Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2
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第4部 導入(応用編)> 第11章 エンドユーザレスポンスを管理する

11.3 Browser Agent の導入

導入は、測定条件をあらかじめ組み込んだBrowser Agentインストールパッケージ(以降、パッケージ)を使用し、以下の順で行います。すべてWindowsシステム上での作業です。

  1. パッケージを作成する
  2. パッケージを配布する
  3. パッケージをインストールする(エンドユーザの作業)

以降の説明では、例として、下図のとおり設定する方法について説明します。

11.3.1 パッケージを作成する

まず、以下の手順でパッケージャを起動します。

  1. Windowsシステムへログインします。
  2. CD-ROM装置に、Service Quality CoordinatorのCD-ROMをセットします。
  3. 次のパスのファイルを実行します。

    <CD-ROMドライブ>:\tools\wslm\wslmpack.exe

    Solaris版/Linux版のCD-ROMをWindowsマシンから直接参照する場合は、以下の手順を行います。

    1. WindowsマシンのCD-ROM装置に本製品のSolaris版/Linux版CD-ROMをセットします。
    2. 以下のファイルを任意のディレクトリにコピーします。
      <CD-ROMドライブ>:\FJSVssqc\tools.exe
    3. 2でコピーしたファイルは自己解凍形式です。ダブルクリックして解凍します。

      解凍すると、CD-ROMと同じディレクトリ構成が作成されますので、以下のファイルを実行します。

      <任意のディレクトリ>:\tools\wslm\wslmpack.exe

前記例のとおりとするには、次に、下図のとおり作業を進めます。なお、この例では、パッケージ名を「East01」、パッケージの作成先ディレクトリを「C:\temp」としています。

初画面

パッケージ名の設定

測定条件の設定

クライアント認証の設定

出力先フォルダの設定

パッケージの作成開始(設定内容の確認)

パッケージの作成中

パッケージの作成完了

パッケージの作成が成功しても、設定した測定条件に誤りがあると、正しく測定できません。パッケージ作成後は、「11.3.3 パッケージをインストールする(エンドユーザの作業)」を参考に一度インストールを行い、測定条件に従って測定できることを確認してください。

[測定条件の設定(1/3)]画面では設定する測定対象のWebサイトは、最大5個まで指定できます。
複数のWebサイトを測定対象とする場合は、以下の例を参考に設定してください。

サイト

ホスト名

IPアドレス

サイト1

*.fujitsu.com

202.232.140.*

サイト2

www.fmworld.net

202.248.141.106

[測定条件の設定(2/3)]画面で選択するエンドユーザ情報は、レポート作成においてエンドユーザ単位の集計を可能とします。詳細については、「11.5 Browser Agentパッケージに関する補足事項」を参照してください。

[測定条件の設定(2/3)]画面で以下を選択した場合、以下の括弧内の内容は、エンドユーザがインストールパッケージをインストールする際の問合せ内容となります。
なお、上記の選択時には、「入力内容のカストマイズ」ボタンが表示され、括弧内の問合せ内容をカストマイズすることができます。以下は、「入力内容のカストマイズ」ボタンとボタン押下後に表示される[エンドユーザ入力の内容を変更する]画面の例です。
たとえば、以下のようにカストマイズします。
この場合、エンドユーザがインストールパッケージをインストールする際の問合せは、エンドユーザの言語環境に合わせて、以下のようになります。
[言語環境が日本語の場合]
[言語環境が英語の場合]

Browser Agentと収集サーバのHTTP通信でSSLを使用し、クライアント認証も行う場合、クライアント認証で使用するクライアント証明書ファイルおよび秘密鍵ファイルをパッケージに組み込む必要があります。
クライアント認証で使用するクライアント証明書ファイルと秘密鍵ファイルを事前に用意し、[クライアント認証の設定]画面で指定してください。
Browser Agentで使用できるクライアント証明書および秘密鍵は、以下の形式です。

ファイル種別

形式

クライアント証明

X.509形式

秘密鍵

パスワードなし

11.3.2 パッケージを配布する

システム管理者は、作成したパッケージをエンドユーザへ配布します。

配布方法としては、フロッピィなどの媒体による配布や、Web上のダウンロードサイトによる配布などがあります。

11.3.3 パッケージをインストールする(エンドユーザの作業)

インストール条件については、「3.4 Browser Agent」を参照してください。

まず、以下の手順でインストーラを起動します。

  1. Administrator権限をもつアカウントで、Windowsシステムへログインします。
  2. システム管理者から配布されたパッケージをコマンドとして実行します。

前記例のとおりとするには、次に、下図のとおり作業を進めます。なお、この例では、インストールディレクトリをデフォルトのままとしています。

初画面

ユーザ情報の設定(エンドユーザ情報がエンドユーザ入力の場合のみ)

インストールディレクトリの設定

Proxyサーバ経由の選択

ファイルコピー開始の確認

ファイルのインストール中

インストールの完了

再起動後、Browser Agentが正常に動作すると、タスクトレイに次のアイコンが表示されます。
以下は、表示例です。赤で印した箇所です。

[Proxyサーバ経由の選択]画面で、「はい」を選択した場合は、[Proxyサーバ情報の設定]画面で必要事項を設定してください。以下は、[Proxyサーバ情報の設定]画面の例です。

エンドユーザがMicrosoft(R) Internet Explorerをご利用する場合、まず、[ツール]→[インターネットオプション]でインターネットオプション画面を開き、[詳細設定]タグを選択し、[ブラウズ]の[サードパーティ製のブラウザ拡張を有効にする(再起動が必要)]がチェックされていることをご確認ください。

もし、チェックがされていない場合、Browser Agentのデータは収集サーバへ送信されません。

11.3.4 パッケージをアンインストールする(エンドユーザの作業)

以下の手順で作業します。

  1. Administrator権限をもつアカウントで、Browser AgentをインストールしたWindowsシステムへログインします。
  2. タスクトレイを調べ、Browser Agentが起動中かどうかを確認します。起動中の場合、次のどちらかのアイコンが存在します。

  3. 起動中の場合は、アイコン上でマウスの右ボタンを押下してポップアップメニューを表示し、Exitを選択してBrowser Agentを停止します。
  4. Windowsのコントロールパネルから「アプリケーションの追加と削除」を開き、アプリケーションの一覧から「Systemwalker SQC Browser Agent V12.0L10」を選択して[追加と削除...]ボタンを押下します。
  5. アンインストーラが起動され、Browser Agentが削除(アンインストール)されます。

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