Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2
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第2部 導入(基本編)> 第4章 インストールとセットアップ

4.1 簡易に導入する

本節で、導入/セットアップする対象は以下のとおりです。

管理する情報は「サーバ内リソース情報」、通信形態は「Push型」を前提として説明しています。

本製品は、以下の順にそって導入・設定します。

本節では導入する順に設定方法を説明しますので、本節の項番にしたがって、作業を実施してください。

4.1.1 Managerの作業

ここではManagerの導入方法について説明します。Managerを導入するための手順は以下のとおりです。

本節では手順どおりに説明していますので、本節の項番にそって導入・設定してください。

4.1.1.1 インストール

4.1.1.1.1 インストール条件 

インストール条件については、「第3章 インストール条件と資源見積もり」を参照してください。

4.1.1.1.2 インストール開始前の準備 

インストーラを起動すると、以下の項目について問合せがあります。インストール開始前に決定または確認をしてください。

No.

問合せ項目

説明

1

インストールディレクト

実行モジュールなど、固定の資源をインストールするディレクトリのパスです。

2

可変ファイル格納ディレクト

動作中に変更するファイルを格納するためのディレクトリのパスです。

3

Troubleshootの保持期間

Troubleshootの保持期間を1〜30日の間で指定します。デフォルトは7日です。

No.

問合せ項目

説明

1

インストールディレクトリ

実行モジュールなど、固定の資源をインストールするディレクトリのパスです。

2

定義ファイル格納ディレクト

動作中に参照する定義ファイルを格納するディレクトリです。

3

可変ファイル格納ディレクトリ

動作中に変更するファイルを格納するためのディレクトリのパスです。

4

Troubleshootの保持期間

Troubleshootの保持期間を1〜30日の間で指定します。デフォルトは7日です。

4.1.1.1.3 インストール手順

インストールの手順を、以下に示します。

  1. Windowsマシンに Administrator権限をもつアカウントでログインします。
  2. CD-ROM装置に本製品のCD-ROMをセットします。
  3. インストーラが起動します。

    インストールするマシンの設定によっては、自動的にインストーラが起動しないことがあります。その場合は、以下の操作を行い、手動でインストーラを起動してください。

  4. インストーラ画面の[Managerのインストール]ボタンを押下します。
  5. インストールが開始され、前項で説明した問い合わせが行われます。

  1. Solarisマシンにスーパ・ユーザでログインします。
  2. CD-ROMをマウントします。
  3. インストール用のシェルスクリプトを起動します。実行例は、以下のとおりです。この例では、CD-ROM装置のマウントポイントを /cdrom/cdrom0 としています。

    # cd /cdrom/cdrom0/FJSVssqc/manager/packages

    # ./install.sh

  4. インストールが開始され、前項で説明した問い合わせが行われます。

  1. Linuxマシンにスーパ・ユーザでログインします。
  2. CD-ROMをマウントします。
  3. インストール用のシェルスクリプトを起動します。実行例は、以下のとおりです。この例では、CD-ROM装置のマウントポイントを /mnt/cdrom としています。

    Red Hat Enterprise Linux v.4の場合

    # cd /mnt/cdrom/FJSVssqc_RHEL4/manager/packages

    # ./install.sh

    Red Hat Enterprise Linux v.5の場合

    # cd /mnt/cdrom/FJSVssqc_RHEL5/manager/packages

    # ./install.sh

  4. インストールが開始され、前項で説明した問い合わせが行われます。

4.1.1.2 起動方法と確認方法 

第5章 常駐プロセス、起動と停止」 を参照して、起動してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。

4.1.2 Agentの作業

ここでは、Agent(Agent for ServerとAgent for Business)の導入方法について説明します。

Proxy Managerの導入方法も、Agentの導入方法と同様です。

以下を読みかえてください。

導入するための手順は以下のとおりです。

本節では手順どおりに説明していますので、本節の項番にそって導入・設定してください。

4.1.2.1 インストール

4.1.2.1.1 インストール条件 

インストール条件については、「第3章 インストール条件と資源見積もり」を参照してください。

4.1.2.1.2 インストール開始前の準備 

インストールを開始すると、以下の項目について問合せがあるので、あらかじめ決定し、確認をしてください。

No.

