PRIMEFLEX for HA Databaseは、ローリングアップデートによるソフトウェアの一括修正の適用をサポートしています。
PRIMEFLEX for HA Databaseの修正の適用は、2台のサーバのそれぞれに対して行う必要があります。以下の手順で修正を適用してください。
修正のダウンロード
SupportDesk契約に基づいて弊社から通知されたサイトから、PRIMEFLEX for HA Databaseの修正ファイルと修正説明書をダウンロードして管理端末に格納します。
修正ファイルは、PRIMEFLEX for HA Databaseの修正ファイルで、修正説明書は、修正ファイルに含まれる修正一覧と、PRIMEFLEX for HA Databaseに適用可能なRed Hat Enterprise Linuxの修正一覧などが記載されています。
修正ファイルはzip形式で圧縮されており、修正ファイル名は「AS+5桁の数字」で構成されています(例:AS14121.zip)。
修正説明書をテキストエディタなどで開き、適用するRed Hat Enterprise Linuxの修正を確認してください。Red Hat Enterprise Linuxの修正が記述されている場合には、手順3.に進んでください。
適用するRed Hat Enterprise Linuxの修正が記述されていない場合は、手順4.に進んでください。
例) 修正説明書の記述例(Red Hat Enterprise Linuxの修正)
[Red Hat Enterprise Linuxの修正] 以下のRed Hat Enterprise Linuxの修正をダウンロードしてください。 -------------------------------------------------------------------------------------- glibc-2.12-1.132.el6_5.4.i686.rpm glibc-2.12-1.132.el6_5.4.x86_64.rpm --------------------------------------------------------------------------------------
以下の手順で、Red Hat Enterprise Linuxの修正を修正ファイルに取り入れます。
手順1.の修正ファイルを任意のフォルダに解凍します。解凍したフォルダの下には以下のフォルダが作成されます。
\修正ファイル名\rpm\OS\rpm
Red Hat Enterprise Linuxのサブスクリプション契約時に通知されたRedHat社のサイト「カスタマーポータル」から、修正説明書に記述されている修正だけをダウンロードして、上記フォルダに配置してください。
参考
RedHat社のサイト「カスタマーポータル」にアクセスするには、サブスクリプションの登録が必要です。サブスクリプションの登録については、SupportDesk契約に基づいて弊社から通知されたサイトで公開しているSupportDeskサービスご契約者様向けの「Linuxユーザーズマニュアル RHEL6編」の「6.2.1 カスタマーポータルへのサブスクリプションの登録/更新」を参照してください。
「修正ファイル名」フォルダ配下のファイルを、「修正ファイル名」のフォルダごとzip形式で圧縮して、ひとつのzipファイル(パスワード無し)にしてください。また、zipのファイル名は、手順1.の修正ファイル名と同じにしてください(AS+5桁の数字.zip)。
注意
Red Hat Enterprise Linuxの修正は、上記の手順に従って、RedHat社のサイト「カスタマーポータル」から修正をダウンロードし、適用してください。上記の手順以外で修正を適用しないでください。
弊社では、修正説明書に記載されているPRIMEFLEX for HA Databaseの修正とRed Hat Enterprise Linuxの修正の組み合わせでの動作確認を実施しております。修正説明書に記載されていない修正をダウンロードして適用すると、動作を保証できません。
Appliance Managerの[ホーム]画面の稼働状態が「正常」になっていることを確認します。稼働状態が「正常」の場合にだけ、修正ファイルのアップロードや修正適用が可能です。
[修正適用]画面で、[参照]ボタンをクリックし、アップロードする修正ファイルとして、Red Hat Enterprise Linuxの修正を含んだ修正を作成した場合は、手順3.のc.で作成したzipファイル、そうでない場合には、手順1.でダウンロードしたzipファイルを選択します。
参考
[適用する版数]には、選択した修正ファイルの版数が表示されます。
修正ファイルを選択していない場合には、過去に選択した修正ファイルの版数が表示されます。
過去に修正が適用されていない場合、稼働状態が正常でない場合、または[状態]が「適用中」と表示されている場合には、「----」が表示されます。
[適用済版数]には、サーバに適用されている最新の修正ファイルの版数が表示されます。ただし、過去に修正が適用されていない場合や稼働状態が正常でない場合には、「----」が表示されます。
[状態]には、以下のいずれかが表示されます。
適用未:[適用する版数]に表示された修正ファイルが、適用されていない状態
適用済み:[適用する版数]に表示された修正ファイルが、既に適用されている状態
適用対象:[適用する版数]に表示された修正ファイルが、適用可能な状態
切替対象:[切替]ボタンをクリックした場合に、本サーバの切り替えが実行されることを意味します。
適用中:[適用する版数]に表示された修正ファイルを適用している状態
----:過去に修正が適用されていない。もしくは、本サーバの稼働状態が正常でないことを意味します。
[アップロード]ボタンをクリックします。
修正適用(1台目)
[修正適用]画面で、[状態]に「適用対象」が表示されていることを確認し、[適用]ボタンをクリックして、1台目のサーバに修正を適用します。
Webブラウザを終了するよう画面に表示された場合、Webブラウザを終了し、その後Appliance Managerに再度ログインします。修正適用の所要時間は、約30分です。約30分後に、手順3.に進んでください。
再度、[修正適用]画面を開き、修正を適用したサーバの[状態]が「適用済み」と表示されていることを確認してください。[状態]が「適用中」と表示された場合には、時間を空けて、再び[修正適用]画面を開いて[状態]を確認してください。
修正適用(2台目)
2台目の適用では、修正を適用するサーバを切り替えるため、データベースサービスが一時的に数秒間停止します。このため、2台目を実施する際の切替え時は、必ず業務が停止中であることを確認して実施してください。
[修正適用]画面で、[状態]に「切替対象」が表示されていることを確認し、[切替]ボタンをクリックします。[切替]ボタンがクリックできない場合には、時間を空けて、再び[修正適用]画面を開いて[切替]ボタンをクリックしてください。
[状態]に「適用対象」が表示されていることを確認し、[適用]ボタンをクリックして、2台目のサーバに修正を適用します。
Webブラウザを終了するよう画面に表示された場合、Webブラウザを終了し、その後Appliance Managerに再度ログインします。修正適用の所要時間は、約30分です。約30分後に、手順4.に進んでください。
再度、[修正適用]画面を開き、修正を適用したサーバの[状態]が「適用済み」と表示されていることを確認してください。[状態]が「適用中」と表示された場合には、時間を空けて、再び[修正適用]画面を開いて[状態]を確認してください。
注意
修正適用を実施中に、アプリケーションによりデータベースのデータが大量に更新された場合、1台目の修正適用作業を開始してから、2台目の修正適用作業の[切替]ボタンがクリックできるようになるまで、時間がかかります。そのため、修正適用作業は、業務負荷が低い時間帯に実施してください。