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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

12.4.2 運用系コマンド

レプリケーション管理の運用系コマンドについて説明します。

12.4.2.1 swsrpstartsync(複製開始コマンド)

名前

swsrpstartsync - 同期型レプリケーション処理の開始


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstartsync [-y [ -a | -v ] | -k | -i ] [-g] [-m] [ -Xskip | -Xremain ] [-t] [-Xda] From-Volume-Name To-Volume-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstartsync -h Server-Name [-y [ -a | -v ] | -k | -i ] [-g] [-m] [ -Xskip | -Xremain ] [-t] [-Xda] From-Volume-Name To-Volume-Name
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき(グループ指定)
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstartsync [-y [ -a | -v ] | -k | -i ] [-g] [-m] [ -Xskip | -Xremain ] [-t] [-Xda] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき(グループ指定)
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstartsync -h Server-Name [-y [ -a | -v ] | -k | -i ] [-g] [-m] [ -Xskip | -Xremain ] [-t] [-Xda] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name

機能説明

同期型レプリケーション処理(EC/RECによるディスク間のコピー)を開始します。
指定された複写先/複写元ボリュームの全面コピー(同期処理の開始)、または更新(差分)コピー(同期処理の再開)をします。運用の開始時、または、複製確立状態から更新(差分)データを反映する場合に使用します。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。

-y

筐体間同期処理を同期モードで開始することを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
筐体間同期処理のSplitモードをAutomatic Splitモードで開始する場合は、-aと同時に指定してください。
Manual Splitモードで開始する場合は、-vと同時に指定してください。
-aまたは-vのどちらのオプションも指定しない場合は、Automatic Splitモードで開始されます。
-y、-k、-iのうち、どのオプションも指定しない場合は、Throughモードになります。
筐体内レプリケーションの同期処理は、常に同期モードで実施されます。

-a

筐体間同期処理のSplitモードをAutomatic Splitモードで開始することを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
-y オプションと同時に指定します。

-v

筐体間同期処理のSplitモードをManual Splitモードで開始することを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
-y オプションと同時に指定します。
Automatic Splitモードがサポートされていない筐体で、同期モード(-yオプション)を指定する場合、本オプションの指定が必須です。

-k

筐体間同期処理の転送モードをStackモードにすることを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
-y、-k、-iのうち、どのオプションも指定しない場合は、Throughモードになります。

-i

筐体間同期処理の転送モードをConsistencyモードにすることを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
-y、-k、-iのうち、どのオプションも指定しない場合は、Throughモードになります。

-g

筐体間同期処理のリカバリーモードをManual Recoveryモードにすることを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
本オプションを指定しない場合は、Automatic Recoveryモードになります。

-m

サーバ間レプリケーションの場合、非操作サーバと通信しないことを指定します。本オプションを指定した場合、非操作サーバのコピー先ボリュームに対するボリューム状態確認処理、前処理は行われません。
本オプションは、サーバ間レプリケーション時だけ有効です。

-t

コピー先ボリュームへの前処理を実行しないことを指定します。
本オプションは以下のどれかの条件に該当する場合に使用してください。

  • 複写先ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合(※)

  • 複写先前後処理が不要と判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)(※)

  • 強制サスペンド後の筐体間同期処理(REC)を再開する場合

※本オプションを指定して同期処理を開始/再開する場合は、swsrpmake(複製作成コマンド)実行時も-tオプションを指定してください。

-Xgroup Group-Name

グループ単位で同期処理を開始することを指定します。

-Xreverse

逆方向(複製先から複製元の方向)にグループ単位の同期処理を開始することを指定します。

-Xskip

初期コピースキップ機能を使用して同期処理をサスペンド状態にすることを指定します。
本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。

-Xremain

同期処理の再開時に、複製確立状態中にコピー先に対して行った更新データを有効にします。
本オプションは、筐体間レプリケーションの再開時だけ有効です。
本オプションは、-Xskipオプション指定で同期処理を開始し、テープ媒体上のバックアップデータを複写先ボリュームにコピーしたあとに、複写元ボリュームの更新部分だけを複写先ボリュームに反映する場合に使用します。