問合せ項目

説明

1

インストールディレクトリ

実行モジュールなど、固定の資源をインストールするディレクトリのパスです。

2

可変ファイル格納ディレクトリ

動作中に変更するファイルを格納するためのディレクトリのパスです。

3

しきい値超えの通知方法

  • しきい値超えが発生した場合、その通知方法として、「イベントログ/syslog」または「Centric Managerイベント連携」のいずれかを選択します。
  • 同じマシン上にSystemwalker Centric Managerがインストールされている場合に、「Centric Managerイベント連携」を選択することで、しきい値超えがCentric Managerに通知されるようになります。

4

Managerのアドレス

接続するManagerのホスト名かIPアドレスです。

  • Managerがクラスタ運用の場合は、論理ホスト名または論理IPアドレスを指定してください。
  • ProxyManagerによる中継モデル運用の場合は、ProxyManagerのアドレスを指定してください。

5

Managerとの通信方式

AgentからManagerに「Push」するか、Managerから「Pull」するかを選択してください。通常は、Pushを選択してください。

6

Troubleshootの保持期間

Troubleshootの保持期間を1〜30日の間で指定します。デフォルトは7日です。

No.

問合せ項目

説明

1

インストールディレクトリ

実行モジュールなど、固定の資源をインストールするディレクトリのパスです。

2

定義ファイル格納ディレクトリ

動作中に参照する定義ファイルを格納するディレクトリです。

3

可変ファイル格納ディレクトリ

動作中に変更するファイルを格納するためのディレクトリのパスです。

4

しきい値超えの通知方法

  • しきい値超えが発生した場合、その通知方法として、「イベントログ/syslog」または「Centric Managerイベント連携」のいずれかを選択します。
  • 同じマシン上にSystemwalker Centric Managerがインストールされている場合に、「Centric Managerイベント連携」を選択することで、しきい値超えがCentric Managerに通知されるようになります。

5

Managerのアドレス

接続するManagerのホスト名かIPアドレスです。

  • Managerがクラスタ運用の場合は、論理ホスト名または論理IPアドレスを指定してください。
  • ProxyManagerによる中継モデル運用の場合は、ProxyManagerのアドレスを指定してください。

6

Managerとの通信方式

AgentからManagerに「Push」するか、Managerから「Pull」するかを選択してください。通常は、Pushを選択してください。

7

Troubleshootの保持期間

Troubleshootの保持期間を1〜30日の間で指定します。デフォルトは7日です。

4.1.2.1.3 インストール手順

以下の手順で、インストールを行います。

  1. Windowsマシンに Administrator権限をもつアカウントでログインします。
  2. CD-ROM装置に本製品のCD-ROMをセットします。
  3. インストーラが起動します。

    インストールするマシンの設定によっては、自動的にインストーラが起動しないことがあります。その場合は、以下の操作を行って、手動でインストーラを起動してください。

  4. インストーラ画面でインストールする対象のボタンを押下します。
  5. インストールが開始され、前項で説明した問い合わせが行われます。

IISがインストールされていない環境でAgent for Businessをインストールした場合、IISの手動設定を促すメッセージが出力されます。管理対象がIIS でない場合、このメッセージを無視してください

  1. Solarisマシンにスーパ・ユーザでログインします。
  2. CD-ROMをマウントします。
  3. インストール用のシェルスクリプトを起動します。実行例は、以下のとおりです。この例では、CD-ROM装置のマウントポイントを /cdrom/cdrom0 としています。
  4. インストールが開始され、前項で説明した問い合わせが行われます。

  1. Linuxマシンにスーパ・ユーザでログインします。
  2. CD-ROMをマウントします。
  3. インストール用のシェルスクリプトを起動します。実行例は、以下のとおりです。この例では、CD-ROM装置のマウントポイントを /mnt/cdrom/ としています。

    Red Hat Enterprise Linux v.4の場合

    Red Hat Enterprise Linux v.5の場合

  4. インストールが開始され、前項で説明した問い合わせが行われます。

4.1.2.2 セットアップ 

第16章 収集ポリシーの作成と適用」を参照して、sqcRPolicy、およびsqcSetPolicyを実行してください。

Windowsの場合、ディスク系の性能情報を収集するには、Windowsのコマンドである diskperfコマンド を実行して、情報収集できる状態にしておく必要があります。使用例は以下のとおりです。

diskperf -y

diskperfコマンドの詳細については、Windowsのヘルプ等を参照して確認してください。なお、その際、物理ドライブ、論理ドライブ両方が有効になるように設定してください。

