名前
stgxfwcmmodsrv - サーバ情報の変更
形式
プログラムディレクトリ\bin\stgxfwcmmodsrv [-n サーバ名 [-s 変更サーバ名] [-i 変更IPアドレス] [-p 変更PORT番号]] | [-f サーバ情報変更指示ファイル名 [-y]]
機能説明
AdvancedCopy Managerで管理しているサーバの以下の情報を変更します。
本コマンドは、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行する必要があります。
管理対象サーバ(Storageサーバ)のIPアドレス
管理対象サーバのポート番号
運用管理サーバのサーバ名
管理対象サーバのサーバ名
対象サーバに後からテープサーバ機能を導入する場合にも使用します。
また、サーバ情報変更指示ファイルを指定することで、管理システム内の複数のサーバ、複数の情報の整合性を保ちながら、一括してサーバの情報を変更できます。
変更できるサーバの情報は以下になります。
運用管理サーバのIPアドレス
管理対象サーバのIPアドレス
運用管理サーバのポート番号
管理対象サーバのポート番号
運用管理サーバのサーバ名
管理対象サーバのサーバ名
オプション
現在管理しているサーバ名を指定します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrv(サーバ情報表示コマンド)で表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
変更後のサーバ名を255バイト以内で指定します。
使用できる文字は半角の英数字、-(マイナス)、_(アンダースコア)、#、.で、先頭は半角英数字である必要があります。全角文字はエラーとなります。
なお、変更後のサーバ名は、大文字・小文字を区別します。ほかのコマンドやWebコンソールでサーバ名を指定するときは、本オプションで指定したサーバ名を、大文字・小文字まで正確に入力してください。
-nオプションと同時に指定します。
変更後のIPアドレスをIPv4のフォーマットで指定します。
管理対象サーバを物理的なサーバとして管理する場合は物理IPアドレスを、クラスタ運用などIPアドレスを冗長化して(論理的なサーバとして)管理する場合は論理IPアドレスを指定します。
-nオプションと同時に指定します。
変更後の通信で必要なポート番号を指定します。(1024~65535の値)
クラスタ運用時は、サービス名stgxfws_?に割り当てたポート番号を指定します。
?は、クラスタセットアップ時に指定したAdvancedCopy Managerの論理ノード名です。
クラスタ運用していない場合は、サービス名stgxfwsに割り当てたポート番号を指定します。
-nオプションと同時に指定します。
サーバ情報変更指示ファイル名を絶対パスで指定します。
本オプションと同時に指定できるオプションは、-yだけです。
サーバ情報変更指示ファイルは以下のように記述します。
1行に、現在管理しているサーバのサーバ名、変更する情報区分、変更する値を、スペースまたはタブで区切って記述します。
変更する情報区分は以下のとおりです。
S:サーバ名
I:IPアドレス
P:ポート番号
同一サーバに対して、IPアドレスとポート番号というように複数の情報区分の変更が必要である場合は、IPアドレスの変更指示、ポート番号の変更指示の2行を記述します。
Manager I 10.10.20.10 Srv1 I 10.10.20.20 Srv1 P 9888 Srv2 S DstServer
管理システム内に複数のサーバが存在する環境で、特定のサーバでエラーが発生しても処理を続行する場合に指定します。
エラーが発生したサーバに対して、エラー原因を解決後、必要な変更作業を個別に行ってください。
-fオプションと同時に指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
管理対象サーバ(サーバ名:Srv1)のIPアドレスを10.20.30.40に変更します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -n Srv1 -i 10.20.30.40 stgxfwcmmodsrv completed C:\>
管理対象サーバ(サーバ名:Srv1)のサーバ名をAgent5に変更します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -n Srv1 -s Agent5 stgxfwcmmodsrv completed C:\>
サーバ情報変更指示ファイルを指定してサーバの情報を一括して変更します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -f C:\acm\modfile stgxfwcmmodsrv completed C:\>