-Xda

同期処理の開始から複写元ボリュームの複製を作成するまでの間、複写先ボリュームへの更新(WRITE)および参照(READ)を抑止することを指定します。
本オプションは、同期処理の開始時だけ有効です。
本オプションを省略した場合は、複写先ボリュームへの更新(WRITE)だけが抑止されます。


オペランド

From-Volume-Name

複写元ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

To-Volume-Name

複写先ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項

12.4.2.2 swsrpmake(複製作成コマンド)

名前

swsrpmake - 複製ボリュームの作成


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
同期型レプリケーション
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-j | -Xconcur]) From-Volume-Name To-Volume-Name
スナップショット型レプリケーション
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-T | -C | -P]) From-Volume-Name To-Volume-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
同期型レプリケーション
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake -h Server-Name  [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-j | -Xconcur]) From-Volume-Name To-Volume-Name
スナップショット型レプリケーション
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake -h Server-Name [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-T | -C | -P]) From-Volume-Name To-Volume-Name
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき(グループ指定)
同期型レプリケーション
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-j | -Xconcur]) [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
スナップショット型レプリケーション
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-T | -C | -P]) [-Xconcur-opc] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき(グループ指定)
同期型レプリケーション
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake -h Server-Name [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-j | -Xconcur]) [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
スナップショット型レプリケーション
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake -h Server-Name [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-T | -C | -P]) [-Xconcur-opc] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name

機能説明

同期処理(EC)が行われていない場合は、スナップショット処理(OPC/QuickOPC/SnapOPC/SnapOPC+)を起動して複製ボリュームを作成します。

同期処理が行われている場合は、等価性維持状態かどうかを確認し、等価性維持状態の場合は同期処理をサスペンドすることで、複製ボリュームを作成します。同期処理がサスペンドされている状態を複製確立状態と呼びます。本コマンドを実行後、複製ボリューム(複写先ボリューム)へのアクセスが可能となります。

本コマンドは、複製を作成する前にレプリケーション前後処理スクリプトを実行します。スクリプトの詳細は、「付録C レプリケーションの前後処理」を参照してください。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。

-m

サーバ間レプリケーションの場合、非操作サーバと通信しないことを指定します。本オプションを指定した場合、非操作サーバのボリュームに対するボリューム状態確認処理および、前後処理は行われません。
本オプションは、サーバ間レプリケーション時だけ有効です。

-f

複写元ボリュームへの前後処理を実行しないことを指定します。
複写元ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写元前後処理が不要と判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。

-t

複写先ボリュームへの前後処理を実行しないことを指定します。
本オプションは以下のどちらかの条件に該当する場合に使用してください。

  • 複写先ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合

  • 複写先前後処理が不要と判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)

-tオプションを指定してswsrpstartsync(複製開始コマンド)を実行した場合は、本コマンド実行時も-tオプションを指定してください。

-Xflush

複写元ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュすることを指定します。
本オプションを指定する場合、複写元ボリュームに対するすべての書込み処理を事前に停止する必要があります。書込み処理を停止しない状態で複製を作成した場合、複写元ボリュームのデータ内容は保証されません。
-Xflushオプションを指定しない場合は、複写元ボリュームロック動作指定ファイルのBufferFlushOnlyの値により、複写元ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュ、または複写元ボリュームをロックします。詳細は、「C.2.4 複写元ボリュームロック動作指定ファイル」を参照してください。

-j

筐体間の同期型レプリケーションにおいて、コピーの実行状態が「sync:全面コピー、または差分コピー中」または「halt:ハードサスペンド状態」であってもコピー処理を強制的に一時停止(サスペンド)します。本オプションは、筐体間レプリケーションの場合だけ使用可能です。筐体間でない場合はエラーとなります。
本オプションを指定した場合、複写先ボリュームのデータは保証されません。
また、本オプションを指定した場合、複写元ボリュームへの前後処理および、複写先ボリュームへの前後処理は実行されません。筐体間同期処理(REC)を再開する際は、-tオプションを指定してswsrpstartsync (複製開始コマンド)を実行してください。

