[設定] メニューによる操作は、メイン画面の [設定]:[○○○構成設定] メニューを選択することによって構成設定画面の各機能を表示します。
画面切替タグにより「クラス構成設定画面」、「グループ構成設定画面」、「ボリューム構成設定画面」に遷移することができます。
注意
安全性の高いシステム構築
安全性の高いシステム構築のためには、I/O アダプタ、コントローラ、ケーブルが異なるディスクどうしをミラーリングすることを推奨します。
クラスを新規に作成する手順を説明します。
[設定]:[クラス構成設定] を選択し、クラス構成設定画面を表示します。
クラス名の選択
[クラス名] リスト選択で「新規」を選択します。
物理ディスクの選択
クラスを構成する物理ディスクを [物理ディスク] フィールドより選択します。
物理ディスクの選択は、複数同時選択が可能です。
物理ディスクを選択することにより、<追加> ボタンが活性化され、選択が可能になります。
注意
クラスに登録する物理ディスクがすべて同一サイズでない場合、最もサイズの大きいディスクを最初に選択してください。詳細は、「A.2.7 ディスクサイズ」を参照してください。
参考
一度の操作で選択できる物理ディスクは、400 個までです。
クラスの作成
<追加> ボタンをクリックすると、以下のメッセージ画面が表示されます。
処理を続行する場合は、<はい> を、中止する場合は <いいえ> をクリックします。
<はい> をクリックすると、クラス属性定義画面が表示されます。
クラス属性定義画面の「クラス名」には、自動で生成したクラス名が初期値として表示されます。初期値を変更する必要があれば、「クラス名」を変更し、<完了> ボタンをクリックします。
「タイプ」は「shared」となり、「スコープ」は、クラスに対して共有可能な接続ノードを表示します。変更する必要がない場合は、<完了> ボタンをクリックします。
参考
クラス名の入力
クラス名はデバイスのパス名に使用されます。
/dev/sfdsk/クラス名/rdsk/ボリューム名
/dev/sfdsk/クラス名/dsk/ボリューム名
ボリュームが作成された場合、クラス名の変更はできませんので、クラス名の入力は慎重に行ってください。
注意
クラスタシステムでの local タイプのクラス作成
クラスタシステムで local タイプのクラスを作成する場合、クラス名には、各ノードで異なる名前を設定する必要があります。
参照
クラス名の命名規約については、「A.1.1 オブジェクト名」を参照してください。
この操作により、クラス名が決定します。
シングルノードの場合、「タイプ」は「local」固定になり、変更はできません。
クラス属性定義画面で <中止> ボタンがクリックされた場合には、物理ディスクの登録操作自体がキャンセルされます。
ディスク属性の設定
[クラス構成ディスク] フィールドの「ディスク名」欄を選択すると、ディスクの属性を設定できます。ここでは、「ディスク名の変更」、「ディスクタイプの変更」が設定可能です。
ディスク名の変更
[クラス構成ディスク] フィールドの「ディスク名」欄をダブルクリックして、直接変更します。
ディスクタイプの変更
[クラス構成ディスク] フィールドの「ディスクタイプ」欄を表示させ、リストから変更したいディスクタイプをクリックします。
スペアディスクとする場合には「spare」を、シングルディスクとする場合には「single」を選択します。初期値は「undef」です。
クラス作成の完了
すべてのクラス作成が終了したら、<完了> ボタンをクリックしてクラス構成設定画面を閉じます。
注意
クラスを作成するとクラスのリソースが追加され、クラスを削除するとリソースが削除されます。
クラスのリソースを削除する場合は、PRIMECLUSTER の cldeldevice(1M) コマンドなどを使用せず、クラスの削除を行ってください。
クラスのリソースを使用するクラスタアプリケーションの設定は、ボリューム構成まで完了した後に行ってください。
参照
クラスタシステムで共用タイプのクラスを作成する方法については、「5.2.3.2 クラスタシステムのクラス構成」を参照してください。
クラスタシステムの場合は、クラス属性定義画面で「タイプ」と「スコープ」の指定を行います。
「タイプ」の設定
クラスのタイプを指定します。
新規作成の場合、他ノードから共用されていない物理ディスクを [物理ディスク] フィールドより選択すると表示の初期値は「local」となります。
共用されている物理ディスクを選択した場合は、「shared」となります。
「スコープ」の表示
クラスに対して、共用可能な接続ノードを表示します。
スコープを変更するには、<スコープ変更> ボタンをクリックします。
<スコープ変更> ボタン
クラスの接続ノードを変更します。
<スコープ変更> ボタンをクリックすると、[スコープ変更] 画面が表示されます。
[スコープ変更] ダイアログ画面中のチェックボックスを変更することにより、接続ノードを指定します (複数指定可能)。
[スコープ変更] ダイアログ画面の <完了> ボタンをクリックすることにより、クラスの接続ノードの変更が確定します。
[スコープ変更] ダイアログ画面の <中止> ボタンは、接続ノードの変更処理のキャンセルを意味します。
注意
ノード名
[スコープ変更]画面の「ノード名」欄に表示されるのは、PRIMECLUSTERのノード識別名です。一方、メイン画面のGDS構成ツリーフィールドに表示されるノード名は、Web-Based Admin Viewのホスト名です。
ノード識別名とホスト名は異なる場合があります。この場合、「ノード名」欄には「ノード識別名(ホスト名)」の形式で両方の名前が表示されます。
注意
クラスのリソース
クラスタシステムの場合、クラスを作成するとクラスのリソースが追加され、クラスを削除するとリソースが削除されます。
クラスのリソースを削除する場合は、PRIMECLUSTER の cldeldevice(1M) コマンドなどを使用せず、クラスの削除を行ってください。
クラスのリソースを使用するクラスタアプリケーションの設定は、ボリューム構成まで完了した後に行ってください。
