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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

12.6.1 バックアップ管理機能のコマンド

バックアップ管理機能によるSQL Serverのバックアップ運用ではswstbackup_sqlsvrとswstrestore_sqlsvrを使用します。

12.6.1.1 swstbackup_sqlsvr(SQL Serverバックアップ実行コマンド)

名前

swstbackup_sqlsvr - SQL Serverのバックアップ


形式

プログラムディレクトリ\bin\swstbackup_sqlsvr [-Xserver Server-Name] [-Xinstance Instance-Name] [-Xdevmap Device-Map-File] [-suspend|-T] DB-Name-1 DB-Name-2…DB-Name-i

機能説明

SQL Serverのデータベースバックアップを行います。
本コマンドは、SQL Serverと連携して、swstbackup(バックアップ実行コマンド)を実行することで、対象データベースボリュームのデータをバックアップボリュームにコピーします。
swststartsync(バックアップ同期処理開始コマンド)によって前もってバックアップ同期処理を行い、Suspend/Resume機能を使用して同期型高速バックアップを行う場合は、サスペンド指定でバックアップを実行し、バックアップ同期処理を一時停止します。Suspend/Resume機能は、「第5章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。
データベースのバックアップ履歴情報はSQL Serverのmsdbに記録されます。データベースボリュームのバックアップ履歴情報はAdvancedCopy Managerのバックアップ管理簿に記録されます。


オプション

-Xserver Server-Name

クラスタ運用の場合、接続するSQL Serverの仮想サーバ名を指定します。
クラスタ運用でない場合は、本オプションを指定する必要はありません。

-Xinstance Instance-Name

接続インスタンスを指定します。オペランドにはインスタンス名を指定します。
このオプションを指定しない場合は、既定のインスタンスに接続します。

-Xdevmap Device-Map-File

出力先バックアップボリュームを指定してバックアップを行うことを指定します。
オペランドには、データベースボリュームと出力先バックアップボリュームの組を記述した、デバイスマップファイル名を指定します。デバイスマップファイルの詳細は、「3.4.9 デバイスマップファイルの準備」を参照してください。デバイスマップファイル名は絶対パスで指定してください。
このオプションを指定しない場合は、出力先バックアップボリュームは自動的に選択されます。

-suspend

Suspend/Resume機能を使用して同期型高速バックアップを行うことを指定します。Suspend/Resume機能は、「第5章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。

-T

差分スナップショット型高速バックアップを行うことを指定します。
同期処理が行われている場合は、本オプションを指定できません。
本オプションは、筐体内コピー、かつ、ETERNUS ディスクアレイがQuickOPC機能をサポートしている場合だけ有効です。
本オプションを指定しないスナップショット型高速バックアップの場合、従来のスナップショット処理(従来のOPC)が起動されます。差分スナップショットを利用したバックアップ運用を行う場合は常に本オプションを指定する必要があります。


オペランド

DB-Name-1…DB-Name-i(i=1,2,...,64)

データベース名を指定します。複数のデータベースを指定する場合はデータベース名を半角空白またはタブ文字で区切って指定してください。65個以上のデータベース名は指定できません。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項

12.6.1.2 swstrestore_sqlsvr(SQL Serverリストア実行コマンド)

名前

swstrestore_sqlsvr - SQL Serverのリストア


形式

プログラムディレクトリ\bin\swstrestore_sqlsvr [-Xserver Server-Name] [-Xinstance Instance-Name] [-Xnolog] -Xmeta Meta-File-Name DB-Name

機能説明

SQL Serverのデータベースをリストアします。swstrestore(リストア実行コマンド)を使ってデータベースファイルを復元したあと、本コマンドを投入してください。本コマンドは、復元したデータベースファイルからデータベースを再作成します。リカバリーする場合は、本コマンドの実行後、Enterprise Manager/Management StudioまたはTransact-SQLを使用してログを適用してください。


オプション

-Xserver Server-Name

クラスタ運用の場合、接続するSQL Serverの仮想サーバ名を指定します。
クラスタ運用でない場合は、本オプションを指定する必要はありません。

-Xinstance Instance-Name

接続インスタンスを指定します。オペランドにはインスタンス名を指定します。このオプションを指定しない場合は、規定のインスタンスに接続します。

-Xnolog

ログの適用をせず、バックアップ時点までDBを復元することを指定します。このオプションを指定しない場合、DBはバックアップ時点までリストアされますが、ログの適用を完了するまで使用できません。ログの適用は、Enterprise Manager/Management StudioまたはTransact-SQLを使用してください。

-Xmeta Meta-File-Name

メタデータファイル名を指定します。絶対パスで指定してください。メタデータファイルは、ファイル識別番号(FILE_ID)1のファイルと同一のフォルダに「“DB名”.swst-dmp」という名前で保存されています。データベースファイルのファイル識別番号を確認するには、Transact-SQL文「USE データベース名 EXEC SP_HELPFILE」を使用してください。なお、本コマンドの正常終了後、メタデータファイルは削除されます。


オペランド

DB-Name

データベース名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項