レプリケーション管理の運用系コマンドについて説明します。
名前
swsrpstartsync - 同期型レプリケーション処理の開始
形式
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstartsync [-y [ -a | -v ] | -k | -i ] [-g] [-m] [ -Xskip | -Xremain ] [-t] [-Xda] From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstartsync -h Server-Name [-y [ -a | -v ] | -k | -i ] [-g] [-m] [ -Xskip | -Xremain ] [-t] [-Xda] From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstartsync [-y [ -a | -v ] | -k | -i ] [-g] [-m] [ -Xskip | -Xremain ] [-t] [-Xda] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstartsync -h Server-Name [-y [ -a | -v ] | -k | -i ] [-g] [-m] [ -Xskip | -Xremain ] [-t] [-Xda] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
機能説明
同期型レプリケーション処理(EC/RECによるディスク間のコピー)を開始します。
指定された複写先/複写元ボリュームの全面コピー(同期処理の開始)、または更新(差分)コピー(同期処理の再開)をします。運用の開始時、または、複製確立状態から更新(差分)データを反映する場合に使用します。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。
筐体間同期処理を同期モードで開始することを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
筐体間同期処理のSplitモードをAutomatic Splitモードで開始する場合は、-aと同時に指定してください。
Manual Splitモードで開始する場合は、-vと同時に指定してください。
-aまたは-vのどちらのオプションも指定しない場合は、Automatic Splitモードで開始されます。
-y、-k、-iのうち、どのオプションも指定しない場合は、Throughモードになります。
筐体内レプリケーションの同期処理は、常に同期モードで実施されます。
筐体間同期処理のSplitモードをAutomatic Splitモードで開始することを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
-y オプションと同時に指定します。
筐体間同期処理のSplitモードをManual Splitモードで開始することを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
-y オプションと同時に指定します。
Automatic Splitモードがサポートされていない筐体で、同期モード(-yオプション)を指定する場合、本オプションの指定が必須です。
筐体間同期処理の転送モードをStackモードにすることを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
-y、-k、-iのうち、どのオプションも指定しない場合は、Throughモードになります。
筐体間同期処理の転送モードをConsistencyモードにすることを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
-y、-k、-iのうち、どのオプションも指定しない場合は、Throughモードになります。
筐体間同期処理のリカバリーモードをManual Recoveryモードにすることを指定します。本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
本オプションを指定しない場合は、Automatic Recoveryモードになります。
サーバ間レプリケーションの場合、非操作サーバと通信しないことを指定します。本オプションを指定した場合、非操作サーバのコピー先ボリュームに対するボリューム状態確認処理、前処理は行われません。
本オプションは、サーバ間レプリケーション時だけ有効です。
コピー先ボリュームへの前処理を実行しないことを指定します。
本オプションは以下のどれかの条件に該当する場合に使用してください。
複写先ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合(※)
複写先前後処理が不要と判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)(※)
強制サスペンド後の筐体間同期処理(REC)を再開する場合
※本オプションを指定して同期処理を開始/再開する場合は、swsrpmake(複製作成コマンド)実行時も-tオプションを指定してください。
グループ単位で同期処理を開始することを指定します。
逆方向(複製先から複製元の方向)にグループ単位の同期処理を開始することを指定します。
初期コピースキップ機能を使用して同期処理をサスペンド状態にすることを指定します。
本オプションは、筐体間レプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
同期処理の再開時に、複製確立状態中にコピー先に対して行った更新データを有効にします。
本オプションは、筐体間レプリケーションの再開時だけ有効です。
本オプションは、-Xskipオプション指定で同期処理を開始し、テープ媒体上のバックアップデータを複写先ボリュームにコピーしたあとに、複写元ボリュームの更新部分だけを複写先ボリュームに反映する場合に使用します。
同期処理の開始から複写元ボリュームの複製を作成するまでの間、複写先ボリュームへの更新(WRITE)および参照(READ)を抑止することを指定します。
本オプションは、同期処理の開始時だけ有効です。
本オプションを省略した場合は、複写先ボリュームへの更新(WRITE)だけが抑止されます。
オペランド
複写元ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
複写先ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
運用管理サーバから管理対象サーバ:SRC-SVに対して、g1d1p1からg2d1p1@TARG-SVへの複製を開始します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpstartsync -h SRC-SV g1d1p1 g2d1p1@TARG-SV FROM=g1d1p1@SRC-SV,TO=g2d1p1@TARG-SV swsrpstartsync completed C:\>
運用管理サーバから管理対象サーバ:SRC-SVに対して、g1d1p1からg2d1p1@TARG-SVへの複製を複写先ボリュームへのアクセス抑止指定で開始します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpstartsync -h SRC-SV -Xda g1d1p1 g2d1p1@TARG-SV FROM=g1d1p1@SRC-SV,TO=g2d1p1@TARG-SV swsrpstartsync completed C:\>
グループGRP1の複製を開始します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpstartsync -Xgroup GRP1 GROUP=GRP1 swsrpstartsync completed C:\>
注意事項
次のような場合は複製を開始できません。
指定した複製元/複製先ボリュームが、複製ボリュームとして設定されていないとき。
複製ボリュームのコピー属性として一方向コピーを設定している場合に、複製元ボリュームを複写先ボリューム、複製先ボリュームを複写元ボリュームに指定したとき。
運用開始後にボリューム情報(媒体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)が変更されているとき。この場合は、当該ボリュームに対する運用を継続できなくなります。該当ボリュームに対するレプリケーション運用を一度停止してから、複製ボリューム情報を削除・設定してください。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行した管理対象サーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