4.1.2.3 起動方法と確認方法 

第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、起動してください。また、常駐プロセスが正しく起動しているか確認してください。

4.1.3 運用管理クライアントの作業

ここでは運用管理クライアントの導入方法について説明します。運用管理クライアントを導入するための手順は以下のとおりです。

本節では手順どおりに説明していますので、本節の項番にそって導入・設定してください。

4.1.3.1 インストール 

4.1.3.1.1 インストール条件 

インストール条件については、「第3章 インストール条件と資源見積もり」を参照してください。

4.1.3.1.2 インストール開始前の準備 

インストーラを起動すると、以下の項目について問合せがあります。インストール開始前に決定または確認をしてください。

No.

問合せ項目

説明

1

インストールディレクトリ

実行モジュールなど、固定の資源をインストールするディレクトリのパスです。

2

Managerのアドレス

接続するManagerのホスト名かIPアドレスです。

4.1.3.1.3 インストール手順

以下の手順でインストールを行います。

  1. Windowsマシンに Administrator権限をもつアカウントでログインします。
  2. CD-ROM装置に本製品のCD-ROMをセットします。
  3. インストーラが起動します。

    インストールするマシンの設定によっては、自動的にインストーラが起動しないことがあります。その場合は、以下の操作を行い、手動でインストーラを起動してください。

  4. インストーラ画面の[運用管理クライアントのインストール]ボタンを押下します。
  5. インストールが開始され、前項で説明した問い合わせが行われます。

Solaris版/Linux版のCDから運用管理クライアントをインストールする方法は以下のとおりです。

  1. Windowsマシンに Administrator権限をもつアカウントでログインします。
  2. CD-ROM装置に本製品のCD-ROMをセットします。
  3. 以下のファイルを実行します。

    CD-ROMドライブ:\FJSVssqc\tools\SQCSETUP.exe

  4. インストーラが起動します。
  5. インストーラ画面の[運用管理クライアントのインストール]ボタンを押下します。
  6. インストールが開始され、前項で説明した問い合わせが行われます。

4.1.3.2 セットアップ 

運用管理クライアントでは、HTTPの仮想ディレクトリの設定、および仮想ディレクトリのプロパティ設定を行う必要があります。「第20章 HTTP通信環境のセットアップ」を参照して、セットアップしてください。

4.1.3.3 起動方法と確認方法

Webブラウザに以下のURLを指定して、コンソールが起動するか確認してください。

http://運用管理クライアントのホスト名/SSQC/AdminConsole.html

4.1.3.4 環境設定

以下の手順で環境設定を行います。

  1. 環境設定画面を開きます。「9.2.1 画面構成」を参照してください。
  2. システムグループの登録を行います。「9.2.3.1.1 SystemGroups」を参照してください。
  3. Proxy ManagerおよびAgentの登録を行います。「9.2.3.2 未登録Agent情報」を参照してください。

以上の設定を実施すれば、コンソール画面のモニタ、ドリルダウン、およびレポート画面での表示ができるようになります。

Managerの二重化運用を行う場合は、それぞれのManagerに接続された運用管理クライアントに対して、本設定を行ってください。

4.1.4 アンインストーについて

本ソフトウェアのアンインストールは、以下の方法で行います。

  1. アンインストール対象マシンにAdministrator権限でログインします。
  2. コントロールパネルで [アプリケーションの追加と削除] または [プログラムの追加と削除] をダブルクリックします。
  3. アプリケーションの一覧から以下を選択し、[追加と削除] または [変更と削除]ボタンをクリックします。
  4. アンインストールが開始されますので、指示に従ってアンインストールします。

    運用管理クライアントをアンインストールした場合、同時にインストールされていたOCMM 5.1は手動でアンインストールする必要があります。アプリケーションの一覧から以下を選択し、[追加と削除]または [変更と削除]ボタンをクリックします。

