ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド 13.1 - Solaris (TM) Operating System / Microsoft(R) Windows(R) - |
目次 索引 |
構成管理は、リソース管理画面の各ビューと関係管理ウィンドウを用いて行います。この章ではそれぞれの画面の使用方法を記述します。
リソース管理画面は以下の画面(ビュー)で構成されます。
メインビュー:ツリーの一番先頭をクリックすると表示されるビュー
カテゴリビュー:ツリーの各カテゴリ(サーバ、ストレージ、SAN)をクリックすると表示されるビュー
ドメインビュー:サーバカテゴリビューあるいはストレージカテゴリビュー内のドメインをダブルクリックすると表示されるビュー
SANビュー:SANカテゴリビュー内のSAN機器種別をダブルクリックすると表示されるビュー
サイドビュー:サーバドメインビュー、ストレージドメインビュー、SANビュー内の各装置をダブルクリックすると表示されるビュー
リソース管理画面に登録されている全装置の接続構成を表示する画面です。管理している装置のカテゴリアイコンが表示されます。
[表示(V)]から[最新の情報に更新(R)]を実行することにより、最新のSANの状態を全装置より読込、更新して情報を表示します。
また、ファイバチャネルで接続されている場合は自動的に物理接続線が表示されます。(物理ファイバチャネルケーブルを二本接続した場合でも、一本の表記に簡略化されます。)
各装置アイコンは自由に配置できます。管理しやすい位置に配置することを推奨します。各ビューにおける装置アイコンは、以下のように状態表示されます。
アイコンの状態 |
色 |
アイコン |
状態の説明 |
対応 |
---|---|---|---|---|
normal |
緑 |
|
正常 |
なし |
warning |
黄 |
警告 |
故障部品の交換とリカバリ処理を行ってください。 ->「8.1 障害発生時の画面と対処方法」 |
|
error |
赤 |
異常 |
故障部品の交換とリカバリ処理を行ってください。 ->「8.1 障害発生時の画面と対処方法」 |
|
stop |
深緑 |
停止 |
なし |
|
fatal |
赤 |
故障 |
なし |
|
unknown |
灰 |
不明 |
なし |
|
通信不可 |
灰 |
|
装置が本製品に登録されているが、本製品より認識できていない状態です。 GUIで表示される装置プロパティは前回の装置認識時に確保した値になります。ただし、ファイバチャネルスイッチ装置がこの状態に陥ると当該ファイバチャネルスイッチ下のファイバチャネル物理線はGUI上表示されません。また当該ファイバチャネルスイッチを使用しているアクセスパスも本製品より状態が確認できないため、全てアクセスパス異常とGUI 上表示されます。 |
装置の電源が投入されていないか、エージェントが動作していないか、LAN上に問題が発生している可能性があります。 IPアドレスを変更した場合には、「9.1.2 運用環境の変更」を参照してIPアドレスの変更を実施してください。 また、SNMPプロトコルを利用して通信する装置の場合は、コミュニティ名が対象装置と運用管理サーバとで一致していない可能性があります。対象装置のコミュニティ名を変更している場合は、「D.2 sanma.confパラメータ説明」を参照して、コミュニティ名の設定、および設定ファイルの反映を実施してください。 ->装置状況を確認し、[最新の情報に更新]を実行してください。 |
未登録 |
紫 |
|
装置が本製品に登録されていない状態 |
装置を登録してください。 |
表示している装置の状態に変化があった場合に、回転灯アイコンが点灯します。回転灯アイコンは以下のように表示されます。
回転灯アイコンの状態 |
色 |
アイコン |
状態の説明 |
対応 |
---|---|---|---|---|
情報 |
緑 |
画面表示している装置に状態変化が発生しています。 |
回転灯アイコンをクリックし、最新の情報に更新処理を行ってください。 |
|
警告 |
黄 |
画面表示している装置に警告レベルの障害が発生しています。 |
回転灯アイコンをクリックし、最新の情報に更新処理を行い、リカバリ処理を行ってください。 ->「8.1 障害発生時の画面と対処方法」 |
|
異常 |
赤 |
画面表示している装置に異常が発生しています。 |
回転灯アイコンをクリックし、最新の情報に更新処理を行い、リカバリ処理を行ってください。 ->「8.1 障害発生時の画面と対処方法」 |
|
通常 |
灰 |
画面表示している装置に状態変化がありません。 |
なし。 |
サーバノードとファイバチャネルスイッチ間、ファイバチャネルスイッチとストレージ間など、装置間のファイバチャネル物理接続状況を自動的に解析し、表示します。