先行するアドバンスト・コピー機能が原因で実行できないとき。
複写先ボリュームをロックできなかったとき。
複写先ボリュームロック動作指定ファイルの内容が不当なとき。
筐体間レプリケーションでない場合に-gオプションを指定したとき。
バックアップ管理機能またはテープバックアップ機能が、処理対象となる複写元/複写先ボリュームに対する処理を実行しているとき。
複写元/複写先ボリュームのどちらかがSnap Data Volumeのとき。
-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームを順次処理しますが、処理の途中で異常が発生した場合は、その時点で処理を中断します。
実行するレプリケーションが以下の条件のどれかに該当する場合は、コマンドを実行する前に複写先ボリュームのドライブ文字解除またはアンマウントを実行してください。
異なるOS間でレプリケーションを行う場合
複製元/複製先ボリュームのサイズが異なる場合
上記の場合において、ドライブ文字解除またはアンマウントを実行しない場合は、複製作成時の複写先ボリュームの後処理がエラーとなります。
SDXオブジェクト(SafeDISK)を複写先ボリュームとするレプリケーションはサポートされていません。したがって、複製元ボリューム、複製先ボリュームのどちらか一方がSDXオブジェクトの場合は、SDXオブジェクトから非SDXオブジェクトへのレプリケーションだけを利用可能です。
SDXオブジェクトへデータをコピーする際はCOPYコマンドを使用してください。
同期処理再開時は、同期処理のモードを変更できません。
同期処理再開時は、-y、-a、-v、-k、-i、-gオプションは次のどちらかにする必要があります。
再開しようとする同期処理のモードと同一となるようなオプションの組合せを指定する。
どのオプションも指定しない。
指定した複写元/複写先ボリュームの同期処理の状態により、本コマンドの処理内容が異なります。
同期処理の状態 | 処理 |
---|---|
未実施状態 | 全面コピー開始 |
全面/差分コピー中状態 | 通報メッセージ(swsrp2401)を出力して正常終了 |
等価性維持状態 | 通報メッセージ(swsrp2401)を出力して正常終了 |
複製確立状態(一時停止状態) | 差分コピー開始 |
複製を開始する前に、複写先ボリュームに対してレプリケーション前処理スクリプトを実行します。このスクリプトの内容は、カスタマイズ可能です。詳細は、「付録C レプリケーションの前後処理」を参照してください。また、-tオプションを使用して、前処理スクリプトを実施しないようにすることも可能です。
Logical Unit(ディスク)が対象となる複製を開始する前に、Logical Unit(ディスク)に対して前後処理を実施します。詳細は、「付録C レプリケーションの前後処理」を参照してください。
本コマンドでは、複写先ボリュームにアクセスしているプロセスを保護するために、複写先ボリュームをほかのプロセスからアクセスできない状態にしてから複製を開始します。そのために、複写先ボリュームのロック、または、アンマウントを実行します。複写先ボリュームをロック、または、アンマウントできない以下のような場合、本コマンドはエラーで終了します。
マウントポイントの配下に、さらにほかのボリュームをマウントするディレクトリがある場合。
ボリューム内に使用中のファイルがある。また、本コマンドを投入するサーバ以外のサーバから複写先ボリュームが使用されている場合、レプリケーション運用の管理者の責任で共有設定の解除やアンマウントなどにより複写先ボリュームをアクセス禁止状態にしてください。
複製開始時の注意点として、「13.1.1 全般的な注意事項」をご理解ください。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
-Xdaオプションは、同期処理の再開時に指定してもエラーとなります。複写先ボリュームへのアクセス抑止設定を変更する場合は、「12.4.2.4 swsrpcancel(複製解除コマンド)」より動作中のレプリケーション処理を停止してから、再度本コマンドを実行してください。
Destination Access Permission機能が利用できないディスクアレイに対して、-Xdaオプションを指定して同期処理を開始した場合、本コマンドは、以下のエラーメッセージを出力して異常終了します。
「swsrp0719 ECが実行できません。エラーコード=17(not support.)」
名前
swsrpmake - 複製ボリュームの作成
形式
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-j | -Xconcur]) From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-T | -C | -P]) From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake -h Server-Name [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-j | -Xconcur]) From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake -h Server-Name [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-T | -C | -P]) From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-j | -Xconcur]) [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-T | -C | -P]) [-Xconcur-opc] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake -h Server-Name [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-j | -Xconcur]) [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpmake -h Server-Name [-m] [-f | -Xflush] [-t] ([-T | -C | -P]) [-Xconcur-opc] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
機能説明
同期処理(EC)が行われていない場合は、スナップショット処理(OPC/QuickOPC/SnapOPC/SnapOPC+)を起動して複製ボリュームを作成します。
同期処理が行われている場合は、等価性維持状態かどうかを確認し、等価性維持状態の場合は同期処理をサスペンドすることで、複製ボリュームを作成します。同期処理がサスペンドされている状態を複製確立状態と呼びます。本コマンドを実行後、複製ボリューム(複写先ボリューム)へのアクセスが可能となります。
本コマンドは、複製を作成する前にレプリケーション前後処理スクリプトを実行します。スクリプトの詳細は、「付録C レプリケーションの前後処理」を参照してください。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。
サーバ間レプリケーションの場合、非操作サーバと通信しないことを指定します。本オプションを指定した場合、非操作サーバのボリュームに対するボリューム状態確認処理および、前後処理は行われません。
本オプションは、サーバ間レプリケーション時だけ有効です。
複写元ボリュームへの前後処理を実行しないことを指定します。
複写元ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写元前後処理が不要と判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。
複写先ボリュームへの前後処理を実行しないことを指定します。
本オプションは以下のどちらかの条件に該当する場合に使用してください。
複写先ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合
複写先前後処理が不要と判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)