参照
クラスタシステムにおける導入および初期設定手順については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」を参照してください。
グループを新規に作成する手順について説明します。
[設定]:[グループ構成設定] を選択し、グループ構成設定画面を表示します。
新規グループの作成は以下の手順で行います。
グループ名の選択
「グループ名」リスト選択で「新規」を選択します。
ディスク/下位グループの選択
グループを構成するディスク/下位グループを [クラス構成ディスク/グループ] フィールドより選択します。
ディスク/グループの選択は、複数同時選択が可能です。
ディスク/グループを選択することにより <追加> ボタンが活性化され、選択が可能になります。
グループの作成
<追加> ボタンをクリックすると、グループ属性定義画面が表示され、グループ属性入力フィールド (グループ名、タイプ、ストライプ幅) の入力が可能になります。
「グループ名」の設定
グループの名前を入力します。
初期値で表示されたグループ名を変更する必要があれば、グループ名を変更します。
「タイプ」の設定
グループのタイプを設定します。
ミラーリングを行う場合は「mirror」を選択し、ストライピングを行う場合は「stripe」を選択し、また、コンカチネーションを行う場合は「concat」を選択します。初期値は「mirror」です。
「ストライプ幅」の設定
[タイプ]で「stripe」を選択した場合に入力可能となります。
ストライプ幅は 2 のべき乗で指定ができます。初期値は「32」です。
属性設定が終了した後に、<完了> ボタンをクリックすると、新規グループが作成されます。
グループ属性定義画面で、<中止> ボタンをクリックすると、ディスクの接続操作自体がキャンセルされます。
参照
グループ名の命名規約については、「A.1.1 オブジェクト名」を参照してください。
グループ作成の完了
すべてのグループの作成が終了したら、<完了> ボタンをクリックしてグループ構成設定画面を閉じます。
ボリュームを新規に作成する手順を説明します。
[設定]:[ボリューム構成設定] をクリックし、ボリューム構成設定画面を表示します。
新規ボリュームの作成は以下の手順で行います。
グループ/ディスクの選択
[グループ/ディスク一覧] フィールドから操作の対象となるグループまたはディスクを選択します。
参考
ディスクサイズ
ボリューム図の下に表示される [ディスクサイズ] には、 [グループ/ディスク一覧] で選択したグループまたはディスクの有効サイズが表示されます。有効サイズとは、ボリュームの領域として使用できる領域 (ボリュームが作成済の領域も含む) のサイズです。
グループの有効サイズの詳細については、「A.2.6 グループサイズ」を参照してください。
ディスクの有効サイズの詳細については、「A.2.7 ディスクサイズ」を参照してください。
未使用ボリュームの選択
ボリューム図の <未使用> フィールドをクリックし、未使用ボリュームを選択します。
注意
<未使用> フィールドに表示されるサイズ
<未使用> フィールドに表示されるサイズは、1 ボリュームとして作成可能な最大サイズです。
該当するグループまたはディスクにおいて、ボリュームを削除したことがある場合、<未使用> フィールドに表示されるサイズと空き領域サイズの合計が一致しないことがあります。
ボリュームの属性設定
未使用ボリュームを選択すると、ボリューム属性入力フィールド (ボリューム名、ボリュームサイズ、高速等価性回復機構、物理スライス属性) の入力が可能になります。
「ボリューム名」の設定
ボリュームの名前を入力します。
参照
ボリューム名の命名規約については、「A.1.1 オブジェクト名」を参照してください。
「ボリュームサイズ」の設定
ボリュームのサイズを MB 単位で入力します。数値による入力のみが可能です。
注意
ボリュームサイズがディスクのシリンダ境界にあっていない場合
指定されたボリュームサイズがディスクのシリンダ境界にあっていない場合は、自動的に切り上げて調整されます。詳細については、「A.2.8 ボリュームサイズ」を参照してください。
ボリュームサイズは、シリンダ境界に合わせて調整されるため、作成可能なボリュームサイズは、[ディスクサイズ] に表示された値より小さくなることがあります。
<最大サイズ設定> ボタン
[ボリュームサイズ] フィールドを使用可能な最大値に設定することを指示します。
「高速等価性回復機構」の設定
高速等価性回復コピーを無効にする場合に設定します。初期値は「あり」です。
手順 1. でストライプグループまたはコンカチネーショングループを選択した場合は、設定できません。
「物理スライス属性」の設定
ボリュームの物理スライス属性を設定します。初期値は「あり」です。
あり:物理スライスを持つボリュームが作成されます。
なし:物理スライスを持たないボリュームが作成されます。
手順 1. でストライプグループまたはコンカチネーショングループを選択した場合は、設定できません。
新規ボリュームの確定
属性設定が終了した後に、<追加> ボタンをクリックすると、新規ボリュームが作成されます。
<リセット> ボタンをクリックすると、新規ボリュームの作成をキャンセルします。
すべてのボリュームの作成が終了したら、<完了> ボタンをクリックしてボリューム構成設定画面を閉じます。
ボリュームの作成が完了すると、ボリュームが起動され、以下の特殊ファイルを使ってアクセスできるようになります。
/dev/sfdsk/クラス名/rdsk/ボリューム名
/dev/sfdsk/クラス名/dsk/ボリューム名
注意
共用クラスのボリューム操作
共用クラスに作成された直後のボリュームは、他のノードから使用できません。他のノードから使用したい場合には、使用したいノードからボリュームに対して、起動操作を行ってください。
この時、ボリュームを作成したノードおよびボリュームを起動したノードで使用可能となり、データを破壊する可能性があります。ボリュームの操作には注意してください。