なお、現在の自動接続線表示の対象は以下の通りです。
HBA |
Solaris OS PW008FC2A, |
Solaris OS LP-9000, |
Windows PG-FCD101, |
Windows LP-9000, |
Linux PG-FC105, |
HP-UX A6795A, |
ファイバチャネルスイッチ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
ファイバチャネルハブ |
○(注) |
× |
○(注) |
× |
× |
× |
一対一接続(FC-ALトポロジ) |
○ |
× |
○ |
× |
× |
× |
(注)複数のHBAとCA間の接続線に変換されます。
リソース管理画面からカテゴリアイコンをダブルクリックすると、各カテゴリ(サーバ、ストレージ、SAN)に登録されているSAN機器種別がマップ領域に表示されます。
SANカテゴリを選択した場合は、ログインアカウントでアクセス可能な全装置がツリーに表示されます。
サーバカテゴリビューまたはストレージカテゴリビューから基本ドメインアイコンをダブルクリックすると、基本ドメインに登録されている装置と関連している装置アイコンが表示されます。(物理ファイバチャネルケーブルを二本接続した場合でも、一本の表記に簡略化されます。)
[表示(V)]-[最新の情報に更新(R)]を実行することにより、基本ドメイン内で管理している装置の最新の状態を表示します。
各装置アイコンは自由に配置できます。管理しやすい位置に配置することを推奨します。
SANカテゴリビューからSAN装置種別を選択すると、その装置タイプの中で、ログインアカウントでアクセス可能な装置がマップ表示されます。
メインビュー、ドメインビューまたはSANビューより各装置のアイコンをダブルクリックすると、各装置に論理的に関連する装置が表示されます。アクセスパスと物理線及びHBA、CAなど細かいファイバチャネルポートが表現された画面です。この画面でアクセスパスの管理を行ったり、HBA、CAの状態を確認したりすることが可能です。
アクセスパスの表示・設定はスイッチアイコンをダブルクリックした状態ではできません。
仮想ストレージ環境では、各装置に論理的に関連する装置は表示されません。
アイコンの状態 |
色 |
状態の説明 |
対応 |
---|---|---|---|
normal |
緑 |
サーバノード内に当該HBAが存在しています。 |
なし |
warningまたはerror |
黄(アクセスパス継承必要と同じ色ですので、必ず状態を確認してください。)または赤 |
HBA内の全てのアクセスパスの閉塞またはFCケーブル抜け等のHBAの異常が発生しています。 |
故障部品の交換とリカバリ処理を行ってください。 ->「8.1 障害発生時の画面と対処方法」 |
通信不可 |
灰 |
以前認識していたHBAが認識不可能な状態になっています。 |
状態が通信不可以外の場合は、HBAが正しく装置に設置されているか確認してください。装置から当該HBAを取り除いている場合は、当HBAを選択して[HBAの削除]を実行してください。 |
アクセスパス継承必要 |
黄(警告と同じ色ですので、必ず状態を確認してください。) |
本製品がHBA交換を検出しました。(サーバノードの同一スロットに異なったWWPNのHBAが搭載されています) |
新しいHBAのWWPNに従ってアクセスパスを再構築する必要があります。 ->「6.3.5 アクセスパスの継承」 |
アイコンの状態 |
色 |
状態の説明 |
対応 |
---|---|---|---|
normal |
緑 |
正常に搭載されています。 |
なし |
error |
赤 |
デグレードしています。 |
故障部品の交換とリカバリ処理を行ってください。 ->「8.1 障害発生時の画面と対処方法」 |
通信不可 |
灰 |
以前認識していたCAが認識不可能な状態になっています。 |
装置の状態が通信不可の場合は、装置の電源が投入されていないか、LAN上問題が発生している可能性があります。 |
ETERNUS SN200モデル320(Brocade社製のSilkWorm 12000)とETERNUS SN200モデル340(Brocade社製のSilkWorm 24000)のポート番号は、実機の表示に合わせ、0-15で表示しています。
しかし、ポートに異常が発生した場合、下図のイベント情報のように、ポートの通し番号が表示されます。このため、どのポートが故障したのか、判断するのが困難です。そこで、イベント情報から実機のポート位置を判断しやすいように、リスト表示で表示されるスイッチポート情報内のポート番号を通し番号で表示します。
以下に、その操作を記述します。
イベントログ表示にポートの異常を知らせる情報が表示されます。