-T

差分スナップショット処理を起動することを指定します。
同期処理が行われている場合は、本オプションを指定できません。
本オプションは筐体内レプリケーション、かつ、ETERNUS ディスクアレイがQuickOPC機能をサポートしている場合だけ有効です。
本オプションを指定しないスナップショット型レプリケーションの場合、通常のスナップショット処理(QuickOPC機能を利用しないOPC)が起動されます。差分スナップショットを利用したレプリケーション運用を行う場合は常に本オプションを指定する必要があります。

-Xgroup Group-Name

グループ単位で複製の作成を行うことを指定します。

-Xreverse

逆方向(複製先から複製元の方向)に、グループ単位の複製を作成することを指定します。

-Xconcur

コンカレントサスペンド機能を使用して複製を作成することを指定します。

本オプションは、GDS Snapshot連携の場合にはサポートされません。

-Xconcur-opc

コンカレントOPC機能を使用して複製を作成することを指定します。

本オプションは、GDS Snapshot連携の場合にはサポートされません。

-C

SnapOPCを起動することを指定します。
本オプションは筐体内レプリケーション、かつ、ETERNUS ディスクアレイがSnapOPC機能をサポートしている場合だけ有効です。
SnapOPCを実行するには、複写先ボリュームがSnap Data Volumeである必要があります。

-P

SnapOPC+を起動することを指定します。
本オプションは筐体内レプリケーション、かつ、ETERNUS ディスクアレイがSnapOPC+機能をサポートしている場合だけ有効です。
SnapOPC+を実行するには、複写先ボリュームがSnap Data Volumeである必要があります。
以下の場合、エラーとなります。

  • 複写元ボリュームと複写先ボリュームで、同じSnapOPC+セッションが存在する場合


オペランド

From-Volume-Name

複写元ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

To-Volume-Name

複写先ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項

12.4.2.3 swsrpstat(運用状況表示コマンド)

名前

swsrpstat - 運用状況の表示


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstat [ [-L] [-Xdate] [-Xda] | [-Xall] ] [-E] [-H] [-O] [Original-Volume-Name]
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstat -h Server-Name [ [-L] [-Xdate] [-Xda] | [-Xall] ] [-E] [-H] [-O] [Original-Volume-Name]
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき(グループ指定)
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstat [ [-L] [-Xdate] [-Xda] | [-Xall] ] [-E] [-H] [-O] -Xgroup Group-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき(グループ指定)
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstat -h Server-Name [ [-L] [-Xdate] [-Xda] | [-Xall] ] [-E] [-H] [-O] -Xgroup Group-Name

機能説明

指定ボリュームの運用状況を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Original-Volume

複製元ボリューム名を表示します。

Replica-Volume

複製先ボリューム名を表示します。

Direction

コピーセッションが存在する場合、そのコピー方向を表示します。

regular:複製元から複製先へのコピー中です。
reverse:複製先から複製元へのコピー中です。
----:複製未実施です。

Status

実行状態を表示します。

----:複製未実施です。
readying:コンカレントOPC定義済み状態です。
sync:全面コピーまたは差分コピー中です。
equivalent:等価性維持状態です。
replicated:複製確立状態です。
copy-on-write:SnapOPC処理中です。
copy-on-write(active):SnapOPC+処理中です(最新のスナップ世代)。
copy-on-write(inactive):SnapOPC+処理中です(過去のスナップ世代)。
failed:エラーサスペンド状態です。
failed(badsector):コピー元に不良セクタあり
failed(overflow):Snap Data VolumeまたはSnap Data Poolの容量不足
failed(other):failed(badsector)、failed(overflow)以外のエラーサスペンド状態です。
halt:ハードサスペンド状態です。
halt(sync):ハードサスペンド状態です。(RECの全面コピー/差分コピー中にハードサスペンド状態になりました。)
halt(equivalent):ハードサスペンド状態です。(RECの等価性維持状態中にハードサスペンド状態になりました。)
halt(use-buffer):回線異常が発生し、RECバッファーを使用中です。 (注)
halt(use-disk-buffer):回線異常が発生し、REC Diskバッファーを使用中です。 (注)
snap:OPCまたはQuickOPC処理中です。
?????:コピー状況取得に失敗しました。