-tオプションを指定してswsrpstartsync(複製開始コマンド)を実行した場合は、本コマンド実行時も-tオプションを指定してください。
複写元ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュすることを指定します。
本オプションを指定する場合、複写元ボリュームに対するすべての書込み処理を事前に停止する必要があります。書込み処理を停止しない状態で複製を作成した場合、複写元ボリュームのデータ内容は保証されません。
-Xflushオプションを指定しない場合は、複写元ボリュームロック動作指定ファイルのBufferFlushOnlyの値により、複写元ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュ、または複写元ボリュームをロックします。詳細は、「C.2.4 複写元ボリュームロック動作指定ファイル」を参照してください。
筐体間の同期型レプリケーションにおいて、コピーの実行状態が「sync:全面コピー、または差分コピー中」または「halt:ハードサスペンド状態」であってもコピー処理を強制的に一時停止(サスペンド)します。本オプションは、筐体間レプリケーションの場合だけ使用可能です。筐体間でない場合はエラーとなります。
本オプションを指定した場合、複写先ボリュームのデータは保証されません。
また、本オプションを指定した場合、複写元ボリュームへの前後処理および、複写先ボリュームへの前後処理は実行されません。筐体間同期処理(REC)を再開する際は、-tオプションを指定してswsrpstartsync (複製開始コマンド)を実行してください。
差分スナップショット処理を起動することを指定します。
同期処理が行われている場合は、本オプションを指定できません。
本オプションは筐体内レプリケーション、かつ、ETERNUS ディスクアレイがQuickOPC機能をサポートしている場合だけ有効です。
本オプションを指定しないスナップショット型レプリケーションの場合、通常のスナップショット処理(QuickOPC機能を利用しないOPC)が起動されます。差分スナップショットを利用したレプリケーション運用を行う場合は常に本オプションを指定する必要があります。
グループ単位で複製の作成を行うことを指定します。
逆方向(複製先から複製元の方向)に、グループ単位の複製を作成することを指定します。
コンカレントサスペンド機能を使用して複製を作成することを指定します。
本オプションは、GDS Snapshot連携の場合にはサポートされません。
コンカレントOPC機能を使用して複製を作成することを指定します。
本オプションは、GDS Snapshot連携の場合にはサポートされません。
SnapOPCを起動することを指定します。
本オプションは筐体内レプリケーション、かつ、ETERNUS ディスクアレイがSnapOPC機能をサポートしている場合だけ有効です。
SnapOPCを実行するには、複写先ボリュームがSnap Data Volumeである必要があります。
SnapOPC+を起動することを指定します。
本オプションは筐体内レプリケーション、かつ、ETERNUS ディスクアレイがSnapOPC+機能をサポートしている場合だけ有効です。
SnapOPC+を実行するには、複写先ボリュームがSnap Data Volumeである必要があります。
以下の場合、エラーとなります。
複写元ボリュームと複写先ボリュームで、同じSnapOPC+セッションが存在する場合
オペランド
複写元ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
複写先ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
運用管理サーバから管理対象サーバ:SRC-SVに対して、g1d1p1の複製をg2d1p1@TARG-SVに作成することを指示します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpmake -h SRC-SV g1d1p1 g2d1p1@TARG-SV FROM=g1d1p1@SRC-SV,TO=g2d1p1@TARG-SV swsrpmake completed C:\>
グループGRP1の複製を作成します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpmake -Xgroup GRP1 GROUP=GRP1 swsrpmake completed C:\>
コンカレントOPCを利用してグループGRP1の複製を作成します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpmake -Xgroup GRP1 -Xconcur-opc GROUP=GRP1 swsrpmake completed C:\>
注意事項
次のような場合は複製を作成できません。
指定した複写元/複写先ボリュームが、複製ボリュームとして設定されていないとき。
指定した複写元ボリュームから複写先ボリュームへの同期処理が等価性維持状態になっていないとき。
運用開始後に物理ボリューム情報(媒体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)が変更されているとき。この場合、当該ボリュームに対する運用を継続できなくなります。該当ボリュームに対するレプリケーション運用を一度停止してから、複製ボリューム情報を削除・設定してください。
複写元ボリュームがSDXオブジェクト(SafeDISK)の場合、そのSDXオブジェクトの状態が以下の状態でないとき。
ミラーボリュームがACTIVE、STOPのどちらか。
ミラースライスの状態がACTIVE、STOPのどちらか。
SDXディスクの状態がENABLEである。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行した管理対象サーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
複写元ボリュームをロックできなかったとき。
複写元ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュできなかったとき。
複写元ボリュームロック動作指定ファイルの内容が不当なとき。
複写先ボリュームをロックできなかったとき。
複写先ボリュームロック動作指定ファイルの内容が不当なとき。
バックアップ管理機能またはテープバックアップ機能が、処理対象となる複写元/複写先ボリュームに対する処理を実行しているとき。
複写先サーバから以下のETERNUS ディスクアレイに対して、-Xconcurオプションと-mオプションを同時に指定して実行したとき。
ETERNUS DX80/DX80 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)
ETERNUS DX90/DX90 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)
ETERNUS DX400/DX400 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)
ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)
ETERNUS2000
ETERNUS4000
ETERNUS8000
-Xgroupオプションを使用している場合、処理対象の複製ボリュームの運用状態にスナップショット型レプリケーションと同期型レプリケーションが混在している場合は、複製を作成せずに処理を中断します。
また、-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームを順次処理しますが、処理の途中で異常が発生した場合は、その時点で処理を中断します。
-Xconcur-opcオプション指定時は以下の点に注意してください。
-Xgroupオプションと同時に指定してください。
処理対象の複製ボリュームの事前チェックで異常が検出された場合、複製を作成せずに処理を中断します。
事前チェックの内容は、以下の表を参照してください。
種別 | 事前チェックの内容 |
---|---|
共通 | グループ内に同期型レプリケーションのペアが存在していないこと |
-Tオプション指定時 | グループ内にトラッキング中のペアとトラッキング未実施のペアが混在していないこと |
スナップショット処理中に本コマンドを実行した場合は、新たなスナップショット処理を起動または再開します。コピー動作の詳細は、以下の表を参照してください。
運用状態 | コピー動作 |
---|---|
グループ内の複製ボリュームの運用状態が以下のどれかの場合
|
|
運用状態 | コピー動作 |
