バックアップボリュームを準備します。
AdvancedCopy Managerでは、業務ボリュームのバックアップ先デバイスのことをバックアップボリュームと呼びます。バックアップボリュームは、ETERNUS ディスクアレイに配置する必要があります。
バックアップボリュームのサイズは、業務ボリュームと同じである必要があります。詳細は、「13.1.1 全般的な注意事項」の「パーティションのサイズについて」を参照してください。
バックアップボリュームの数は、以下のように、スナップショット型高速バックアップ運用と同期型高速バックアップ運用で異なります。
運用形態 | 必要バックアップボリューム数 |
---|---|
スナップショット型高速バックアップ | (保存世代数)本 |
同期型高速バックアップ | (保存世代数+1)本 |
複数の業務ボリュームにバックアップポリシーが設定されている状態で、新たに登録された業務ボリュームにバックアップポリシーを登録する場合、以下の本数のバックアップボリュームが登録されている必要があります。
運用形態 | 必要バックアップボリューム数 |
---|---|
スナップショット型高速バックアップ | (登録されているバックアップポリシーの保存世代数の総和+新たに設定するバックアップポリシーの保存世代数)本 |
同期型高速バックアップ | (登録されているバックアップポリシーの保存世代数の総和+登録されている業務ボリューム数+新たに設定するバックアップポリシーの保存世代数+1)本 |
バックアップボリュームの設定方法は、「3.4.6 デバイスの運用種別設定」を参照してください。
注意
システムが格納されているパーティションや、AdvancedCopy Managerがインストールされているパーティションは、バックアップボリュームとしないでください。
AdvancedCopy Managerでバックアップボリュームを管理するには、自動マウント機能が有効になっている必要があります。
Windows Server 2003, Enterprise Editionでは、自動マウント機能がデフォルトで無効に設定されているため、「1.6 Windows Server 2003での運用について」を参照して自動マウント機能を有効にしてください。
ポイント
同期型高速バックアップにおいて、用意できるバックアップボリューム数が保存世代数の場合は、バックアップボリュームをテープなどの二次媒体に退避することで、バックアップ運用できます。この場合、次のような運用となります。
バックアップ同期処理の開始
等価性維持状態の確認
バックアップの実行
バックアップボリュームを二次媒体に退避
履歴情報の削除
手順1に戻る
履歴情報の削除後、次のバックアップが完了するまでの間にリストアする場合は、リストア実行コマンドを利用できません。二次媒体から直接リストアしてください。