Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2 |
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第2部 導入(基本編) | > 第4章 インストールとセットアップ |
Managerの二重化運用とは、2台のManagerで、同一のシステムを監視することで、システム全体の高可用性を提供する機能です。
同じ機能を持つManagerを設置するので、それぞれで管理情報を保有し、一方のサーバでトラブルが発生した場合でも、切り替え作業を行うことなく、もう一方のサーバで監視業務を続けることができます。このため、業務の停止時間を最小にし、高可用なシステムを実現できます。
本機能は、Systemwalker Service Quality Coordinator Enterprise Editionで提供される機能です。ManagerがEnterprise Editionである必要があります。Agentは、Standard EditionまたはEnterprise Editionのどちらでもかまいません。
Managerの二重化運用を導入する手順を、新規にSystemwalker Service Quality Coordinatorの環境を構築する場合を例に説明します。
各手順の詳細な内容については、参照箇所欄を参照してください。
参照箇所欄で節が示されている場合は、指定の節(子の節があればそれを含む)のみ実行し、次の節には進まないでください。
すでに単独のManagerで運用を実施している環境から、Managerの二重化運用に移行する場合には、以下の手順のみ行ってください。
項番 |
作業場所 |
手順 |
作業内容 |
参照箇所 |
---|---|---|---|---|
1 |
Manager |
1-1 |
インストールします。 |
|
1-2 |
(Pull運用を行う場合のみ) Pull運用の設定を行います。 |
|||
1-3 |
(Pull運用を行う場合のみ) Managerの二重化運用Managerセットアップコマンドを実行します。 |
|||
1-4 |
(Manager上でサービス稼動管理を行う場合のみ) サービス稼動管理の設定を行います。 |
|||
1-5 |
(Manager上でサービス稼動管理を行う場合のみ) ポリシーの作成を行います。 |
|||
1-6 |
(Manager上でサービス稼動管理を行う場合のみ) ポリシーの適用を行います。 |
|||
1-7 |
常駐プロセスを起動します。 2台目のManagerについても、上記の手順 1 から 7 を行います。 |
|||
2 |
(Proxy Manager上でエンドユーザレスポンス管理またはサービス稼動管理を行う場合のみ) Proxy Manager |
2-1 |
インストールします。 |
|
2-2 |
(Pull運用を行う場合のみ) Pull運用の設定を行います。 その際、dcmの起動は行わないでください。 |
|||
2-3 |
Managerの二重化運用Agentセットアップコマンドを実行します。 |
|||
2-4 |
エンドユーザレスポンス管理の設定および、サービス稼動管理の設定を行います。 |
|||
2-5 |
ポリシーの作成を行います。 |
|||
2-6 |
ポリシーの適用を行います。 |
|||
2-7 |
常駐プロセスを起動します。 |
|||
2-8 |
(エンドユーザレスポンス管理を行う場合のみ) Browser Agentの収集サーバの設定を行います。 |
|||
3 |
Agent |
3-1 |
インストールします。 |
|
3-2 |
(Pull運用を行う場合のみ) Pull運用の設定を行います。 その際、dcmの起動は行わないでください。 |
|||
3-3 |
Managerの二重化運用Agentセットアップコマンドを実行します。 |
|||
3-4 |
(ミドルウェアの性能管理を行う場合のみ) 連携するミドルウェアによっては、ミドルウェア側での準備/確認が必要なものがあります。 ミドルウェア側での準備/確認を行ってください。 |
|||
3-5 |
(Agent for BusinessでWebトランザクション量管理を行う場合) Webトランザクション量管理の定義を行ってください。 |
|||
3-6 |
ポリシーの作成を行います。 |
|||
3-7 |
ポリシーの適用を行います。 |
|||
3-8 |
常駐プロセスを起動します。 |
|||
4 |
運用管理クライアント |
4-1 |
2台のManager用の運用管理クライアントをそれぞれ導入します。 |
|
5 |
(エンドユーザレスポンス管理を行う場合のみ) Browser Agent |
5-1 |
Browser Agentの導入を行います。 |
本節では、Managerの二重化運用セットアップコマンドについて説明します。
Managerの二重化運用を解除する場合は、運用管理クライアントでの作業は必要ありません。上記のManagerおよびAgentの手順を適宜読みかえて設定してください。
Managerを二重化する場合は、Managerおよび各Agent(Proxy Manager含む)にて二重化セットアップコマンドを実行する必要があります。
以下、二重化セットアップコマンドの仕様について説明します。
【名前】
sqcHmSetup − Managerの二重化運用Manager環境設定
【形式】
<インストールディレクトリ>\bin\sqcHmSetup.exe [-u] |
本コマンドを実行する際は、ス−パ・ユーザでログインしてください。
/opt/FJSVssqc/bin/sqcHmSetup.exe [-u] |
【機能説明】
Managerを二重化運用するための、Managerの環境を構築、または削除します。
【オプション】
オプション |
意味 |
---|---|
[-u] |
Managerの二重化運用の解除を行います。 |
【終了ステータス】
正常終了 0
異常終了 1
正常終了した場合には、以下のメッセージを出力します。
異常終了した場合には、以下のメッセージを出力します。
本コマンドの使用方法が間違っています。
dmcoll.iniの書き込みに失敗しました。
dmcoll.iniの読み込みに失敗しました。
レジストリの読み込みに失敗しました。(Windowのみ)
sqcschdleサービスの状態が取得できませんでした。
sqcschdleサービス/デーモンが起動しています。
【使用例】