インストール後に追加されたファイルも削除されますので、必要に応じてバックアップを取ってください。

  1. システム上でスーパ・ユーザになります。

    # su <RETURN>

  2. pkgrmコマンドを実行します。

インストール後に追加されたファイルも削除されますので、必要に応じてバックアップを取ってください。

  1. システム上でスーパ・ユーザになります。

    # su <RETURN>

  2. rpmコマンドを実行します。

4.1.5 アップグレードインストーについて 

本ソフトウェアを、旧バージョンから新バージョンに、アップグレードを行う場合のインストール方法を以下に説明します。

アップグレードインストールを行うと、Managerの二階層運用、Managerの二重化運用、および、インストール後の運用途中に行ったPull/Pushの通信方式の切り替え設定は解除されます。アップグレードインストール後、再度設定を実施してください。

クラスタシステム運用されているManagerをアップグレードする場合は、一度クラスタ運用を解除し、アップグレード後、再度クラスタ運用設定を実施してください。

4.1.5.1 Managerの作業

アップグレードインストールの手順を、以下に示します。

  1. 常駐プロセスを停止します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。
  2. 初回インストールと同様に「4.1.1.1.3 インストール手順」に従ってManagerのインストールを開始します。
  3. 上書きするか問い合わせがありますので、YES を選択してください。その後、troubleshootの保持期間の問い合わせがあった場合は、保持期間の指定を行ってください。なお、アップグレードインストールでは自動で以下のことが行われます。
  4. 常駐プロセスを起動します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。
  5. 以下のディレクトリに本バージョンのPDBファイル(pdb.dat)が存在することを確認します。

    <可変ファイル格納ディレクトリ>\data


  6. 常駐プロセスを停止します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。
  7. pdb_convert.exeコマンドを実行してください。

    <インストールディレクトリ>\bin\pdb_convert.exe -f<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\ConvertV13.opt

    V11, V12からアップグレードする場合、ConvertV13.optファイルに以下のパラメタを指定します。

    -o 古いPDB(V11,V12)ファイルのPATHを指定

    -n V13のPDBファイルのPATHを指定。

    -s SYSTEM SQLのCREATEファイルのPATHを指定

    このオプションのConvertV13.optへの設定例を以下に示します。

    -oC:\SystemwalkerSQC\data\pdbV12L10.dat

    -nC:\SystemwalkerSQC\data\pdb.dat

    -sC:\SystemwalkerSQC\control\createpdb_data.sql

    pdb_convert.exeの実行例を以下に示します(V12.0L10からアップグレートした場合の例)。

    C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>pdb_convert.exe -f C:\SystemwalkerSQC\control\ConvertV13.opt
    Processing:
    Old PDB: "C:\SystemwalkerSQC\data\pdbV12L10.dat"
    New PDB: "C:\SystemwalkerSQC\data\pdb" Extension: ".dat"
    create sql file: "C:\SystemwalkerSQC\control\createpdb_data.sql"
    Converting system tables
    Converting table "system"
    Converting table "system_route"
    Converting other tables
    Converting table "compound_data"
    Converting table "ryg_data"
    Converting consolidated tables
    Converting table "consumer_data"
    Converting table "conres_data"
    Converting table "resource_data"
    Converting table "resource_data_wide"
    Converting table "resource_data_vwide"
    Converting table "resource_data_uwide"
    Converting table "resource_data_uuwide"
    Converting table "resource_data_twide"
    Converting table "resource_data_ttwide"
    OK

    上記のオプションにパラメータを指定する際は、オプションとパラメータの間に空白を空けないで下さい。

    V11、V12からアップグレードする場合はPDBがコンバートされます。PDBのコンバートに要する時間は、ディスクのI/O性能に依存します。内蔵ディスク上の5GbyteのPDBをコンバートする場合、約1時間が目安になります。

    PDBがコンバートされた場合、モニタデータとリソースデータ(10分間隔)は、コンバートの対象にはなりませんので、アップグレード後は参照できなくなります。

    モニタデータとリソースデータ(10分間隔)もコンバートの対象にしたい場合は、ConvertV13.optに以下のオプションを指定してください。ただし、コンパート時間は2〜3倍長くなります。