イベントログにはポートの通し番号で情報が表示されます。
イベント情報から異常が発生したポートのスイッチ装置のサイドビューを開きます。
メニューの[表示(V)]より[画面切替え(C)]-[マップ/リスト表示(D)]を選択します。
すでに[マップ/リスト表示(D)] が選択されている場合選択は不要です。
リスト表示部にスイッチポート情報が表示されます。
スイッチポート情報内のポート番号リストから、イベントで通知されたポート番号を探します。
イベントで通知されたポート番号の行を選択します。
そのポートに対応するマップ内のポートが選択表示されます。
マップ内の選択されたポートのスロット位置とポート番号から、異常が発生した実装置のポート位置を把握できます。
ここでは、手動組み込みした装置に対しての接続線編集方法について説明します。
手動組込みウィンドウを表示させます。
メインビューまたはSANビュー画面に切り替えて、メニューの[ファイル(F)]から[手動組込みウィンドウ(U)]を選択するか、ポップアップメニューの[手動組込みウィンドウ]を選択します。すべてのファイバチャネルスイッチ、ブリッジ、ルータが表示されます。
ファイバチャネルスイッチのポートを手動組み込み装置に組み込む場合
手動組込みウィンドウではファイバチャネルスイッチポートから認識できないポート接続先情報がある場合は、UnknownFCポートとして表示されます。このUnknownFCポートを左クリックしたまま、手動組み込み装置にドロップしてください。(メニューの[装置(C)]から[物理線]の[編集(M)]を選択している状態ではこの作業はできません。) この時、ダイアログが表示され、ポートに関する情報を入力することが可能です。ダイアログ内のオプションを含め認識できる範囲で入力してださい。
次の図は左がファイバチャネルスイッチのUnknownFCポートを手動組み込みのtest装置にドロップする前の状態で、右側がドロップ後の状態です。
ファイバチャネルスイッチポートをライブラリ、ブリッジに組み込む場合(ブリッジ-ライブラリ間接続を含む)
このファイバチャネルスイッチのUnknownFCポートを左クリックしたまま、ライブラリ(LTシリーズの上部FCポート部)もしくはブリッジ装置にドロップしてください。(メニューの[装置(C)]から[物理線]の[編集(M)]を選択している状態ではこの作業はできません。) この時、ダイアログが表示され、ポートに関する情報を入力することが可能です。ダイアログ内のオプションを含め認識できる範囲で入力してださい。
ブリッジとライブラリを接続する場合は、ブリッジに表示されているロボットやテープなどの装置アイコン左クリックしてそのままライブラリにドロップすることによって実施します。
次の2枚の図は、LT120ライブラリ装置aaにファイバチャネルスイッチSwitchのポート2のUnknownFCポートを、ブリッジboulderにファイバチャネルスイッチSwitchのポート0のUnknownFCポートをドロップした例です。ここではまた、ブリッジboulderのロボットアイコン及びテープアイコンをライブラリgoldenにドロップしています。
UnknownFCポート手動組み込みの取消を実施したい場合
元のUnknownFCポート状態に修復させたい場合は、設定したポート、アダプタを右クリックし、ポップアップメニューより[登録装置削除]を選択し、実行します。これにより、元の状態に復旧させることが可能です。
手動組込みウィンドウを終了させます。
[ファイル(F)]-[終了(X)]を選択するか、下部の<OK>ボタンを選択します。
手動組込みウィンドウで変更があった場合は、『運用管理サーバ情報を最新の情報に更新しますか?』ダイアログが表示されますので、<OK>ボタンを選択し、情報を最新にしてください。
本製品は、FC-ALの1対1接続のほとんどの場合やルータ装置の場合、接続情報を自動確保できません。このような場合にも物理線を編集し管理できる機能を提供しています。この編集は手動組込みウィンドウにて実施します。各装置のポートが認識されており、手動組込みウィンドウで表示されていることが接続可能条件となります。従って、手動組み込みサーバノードと手動組み込みストレージをファイバチャネルスイッチ無しに接続することはできません。
手動組込みウィンドウを表示させます。
メインビューまたはSANビュー画面に切り替えて、メニューの[ファイル(F)]から[手動組込みウィンドウ(U)]を選択するか、ポップアップメニューの[手動組込みウィンドウ]を選択します。手動で作成した装置およびその関連装置とUnknownFCポートが接続されている装置が表示されます。
手動組込みウィンドウに当作業に関連する装置が表示されます。
メニューの[操作(C)]またはポップアップメニューから[表示装置]-[追加(A)]を選択します。装置表示に対するダイアログが表示されます。左側に本製品で登録されている装置が表示されます。対象装置選択後、<>>>ボタンをクリックし、右側のフレームに表示させたい装置を移動させてください。