サーバ情報変更指示ファイルを指定して、特定サーバのエラーが発生してもサーバの情報を一括して変更します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -f C:\acm\modfile -y swstf2459 資源整合コマンドが異常終了しました。サーバ名=[Srv1] swsrp0625 他のAdvancedCopy Managerのコマンドが実行中のため、このコマンドは実行できません。 stgxfwcmmodsrv completed, excluding the server where the error occurs C:\>
注意事項
以下のサーバ情報は、stgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)を使用して行うため、本コマンドでサーバ情報変更指示ファイルを指定しない場合は変更できません。
運用管理サーバのIPアドレス
運用管理サーバのポート番号
本コマンドを使用してサーバ情報を変更する際は、事前にマシンの定義情報を変更しておくなどの事前作業が必要です。「11.5 運用環境の変更」を参照し、処理を行ってください。
本コマンドはAdministratorsグループに所属するローカルアカウント、または、ドメインのDomain Adminsグループに所属するドメインアカウントだけ実行可能です。
製品インストール時に指定したロケールで実行してください。
処理に時間がかかる場合は、処理完了までの間、.(ピリオド)を表示します。
運用管理サーバの情報を変更する場合の注意事項は以下のとおりです。(-fオプション指定時を除く)
IPアドレスやポート番号の変更は、stgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)を使用して行い、変更後は、AdvancedCopy Managerの各種サービスを再起動します。
運用管理サーバの情報変更後は、管理している管理対象サーバ上でstgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)を実行して、変更後の運用管理サーバの情報を設定します。
管理対象サーバの情報を変更する場合の注意事項は以下のとおりです。
IPアドレスを変更する場合は、事前にAdvancedCopy Managerの各種サービスを停止します。そのあと、システムまたは論理IPアドレスを提供するソフトウェアにおいてIPアドレスを変更し、AdvancedCopy Managerの各種サービスを起動します。
ポート番号を変更する場合は、事前にAdvancedCopy Managerの各種サービスを停止します。そのあと、システムにおいてポート番号を変更し、AdvancedCopy Managerの各種サービスを起動します。
-fオプション指定時の注意事項は以下のとおりです。
変更対象のサーバ名、IPアドレスが、現在管理しているほかのサーバで使用されていてはいけません。
変更対象のサーバ名は、stgxfwcmdispsrv(サーバ情報表示コマンド)で表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
変更後のサーバ名は、大文字・小文字を区別します。ほかのコマンドやWebコンソールでサーバ名を指定するときは、本オプションで指定したサーバ名を、大文字・小文字まで正確に入力してください。
本コマンドを実行する運用管理サーバ、運用管理サーバ業務が管理するすべての管理対象サーバのAdvancedCopy Managerが動作している必要があります。
本コマンドを実行する運用管理サーバ、運用管理サーバ業務が管理するすべての管理対象サーバにおいて、バックアップ管理およびレプリケーション管理のコマンドを実行していてはいけません。
コマンドを実行した場合、コマンドが異常終了することがあります。本コマンドが異常終了した場合は、エラーメッセージの処置方法に従い復旧してください。本コマンドの実行前や実行中に、誤ってバックアップ管理およびレプリケーション管理のコマンドを実行し、バックアップ管理およびレプリケーション管理のコマンドが異常終了した場合は、本コマンドが正常終了したあと、バックアップ管理およびレプリケーション管理のコマンドを再実行してください。
-yオプション指定時の注意事項は以下のとおりです。
本オプションを指定した場合、一部のサーバと通信できないなどのエラーが発生した場合でも強制的に処理を続行します。そのため、管理システム全体の整合性を保てなくなります。通常は指定しないでください。
一部サーバに問題が発生しているなどのやむを得ない場合だけ指定してください。
エラーメッセージが出力されたサーバについて、エラーメッセージに応じて対処してください。対処が完了するまでは正常に運用できません。早急に対処してください。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
Webコンソールを使用して以下の操作を行っているときは、本コマンドを実行できません。
サーバの追加
サーバの変更
サーバの削除
全デバイスの情報取得/反映
特定デバイスの情報取得/反映
デバイスの情報削除