---|---|
グループ内の複製ボリュームの運用状態が以下のどれかの場合
|
|
グループ内の複製ボリュームの運用状態が以下のどれかの場合
| コンカレントOPC指定状態で、差分スナップショット処理を再開します。 |
実行するレプリケーションが以下の条件のどれかに該当する場合は、コマンドを実行する前に複写先ボリュームのドライブ文字解除またはアンマウントを実行してください。
異なるOS間でレプリケーションを行う場合
複製元/複製先ボリュームのサイズが異なる場合
上記の場合において、ドライブ文字解除やアンマウントを実行しない場合は、複製作成時の複写先ボリュームの後処理がエラーとなります。
SDXオブジェクト(SafeDISK)を複写先ボリュームとするレプリケーションはサポートされていません。したがって、複製元ボリューム、複製先ボリュームのどちらか一方がSDXオブジェクトの場合は、SDXオブジェクトから非SDXオブジェクトへのレプリケーションだけが利用可能です。
SDXオブジェクトへデータをコピーする際はCOPYコマンドを使用してください。
複製を作成する前に、複写元/複写先ボリュームに対して前処理を実行し(ただし、同期型レプリケーションの場合は後処理だけを実行)、複製を作成したあとに、複写元/複写先ボリュームに対して後処理を実行します。この前後処理の内容は、カスタマイズ可能です。詳細は、「付録C レプリケーションの前後処理」を参照してください。また、-fオプションまたは-tオプションを指定すると、前後処理は実行されません。
スナップショット処理の実行中に本コマンドを実行した場合は、実行中のコピーを停止し、新たにスナップショット処理を起動します。
Logical Unit(ディスク)が対象となる複製を作成する前に、Logical Unit(ディスク)に対して前後処理を実施します。詳細は、「付録C レプリケーションの前後処理」を参照してください。
本コマンドに-Xflushオプションを指定しない、かつ、複写元ボリュームロック動作指定ファイルのBufferFlushOnlyをoffに設定している場合、複製ボリュームをほかのプロセスからアクセスできない状態にしてから複製を作成します。そのために、複写元ボリュームのロックを実行します。複写元ボリュームをロックできない以下のような場合、本コマンドはエラーで終了します。
マウントポイントの配下に、さらにほかのボリュームをマウントするディレクトリがある場合。
ボリューム内に使用中のファイルがある。また、本コマンドを投入するサーバ以外のサーバから複写元ボリュームが使用されている場合、レプリケーションの管理者の責任で共有設定の解除やアンマウントなどにより複写元ボリュームをアクセス禁止状態にしてください。都合により複写元ボリュームの共有設定の解除やアンマウントなどを行いたくない場合は、デフォルトのファイルシステムバッファーをフラッシュする設定にしてください。
複写元ボリュームがバックアップ管理で使用されている場合、アンマウントできないことがあります。この場合、「swsrp2613 複製作成時の前処理スクリプトで、異常が発生しました。 エラーコード=2」、または「swsrp3607 ボリュームのロックに失敗しました。ボリュームが他のプロセスによって使用されていないか確認してください。エラーコード=5(FSCTL_LOCK_VOLUME)、ボリューム名=[VOLUME NAME]」が出力されます。
スナップショット型レプリケーションの場合、本コマンドは、複写先ボリュームにアクセスしているプロセスを保護するために、複写先ボリュームをほかのプロセスからアクセスできない状態にしてから複製を作成します。そのために、複写先ボリュームのロック、または、アンマウントを実行します。複写先ボリュームをロック、または、アンマウントできない以下のような場合、本コマンドはエラーで終了します。
マウントポイントの配下に、さらにほかのボリュームをマウントするディレクトリがある
ボリューム内に使用中のファイルがある
本コマンドを投入するサーバ以外のサーバから複写先ボリュームが使用されている
レプリケーション運用の管理者の責任で共有設定の解除やアンマウントなどにより複写先ボリュームをアクセス禁止状態にしてください。
Snap Data Volumeに対して実行可能なものはSnapOPC/SnapOPC+だけです。
また、Snap Data Volumeからデータをリストアする際は、複製元ボリュームと複製先ボリューム(Snap Data Volume)との間にSnapOPCセッションが存在している必要があります。
複製作成時の注意点として、「13.1.1 全般的な注意事項」をご理解ください。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
スナップショット処理の実行中に本コマンドを実行した場合は、新たにスナップショット処理を起動します。コピー動作の詳細は、以下の表を参照してください。
運用状態 | -Tオプションの指定 | コピー動作 |
---|---|---|
コピー未実施 | なし | 通常のスナップショット処理を起動(開始)します。 |
コピー未実施 | あり | 差分スナップショット処理を起動(開始)します。 |
スナップショット処理実行中 | なし | 実行中のコピーを停止し、新たに通常のスナップショット処理を起動(開始)します。 |
スナップショット処理実行中 | あり | 実行中のコピーを停止し、新たに差分スナップショット処理を起動(開始)します。 |
スナップショット処理実行中 | なし | 実行中のコピーを停止し、新たに通常のスナップショット処理を起動(開始)します。 |
スナップショット処理実行中 | あり | 差分スナップショット処理を起動(再開)します。 |
トラッキング処理実行中 | なし | トラッキング処理を停止し、新たに通常のスナップショット処理を起動(開始)します。 |
トラッキング処理実行中 | あり | 差分スナップショット処理を起動(再開)します。 |
名前
swsrpstat - 運用状況の表示
形式
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstat [ [-L] [-Xdate] [-Xda] | [-Xall] ] [-E] [-H] [-O] [Original-Volume-Name]
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstat -h Server-Name [ [-L] [-Xdate] [-Xda] | [-Xall] ] [-E] [-H] [-O] [Original-Volume-Name]
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstat [ [-L] [-Xdate] [-Xda] | [-Xall] ] [-E] [-H] [-O] -Xgroup Group-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpstat -h Server-Name [ [-L] [-Xdate] [-Xda] | [-Xall] ] [-E] [-H] [-O] -Xgroup Group-Name
機能説明
指定ボリュームの運用状況を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Original-Volume | 複製元ボリューム名を表示します。 |
Replica-Volume | 複製先ボリューム名を表示します。 |
Direction | コピーセッションが存在する場合、そのコピー方向を表示します。 regular:複製元から複製先へのコピー中です。 |
Status | 実行状態を表示します。 ----:複製未実施です。 (注) “halt(use-buffer)”および“halt(use-disk-buffer)”は、以下の2つの条件を満たす場合に出力されます。
|
Execute | 複製進行率をパーセントで表示します。複製未実施またはSnapOPC中の場合は“----”を表示します。 |
Trk | トラッキング処理の有無を表示します。 on:トラッキング処理中です。 |
Update | 以下のどれかに該当する場合、前回の複製作成後の更新済みデータ量をパーセンテージで表示します。
上記以外の場合は、“----”で表示します。 |
Rcv | 筐体間同期処理のRecoveryモードを表示します。 auto:Automatic Recoveryモードです。 |
Split | 筐体間同期処理のSplitモードを表示します。 auto:Automatic Splitモードです。 |
Xfer | 筐体間同期処理の転送モードを表示します。 sync:同期モードです。 |