Managerを二重化運用する場合には、以下のように実行します。
C:\>cd C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>sqcHmSetup.exe Command Succeeded. C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin> |
# cd /opt/FJSVssqc/bin/ # ./sqcHmSetup.exe Command Succeeded. # |
Managerの二重化運用を解除する場合には、以下のように実行します。
C:\>cd C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>sqcHmSetup.exe -u Command Succeeded. C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin> |
# cd /opt/FJSVssqc/bin/ # ./sqcHmSetup.exe -u Command Succeeded. # |
【ファイル】
本コマンドが成功すると、以下のファイルが編集されます。
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\data\dmcoll.ini |
/etc/opt/FJSVssqc/data/dmcoll.ini |
【注意事項】
特にありません。
【名前】
sqcHaSetup − Managerの二重化運用Agent環境設定
【形式】
<インストールディレクトリ>\bin\sqcHaSetup.exe -h <host name> <インストールディレクトリ>\bin\sqcHaSetup.exe -u <インストールディレクトリ>\bin\sqcHaSetup.exe -d |
本コマンドを実行する際は、ス−パ・ユーザでログインしてください。
/opt/FJSVssqc/bin/sqcHaSetup.sh -h <host name> /opt/FJSVssqc/bin/sqcHaSetup.sh -u /opt/FJSVssqc/bin/sqcHaSetup.sh -d |
【機能説明】
Managerを二重化運用するための、Agentの環境を構築、または削除します。
【オプション】
オプション |
意味 |
---|---|
-h <host name> |
Agentのインストール時に設定しなかった方のManagerのホスト名またはIPアドレスを指定します。本オプションは、他のオプションと同時に指定することはできません。 |
-u |
Managerの二重化運用の解除を行います。本オプションは、他のオプションと同時に指定することはできません。 |
-d |
現在接続先として設定されているManagerを表示します。本オプションは、他のオプションと同時に指定することはできません。 このオプションはPush運用の場合のみ指定できます。 |
【終了ステータス】
正常終了 0
異常終了 1
正常終了した場合には、以下のメッセージを出力します。
異常終了した場合には、以下のメッセージを出力します。
オプションが指定されていません。または本コマンドの使用方法が間違っています。
DSAconfiguration.txtの書き込みに失敗しました。
DSAconfiguration.txtの読み込みに失敗しました。
レジストリの読み込みに失敗しました。
ディレクトリの作成・削除に失敗した場合
DCMサービスの状態が取得できませんでした。(Windowのみ)
DCMサービス/デーモンが起動しています。
その他のエラー(XXXはエラーコード)が発生しました。
【使用例】
2台目のManagerを追加する場合には、以下のように実行します。
C:\>cd C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>sqcHaSetup.exe -h hostname Command succeeded. C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin> |
# cd /opt/FJSVssqc/bin/ # ./sqcHaSetup.sh -h hostname Command succeeded. # |
Managerの二重化運用を解除する場合には、以下のように実行します。
C:\>cd C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>sqcHaSetup.exe -u Command succeeded. C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin> |
# cd /opt/FJSVssqc/bin/ # ./sqcHaSetup.sh -u Command Succeeded. # |
現在接続先として設定されているManagerを表示する場合には、以下のように実行します。(Push運用の場合のみ)
C:\>cd C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>sqcHaSetup.exe -d Manager host name 1 : XXXX Manager host name 2 : YYYY C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin> |
# cd /opt/FJSVssqc/bin/ # ./sqcHaSetup.sh -d Manager host name 1 : XXXX Manager host name 2 : YYYY # |
XXXXおよびYYYYは、現在接続先のManagerとして設定されているホスト名です。Managerの二重化運用を実施していない場合は、「Manager host name 2」のホスト名(「YYYY」の部分)が空白で表示されます。
【ファイル】
本コマンドが成功すると、以下のファイルが編集されます。
<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\DSAconfiguration.txt |
/etc/opt/FJSVssqc/DSAconfiguration.txt |
【注意事項】
特にありません。
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