“論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ”機能を有効(バックアップポリシーの「バックアップエンジン」を “未使用”、「バックアップ先」を”テープ” に設定)にする場合、ディスク内にあるバックアップ履歴はすべて削除してください。
必要なディスク内のバックアップ履歴は、事前にテープへ退避してください。

“論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ”機能は ETERNUS3000/6000,GR seriesのアドバンスト・コピー機能が使用できません。よって、アドバンスト・コピー機能を使用したバックアップ/リストアより 処理時間が長くなります。
また、“論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ”機能によるバックアップ/リストア中は、バックアップ対象の業務ボリュームへの書き込みはできません。業務ボリュームへのアクセスを抑止してください。

“論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップ”機能のみを使用する運用において、「論理ユニットの使用用途の定義」を行わない場合でも、「論理ユニットの登録」と「SSF/Backup Facilityの構成変更」を行う必要があります。

 

10.10 論理ユニット構成変更時の注意事項 

ETERNUSmgrを利用して論理ユニットの再構成を行った結果、論理ユニットバックアップを利用してバックアップ運用を行っていた論理ユニットのサイズが構成変更前と異なってしまうと、その論理ユニットのバックアップデータおよび履歴情報が存在する場合には、その論理ユニットに対するバックアップポリシーを変更したり、バックアップを行うことができなくなります。

構成変更後の論理ユニットに対して論理ユニットバックアップを利用したバックアップ運用を行うには、その論理ユニットのバックアップデータおよび履歴情報をすべて削除してください。

バックアップ履歴情報の削除方法については、本章の「バックアップデータの削除の実行」を参照してください。

 


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