名前
stgxfwcmsetdev - デバイス情報の表示と反映
形式
プログラムディレクトリ\bin\stgxfwcmsetdev -n サーバ名 [-d デバイス名] [-f ファイル名 | -y]
機能説明
サーバで検出された最新のデバイス情報を取得し、AdvancedCopy Managerで管理している情報との差異を表示します。そのあと、指示された差異のデバイス情報をAdvancedCopy Managerの管理情報に反映します。本コマンドは、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行する必要があります。
現在管理しているデバイス情報と検出したデバイス情報を比較して登録・削除・更新するため、以下の場合に使用します。
AdvancedCopy Managerを使用した運用開始時
管理中のデバイスの情報変更時
オプション
デバイス情報の取得/反映を行うサーバ名を指定します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrv(サーバ情報表示コマンド)で表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
デバイス情報の取得/反映を行うデバイス名を指定します。
省略した場合は、指定したサーバの全デバイスを対象にします。
現在管理しているデバイス情報と取得したデバイス情報の差異を出力するファイル名を絶対パスで指定します。差異のデバイス情報をファイルに出力するだけで、そのあとの管理情報への反映処理は行いません。
本オプションは、-yオプションと同時に指定できません。
AdvancedCopy Managerで管理しているデバイス情報と検出した最新のデバイス情報の差異を問い合わせずに、無条件で管理情報に反映します。
本オプションは、-fオプションと同時に指定できません。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
サーバ(サーバ名:Srv1)の全デバイスの情報取得/反映を行います。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\stgxfwcmsetdev -n Srv1 >検出デバイス 1:g1d38p1 (X:) 2:g1d38p2 3:g1d38p3 >追加指示デバイスを指定してください。[* or ?-? or ?,? or q] 1,3 >検出されなかったデバイス 1:g1d39p1 (Y:) 2:g1d39p2 >削除指示デバイスを指定してください。[* or ?-? or ?,? or q] * >以下のデバイスの情報が変更されています。情報を更新します。 1:g1d40p1 >処理を続行しますか?[y or n] y stgxfwcmsetdev completed C:\>
サーバ名(サーバ名:Srv1)が管理している特定のデバイスの情報取得/反映を行います。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\stgxfwcmsetdev -n Srv1 -d g1d38p1 >以下のデバイスの情報が変更されています。情報を更新します。 1:g1d38p1 (X:) >処理を続行しますか?[y or n] y stgxfwcmsetdev completed C:\>
注意事項
検出デバイス、検出されなかったデバイスの数が多い場合は、以下が表示されます。
- hit Enter for more or s to select -
続けてデバイスを表示する場合は、Enterキーを入力します。表示を中断して追加または削除を指示する場合は、sキーを入力します。
追加または削除は以下の方法で指示します。
すべてを指定する場合は、“*”を入力します。
範囲指定する場合は、番号をハイフンでつないて入力します。(例:1-3)
列挙指定する場合は、番号をコンマで区切って入力します。(例:2,4)
範囲指定と列挙指定を組み合わせて入力できます。(例:1-3,5)
何も指定しない場合は、何も入力しません。
処理を中止する場合は、“q”を入力します。
本コマンドはAdministratorsグループに所属するローカルアカウント、または、ドメインのDomain Adminsグループに所属するドメインアカウントだけ実行可能です。
製品インストール時に指定したロケールで実行してください。
HP-UXサーバのGPTディスクは、AdvancedCopy Managerでは管理対象外であるため、デバイスの情報取得/反映を行えません。
処理に時間がかかる場合は、処理完了までの間、.(ピリオド)を表示します。
追加指示デバイスの指定時に以下のメッセージが出力されることがあります。これは、筐体で設定不備の可能性があるデバイスを登録しようとしていることを表しています。運用上問題がないかを確認したうえで処理を続けてください。-yオプションを指定している場合も、表示されます。
>以下のデバイスを構成するパーティションが存在する筐体で、ライセンスまたはテーブルサイズが設定されていないか、サイズが不足しています。 >処理を続行しますか?[y or n]
追加指示デバイスの指定時に以下のメッセージが出力されることがあります。
>以下のデバイスを構成するパーティションはすでに管理されています。 >処理を続行しますか?[y or n]
このメッセージは、以下の場合に出力されます。
誤ってデバイスを二重登録しようとしていないかを確認した上で、処理を続けてください。-yオプションを指定している場合にも表示されます。
クラスタ運用しており、同一物理サーバ上で動作する複数の論理サーバを管理している場合
ETERNUS ディスクアレイ上の物理ディスクを指し示す別名のデバイスが、AdvancedCopy Managerの管理情報に反映済みの場合
デバイス情報の取得は、指定したサーバに定義されているデバイスの総数に比例した時間がかかります。デバイス数が多い場合は、CPU負荷やI/O負荷の低い状態で実施してください。
目安として、負荷のない状態で、1デバイス(パーティション)あたり約0.5秒かかりますので、参考としてください。
バックアップ同期処理または同期型レプリケーション処理を実行している場合は、デバイス情報を正しく取得できない場合があります。そのため、デバイス情報を取り込む場合は、すべての同期処理をキャンセルした状態で実施してください。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
Webコンソールを使用して以下の操作を行っているときは、本コマンドを実行できません。
サーバの追加
サーバの変更
サーバの削除
全デバイスの情報取得/反映
特定デバイスの情報取得/反映
デバイスの情報削除