ディスク装置に異常が発生した場合は、当社技術員 (CE) に連絡し、ディスク装置を交換する必要があります。
GDS では、活性交換か非活性交換かによらず、ディスク装置交換作業の前後に以下の処理が必要です。
物理ディスク交換
物理ディスク復旧
「物理ディスク交換」を行った後、GDSに登録していないディスク装置と同じ手順でディスク装置を交換し、「物理ディスク復旧」を行ってください。
ディスク装置の交換手順については、サーバ、OS、ディスク装置のマニュアルを参照してください。
注意
異常が発生したディスク装置の特定
ディスク装置のハードウェア的な異常箇所は、/var/adm/messages ファイルに記録されるディスクドライバのログメッセージなどをもとにして特定してください。詳細については、「F.1.12 ディスク装置の異常」を参照してください。
注意
FC-AL 内蔵ディスクの交換
FC-AL 内蔵ディスクは、本手順では交換できません。詳細については、「A.2.17 内蔵ディスクの交換 (FC-AL)」を参照してください。
注意
SASディスクの交換
以下のディスクでは、本手順による交換はできません。
SPARC M12/M10 の内蔵ディスク
SPARC T4-4/T4-2/T4-1/T3-4/T3-2/T3-1 の内蔵ディスク
6Gbps SAS カードに接続されている増設ファイルユニットのディスク
12Gbps SAS カードに接続されているディスク
詳細については、「A.2.18 ディスクの交換 (SAS)」を参照してください。
注意
ZFS ミラー方式のシステムディスクの交換
ZFSミラー方式でミラーリングされているシステムディスクを交換する場合、「A.2.10 ZFS ブート環境におけるシステムディスクのミラーリング」の「ZFS ミラー方式のシステムディスクの交換」を参照してください。
注意
物理ディスク交換時の注意事項
「A.2.16 物理ディスクの交換」を参照してください。
物理ディスク交換
ディスク装置の交換を行うために、物理ディスクを切り離します。
手順を以下に示します。
対象の物理ディスクの状態表示
メイン画面中に交換対象の物理ディスクを表示し、そのアイコンをクリックして対象の物理ディスクを選択します。
[物理ディスク交換] メニューの選択
メイン画面の [操作]:[物理ディスク交換] を選択します。
以下の確認画面が表示されます。
処理を続ける場合は、<はい> をクリックします。<いいえ> をクリックすると、物理ディスク交換処理を取り消します。
物理ディスク交換の依頼
<はい> をクリックすると、以下の切離し完了通知画面が表示されます。
<確認> をクリックし、当社技術員 (CE) にディスク装置の交換を依頼してください。
注意
ディスク装置の交換
サーバ、OS、ディスク装置のマニュアルを参照し、GDSに登録していないディスク装置と同じ手順でディスク装置を交換してください。
活性交換の場合、OSからの切離し、ディスク装置の交換、OSへの組込みを行ってから、「物理ディスク復旧」を行います。
OSからの切離し、ディスク装置の交換、OSへの組込みについては、サーバ、OS、ディスク装置のマニュアルを参照してください。
注意
新しいディスクに交換した場合
交換したディスクにラベルが作成されていない場合、「物理ディスク復旧」を行う前に、format(1M) コマンドを使用してラベルを作成する必要があります。ラベルの有無は、format(1M)コマンドのverifyメニューで確認できます。
ディスクラベルは、ディスクが登録されていたクラスのディスクラベル形式と同じ形式にする必要があります。クラスのディスクラベル形式は、sdxinfo -C -e labelコマンドで表示される LABEL フィールドで確認できます。
物理ディスク復旧
ディスク装置の交換作業が完了すると、交換した物理ディスクを組み込みます。
手順を以下に示します。
復旧する物理ディスクの選択
復旧する物理ディスクを選択します。
[物理ディスク復旧]メニューの選択
メイン画面の [操作]:[物理ディスク復旧] を選択します。
以下の確認画面が表示されます。
処理を続ける場合は、<はい> をクリックします。<いいえ> をクリックすると、物理ディスク復旧処理を取り消します。
組込み完了通知
<はい> をクリックすると、以下の組込み完了通知画面が表示されます。
注意
クラスタシステムの場合
PRIMECLUSTER のリソースデータベースにディスクリソースが登録されている物理ディスクを交換した場合、物理ディスク復旧が完了した後、クラスのタイプに関わらず、自動リソース登録を実行する必要があります。これは、PRIMECLUSTER のリソースデータベースに登録されている、交換前のディスクのディスクラベルに設定されていたボリューム名を、交換後のディスクのディスクラベルに反映するためです。自動リソース登録を行わなかった場合、ノード起動時に、ディスク装置の結線誤りを示すメッセージの出力や、フェイルオーバが発生することがあります。自動リソース登録の詳細については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」を参照してください。
注意
I/O 応答時間保証機能を設定している場合
メモリが不足していると、物理ディスク復旧がエラーになることがあります。
このとき、以下のエラーメッセージが表示されます。
5000
コマンドライン出力: ERROR: sfdsk driver returned an error, errno=12
また、コンソールに警告メッセージ 22018 (WARNING: sfdsk: failed to open disk, no enough address space: ...) が出力されます。
この場合、以下のいずれかの対処を行ってから、物理ディスク復旧を実行してください。
(a) システムを再起動する。
(b) メモリの空きができるまで待つ。
(c) メモリを増設する。
必要なメモリ量はインストールガイドを参照してください。
(a) または (b) の対処を選択した場合、メモリの増設を計画してください。