(注) “halt(use-buffer)”および“halt(use-disk-buffer)”は、以下の2つの条件を満たす場合に出力されます。

  • -Hオプションを指定したとき

  • サーバ間レプリケーションをする際、RECの複写元サーバで本コマンドを実行したとき

Execute

複製進行率をパーセントで表示します。複製未実施またはSnapOPC中の場合は“----”を表示します。

Trk

トラッキング処理の有無を表示します。

on:トラッキング処理中です。
off:トラッキング処理中ではありません。
----:スナップショット処理を行っていません。

Update

以下のどれかに該当する場合、前回の複製作成後の更新済みデータ量をパーセンテージで表示します。
SnapOPC+の場合は、前回のスナップ世代からの更新済みデータ量をパーセンテージで表示します。

  • Status欄が“----”かつTrk欄が“on”のとき(すなわち、トラッキング中かつ物理コピーが実施されていないとき)

  • Status欄が“copy-on-write”のとき(すなわち、SnapOPC処理中のとき)

  • Status欄が“copy-on-write(active)”のとき(すなわち、SnapOPC+処理中(最新のスナップ世代)のとき)

  • Status欄が“copy-on-write(inactive)”のとき(すなわち、SnapOPC+処理中(過去のスナップ世代)のとき)

上記以外の場合は、“----”で表示します。

Rcv

筐体間同期処理のRecoveryモードを表示します。

auto:Automatic Recoveryモードです。
manual:Manual Recoveryモードです。
----:筐体間で同期型の複製(REC)を行っていません。

Split

筐体間同期処理のSplitモードを表示します。

auto:Automatic Splitモードです。
manual:Manual Splitモードです。
----:筐体間で同期形の複製(REC)を同期モードで行っていません。

Xfer

筐体間同期処理の転送モードを表示します。

sync:同期モードです。
async:Throughモードです。
stack:Stackモードです。
consist:Consistencyモードです。
----:筐体間で同期型の複製(REC)を行っていません。

Snap-Gen

SnapOPC+を行っている場合、スナップ世代番号を表示します。
SnapOPC+を行っていない場合、“----”を表示します。
スナップ世代番号は、1が最も古く、数が増えるごとに最新の世代になります。

Copy-DA
(Copy Destination Access)

複製先ボリュームへのアクセス抑止設定を表示します。

on:アクセスが抑止されています。
off:アクセスが抑止されていません。

Destination Access Permission機能をサポートしていないETERNUS ディスクアレイの場合、または、SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で指定した場合は、“off”が表示されます。

Date

コピーセッションが存在する場合、以下に示す、コピーセッションの状態遷移が最後に発生した日時(最終実行日時)を「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」の形式で表示します。
日時は、対象装置のタイムゾーンに基づいて表示されます。

[OPC、QuickOPCの場合]

  • 論理コピー開始(swsrpmakeまたはswsrpmake -Tの実行)

  • エラーサスペンド(Status欄が“failed”)への状態遷移

[SnapOPC、SnapOPC+の場合]

  • 論理コピー開始(swsrpmake -Cまたはswsrpmake -Pの実行)

  • エラーサスペンド(Status欄が“failed”)への状態遷移

[ECの場合]

  • サスペンド(swsrpmakeの実行)

  • コンカレントサスペンド(swsrpmake -Xconcurの実行)

  • エラーサスペンド(Status欄が“failed”)への状態遷移

[RECの場合]

