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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

12.2.1 環境定義系コマンド

バックアップ管理の環境定義系コマンドについて説明します。

12.2.1.1 swstsvrset(管理対象サーバ構成情報設定コマンド)

名前

swstsvrset - 管理対象サーバ(Storageサーバ)構成情報の設定


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ¥bin¥swstsvrset [-c RecCtrlFile-Directory] [-w Work-Directory]
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ¥bin¥swstsvrset [-h Server-Name] [-c RecCtrlFile-Directory] [-w Work-Directory]

機能説明

管理対象サーバの構成情報を設定します。

本コマンドを実行することで、コマンドを実行した管理対象サーバが、バックアップ運用を行うサーバであることを宣言します。


オプション

-h Server-Name

バックアップ運用を行う管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
省略した場合は、コマンドを投入した管理対象サーバが処理対象となります。

-c RecCtrlFile-Directory

リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名を指定します。出力先には、空のディレクトリを指定してください。
初回登録時に、本オプションが省略された場合は以下のディレクトリを使用します。

非クラスタ運用の場合:<環境設定ディレクトリ>¥etc¥SymfoWARE¥Recovery
クラスタ運用の場合:<論理ノード用環境設定ディレクトリ>¥etc¥SymfoWARE¥Recovery

更新時に省略した場合は、設定済みの値を引き継ぎます。
Symfowareがインストールされていない場合は、本オプションは使用しません。

-w Work-Directory

作業ディレクトリ名を指定します。
初回登録時に、本オプションが省略された場合は以下のディレクトリを使用します。

非クラスタ運用の場合:<環境設定ディレクトリ>¥var¥SymfoWARE
クラスタ運用の場合:<論理ノード用環境設定ディレクトリ>¥var¥SymfoWARE

更新時に省略した場合は、設定済みの値を引き継ぎます。
Symfowareがインストールされていない場合は、本オプションは使用しません。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項

12.2.1.2 swstsvrdisp(管理対象サーバ構成情報表示コマンド)

名前

swstsvrdisp - 管理対象サーバ(Storageサーバ)構成情報の表示


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstsvrdisp
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstsvrdisp [-h Server-Name]

機能説明

swstsvrset(管理対象サーバ構成情報設定コマンド)で設定した管理対象サーバ構成情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Storage-Server

管理対象サーバ名を表示します。

RecCtrlFile-Dir

リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名を表示します。

Work-Dir

作業ディレクトリ名を表示します。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例


注意事項


12.2.1.3 swstdevinfoset(デバイス情報設定コマンド)

名前

swstdevinfoset - 業務ボリューム、またはバックアップボリュームの設定


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstdevinfoset -t | -b | -o Device-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstdevinfoset [-h Server-Name] -t | -b | -o Device-Name

機能説明

ETERNUS ディスクアレイに割り当てられたボリュームを、業務ボリューム、またはバックアップボリュームとして設定します。

業務ボリュームとは、バックアップ元となる業務データが格納されたボリュームのことを表します。

バックアップボリュームとは、その業務データのバックアップを保管するボリュームのことを表します。

Windowsで使用できる業務ボリュームおよびバックアップボリュームとして登録できるデバイスは次のとおりです。Logical Unit(ディスク)は登録できません。

なお、ドライブの構成は通常ドライブだけであり、FT(Fault Tolerant)ドライブとして認識されるミラーセット、ストライプセット、パリティ付きストライプセット、ボリュームセットは登録できません。また、使用できるファイルシステムはNTFSとReFSです。

業務ボリュームまたはバックアップボリュームとして登録されたデバイスの情報(パーティションサイズ、ドライブ文字、ETERNUS ディスクアレイの筐体情報)を、ディスクアドミニストレータなどのOS管理ツールやETERNUS ディスクアレイが提供するETERNUS Web GUIなどの機能を用いて変更する場合、変更するデバイスを、業務ボリューム/バックアップボリュームの登録から削除して、再度登録する必要があります。

また、Windowsの管理対象サーバで新たにデバイスの追加・削除を行った場合は、AdvancedCopy Managerデバイス名とOS情報との対応表を更新するために、Webコンソールで「全デバイスの情報取得/反映」を行ってください。

通常業務ボリュームのバックアップ運用を行う場合、業務ボリュームの詳細は「3.2.2 バックアップ対象の決定」を、バックアップボリュームの詳細は「3.2.4 バックアップボリュームの準備」を参照してください。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。

-t

指定したデバイスを業務ボリュームとして登録します。
-b、-oオプションと同時に指定できません。

-b

指定したデバイスをバックアップボリュームとして登録します。
-t、-oオプションと同時に指定できません。

-o

指定したデバイスが業務ボリュームまたはバックアップボリュームとして登録されていた場合、それらを登録から削除します。
-t、-bオプションと同時に指定できません。


オペランド

Device-Name

表1.5 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項


12.2.1.4 swstdevdisp(デバイス使用状況表示コマンド)

名前

swstdevdisp - デバイス情報の表示


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstdevdisp [-t] [-b [-u]] [-o] [Device-Name]
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstdevdisp [-h Server-Name] [-t] [-b [-u]] [-o] [Device-Name]

機能説明

swstdevinfoset(デバイス情報設定コマンド)で設定した業務ボリューム、バックアップボリュームおよびそれ以外の設定可能なデバイスの情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Device

