GDS で管理するために、特定のクラスへ登録された物理ディスクのことを SDX ディスク、あるいは単に「ディスク」と呼びます。
また、GDS で使用しなくなったディスクは、クラスから削除することによって登録する前の物理ディスクに戻ります。
属性
ディスクには、以下の属性があります。
クラスの中でディスクを識別するための属性です。
ディスクの種別を表す属性です。次のいずれかの値が設定されます。
ミラーグループに接続されています。
ストライプグループに接続されています。
コンカチネーショングループに接続されています。
スイッチグループに接続されています。
クラスへの登録やグループへの接続のとき、ディスクのフォーマットやデータが保存されます。
グループに接続しなくても、ボリュームを作成することができます。
スペアディスクとして使用されます。
クラスへ登録されているだけで、まだ用途が決まっていません。
操作
ディスクに対して、以下の操作を行うことができます。
sdxdisk -M コマンドを使って、特定のクラスへ物理ディスクを登録することによって作成されます。
運用管理ビューを使用する場合は、「5.2.3.1 クラス構成」を参照してください。
sdxdisk -R コマンドを使って、クラスからディスクを削除できます。
運用管理ビューを使用する場合は、「5.5.3 クラスの削除」を参照してください。
sdxdisk -C コマンドを使って、特定のグループへディスクを追加することができます。
運用管理ビューを使用する場合は、「5.4.2 グループ構成」を参照してください。
sdxdisk -D コマンドを使って、グループからディスクを取り除きます。
運用管理ビューを使用する場合は、「5.4.2 グループ構成」を参照してください。
sdxswap -O コマンドを使って、ディスクを交換可能な状態にします。
運用管理ビューを使用する場合は、「5.3.4 ディスク交換」を参照してください。
sdxswap -I コマンドを使って、交換が完了したディスクを元の状態に戻します。
運用管理ビューを使用する場合は、「5.3.4 ディスク交換」を参照してください。
sdxinfo コマンドを使って、ディスクの状態を表示することができます。
運用管理ビューを使用する場合は、「5.3.1 構成/状態の確認と状態監視」を参照してください。
sdxattr -D コマンドを使って、ディスクの属性値を変更できます。
運用管理ビューを使用する場合は、「5.4.1 クラス構成」を参照してください。
sdxfix -D コマンドを使って、ディスクの I/O エラー状態の解除を試みることができます。
運用管理ビューでは操作できません。
状態
ディスクには、以下の状態があります。
正常な状態。
特別な操作やイベントが発生しない限り、通常は ENABLE 状態です。
ディスク識別情報(クラス名とディスク名)が設定されていないため、アクセスができない状態。
システム起動時に、ディスクの占有スライスに格納されているディスク識別情報が設定されていない場合、DISABLE 状態になります。例えば、使用者が誤ってディスクを初期化した後、システムを再起動すると、この状態になります。このとき、ディスクに関連するスライスはすべて NOUSE 状態になります。
DISABLE 状態になった場合の対処は、「F.1.2 ディスク状態に関する異常」を参照してください。
アクセスができない状態で、なおかつディスクの交換が可能な状態。
sdxswap -O コマンドが正常に完了した場合、SWAP 状態になります。このとき、ディスクに関連するスライスはすべて NOUSE 状態になります。
参照