  • 初期コピースキップ機能によるREC開始(swsrpstartsync -Xskipの実行)

  • サスペンド(swsrpmakeの実行)※1

  • コンカレントサスペンド(swsrpmake -Xconcurの実行)

  • エラーサスペンド(Status欄が“failed”)への状態遷移

  • ハードサスペンド(Status欄が“halt”)への状態遷移

※1 ハードサスペンド状態のRECセッションに対して強制Suspendを行った場合、最終実行日時は、“----/--/-- --:--:--”に初期化されます。コピー実行中のRECセッションに対して強制サスペンドを行った場合は、最終実行日時の更新は行われません。

以下のどれかに該当する場合は、“----/--/-- --:--:--”が表示されます。

  • コピーセッションが存在しない場合(Status欄が“----”)

  • 装置からコピー状況を取得できなかった場合(Status欄が“?????”)

  • コピーセッションが存在しない状態からEC/RECの初期コピー(swsrpstartsync)を開始した場合

  • ハードサスペンド状態(Status欄が“halt”)からRECセッションが自動復旧した場合

  • 最終実行日時の記録機能がサポートされていない装置の場合

  • SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で指定した場合


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。

-L

拡張形式で表示することを指定します。
本オプション指定時に表示される項目は、機能説明の表を参照してください。

-E

逆方向(複製先から複製元)の運用状況だけを表示することを指定します。
本オプションを指定しない場合、双方向のOPC物理コピーが動作しているときは常に順方向(複製元から複製先)の運用状況が表示されます。
本オプションを指定した場合、順方向の運用状況を表示せず、逆方向の運用状況だけを表示します。
本オプションは、順方向のQuickOPC/SnapOPCセッションが存在している状態で逆方向のOPCを行う場合の運用状況の確認に使用できます。

-Xgroup Group-Name

グループ名を指定します。
本オプションを指定した場合、指定されたグループに関するすべての運用状況を表示します。

-H

RECがハードサスペンド(halt)状態になった場合のStatus欄の表示方法を変更します。
本オプションを指定した場合、全面コピー中または差分コピー中にハードサスペンドが発生した場合は“halt(sync)”、等価性維持状態中にハードサスペンドが発生した場合は“halt(equivalent)”と表示されます。

転送モードがConsistencyモードかつREC Diskバッファーを設定している場合に、ハードサスペンドの発生によりREC Diskバッファーへ転送データを退避しているときは、“halt(use-disk-buffer)”と表示されます。

転送モードがConsistencyモードかつRECバッファーを設定している場合に、ハードサスペンドの発生によりREC バッファーへ転送データを退避しているときは、“halt(use-buffer)”と表示されます。

-O

エラーサスペンド(faild)状態のStatus欄の表示方法を変更します。
本オプションを指定した場合、以下のように表示されます。

不良セクタがある場合:"failed(badsector)"
Snap Data VolumeまたはSnap Data Poolの容量不足の場合:"failed(overflow)"
それ以外の場合:"failed(other)"

-Xda

コピー先へのアクセス抑止設定を表示します。

-Xdate

コピーセッションの状態遷移が最後に発生した日時を表示します。

-Xall

すべての情報を表示します。
本オプション指定時に表示される項目は、使用例を参照してください。
本オプション指定時に表示される項目は、今後のリリースで変更される可能性があります。


オペランド

Original-Volume-Name

複製元ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。
指定された複製元ボリュームに関するすべての運用状況を表示します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

省略した場合は、本コマンドを実行した管理対象サーバに関するすべての運用状況を表示します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項

12.4.2.4 swsrpcancel(複製解除コマンド)