作業対象の装置アイコンを全てポートが表示される大きさにします。
アイコンを選択し、ポップアップメニューより[詳細表示切り替え]を[ON]に設定します。
編集モードを物理線編集モードに変更します。
メニューの[操作(C)]から[物理線(P)]の[編集(M)]を選択します。
実際に接続されているポート間を接続してください。
画面上に表示されていないが、接続されているポート間を結びます。ポートを左クリックで選択しそのまま相手側のポートまで移動して、相手側のポートでドロップします。(物理線編集モードである必要があります)
手動組込みウィンドウを終了させます。
[ファイル(F)]-[終了(X)]を選択するか、下部の<OK>ボタンを選択します。
手動組込みウィンドウで変更があった場合は、『運用管理サーバ情報を最新の情報に更新しますか?』ダイアログが表示されますので、<OK>ボタンを選択し、情報を最新にしてください。
ルータ装置はスイッチ装置間にのみ物理線を接続できます。また、一つのルータ装置と一つのスイッチ間に物理線は一本しか接続できません。
ETERNUS3000 M50またはGR710装置サポートのポート拡張機構(ハブ)接続環境において、接続されているサーバノードのHBAポートと、ストレージのFC-CAポートとの物理線が自動表示されない場合、以下の方法で接続物理線の作成編集を実施してください。
本製品での手動組み込み機能によりポート拡張機構(ハブ)を組み込む
本製品にポート拡張機構(ハブ)装置を手動組み込み機能により作成表示します。
メインビューまたはSANビュー画面に切り替えてメニューの[ファイル(F)]から[手動組込みウィンドウ(U)]を選択し、手動組込みウィンドウを表示させます。
手動組込みウィンドウのメニューの[操作(C)]またはポップアップメニューより、[新規装置作成(N)]-[ハブ装置(H)]を選択してください。
続いて製品種別が入力できるダイアログが表示されますので[その他]を選択してください。
装置の情報入力のダイアログが表示されます。以下の情報を入力してください。入力された情報は本製品のプロパティ情報として表示されます。
組み込み設定情報タグ:装置名に任意な名前を入力し、ポート数では"4"を選択してください。
オプションタグ:メーカ名・製品名を入力(必須ではありません)、IPアドレスにはなにも入力しないで下さい。<OK>ボタンを選択すると、ハブが表示されます。
ポート拡張機構(ハブ)は、1台でも内部構造は物理的に4ポートのポートユニット(ハブ)が2台ある構成ですので、b)からの作業をもう一度実施し、合計で2台のハブ(装置名は別名)を作成表示させてください。下図の例では2台のハブが作成されています。
本製品での手動組み込み機能による物理線の接続
手動組込みウィンドウにおいて、作成したポート拡張機構(ハブ)と、HBAおよびFC-CAとの物理接続線を作成します。
手動組込みウィンドウに接続させたい装置を表示させます。
手動組込みウィンドウのメニューの[操作(C)]またはポップアップメニューより、[表示装置(V)]-[追加(A)]を選択し、検出デバイスから物理線を接続するサーバノード、およびETERNUS3000 M50,GR710を選択し、追加デバイス側に追加してください。
<OK>ボタンを選択すると、手動組込みウィンドウに追加した装置が表示されます。
手動組込みウィンドウのメニューの[操作(C)]またはポップアップメニューより、[物理線(P)]-[編集(M)] を選択します。すでに[編集(M)]にチェックマークが表示されている場合選択は不要です。この[編集(M)]にチェックマークが表示されている間は物理線の編集が可能となります。
接続したいポートを選択し、ドラック&ドロップして接続先のポートに物理線を引きます。
接続先ポートにドラッグ&ドロップが完了すると物理線が表示されます。
このようにしてポート拡張機構(ハブ)にストレージFC-CAポート、およびサーバノードのHBAポートとの物理線を作成してください。 表示されているポート拡張機構(ハブ)のポート番号と実機のポート番号に相違が生じても問題はありません。 作成した物理線は削除することで引き直しが可能です。物理線の削除は、物理線を選択、右クリックで[物理線]-[削除]で実施できます。
ポート拡張機構(ハブ)に接続すべきポートとの物理線をすべて作成した後、手動組込みウィンドウのメニューの[ファイル(F)]-[終了(X)]を選択するか、下部の<OK>ボタンを選択して、手動組込みウィンドウを終了してください。
『運用管理サーバ情報を最新の情報に更新しますか?』ダイアログが表示されますので、<OK>ボタンを選択してください。
<OK>ボタンを選択すると、作成したポート拡張機構(ハブ)装置、および作成した物理線が追加表示されます。