Snap-Gen | SnapOPC+を行っている場合、スナップ世代番号を表示します。 |
Copy-DA | 複製先ボリュームへのアクセス抑止設定を表示します。 on:アクセスが抑止されています。 Destination Access Permission機能をサポートしていないETERNUS ディスクアレイの場合、または、SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で指定した場合は、“off”が表示されます。 |
Date | コピーセッションが存在する場合、以下に示す、コピーセッションの状態遷移が最後に発生した日時(最終実行日時)を「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」の形式で表示します。 [OPC、QuickOPCの場合]
[SnapOPC、SnapOPC+の場合]
[ECの場合]
[RECの場合]
※1 ハードサスペンド状態のRECセッションに対して強制Suspendを行った場合、最終実行日時は、“----/--/-- --:--:--”に初期化されます。コピー実行中のRECセッションに対して強制サスペンドを行った場合は、最終実行日時の更新は行われません。 以下のどれかに該当する場合は、“----/--/-- --:--:--”が表示されます。
|
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
拡張形式で表示することを指定します。
本オプション指定時に表示される項目は、機能説明の表を参照してください。
逆方向(複製先から複製元)の運用状況だけを表示することを指定します。
本オプションを指定しない場合、双方向のOPC物理コピーが動作しているときは常に順方向(複製元から複製先)の運用状況が表示されます。
本オプションを指定した場合、順方向の運用状況を表示せず、逆方向の運用状況だけを表示します。
本オプションは、順方向のQuickOPC/SnapOPCセッションが存在している状態で逆方向のOPCを行う場合の運用状況の確認に使用できます。
グループ名を指定します。
本オプションを指定した場合、指定されたグループに関するすべての運用状況を表示します。
RECがハードサスペンド(halt)状態になった場合のStatus欄の表示方法を変更します。
本オプションを指定した場合、全面コピー中または差分コピー中にハードサスペンドが発生した場合は“halt(sync)”、等価性維持状態中にハードサスペンドが発生した場合は“halt(equivalent)”と表示されます。
転送モードがConsistencyモードかつREC Diskバッファーを設定している場合に、ハードサスペンドの発生によりREC Diskバッファーへ転送データを退避しているときは、“halt(use-disk-buffer)”と表示されます。
転送モードがConsistencyモードかつRECバッファーを設定している場合に、ハードサスペンドの発生によりREC バッファーへ転送データを退避しているときは、“halt(use-buffer)”と表示されます。
エラーサスペンド(faild)状態のStatus欄の表示方法を変更します。
本オプションを指定した場合、以下のように表示されます。
不良セクタがある場合:"failed(badsector)"
Snap Data VolumeまたはSnap Data Poolの容量不足の場合:"failed(overflow)"
それ以外の場合:"failed(other)"
コピー先へのアクセス抑止設定を表示します。
コピーセッションの状態遷移が最後に発生した日時を表示します。
すべての情報を表示します。
本オプション指定時に表示される項目は、使用例を参照してください。
本オプション指定時に表示される項目は、今後のリリースで変更される可能性があります。
オペランド
複製元ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。
指定された複製元ボリュームに関するすべての運用状況を表示します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
省略した場合は、本コマンドを実行した管理対象サーバに関するすべての運用状況を表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
運用管理サーバから管理対象サーバ:SRC-SVへ全レプリケーション運用状況を表示するよう指示します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpstat -h SRC-SV Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute SRC-SV g1d1p3@SRC-SV g2d1p1@TARG-SV regular replicated ---- SRC-SV g1d2p1@SRC-SV g2d2p1@TARG-SV regular ---- ---- SRC-SV g1d3p1@SRC-SV g2d3p1@TARG-SV reverse snap 45% SRC-SV g1d1p1@SRC-SV g1d2p1@TARG-SV regular copy-on-write(inactive) ---- SRC-SV g1d1p1@SRC-SV g1d3p1@TARG-SV regular copy-on-write(inactive) ---- SRC-SV g1d1p1@SRC-SV g1d4p1@TARG-SV regular copy-on-write(active) ---- C:\>
運用管理サーバから管理対象サーバ:SRC-SVへ全レプリケーション運用状況を表示するよう指示します(-Lオプションを指定した場合)。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpstat -h SRC-SV -L Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute Trk Update Rcv Split Xfer Snap-Gen SRC-SV g1d1p3@SRC-SV g2d1p1@TARG-SV regular replicated ---- ---- ---- auto ---- async ---- SRC-SV g1d2p1@SRC-SV g2d2p1@TARG-SV regular ---- ---- on 6% ---- ---- ---- ---- SRC-SV g1d3p1@SRC-SV g2d3p1@TARG-SV reverse snap 45% off ---- ---- ---- ---- ---- SRC-SV g1d1p1@SRC-SV g1d2p1@TARG-SV regular copy-on-write(inactive) ---- off 0% ---- ---- ---- 1 SRC-SV g1d1p1@SRC-SV g1d3p1@TARG-SV regular copy-on-write(inactive) ---- off 5% ---- ---- ---- 2 SRC-SV g1d1p1@SRC-SV g1d4p1@TARG-SV regular copy-on-write(active) ---- off 6% ---- ---- ---- 3 C:\>
運用管理サーバから管理対象サーバ:SRC-SVへ全レプリケーション運用状況を表示するよう指示します(-Xallオプションを指定した場合)。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpstat -h SRC-SV -Xall Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute Trk Update Rcv Split Xfer Snap-Gen Copy-DA Date SRC-SV g1d1p1@SRC-SV g2d1p1@TARG-SV regular replicated ---- ---- ---- auto ---- async ---- on 2010/10/20 22:00:45 SRC-SV g1d2p1@SRC-SV g1d4p1@TARG-SV ---- ---- ---- on 6% ---- ---- ---- ---- off 2010/10/20 22:10:39 SRC-SV g1d3p1@SRC-SV g1d5p1@TARG-SV reverse snap 45% off ---- ---- ---- ---- ---- on 2010/10/21 22:00:23 C:\>