    モニタデータを追加する場合 : -isummary

    リソースデータ(10分間隔)を追加する場合 : -i600

    ※ -isummary,-i600はスペースで区切ることで同時に指定できます。

  8. 上書き対象外の定義ファイルに行われていたユーザ定義の反映

    上書きが行えないファイルが、<可変ファイル格納ディレクトリ>\SystemwalkerSQC\control\配下に ”ファイル名VnnLnn.拡張子” というファイル名でバックアップされています(VnnLnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)。アップグレード前に編集を行っていたファイルが、バックアップされていた場合には、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。

    上記でバックアップされるファイルは以下のものです。

    DSAconfiguration.txt

    template.dat

    threshold.bat

    tsconfig.txt

    バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。

  9. 常駐プロセスを起動します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。

  1. 常駐プロセスを停止します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。
  2. /var/opt/FJSVssqc/配下のファイルをバックアップしておきます。

    ファイルにはPDBが含まれます。データサイズが大きくなるので、バックアップ先の領域サイズに注意してください。

    V11、V12からアップグレードする場合は、PDBファイル(/var/opt/FJSVssqc/PDB/pdb.dat)のファイル名を、"pdbold.dat" という名前に変更してください。

  3. 初回インストールと同様に「4.1.1.1.3 インストール手順」に従ってManagerのインストールを開始します。
  4. アップグレードを行うかの問い合わせがありますので、YES を選択してください。その後、troubleshootの保持期間の問い合わせがあった場合は、保持期間の指定を行ってください。なお、アップグレードインストールでは自動で以下のことが行われます。
  5. 常駐プロセスを起動します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。
  6. 2でバックアップしておいた/var/opt/FJSVssqc/配下のファイルを、元のパスに書き戻します。
  7. 以下のディレクトリにpdb.datファイルが存在することを確認します。

    /var/opt/FJSVssqc/PDB/


  8. 常駐プロセスを停止します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。
  9. ConvPDBV13コマンドを実行してください。

    /opt/FJSVssqc/bin/ConvPDBV13 -f/etc/opt/FJSVssqc/ConvertV13.opt

    V11, V12からアップグレードする場合、ConvertV13.optファイルに以下のパラメタを指定します。

    -o 古いPDB(V11,V12)ファイルのPATHを指定

    -n V13のPDBファイルのPATHを指定。

    -s SYSTEM SQLのCREATEファイルのPATHを指定

    実行例を以下に示します。

    #cd /opt/FJSVssqc/bin

    ./ConvPDBV13 -f/etc/opt/FJSVssqc/ConvertV13.opt
    Processing:
    Old PDB: "/var/opt/FJSVssqc/PDB/pdbold.dat"
    New PDB: "/var/opt/FJSVssqc/PDB/pdb" Extension: ".dat"
    create sql file: "/etc/opt/FJSVssqc/createpdb_data.sql"
    Converting system tables
    Converting table "system"
    Converting table "system_route"
    Converting other tables
    Converting table "compound_data"
    Converting table "ryg_data"
    Converting consolidated tables
    Converting table "consumer_data"
    Converting table "conres_data"
    Converting table "resource_data"
    Converting table "resource_data_wide"
    Converting table "resource_data_vwide"
    Converting table "resource_data_uwide"
    Converting table "resource_data_uuwide"
    Converting table "resource_data_twide"
    Converting table "resource_data_ttwide"
    OK

    上記のオプションにパラメータを指定する際は、オプションとパラメータの間に空白を空けないで下さい。

    V11、V12からアップグレードする場合は、PDBがコンバートされます。PDBのコンバートに要する時間は、ディスクのI/O性能に依存します。内蔵ディスク上の5GbyteのPDBをコンバートする場合、約1時間が目安になります。

    PDBのコンバートが実施された場合、モニタデータとリソースデータ(10分間隔)は、コンバートの対象にはなりませんので、アップグレード後は参照できなくなります。

    モニタデータとリソースデータ(10分間隔)もコンバートの対象にしたい場合は、ConvertV13.optに以下のオプションを指定してください。ただし、コンパート時間は2〜3倍長くなります。

