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PRIMEFLEX for HA Database 利用ガイド
FUJITSU Integrated System

1.3 PRIMEFLEX for HA Databaseの運用

PRIMEFLEX for HA Databaseの運用を説明します。

データベースシステムでは、何らかのトラブルが発生した場合に、データの損失を最小限に防ぎ、迅速に業務を再開させることが重要です。PRIMEFLEX for HA Databaseでは、不測の事態に備え、バックアップや稼働状態の監視を自動的に行っています。異常が発生した場合は、データベースを正常な状態に戻すための対処をAppliance Managerで行うことができます。
また、運用環境の変更に対応するため、運用開始後の環境変更も柔軟に行えます。
さらに、PRIMEFLEX for HA Databaseでは、ローリングアップデートによるソフトウェアの修正適用が可能です。

データベースシステムの起動/停止

設置場所の停電、ネットワーク環境の変更など、PRIMEFLEX for HA Databaseのシャットダウンや電源の投入が必要となる場合があります。PRIMEFLEX for HA Databaseでは、PRIMEFLEX for HA Databaseの電源操作とデータベースシステムの起動/停止が連動しているため、データベースシステムの起動/停止の操作が不要です。データベースシステムの起動は、ServerUnit#1の電源ボタンを押して行います。
また、iRMCの電源制御機能を使ってリモートから電源を投入できます。“E.5.1 電源の投入”を参照してください。

運用監視

PRIMEFLEX for HA Databaseでは、以下をチェックすることで、PRIMEFLEX for HA Database の運用状態を監視しています。
・データベースの稼働状況
・バックアップの稼働状況
・ハードウェアの状態異常
運用監視の手順については、“3.3 運用監視”を参照してください。

また、以下の監視方法に対応しています。

バックアップ

PRIMEFLEX for HA Databaseでは、データベース資源をストレージに自動で退避します。購入時の状態では、毎日午前1時に、自動的にバックアップが開始するように設定されていますが、運用に応じて、バックアップ時刻の変更や手動バックアップが可能です。
バックアップ時刻の変更や手動バックアップの手順については、“3.5.2 バックアップ”を参照してください。
また、災害発生時に備えて、ストレージに自動退避しているデータベース資源を、外部のバックアップ環境に退避することもできます。外部バックアップの詳細については、“D.6 外部バックアップ”を参照してください。

モニタリング

データベースの容量監視や、性能情報のモニタリング、データベースのチューニングを行います。使用するデータベースインターフェースに合わせて、“業務開発ガイド(Open SQL編)”または、“業務開発ガイド(Native SQL編)”を参照してください。

異常時の対処

ハードウェア故障やシステムダウンなど、PRIMEFLEX for HA Databaseに異常が発生した場合、データベースを正常な状態に復旧させる必要があります。バックアップとアーカイブログを利用することで、データベースを最新の状態まで復元できます。アーカイブログは、PRIMEFLEX for HA Databaseにより、ストレージ上に蓄積されるデータベースのトランザクションの更新履歴です。
異常発生時の対処については、“3.4 警告・異常時の対処とリカバリー”を参照してください。
また、幣社保守員による対処が必要なトラブルが発生した場合に、発生箇所の特定に必要な資料を採取できます。その方法については、“3.6.3 調査資料の採取”を参照してください。

ハードウェア部品交換

ハードウェア部品が故障した場合など、ハードウェアの部品を交換します。弊社保守員がハードウェアの部品を交換した後、Appliance Managerでリカバリー操作を行います。“3.6.4 ハードウェア部品交換”を参照してください。

運用環境の変更

運用開始後に、以下の運用環境を変更できます。

ソフトウェアの修正適用

PRIMEFLEX for HA Databaseに組み込まれたソフトウェアに対する障害を修正します。
修正は、SupportDesk契約時に弊社から通知されたサイトで公開されます。基本ソフトウェアの修正は、弊社が提供する修正情報で指定する修正だけ適用できます。
修正適用は、Appliance Managerで実施します。“3.6.1 修正適用”を参照してください。

BIOS/ファームウェアの更新

BIOS/ファームウェアの更新では、業務の影響を考慮して、作業計画を立てます。システム安定稼働のため、常に最新BIOS/ファームウェアの適用をお願いします。
最新モジュールのダウンロードおよび適用作業につきましては、お客様自身で実施してください。
作業の詳細については、“3.6.6 BIOS/ファームウェアの更新”を参照してください。


格納データの暗号化

PRIMEFLEX for HA Databaseでは、透過的データ暗号化による格納データの保護(以降、格納データの暗号化と呼びます)を提供します。格納データを暗号化することで、盗難による情報漏洩を防ぎます。データベースインターフェースとしてOpen SQLインターフェースを選択した場合だけ利用できます。“D.8 格納データの暗号化”を参照してください。