運用管理サーバから管理対象サーバ: SRC-SVへ全レプリケーション運用状況を表示するよう指示します(-Xdateオプションを指定した場合)。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpstat -h SRC-SV -Xdate Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute Date SRC-SV g1d1p1@SRC-SV g2d1p1@TARG-SV regular replicated ---- 2010/10/20 22:00:45 SRC-SV g1d2p1@SRC-SV g1d4p1@TARG-SV ---- ---- ---- 2010/10/20 22:10:39 SRC-SV g1d3p1@SRC-SV g1d5p1@TARG-SV reverse snap 45% 2010/10/21 22:00:23 C:\>
注意事項
実行状態(“Status”欄に表示される状態)が"failed"、"halt"、"?????"の場合
「11.4 レプリケーション中に発生したハードウェア障害などの対処方法」を参照して対処してください。
次のような場合は、運用状況を表示できません。
指定したボリュームが複製元ボリュームとして設定されていないとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swsrpcancel - 複製処理の停止
形式
プログラムディレクトリ\bin\swsrpcancel [-c] {([-f] [-t] [-m] [-b])|[-T]|[-Xforce]} [-Xflush] From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpcancel -h Server-Name [-c] {([-f] [-t] [-m] [-b])|[-T]|[-Xforce]} [-Xflush] From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpcancel [-c] {([-f] [-t] [-m] [-b])|[-T]|[-Xforce]} [-Xreverse] [-Xflush] -Xgroup Group-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpcancel -h Server-Name [-c] {([-f] [-t] [-m] [-b])|[-T]|[-Xforce]} [-Xreverse] [-Xflush] -Xgroup Group-Name
機能説明
指定された複製ボリュームのスナップショット処理(OPC/QuickOPC/SnapOPC/SnapOPC+)、同期処理(EC)を停止します。レプリケーション運用中に何らかの異常を検出した場合や、複製処理を停止したい場合に使用します。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
システムダウンなどで操作サーバを使用できない場合、操作サーバでないサーバからコピー処理を強制停止することを指定します。本オプションを使用した場合、前後処理を実施せずコピー処理を停止させます。
そのため、本オプションを指定して複製処理を停止した場合、複写先ボリュームがロックされている場合があります。swstvollockstat(ボリュームロック情報表示コマンド)で確認し、ロックされている場合はswstvolunlock(ボリュームロック解除コマンド)でロックを解除してください。
本オプションは、操作サーバでは指定できません。
サーバ間レプリケーションの場合、非操作サーバと通信しないことを指定します。本オプションを指定した場合、非操作サーバのボリュームに対するボリューム状態確認処理および、前後処理は行われません。
本オプションは、サーバ間レプリケーション時だけ有効です。
等価性維持状態の同期処理を停止する場合、複写元ボリュームへの前後処理を実行しないことを指定します。
複写元ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写元前後処理が不要と判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。
等価性維持状態の同期処理を停止する場合、複写先ボリュームへの後処理を実行しないことを指定します。
複写先ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写先前後処理が不要と判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。
等価性維持状態の同期処理を停止する場合、複写元ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュすることを指定します。
本オプションを指定する場合、複写元ボリュームに対するすべての書込み処理を事前に停止する必要があります。書込み処理を停止しない状態で複製を作成した場合、複写元ボリュームのデータ内容は保証されません。
また、本オプションの代わりに、複写元ボリュームロック動作指定ファイルのBufferFlushOnlyをonに指定しても、ファイルシステムバッファーをフラッシュできます。
-Xflushオプションを指定しない場合は、複写元ボリュームロック動作指定ファイルのBufferFlushOnlyの値により、複写元ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュ、または複写元ボリュームをロックします。
詳細は、「C.2.4 複写元ボリュームロック動作指定ファイル」を参照してください。
halt状態の筐体間コピー処理を停止することを指定します。
サーバ内レプリケーションの場合、両筐体に対して筐体間コピー停止処理を行います。
サーバ間レプリケーションの場合、本コマンドを実行したサーバに接続されている筐体だけに、コピー停止処理を行います。
コピー処理がhalt状態で、その復旧が見込めない場合だけ使用してください。
本オプションはコピー処理がhalt状態の時だけ使用できます。
本オプションは非操作サーバでも使用できます。
-Xgroupオプションと同時に指定した場合、グループ内のhalt状態のセッションだけコピー処理を停止します。
差分スナップショットのトラッキング処理を停止することを指定します。
本オプションを指定した場合、トラッキング処理だけが停止され、実行中のスナップショット処理(OPC物理コピー)は停止されません。スナップショット処理(OPC物理コピー)が完了している場合はOPCセッションが解除されます。
本オプションは差分スナップショットのトラッキング処理中でない場合は使用できません。
本オプションは、SDXオブジェクトの論理ボリュームの場合には使用できません。
-Xgroupオプションと同時に指定した場合、グループ内のトラッキング処理だけ停止します。
グループ単位でコピー処理を停止することを指定します。
逆方向(複製先から複製元の方向)に実施されているコピー処理を停止することを指定します。
本オプションを指定することで、強制的にSnapOPC+のセッションを停止できます。
SnapOPC+の強制停止は、停止を指定したスナップ世代とそれ以前のスナップ世代がすべて停止されます。
本オプションは、スナップ世代が1つだけの場合も指定できます。
本オプションは、SnapOPC+固有のオプションです。
-Xgroupオプションを同時に指定した場合、グループ内のSnapOPC+のセッションが停止され、グループ内のスナップ世代とそれ以前のスナップ世代もすべて停止されます。
オペランド
複写元ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
複写先ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
運用管理サーバから管理対象サーバ:SRC-SVに対して、g1d1p1からg2d1p1@TARG-SVへのコピー処理を停止することを指示します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpcancel -h SRC-SV g1d1p1 g2d1p1@TARG-SV FROM=g1d1p1@SRC-SV,TO=g2d1p1@TARG-SV swsrpcancel completed C:\>
グループGRP1のコピー処理を停止します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpcancel -Xgroup GRP1 GROUP=GRP1 swsrpcancel completed C:\>
注意事項