    モニタデータを追加する場合 : -isummary

    リソースデータ(10分間隔)を追加する場合 : -i600

    ※ -isummary,-i600はスペースで区切ることで同時に指定できます。

  10. 書き戻し対象外の定義ファイルに行われていたユーザ定義の反映

    自動で書き戻しが行えないファイルが、/etc/opt/FJSVssqc/配下に "ファイル名VnnLnn.拡張子" というファイル名でバックアップされています(VnnLnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)。アップグレード前に編集を行っていたファイルが、バックアップされていた場合には、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。

    上記でバックアップされるファイルは以下のものです。

    バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。

4.1.5.2 Agentの作業 

アップグレードの手順を、以下に示します。

Proxy Managerのアップグレード手順も、Agentのアップグレード手順と同様です。

以下を読みかえてください。

V11.0、V12.0のAgent for Web ServerとAgent for DB Serverをアップグレードする際は、Agent for Businessを使用してください。

  1. 常駐プロセスを停止します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。
  2. 初回インストールと同様に「4.1.2.1.3 インストール手順」に従ってAgentのインストールを開始します。
  3. 上書きを行うかの問い合わせがありますので、YES を選択してください。その後、troubleshootの保持期間の問い合わせがあった場合は、保持期間の指定を行ってください。なお、アップグレードインストールでは自動で以下のことが行われます。
  4. 上書き対象外の定義ファイルに行われていたユーザ定義の反映

    上書きが行えないファイルが、<可変ファイル格納ディレクトリ>\SystemwalkerSQC\control\配下に ”ファイル名VnnLnn.拡張子” というファイル名でバックアップされています(VnnLnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)。アップグレード前に編集を行っていたファイルが、バックアップされていた場合には、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。

    バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。

  5. セットアップを行います。「第16章 収集ポリシーの作成と適用」を参照してください。
  6. 常駐プロセスを起動します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。

  1. 常駐プロセスを停止します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。
  2. /var/opt/FJSVssqc/配下のファイルをバックアップしておきます。
  3. 初回インストールと同様に「4.1.2.1.3 インストール手順」に従ってAgentのインストールを開始します。
  4. 上書きを行うかの問い合わせがありますので、YES を選択してください。その後、troubleshootの保持期間の問い合わせがあった場合は、保持期間の指定を行ってください。なお、前回の問い合わせ項目での入力情報を引き継いで、インストールが行われます。
  5. 2.でバックアップしておいた/var/opt/FJSVssqc/配下のファイルを、元のパスに上書きします。
  6. セットアップを行います。「第16章 収集ポリシーの作成と適用」を参照してください。
  7. 書き戻し対象外の定義ファイルに行われていたユーザ定義の反映

    自動で書き戻しが行えないファイルが、/etc/opt/FJSVssqc/配下に "ファイル名VnnLnn.拡張子" というファイル名でバックアップされています(VnnLnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)。アップグレード前に編集を行っていたファイルが、バックアップされていた場合には、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。

    バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。

  8. 常駐プロセスを起動します。「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。

4.1.5.3 運用管理クライアントの作業 

アップグレードの手順を、以下に示します。

  1. 初回インストールと同様に「4.1.3.1.3 インストール手順」に従って運用管理クライアントのインストールを開始します。
  2. 上書きを行うかの問い合わせがありますので、YES を選択してください。
  3. HTTPサーバの仮想ディレクトリを作り直すかの問い合わせがありますので、NO を選択してください。前回の仮想ディレクトリが引き継がれます。
  4. V11、V12からアップグレードする場合は、運用管理クライアントのアップグレードコマンドを実行します。

    C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin\sqcv13shift.exe


    実行例を以下に示します。

    C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin>sqcv13shift.exe

    Sqcv13shift succeeded.

    本コマンドは、Managerのインストールおよび起動が完了している状態で実行してください。

  5. V11、V12からアップグレードする場合は、AgentおよびProxy Managerの構成情報を再取得します。「9.2.3.1.2 ProxyManagers」および「9.2.3.1.3 Agents」を参照してください。

V11、V12で、定期レポート運用を行なっていた場合は、スケジューラへの登録内容を変更する必要があります。

本バージョンでは、定期レポート作成コマンドおよび定期レポート削除コマンドに、省略できない新規オプション(-c console_define) が追加されていますので、本オプションを追加してください。

詳細は、「8.4 定期レポート運用コマンド」を参照してください。


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