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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

12.4.1 環境定義系コマンド

レプリケーション管理の環境定義系コマンドについて説明します。

12.4.1.1 swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)

名前

swsrpsetvol - 複製ボリュームの設定


形式

サーバ内レプリケーションの場合
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpsetvol [-n] [-u] [-Xgroup Group-Name] [-Xvtoc] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpsetvol -h Server-Name [-n] [-u] [-Xgroup Group-Name] [-Xvtoc] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
サーバ間レプリケーションの場合
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpsetvol [-n] [-u] -o (ORG|REP|BOTH) [-Xgroup Group-Name]  [-Xvtoc] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpsetvol -h Server-Name [-n] [-u] -o (ORG|REP|BOTH) [-Xgroup Group-Name] [-Xvtoc] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name

機能説明

レプリケーション運用で使用する複製元ボリューム/複製先ボリュームを設定します。
本コマンドを実行することで、指定した複製ボリュームを使ってレプリケーション運用を行うことを宣言します。


オプション

-h Server-Name

レプリケーション運用を行う管理対象サーバ名を指定します。本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
省略した場合は、コマンドを投入した管理対象サーバが処理対象となります。

-u

コピー方向を指定します。
本オプションを指定すると、複製元ボリュームから複製先ボリュームへの一方向コピーだけを行い、複製先ボリュームから複製元ボリュームへのコピーは禁止されます。
本オプションを指定しない場合は、複製元/複製先ボリューム間の双方向コピーを実施可能です。

-o (ORG|REP|BOTH)

操作サーバを指定します。
オペランドには以下のどれかを指定します。

ORG:複製元サーバを操作サーバに設定します。
REP:複製先サーバを操作サーバに設定します。
BOTH:複製元サーバと複製先サーバの両方を操作サーバに設定します。

操作サーバに指定されなかったサーバでは、複製ボリュームに対して以下のコマンドだけを実行可能です。

オペランドにBOTHを指定した場合は、複製元サーバおよび複製先サーバのどちらでもすべてのコマンドを実行できます。なお、BOTHオプションは両サーバのバージョンが11.0/V11.0L10以降の場合に使用できます。
本オプションは、サーバ間レプリケーションの場合だけ有効です。

-n

本オプションを指定しない場合、複製元/複製先ボリュームのサイズが異なる場合は、複製ボリューム情報を設定できません。
本オプションは、複製元/複製先ボリュームのボリュームサイズをチェックしないことを指定します。異種OS間のレプリケーションなど、ボリュームサイズが一致しない場合に使用してください。
複製元/複製先ボリュームのボリュームサイズが異なる場合のコピーは以下のように実施されます。
コピー開始アドレスは、複製先ボリュームの先頭セクタです。
コピーデータサイズは、小さい方のボリュームサイズです。
したがって、複製先ボリュームのサイズは複製元ボリュームのサイズ以上になるようにしてください。

-Xgroup Group-Name

グループに登録することを指定します。
指定したグループが存在しない場合、新規にグループが作成されます。それ以外の場合は既存のグループに指定した複製元/複製先ボリュームを追加します。
グループ名に使用できる文字は半角の英数字、-(マイナス)、_(アンダースコア)、#、.(ピリオド)です。また、先頭は半角英数字である必要があります。文字数は、64文字までです。

-Xvtoc

本オプションを指定しない場合、Solaris上にあるVTOCを含むスライスを複製元/複製先ボリュームに設定できません。
本オプションを指定すると、複製元/複製先ボリュームのVTOCを含むか含まないかのチェックを回避できます。
本オプションは、以下のボリュームを複製元/複製先ボリュームに設定する場合に指定します。

  • Solaris上にある、VTOCラベル付きディスクのVTOCを含むスライス

  • Solaris上にある、VTOCラベル付きディスクのディスク全体を表す2番目のスライス

  • Solaris上にある、EFIラベル付きディスクのディスク全体を表すMPxIOデバイス

本オプションは、上記以外のボリュームに指定された場合は無視されます。


オペランド

Original-Volume-Name

複製元ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Replica-Volume-Name

複製先ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例


注意事項


12.4.1.2 swsrpvolinfo(複製ボリューム情報表示コマンド)

名前

swsrpvolinfo - 複製ボリューム情報の表示


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpvolinfo [-L] [Original-Volumue-Name]
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpvolinfo -h Server-Name [-L] [Original-Volume-Name]

機能説明

swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で登録した複製ボリューム情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Original-Volume

複製元ボリューム名を表示します。

Size

ボリュームサイズを表示します。

Replica-Volume

複製先ボリューム名を表示します。

Copy

コピー方向を表示します。

uni-direction:複製元から複製先への一方向コピーだけ可能です。
bi-direction:双方向コピーが可能です。

Op-Server

複製ボリューム(ペア)の操作サーバを表示します。

original:複製元サーバが操作サーバです。
replica:複製先サーバが操作サーバです。
both:複製元サーバおよび複製先サーバが操作サーバです。

Group
[-Lオプション指定時だけ]

グループ名を表示します。
グループに登録されていない場合は“----”を表示します。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。