名前

swsrpcancel - 複製処理の停止


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpcancel [-c] {([-f] [-t] [-m] [-b])|[-T]|[-Xforce]} [-Xflush] From-Volume-Name To-Volume-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpcancel -h Server-Name [-c] {([-f] [-t] [-m] [-b])|[-T]|[-Xforce]} [-Xflush] From-Volume-Name To-Volume-Name
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき(グループ指定)
プログラムディレクトリ\bin\swsrpcancel [-c] {([-f] [-t] [-m] [-b])|[-T]|[-Xforce]} [-Xreverse] [-Xflush] -Xgroup Group-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき(グループ指定)
プログラムディレクトリ\bin\swsrpcancel -h Server-Name [-c] {([-f] [-t] [-m] [-b])|[-T]|[-Xforce]} [-Xreverse] [-Xflush] -Xgroup Group-Name

機能説明

指定された複製ボリュームのスナップショット処理(OPC/QuickOPC/SnapOPC/SnapOPC+)、同期処理(EC)を停止します。レプリケーション運用中に何らかの異常を検出した場合や、複製処理を停止したい場合に使用します。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。

-c

システムダウンなどで操作サーバを使用できない場合、操作サーバでないサーバからコピー処理を強制停止することを指定します。本オプションを使用した場合、前後処理を実施せずコピー処理を停止させます。

そのため、本オプションを指定して複製処理を停止した場合、複写先ボリュームがロックされている場合があります。swstvollockstat(ボリュームロック情報表示コマンド)で確認し、ロックされている場合はswstvolunlock(ボリュームロック解除コマンド)でロックを解除してください。

本オプションは、操作サーバでは指定できません。

-m

サーバ間レプリケーションの場合、非操作サーバと通信しないことを指定します。本オプションを指定した場合、非操作サーバのボリュームに対するボリューム状態確認処理および、前後処理は行われません。
本オプションは、サーバ間レプリケーション時だけ有効です。

-f

等価性維持状態の同期処理を停止する場合、複写元ボリュームへの前後処理を実行しないことを指定します。
複写元ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写元前後処理が不要と判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。

-t

等価性維持状態の同期処理を停止する場合、複写先ボリュームへの後処理を実行しないことを指定します。
複写先ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写先前後処理が不要と判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。

-Xflush

等価性維持状態の同期処理を停止する場合、複写元ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュすることを指定します。
本オプションを指定する場合、複写元ボリュームに対するすべての書込み処理を事前に停止する必要があります。書込み処理を停止しない状態で複製を作成した場合、複写元ボリュームのデータ内容は保証されません。
また、本オプションの代わりに、複写元ボリュームロック動作指定ファイルのBufferFlushOnlyをonに指定しても、ファイルシステムバッファーをフラッシュできます。

-Xflushオプションを指定しない場合は、複写元ボリュームロック動作指定ファイルのBufferFlushOnlyの値により、複写元ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュ、または複写元ボリュームをロックします。

詳細は、「C.2.4 複写元ボリュームロック動作指定ファイル」を参照してください。

-b

halt状態の筐体間コピー処理を停止することを指定します。
サーバ内レプリケーションの場合、両筐体に対して筐体間コピー停止処理を行います。
サーバ間レプリケーションの場合、本コマンドを実行したサーバに接続されている筐体だけに、コピー停止処理を行います。
コピー処理がhalt状態で、その復旧が見込めない場合だけ使用してください。
本オプションはコピー処理がhalt状態の時だけ使用できます。
本オプションは非操作サーバでも使用できます。

-Xgroupオプションと同時に指定した場合、グループ内のhalt状態のセッションだけコピー処理を停止します。

-T

差分スナップショットのトラッキング処理を停止することを指定します。
本オプションを指定した場合、トラッキング処理だけが停止され、実行中のスナップショット処理(OPC物理コピー)は停止されません。スナップショット処理(OPC物理コピー)が完了している場合はOPCセッションが解除されます。
本オプションは差分スナップショットのトラッキング処理中でない場合は使用できません。