表1.5 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Size

デバイスに割り当てられたパーティションサイズを表示します。

Device-Mode

デバイスを区別する文字列を表示します。

"Transaction":業務ボリュームを表します。
"Backup":バックアップボリュームを表します。
"Other":業務ボリューム、バックアップボリュームに登録可能なデバイスを表します。

バックアップボリュームの場合、そのバックアップボリュームが使用中の場合は、"Backup (used)" と表示します。未使用の場合は、"Backup (free)" と表示します。サスペンド指定バックアップまたは差分スナップショット型バックアップを実行した場合、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中となります。

-uオプションが指定されている場合、履歴削除されたサスペンド状態のバックアップボリュームは"Backup(used-S)"と表示し、履歴削除されたトラッキング状態のバックアップボリュームは"Backup(used-T)"と表示します。

Mount-Point (Method)

Deviceのドライブ文字を表示します。括弧内には、そのデバイスのファイルシステムタイプを表示します。

DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には“SymfoWARE”を表示します。

Backup-Engine

運用種別を表示します。

“AdvancedCopy”:AdvancedCopy Managerによるバックアップ運用


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。

-t

業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。

-b

バックアップボリュームとして設定されているデバイスを表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、全バックアップボリュームのデバイス情報を表示します。

-u

Device-Mode欄の表示形式を変更します。

-o

業務ボリュームとバックアップボリュームに設定されているデバイス以外を表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、業務ボリュームにもバックアップボリュームにも設定されていない全デバイス情報を表示します。

t、b、oのすべてのオプションが省略された場合は、業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。


オペランド

Device-Name

表1.5 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

省略した場合、オプションも省略されていれば、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

12.2.1.5 swstbkpolset(バックアップポリシー設定コマンド)

名前

swstbkpolset - バックアップポリシーの設定


形式

業務ボリューム指定でバックアップポリシーを設定する場合
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpolset [-i Interval-Days] [-s Save-Number][Device-Name]
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpolset [-h Server-Name] [-i Interval-Days] [-s Save-Number] [Device-Name]
ロググループ指定でバックアップポリシーを設定する場合
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpolset -n [-i Interval-Days] [-s Save-Number] Log-Group-Name[/RDB-Name]
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpolset -n [-h Server-Name][-i Interval-Days][-s Save-Number] Log-Group-Name[/RDB-Name]

機能説明

保存世代数、間隔日数などのバックアップポリシーを設定します。
保存世代数とは、バックアップを行ったデータを何世代残しておくかを意味します。間隔日数とは、バックアップを実行してから次のバックアップを行うまでの日数の目安を意味します。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。

-i Interval-Days

間隔日数を指定します。
設定できる範囲は1~366までで、初回登録時に省略した場合は30を設定します。
更新時に省略した場合は、設定済みの値を引き継ぎます。

-s Save-Number

保存世代数を指定します。
設定できる範囲は1~31までで、初回登録時に省略した場合は2を設定します。
更新時に省略した場合は、設定済みの値を引き継ぎます。

-n

ロググループに対して設定することを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。


オペランド

Device-Name

表1.5 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

省略した場合は、すべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーを設定します。

Log-Group-Name

ロググループ名を指定します。

RDB-Name

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに“/”を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例


注意事項

12.2.1.6 swstbkpoldisp(バックアップポリシー表示コマンド)

名前

swstbkpoldisp - バックアップポリシーの表示


形式

業務ボリューム指定でバックアップポリシーを表示する場合
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpoldisp [Device-Name]
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpoldisp [-h Server-Name] [Device-Name]
ロググループ指定でバックアップポリシーを表示する場合
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpoldisp -n Log-Group-Name[/RDB-Name]
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpoldisp -n [-h Server-Name] Log-Group-Name[/RDB-Name]

機能説明

業務ボリュームごとに設定されているバックアップポリシーを表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Device

表1.5 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Interval-Days

間隔日数を表示します。

Save-Number

保存世代数を表示します。

Mount-Point (Method)

Deviceのドライブ文字を表示します。括弧内には、そのデバイスのファイルシステムタイプを表示します。

DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には“SymfoWARE”を表示します。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。

-n

ロググループに対して表示を行うことを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。


オペランド

Device-Name

表1.5 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

省略された場合は、バックアップポリシーが登録されている業務ボリュームのバックアップポリシーを表示します。

Log-Group-Name

ロググループ名を指定します。

RDB-Name

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに“/”を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例


12.2.1.7 swstbkpoldel(バックアップポリシー削除コマンド)

名前

swstbkpoldel - バックアップポリシーの削除


形式

業務ボリューム指定でバックアップポリシーを削除する場合
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpoldel Device-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpoldel [-h Server-Name] Device-Name
ロググループ指定でバックアップポリシーを削除する場合
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpoldel -n Log-Group-Name[/RDB-Name]
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbkpoldel -n [-h Server-Name] Log-Group-Name[/RDB-Name]

機能説明

設定されているバックアップポリシーを削除します。

削除する業務ボリュームにバックアップ履歴情報が存在する場合は、バックアップ履歴情報を削除したあと、本コマンドを実行してください。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。

-n

ロググループに対して削除を行うことを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。


オペランド

Device-Name

表1.5 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Log-Group-Name

ロググループ名を指定します。

RDB-Name

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに“/”を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例


注意事項