下図の例は、ポート拡張機構(ハブ)装置1台(手動組み込み作成ハブ2台)とETERNUS3000 M50装置1台、およびサーバノード2台の実機接続環境を手動組込みウィンドウで物理線作成編集を実施しストレージのサイドビューにて表示させた図です。
本製品の装置アイコンから管理ソフトウェアを呼び出します。装置アイコンを選択し、右クリックでポップアップメニューより[管理ソフトウェア呼出し]を実行すると、装置の管理ソフトウェアが実行されます。
ETERNUS3000、GR以外の装置の場合は管理ソフトウェア呼出し方法が変更可能です。
変更が必要な場合は、各装置のプロパティの管理ソフトウェアの変更ダイアログボタンで呼出し先を編集します(URL呼出しと直接コマンド実行の両方をサポートしています)。また、管理ソフトウェアからtelnetを起動したい場合は、以下の形式で記述してください。
例) telnet://接続サーバ名(または接続サーバIPアドレス)
本製品の装置アイコンから選択された装置が実際にどの装置にあたるのかを認識する手法として選択された装置のLEDを点滅させるビーコン機能を提供します。この機能は装置運用中でも実行可能です。
対象装置、対応機能については以下の通りで、本製品の装置アイコンをダブルクリックし、サイドビューに移動します。装置サイドビューで以下の装置を選択し、右クリックでポップアップメニューより[ビーコン点滅]-[開始]を呼び出します。 ビーコンを3分間点滅させます。なお、この機能が提供されない装置はメニューを選択できません。 点滅を停止する場合は、ポップアップメニューより[ビーコン点滅]-[停止]を選択してください。
ファイバチャネルスイッチ : 全ポートが順番に点滅します。
ファイバチャネルハブ(Gadzoox) :電源表示LEDが点滅します。
HBA(GP7B8FC1A,GP7B8FC1-G,GP7B8FC1): HBA(ホストバスアダプタ)のLINKとCHKの2つのLEDを同時に点滅します。
HBA(PW008FC2A,PW008FC2-G,PW008FC3,SE0X7F11F): HBA(ホストバスアダプタ)のLINKのLEDを点滅します。
HBA(SE0X7F12F): 選択したHBA(ホストバスアダプタ)ポートのLINKのLEDを点滅します。
CA,HBA(FCアダプタ)アイコン(手動組み込みも含む)は削除可能です。なお、削除したCA,HBA(FCアダプタ)アイコンに対してのアクセスパスの継承は実行できません。
対象CA,HBAアイコンを左クリックで選択し、メニューの[ファイル(F)]の[削除(D)]を選択するか、アイコンを右クリックで選択し、ポップアップメニューを表示させ、[削除]を選択します。
<OK>ボタンを選択することにより装置作業を進めます。
以下のようなダイアログが表示された場合は、当該CA,HBA(FCアダプタ)に関するアクセスパス設定を削除することが可能です。例えば、あるCA,HBA(FCアダプタ)を撤去する場合に、そのCA,HBA(FCアダプタ)に対してのスイッチゾーニング設定やストレージのアフィニティ設定は不要になります。このような不要なセキュリティ設定を本製品では自動的に削除可能です。通常は削除しませんが、このダイアログのメニューからアクセスパス削除モードを"アクセスパスを削除"で選択すると、本製品に登録されている装置の削除装置に対する設定が全て削除されます。装置を本製品の管理対象外とし運用を継続したい場合など、アクセスパス設定を残す必要がある場合は、"アクセスパス変更なし"を選択します。
壁紙機能
以下のファイルをJPGファイルで作成することにより、GUI画面のメインビュー(全体構成表示時)のマップ表示の壁紙として利用できます。
なお、壁紙の反映にはクライアントの再起動が必要です。
クライアントインストール先
\Client\eclipse\plugins\com.fujitsu.systemwalker.rcnr.client_1.3.0\icons\san_backimage.jpg
装置内部の詳細な関係管理構成を表示するウィンドウです。各装置間のFCケーブル接続のような物理的な構成を装置間の線として表示できます。また、Logical VolumeやRAID Groupのような論理的な構成をエレメント(後ほど説明)として表示できます。
関係管理ウィンドウの起動方法は以下の3通りの方法があります。
メニューバーより、[ファイル(F)]-[関係管理ウィンドウ(E)]を実施する方法
サイドビューの黒枠の装置をダブルクリックする方法
メインビュー、ドメインビューまたはSANビューで装置を選択、ポップアップメニューから[送る]-[関係管理ウィンドウ]
以下に関係管理ウィンドウを起動し、装置の詳細情報を表示する方法を説明します。