本オプションは、SDXオブジェクトの論理ボリュームの場合には使用できません。

-Xgroupオプションと同時に指定した場合、グループ内のトラッキング処理だけ停止します。

-Xgroup Group-Name

グループ単位でコピー処理を停止することを指定します。

-Xreverse

逆方向(複製先から複製元の方向)に実施されているコピー処理を停止することを指定します。

-Xforce

本オプションを指定することで、強制的にSnapOPC+のセッションを停止できます。
SnapOPC+の強制停止は、停止を指定したスナップ世代とそれ以前のスナップ世代がすべて停止されます。
本オプションは、スナップ世代が1つだけの場合も指定できます。
本オプションは、SnapOPC+固有のオプションです。
-Xgroupオプションを同時に指定した場合、グループ内のSnapOPC+のセッションが停止され、グループ内のスナップ世代とそれ以前のスナップ世代もすべて停止されます。


オペランド

From-Volume-Name

複写元ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

To-Volume-Name

複写先ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項

12.4.2.5 swsrpchsync(同期処理モード変更コマンド)

名前

swsrpchsync - 同期処理モードの変更


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpchsync [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] From-Volume-Name To-Volume-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrpchsync -h Server-Name [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] From-Volume-Name To-Volume-Name
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき(グループ指定)
プログラムディレクトリ\bin\swsrpchsync [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき(グループ指定)
プログラムディレクトリ\bin\swsrpchsync h Server-Name [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name

機能説明

筐体間同期処理の動作モード(転送モード、Recoveryモード、Splitモード)を変更します。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。

-F (Sync|Async|Stack|Consist)

転送モードを変更します。
オペランドには以下のどれかを指定します。

Sync:同期モードに変更します。
Async:Throughモードに変更します。
Stack:Stackモードに変更します。
Consist:Consistencyモードに変更します。

本オプションを省略した場合、転送モードは変更されません。
-Sオプションと同時に指定できるのは-F Syncオプションだけです。
-F Syncオプションを指定して同期モード以外の転送モードから同期モードへ変更する際に、-Sオプションが指定されなかった場合のSplitモードは、Automatic Splitモードとなります。

-R (Auto|Manual)

Recoveryモードを変更します。
オペランドには以下のどちらかを指定します。

Auto:Automatic Recoveryモードに変更します。
Manual:Manual Recoveryモードに変更します。

本オプションを省略した場合、Recoveryモードは変更されません。

-S (Auto|Manual)

Splitモードを変更します。
オペランドには以下のどちらかを指定します。

Auto:Automatic Splitモードに変更します。
Manual:Manual Splitモードに変更します。

本オプションを省略した場合、Splitモードは変更されません。
-F Syncを指定しない、かつ、現在の同期処理の転送モードが同期モードでない場合は、本オプションを指定できません。

-Xgroup Group-Name

グループ単位の筐体間同期処理の動作モード(転送モード、Recoveryモード、Splitモード)を変更します。

-Xreverse

逆方向(複製先から複製元の方向)に実施されている同期処理の動作モードを変更することを指定します。


オペランド

From-Volume-Name

複写元ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

To-Volume-Name

複写先ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項

12.4.2.6 swsrprevsync(同期処理反転コマンド)

名前

swsrprevsync - 同期処理の反転


形式

管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrprevsync From-Volume-Name To-Volume-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsrprevsync -h Server-Name From-Volume-Name To-Volume-Name
管理対象サーバ(Storageサーバ)で実行するとき(グループ指定)
プログラムディレクトリ\bin\swsrprevsync [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で実行するとき(グループ指定)
プログラムディレクトリ\bin\swsrprevsync -h Server-Name [-Xreverse] -Xgroup Group-Name

機能説明

サスペンド状態の同期処理のコピー方向を反転します。

SDXオブジェクトの論理ボリュームを操作する場合は、本コマンドを使用できません。


オプション

-h Server-Name

管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。

-Xgroup Group-Name

グループ単位の同期処理を反転します。

-Xreverse

逆方向(複製先から複製元の方向)に実施されている同期処理を反転することを指定します。


オペランド

From-Volume-Name

複写元ボリューム名(反転後の複写先となるボリューム名)を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

To-Volume-Name

複写先ボリューム名(反転後の複写元となるボリューム名)を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。

ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。


終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項