-L

拡張形式で表示することを指定します。
本オプション指定時に表示される項目は、機能説明の表を参照してください。
なお、将来のバージョンで提供される新機能に対応して、本オプション指定時に表示される項目が追加される可能性があります。


オペランド

Original-Volume-Name

複製元ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。
指定された複製元ボリュームに関するすべての複製ボリューム情報を表示します。
本オペランドを省略した場合は、本コマンドを実行した管理対象サーバに関するすべての複製ボリューム情報を表示します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項

12.4.1.3 swsrpdelvol(複製ボリューム情報削除コマンド)

名前

swsrpdelvol - 複製ボリューム情報の削除


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpdelvol [-e] [-d] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpdelvol -h Server-Name [-e] [-d] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name

機能説明

設定されている複製ボリューム情報を削除します。
削除する複製ボリュームでコピー処理が実行されている場合は、コピー処理を停止したあと、本コマンドを実行してください。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。

-e

緊急操作モードで動作します。
アドバンスト・コピーの実行状態を確認せずに複製ボリューム情報を削除することを指定します。このオプションは、アドバンスト・コピーが実行されていないことが明らかな場合だけ使用してください。

-d

サーバ間レプリケーションで、相手サーバと通信しないことを指定します。
本オプションを指定した場合、相手サーバと通信せずに複製ボリューム情報を削除します。
相手サーバの復旧が見込めない場合だけ使用してください。
本オプションはサーバ間レプリケーションの場合だけ有効です。
本オプションは非操作サーバでも使用できます。


オペランド

Original-Volume-Name

複製元ボリューム名を指定します。

他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Replica-Volume-Name

複製先ボリューム名を指定します。

他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項


12.4.1.4 swsrprecbuffstat(RECバッファー情報表示コマンド)

名前

swsrprecbuffstat - RECバッファー情報の表示


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrprecbuffstat [-L] Volume-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrprecbuffstat -h Server-Name [-L] Volume-Name

機能説明

ConsistencyモードでRECを行う際にETERNUS ディスクアレイが使用するRECバッファーの情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

BoxID

コマンドを実行したサーバに接続されている筐体の筐体識別子を表示します。

ID

RECバッファーのIDを表示します。

Use

RECバッファーの属性(用途)を表示します。

SEND:送信用
RECV:受信用

Rate

RECバッファーの使用率をパーセントで表示します。

送信用の場合

RECバッファーの使用率をパーセントで表示します。ConsistencyモードのRECを行っていない場合でも、"0%"になることはありません。

受信用の場合

常に“0%”を表示します。

RECバッファーを使用できない状態のときは、“----”を表示します。

RemoteBoxID

リモートコピーを行う筐体の筐体識別子を表示します。

DiskBuff

REC Diskバッファーの状態を表示します。-Lオプションを指定した場合だけ表示します。

  • ---:RECバッファーが受信用

  • active:REC Diskバッファーが使用可能な状態

  • invalid:REC Diskバッファーが未設定

  • warning(code=xx):REC Diskバッファーは利用可能状態だが、Diskに異常がある

  • inactive(code=xx):REC Diskバッファーは利用不可状態

  • not-support:REC Diskバッファーは未サポート

warningまたはinactiveの場合に表示されるcode=xxには、以下のどれかのコードが入ります。

  • 04:リビルドなどのリカバリー動作中(REC Diskバッファーは利用可能状態)

  • 05:REC Diskバッファーを構成するRAIDが異常状態

  • 06:REC DiskバッファーのRAID Groupをフォーマット中

  • 07:コピー先がREC Diskバッファーを未サポート

  • 08:REC Diskバッファーを構成するRAIDで、冗長性がないものがある

DiskRate

REC Diskバッファーがactiveまたはwarningの場合、使用率をパーセントで表示します。
-Lオプションを指定した場合だけ表示します。
REC Diskバッファーを使用していない場合は、“0%”を表示します。
上記以外の場合は“---”を表示します。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。

-L

拡張形式で表示することを指定します。
本オプション指定時に表示される項目は、機能説明の表を参照してください。
なお、将来のバージョンで提供される新機能に対応して、本オプション指定時に表示される項目が追加される可能性があります。


オペランド

Volume-Name

複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。
コマンドを実行する管理対象サーバに接続されているボリュームだけを指定できます。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例


注意事項

12.4.1.5 swsrprecbuffset(RECバッファー設定変更コマンド)

名前

swsrprecbuffset - RECバッファーの設定変更


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrprecbuffset -Xbuffid buffer-id -Xbuffuse {SEND|RECV} Volume-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrprecbuffset -h Server-Name -Xbuffid buffer-id -Xbuffuse {SEND|RECV} Volume-Name

機能説明

ConsistencyモードでRECを行う際にETERNUS ディスクアレイが使用するRECバッファーの設定を変更します。
RECバッファーの設定方法は、ETERNUS Web GUIのユーザーガイドを参照してください。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。

-Xbuffid buffer-id

RECバッファーのIDを指定します。

-Xbuffuse {SEND|RECV}

RECバッファーの用途を指定します。

SEND:送信用
RECV:受信用


オペランド

Volume-Name

複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。
コマンドを実行する管理対象サーバに接続されているボリュームだけを指定できます。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例


注意事項