リソース管理画面のいずれかのビューより[ファイル(F)]-[関係管理ウィンドウ(E)]を選択するか、メインビュー、ドメインビューまたはSANビューのポップアップメニューの[関係管理ウィンドウ]を選択することにより、以下の右下のような関係管理ウィンドウが表示されます。
メインビュー、ドメインビューまたはSANビューの装置アイコンをドラッグし、この関係管理ウィンドウにドロップすることにより、関係管理ウィンドウに選択した装置の詳細情報を表示することが可能になります。
ただしファイバチャネルスイッチ、ハブ、ルータ、各ポートは関係管理ウィンドウにドロップできません。
メインビュー、ドメインビューまたはSANビューで装置のアイコンをダブルクリックすると、その装置のサイドビューを表示します。サイドビューでは、ドメインビューまたはSANビューで選択した装置の枠を黒色で表示します。この黒枠の装置が、現在選択されている装置となります。サイドビューで黒枠の装置をダブルクリックすると、関係管理ウィンドウを起動し、その装置の詳細情報を関係管理ウィンドウに表示します。この時、ダブルクリックした装置を装置詳細表示ONで表示します。既に関係管理ウィンドウが起動されている場合は、現在、表示されている関係管理ウィンドウに、その装置の詳細情報を追加し、表示します。サイドビューで黒枠以外の装置をダブルクリックすると、そのダブルクリックした装置のサイドビューを表示し、ダブルクリックした装置が黒枠で表示されます。 ただしファイバチャネルスイッチ、ハブ、ルータ、各ポートは関係管理ウィンドウに表示できません。 以下にダブルクリックで切り替わる画面の流れを示します。
なお、メインビュー、ドメインビューまたはSANビューから複数の装置アイコンを選択しドラッグすることや、新たに別の装置アイコンをドラッグし、既存の関係管理ウィンドウにその装置を追加することも可能です。
メインビュー、ドメインビューまたはSANビューで装置のアイコンをクリックし、ポップアップメニューを表示します。 [送る]-[関係管理ウィンドウ]を実行すると、関係管理ウィンドウを起動し、その装置の詳細情報を関係管理ウィンドウに表示します。 この時、選択した装置を装置詳細表示ONで表示します。既に関係管理ウィンドウが起動されている場合は、 現在、表示されている関係管理ウィンドウに、その装置の詳細情報を追加し、表示します。 ただしファイバチャネルスイッチ、ハブ、ルータ、各ポートは関係管理ウィンドウに表示できません。 以下に[送る]-[関係管理ウィンドウ]の実行画面を示します。
関係管理ウィンドウを起動すると、以下のダイアログが表示されます。表示方法と情報取得先を選択し、<OK>ボタンをクリックします。
関係管理の詳細情報は構成により情報量が多くなるため、情報確保に数分の時間が掛かることがあります。特に実装置からの情報獲得処理に時間が掛かります。しかし、一度情報を確保するとその情報は運用管理サーバ内に保持されます。次回起動時に、このダイアログ上で情報取得先に"運用管理サーバ"を選択することにより、実装置の情報ではなく運用管理サーバに保持されている情報を元に比較的高速に関係管理情報を表示することができます。
このダイアログ上で表示方法に"装置のみ表示"を選択することにより、関連する装置を表示しないことができます。この状態で起動した関係管理ウィンドウ上で最新の実装置状態を確認する必要がある場合には、関係管理ウィンドウ上のメニューより[表示]-[最新の情報に更新]を実行します。
なお、最初に関係管理ウィンドウを起動する際は、運用管理サーバにデータが存在しないため、どちらを選択しても実機から情報を取得します。
以下は関係管理ウィンドウです。ドロップ、サイドビューからダブルクリック、または、ポップアップメニューの[送る]-[関係管理ウィンドウ]を実行した装置を、装置詳細表示ONで表示した画面を示します。
なお、関係管理ウィンドウの[ファイル(F)]-[新規作成]を選択することにより、関係管理ウィンドウで表示しているクライアントの画面の装置データをクリアします。
関係管理ウィンドウではアイコンを移動することが簡単にできます。また操作後、表示をデフォルトに戻したい場合は[表示]-[ズーム]-[フィット]や[表示]-[レイアウト]を用いることができます。 (詳細は「B.8.1 画面説明」を参照してください。)
UnknownFCポートも一つの装置として表示されます。
また、LT120、LT130等の装置では内蔵ブリッジ装置が外部に独立した装置として表示されることに注意してください。
装置アイコンを選択し、関係管理ウィンドウより[エレメント(E)]-[装置詳細表示]-[ON]を選択するか、ポップアップメニューより[装置詳細表示]-[ON]を選択するか、装置アイコンをダブルクリックすると、選択したアイコンの詳細情報が表示できます。以下にサーバノードを装置詳細表示した画面を表示します。ここで表示されている装置内の詳細な各要素をエレメントと呼びます。
