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Enterprise Application Platform V2.0.0 リリース情報

第2章 互換に関する情報

旧バージョン・レベルから変更した機能の非互換項目と対処方法について説明します。

注意

  • 規約に記載された非互換項目について

    • 本製品が提供するアプリケーションの実行環境(GlassFish、およびLauncher)がそれぞれ準拠している規約(Jakarta EE、およびMicroProfile)について、旧製品バージョンにおいて準拠していた規約との間に非互換が発生している場合があります。それぞれの規約の公開情報を確認の上、必要に応じて対処してください。

    • 規約上削除された機能は、実装は任意と注釈されている場合でも、本製品では利用できません。

    • Jakarta EE 9では、javax名前空間がjakartaに変更されました。この結果、ソースコード中のjavaxで始まるimport文をjakartaに変更する必要があるなど、アプリケーションには大きな影響があります。このため例外的に、OSSのEclipse Transformerを使用したアプリケーション変更手順を本章で説明します。

  • GlassFishの変更点について

    • GlassFishが出力するメッセージは、バージョン・レベルによって変更される場合があります。監視が必要なメッセージ(「GlassFishユーザーズガイド」の「メッセージ情報」に記載されているメッセージ)の非互換については、本章の互換情報を参照してください。それ以外のメッセージについては、本章の記載に関わらず変更される場合があります。本バージョン・レベルで出力されるメッセージについては、「GlassFishユーザーズガイド」の「Jakarta EEのメッセージ」、Eclipse GlassFishドキュメントを参照してください。

  • OpenJDKの変更点については、“2.3 OpenJDKの非互換”を参照してください。

表2.1 GlassFishのバージョン・レベル別の非互換項目一覧

項目

アップグレード前のバージョン・レベル

V1.0

V1.1

V1.2

2.1.1 Jakarta EEのパッケージ名

-

-

2.1.2 wsimportコマンドにswaRef型を含むWSDLを指定した場合の動作

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2.1.3 Jakarta XML RPC用のツールコマンドの提供中止

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2.1.4 Webサービス関連のメッセージ

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2.1.5 Jakarta Mail関連機能のサブコマンド名

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2.1.6 ジョブXMLの名前空間およびバージョン

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-

2.1.7 JSPカスタムタグの事前検証

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2.1.8 Jakarta Bean Validation関連のメッセージ

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2.1.9 スタンドアロンクライアントの起動方法

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2.1.10 jakarta.resource.cci.Recordインターフェイスの使用

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2.1.11 管理コンソールにおけるGlassFish Serverインスタンスの状態の表示

2.1.12 サーバーログのデフォルトのフォーマット

2.1.13 サーバーログに関するロガーの設定

2.1.14 Java VM終了時のメッセージ出力

2.1.15 Webクラスローダの委譲の例外

2.1.16 SSLの暗号化方式群

2.1.17 JVMオプションの初期値

2.1.18 TLS1.0有効化、TLS1.1有効化の初期値

2.1.19 運用時に必要なディスク容量

2.1.20 運用時に必要なメモリ容量

2.1.21 GlassFish Serverインスタンスのスレッド数

2.1.22 コンテナ動作環境におけるGlassFishのプロセスIDの取得方法

2.1.23 IIOP通信クライアントの無通信監視機能のエラーメッセージ

2.1.24 デフォルトの文字セット

2.1.25 JSPコンパイルのソース/ターゲットのバージョン

2.1.26 リソース関連のメッセージ

2.1.27 アプリケーション配備時のdeployment descriptorの検証

2.1.28 モニタロギングの操作手順

2.1.29 GlassFishの起動にかかる時間

2.1.30 asadminコマンドのadd-libraryサブコマンドによるファイルの上書き

2.1.31 jakarta.servlet.ServletContext#getResourceメソッドが返却するURL


表2.2 Launcherのバージョン・レベル別の非互換項目一覧

項目

アップグレード前のバージョン・レベル

V1.0

V1.1

V1.2

2.2.1 Jakarta EEのパッケージ名

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-

2.2.2 Launcherのファイル名

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-

2.2.3 Webクラスローダーにおける委譲の例外の変更

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-

2.2.4 JSPカスタムタグの事前検証

-

-

2.2.5 デフォルトの文字セット


表2.3 OpenJDKのバージョン・レベル別の非互換項目一覧

項目

アップグレード前のバージョン・レベル

V1.0

V1.1

V1.2

2.3.1 TLS1.0/TLS1.1の使用可否

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-

2.3.2 脆弱な名前付き楕円曲線暗号アルゴリズムの無効化

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2.3.3 keytoolとjarsignerでSHA-1または2048ビット未満のRSA/DSA鍵を検出した場合の警告表示

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-

2.3.4 jarsignerのファイル処理の変更

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-

2.3.5 keytool -genkeypairコマンドのオプション追加

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2.3.6 PKCS12キーストア作成時のカスタマイズ化

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2.3.7 SSL/TLS通信の例外の変更

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2.3.8 1024ビットのRSA公開鍵のルート証明書の削除

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2.3.9 HTTP送信時のリクエストヘッダーの扱いの変更

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2.3.10 暗号化方式群の優先順位の変更

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2.3.11 zipファイルシステムプロバイダにおける「.」または「..」エントリの扱い

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2.3.12 ファイルパスの妥当性確認の厳密性

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2.3.13 アプリケーション起動時の性能低下

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-

2.3.14 OpenJDKコマンドのパスの変更

2.3.15 デフォルトの文字コードをUTF-8に変更

2.3.16 SecurityManagerのデフォルト無効化

2.3.17 cacertsの形式がJKSからパスワードなしのPKCS12へ変更

2.3.18 HTTP/2接続のコネクションプールにクライアン接続を維持する時間を指定する機能の追加

2.3.19 Thread関連メソッドの変更

2.3.20 脆弱な暗号化アルゴリズムの変更

2.3.21 Kerberos 5のchecksum関連の設定パラメタの削除

2.3.22 user.homeシステムプロパティの変更

2.3.23 Finalizeの無効化

2.3.24 javacのオプションで指定できるバージョンの変更

2.3.25 LDAP接続のタイムアウト間隔の変更

-

-

2.3.26 スレッドを一時停止するメソッドの精度の改善

2.3.27 HTTP Keep-Aliveのデフォルトのタイムアウト間隔の変更

2.3.28 DoubleおよびFloatの文字列化メソッドの変更

2.3.29 スレッド生成情報のログメッセージの変更


表2.4 その他の機能のバージョン・レベル別の非互換項目一覧

項目

アップグレード前のバージョン・レベル

V1.0

V1.1

V1.2

2.4.1 eapfrestoreコマンド、eapfcollectinfoコマンドが出力するメッセージ

-

-

2.4.2 Interstage Application Server/Interstage Business Application Serverを排他製品に追加


○:非互換あり

-:非互換なし