サーバ内レプリケーションでbオプションを指定し実行した場合、どちらか一方の筐体のコピー停止処理に成功すれば本コマンドは正常終了します。
次のような場合はコピー処理を停止できません。
指定した複写元/複写先ボリュームが、複製ボリュームとして設定されていないとき。
指定した複写元/複写先ボリュームに対して、複写処理が実行されていないとき。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行した管理対象サーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
バックアップ管理機能またはテープバックアップ機能が、処理対象となる複写元/複写先ボリュームに対する処理を実行しているとき。
-Xgroupオプションを使用している場合は、運用中の複製ボリュームだけに対して処理を行いますが、以下の場合は複製処理を停止せずに処理を中断します。
すべての複製ボリュームがコピー未実施だった場合。
また、-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームを順次処理しますが、処理の途中で異常が発生した場合は、その時点で処理を中断します。
SnapOPC+のセッションを停止する場合は、最も古いスナップ世代から停止する必要があります。
2世代目以降のスナップ世代を強制的に停止する場合は、-Xforceオプションを指定してください。ただし、この場合、指定したスナップ世代とそれ以前のスナップ世代がすべて停止されます。
-Xforceオプションと-Xgroupオプションを同時に指定した場合、グループ内のSnapOPC+のセッションが停止され、グループ内のスナップ世代とそれ以前のスナップ世代もすべて停止されます。
指定したボリュームのボリューム情報はチェックしません(管理簿のボリューム情報と実際の物理情報との一致確認)。管理簿のボリューム情報を使用して無条件で運用を解除します。
指定した複写元ボリュームと複写先ボリュームの運用状態により以下のような処理となります。
運用状態 | 処理 |
---|---|
逆方向コピー | 処理を中断します。 |
未運用 | 処理を中断します。 |
全面/差分コピー中 | 同期処理を停止します。複写先ボリュームは使用できません。 |
等価性維持状態 | 同期処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
複製確立状態 | 同期処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
スナップショット処理中 | スナップショット処理を停止します。複写先ボリュームは使用できません。 |
複写元/複写先ボリュームへの前後処理は、同期処理が等価性維持状態のときだけ実施されます。
次のような場合は、等価性維持状態の同期処理を停止できません。
複写元ボリュームをロックできなかったとき。
複写元ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュできなかったとき。
複写元ボリュームロック動作指定ファイルの内容が不当なとき。
複写元ボリュームがSDXオブジェクト(SafeDISK)の場合、そのSDXオブジェクトの状態が以下の状態でないとき。
ミラーボリュームがACTIVE、STOPのどちらか。
ミラースライスの状態がACTIVE、STOPのどちらか。
SDXディスクの状態がENABLEである。
複写先ボリュームをロックできなかったとき。
複写先ボリュームロック動作指定ファイルの内容が不当なとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
-Tオプションを指定しない場合
複写元ボリュームと複写先ボリュームの運用状態により以下のような処理となります。
運用状態 | 処理 |
---|---|
逆方向コピー | 処理を中断します。 |
未運用 | 処理を中断します。 |
全面/差分コピー中 | 同期処理を停止します。複写先ボリュームは使用できません。 |
等価性維持状態 | 同期処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
複製確立状態 | 同期処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
スナップショット処理中 | スナップショット処理を停止します。複写先ボリュームは使用できません。 トラッキング処理中の場合はトラッキング処理も停止します。 |
スナップショット処理完了状態 | トラッキング処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
-Tオプションを指定した場合
複写元ボリュームと複写先ボリュームの運用状態により以下のような処理となります。
運用状態 | 処理 |
---|---|
逆方向コピー | 処理を中断します。 |
未運用 | 処理を中断します。 |
全面/差分コピー中 | 処理を中断します。 |
等価性維持状態 | 処理を中断します。 |
複製確立状態 | 処理を中断します。 |
スナップショット処理中 | 処理を中断します。 |
スナップショット処理中 | トラッキング処理だけを停止します。スナップショット処理(物理コピー)は継続されます。 複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
スナップショット処理完了状態 | トラッキング処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
名前
swsrpchsync - 同期処理モードの変更
形式
プログラムディレクトリ\bin\swsrpchsync [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpchsync -h Server-Name [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpchsync [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrpchsync h Server-Name [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
機能説明
筐体間同期処理の動作モード(転送モード、Recoveryモード、Splitモード)を変更します。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。
転送モードを変更します。
オペランドには以下のどれかを指定します。
Sync:同期モードに変更します。
Async:Throughモードに変更します。
Stack:Stackモードに変更します。
Consist:Consistencyモードに変更します。
本オプションを省略した場合、転送モードは変更されません。
-Sオプションと同時に指定できるのは-F Syncオプションだけです。
-F Syncオプションを指定して同期モード以外の転送モードから同期モードへ変更する際に、-Sオプションが指定されなかった場合のSplitモードは、Automatic Splitモードとなります。
Recoveryモードを変更します。
オペランドには以下のどちらかを指定します。
Auto:Automatic Recoveryモードに変更します。
Manual:Manual Recoveryモードに変更します。
本オプションを省略した場合、Recoveryモードは変更されません。
Splitモードを変更します。
オペランドには以下のどちらかを指定します。
Auto:Automatic Splitモードに変更します。
Manual:Manual Splitモードに変更します。
本オプションを省略した場合、Splitモードは変更されません。
-F Syncを指定しない、かつ、現在の同期処理の転送モードが同期モードでない場合は、本オプションを指定できません。
グループ単位の筐体間同期処理の動作モード(転送モード、Recoveryモード、Splitモード)を変更します。
逆方向(複製先から複製元の方向)に実施されている同期処理の動作モードを変更することを指定します。
オペランド
複写元ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
複写先ボリューム名を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