装置詳細表示を元の装置アイコンに戻したい場合、装置の枠を選択し、関係管理ウィンドウより[エレメント(E)]-[装置詳細表示]-[OFF]を選択するか、ポップアップメニューより[装置詳細表示]-[OFF]を選択するか、装置の枠をダブルクリックすると、装置アイコンに戻ります。
ツールバーから[選択ツール]を選択し、装置内のエレメントが存在しない部分(上の図の装置内[枠の中]の水色部分)をダブルクリックすると、以下のように関係管理ウィンドウ全体に選択した装置を表示します。
元のウィンドウを表示したい場合は、ウィンドウ上のエレメントが存在しない部分をダブルクリックすると、元に戻ります。
装置アイコンを装置詳細表示すると、エレメント数が莫大な数となり、関係管理ウィンドウが複雑な画面となってしまいます。このため、画面を見やすくする機能として、表示エレメント機能(詳細は「6.2.7 表示エレメント」)、エレメント統合機能(詳細は「6.2.8 エレメント統合」)をサポートしています。各機能は以下のようになっています。
表示エレメント機能の初期設定は以下の通りです。
* サーバノードの場合 : マルチパスドライバ(スライス)、Rawデバイス(スライス)以外を表示します。
* ストレージの場合 : CA(ポート)、アフィニティグループ、LUN、Logical Volume、RAIDグループ、ディスクを表示します。
エレメント統合が可能なエレメントは以下の通りです。
* サーバノードの場合 : DBMS(ファイル種別)、DBMS(ファイル)、ファイルシステム(領域)、ミラードライバ(ボリューム)、マルチパスドライバ(ディスク)、Rawデバイス(ディスク)
* ストレージの場合 : LUN、LogicalVolume、ディスク
関係管理ウィンドウにおける装置アイコン、エレメントアイコンは以下のように状態表示されます。
アイコンの状態 |
アイコン枠の色 |
アイコン |
状態の説明 |
対応 |
---|---|---|---|---|
normal |
透明又は緑 |
|
正常 |
なし |
warning |
黄 |
警告 ユニット種、エレメント種によって警告レベルは異なります。詳細は、「B.7 リソース管理画面のプロパティ」を参照してください |
故障部品の交換とリカバリ処理を行ってください。ただし、サーバノード内のミドルウェアに関するエレメントは各製品の解説書を参照してリカバリを行ってください。 ->「8.1 障害発生時の画面と対処方法」 |
|
error |
赤 |
異常 ユニット種、エレメント種によって警告レベルは異なります。詳細は、「B.7 リソース管理画面のプロパティ」を参照してください |
故障部品の交換とリカバリ処理を行ってください。ただし、サーバノード内のミドルウェアに関するエレメントは各製品の解説書を参照してリカバリを行ってください。 ->「8.1 障害発生時の画面と対処方法」 |
|
stop |
深緑 |
停止 |
なし |
|
fatal |
赤 |
故障 |
なし |
|
unknown |
灰 |
不明 |
なし |
|
通信不可 |
灰 |
|
装置が本製品に登録されているが、本製品より認識できていない状態です。 GUIで表示される装置プロパティは前回の装置認識時に確保した値になります。ただし、ファイバチャネルスイッチ装置がこの状態に陥ると当該ファイバチャネルスイッチ下のファイバチャネル物理線はGUI上表示されません。また当該ファイバチャネルスイッチを使用しているアクセスパスも本製品より状態が確認できないため、全てアクセスパス異常とGUI 上表示されます。 |
装置の電源が投入されていないか、エージェントが動作していないか、LAN上問題が発生している可能性があります。IPアドレスを変更した場合には、9.1.2 運用環境の変更を参照してIPアドレスの変更を実施してください。 また、SNMPプロトコルを利用して通信する装置の場合は、コミュニティ名が対象装置と運用管理サーバとで一致していない可能性があります。対象装置のコミュニティ名を変更している場合は、D.2 sanma.confパラメータ説明を参照して、コミュニティ名の設定、および設定ファイルの反映を実施してください。 ->装置状況を確認し、[操作(D)]-[最新の情報に更新]を実行してください。 |
未登録 |
紫 |
|
ユニット(装置)が本製品に登録されていない状態 |
リソース管理画面よりユニット(装置)を登録してください。 |
また、各エレメントの詳細情報をプロパティダイアログに表示することができます。全てのエレメントに対してプロパティダイアログを表示できるため、ストレージシステムの状況把握が容易になります。以下はマルチパスデバイスのエレメントとETERNUS3000のRAIDGroupのエレメントを選択した時のプロパティの表示例です。