運用管理サーバから管理対象サーバ:SRC-SVに対して、g1d2p1@SRC-SVとg2d2p1@TARG-SV間の筐体間同期処理の転送モードをConsistencyモードからThroughモードに変更することを指示します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpstat -h SRC-SV -L g1d2p1@SRC-SV Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute Trk Rcv Split Xfer Snap-Gen SRC-SV g1d2p1@SRC-SV g2d2p1@TARG-SV regular sync 99% ---- auto ---- consist ---- : C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpchsync -h SRC-SV -F Async g1d2p1@SRC-SV g2d2p1@TARG-SV FROM=g1d2p1@SRC-SV, TO=g2d2p1@TARG-SV swsrpchsync completed : C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpstat -h SRC-SV -L g1d2p1@SRC-SV Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute Trk Rcv Split Xfer Snap-Gen SRC-SV g1d2p1@SRC-SV g2d2p1@TARG-SV regular equivalent 100% ---- auto ---- async ---- C:\>
グループGRP1の筐体間同期処理の転送モードをConsistencyモードからThroughモードに変更することを指示します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpchsync -F Async -Xgroup GRP1 GROUP=GRP1 swsrpchsync completed C:\>
注意事項
次のような場合、筐体間同期処理の動作モードを変更できません。
指定した複製元/複製先ボリュームが、複製ボリュームとして設定されていないとき。
-F、-R、-Sの、どのオプションも指定されていないとき。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行した管理対象サーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
指定した複写元ボリュームから複写先ボリュームへの同期処理が行われていないとき。
指定した複写元ボリュームから複写先ボリュームへの同期処理がエラーサスペンド状態(swsrpstat(運用状況表示コマンド)のStatusが“failed”)またはハードサスペンド状態(swsrpstat(運用状況表示コマンド)のStatusが“halt”)になっているとき。
指定した複製元/複製先ボリュームが配置されているETERNUS ディスクアレイが動作モード変更機能をサポートしていないとき。
-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームの同期処理をすべて同じ動作モードに変更しますが、上記の条件を満たす複製ボリュームが1つでも存在する場合は、同期処理の動作モードを変更できません。
また、-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームを順次処理しますが、処理の途中で異常が発生した場合は、その時点で処理を中断します。
等価性維持状態のRECの動作モードを変更した場合は、動作モードの変更後、等価性維持状態になるのを再度待ち合わせる必要があります。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swsrprevsync - 同期処理の反転
形式
プログラムディレクトリ\bin\swsrprevsync From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrprevsync -h Server-Name From-Volume-Name To-Volume-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrprevsync [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
プログラムディレクトリ\bin\swsrprevsync -h Server-Name [-Xreverse] -Xgroup Group-Name
機能説明
サスペンド状態の同期処理のコピー方向を反転します。
SDXオブジェクトの論理ボリュームを操作する場合は、本コマンドを使用できません。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。
グループ単位の同期処理を反転します。
逆方向(複製先から複製元の方向)に実施されている同期処理を反転することを指定します。
オペランド
複写元ボリューム名(反転後の複写先となるボリューム名)を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
複写先ボリューム名(反転後の複写元となるボリューム名)を指定します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。
ボリューム名にはAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
運用管理サーバから管理対象サーバ:SRC-SVに対して、g1d2p1@SRC-SVとg2d2p1@TARG-SV間の同期処理のコピー方向を反転することを指示します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\ACM\bin\swsrpstat -h SRC-SV g1d2p1@SRC-SV Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute SRC-SV g1d2p1@SRC-SV g2d2p1@TARG-SV reverse replicated ---- C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrprevsync g1d2p1@TARG-SV g2d2p1@SRC-SV FROM=g1d2p1@SRC-SV,TO=g2d2p1@TARG-SV swsrprevsync completed C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpstat g1d2p1@SRC-SV Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute SRC-SV g1d2p1@SRC-SV g2d2p1@TARG-SV regular replicated ---- C:\>
グループGRP1の同期処理を反転します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrprevsync -Xgroup GRP1 GROUP=GRP1 swsrprevsync completed C:\>
注意事項
次のような場合は同期処理を反転できません。
指定した複製元/複製先ボリュームが、複製ボリュームとして設定されていないとき。
複製ボリュームのコピー属性として一方向コピーを設定しているとき。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行した管理対象サーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
指定した複写元ボリュームから複写先ボリュームへの同期処理が複製確立状態でないとき。
指定した複製元/複製先ボリュームが配置されているETERNUS ディスクアレイが反転機能をサポートしていないとき。
-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームの同期処理をすべて反転しますが、上記の条件を満たす複製ボリュームが1つでも存在する場合は、同期処理を反転できません。
また、-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームを順次処理しますが、処理の途中で異常が発生した場合は、その時点で処理を中断します。
-Xgroupオプションを使用している場合に、グループ内の反転済みのセッションに対しては処理を行いません。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。