詳細情報を表示するエレメントを選択し、ポップアップメニューより[プロパティ]を選択するか、そのエレメントをダブルクリックします。
このプロパティの各値の説明は「B.9 関係管理ウィンドウのプロパティ」に記述しています。
アクセスパスとマルチパスの状態を色表示し、現在の状況を見ることができます。
アクセスパスの状態表示は、「6.3.2.4 アクセスパスの状態表示」を参照してください。
マルチパスは以下のように状態表示されます。
マルチパス状態 |
色 |
状態の説明 |
対応 |
---|---|---|---|
正常 |
黒 |
稼働状態のパスです。 |
なし。 |
警告 |
黄 |
停止状態のパス、もしくは、マルチパスの管理から切り離されているパスです。 |
本パスが警告である場合は、本パスで構成されているアクセスパスがアクセスパス異常となります。「8.1 障害発生時の画面と対処方法」を参照してアクセスパス異常に対する処置を実施してください。 |
ユーザの業務そのものやサーバ内で動作しているアプリケーションは、エージェントで認識することができません。このため、アプリケーションを手動で作成する機能をサポートしています。アプリケーションエレメントは、アプリケーションを関係管理ウィンドウに表示させるためのエレメントのことです。
手動でアプリケーションエレメントを作成し、DBMS(データベース)やファイルシステムやRawデバイス等に関連付けることができます。複数のエレメントを選択し、アプリケーションを登録することも可能です。関連付けたいエレメントを選択し、ポップアップメニューより[作成]-[アプリケーション作成]を選択します。以下のようなアプリケーション作成のダイアログを表示します。
アプリケーション名(必須)には、選択されたエレメントに関連されているアプリケーション名を指定してください。
管理者情報(任意)には、このアプリケーションの管理者の名前を指定してください。エレメントのプロパティの管理者情報に反映されます。
管理ソフトウェア(任意)には、このアプリケーションの管理ソフトウェア等を起動するためのURL もしくはコマンド実行方法を記述してください。
メモ情報(任意)には、メモ情報を入力してください。エレメントのプロパティのメモ情報に反映されます。
これらの設定(アプリケーション名除く)は、アプリケーションエレメントのプロパティに存在する変更ボタンで変更することができます。
登録したアプリケーションを削除することも可能です。アプリケーションを選択し、 ポップアップメニューより[削除]-[アプリケーション削除]を選択することで、選択されたアプリケーションを削除します。
また、アプリケーションとエレメント間のリンクを追加することも可能です。エレメントをアプリケーション上にドラッグ&ドロップすると、以下のようなダイアログが表示されます。このダイアログで<OK>ボタンを選択することで、アプリケーションとエレメント間にリンクを追加します。
逆に、アプリケーションとエレメント間のリンクを削除したい場合、削除したいリンクを選択し、ポップアップメニューより[削除]-[アプリとの関係削除]を選択することで、削除することができます。同一アプリケーションの複数リンクの削除も行うことができます。
アプリケーションの登録後に情報の再読み込みを行い登録時に関連付けを行ったエレメント(DBMS(データベース)やファイルシステム等)の情報が獲得できなかった場合、アプリケーションが警告色に変わります。またデータベース上の古い情報を利用し現在情報が獲得できていないエレメントを灰色で表示します。
この場合、情報を獲得できなかった原因(DBMSが正しく動いているかアクセスパスを含むサーバノードのファイルシステム等の構成が正しいか等)を確認してください。なお、この状態のエレメントを新たにアプリケーションに関連付けることはできません。
運用の変更等により、当該エレメントが不要である場合はリンクあるいはアプリケーションの削除を行います。
運用管理サーバのサーバ名やIPアドレスを変更した場合、アプリケーション情報は継承されません。再度アプリケーションエレメントを登録してください。
装置アイコン、または、エレメントを選択した状態で、関係管理ウィンドウのツールバーの経路探索実行アイコンをクリックすると、それに関連する装置アイコン、エレメントアイコン、リンクを全て色表示します。選択した装置アイコンまたはエレメントは関連する装置アイコン、エレメントアイコン、リンクとは異なる色で表示されます。また、関係管理ウィンドウのツールバーの経路探索クリアアイコンをクリックすると、経路はクリアされます。以下に操作例を示します。
上図は、ストレージのディスクを選択し、ツールバーの経路探索実行アイコンをクリックした後の関係管理ウィンドウです。 下図は、ツールバーの経路探索クリアアイコンをクリックした後の関係管理ウィンドウです。 また、装置アイコンを装置詳細表示に変更、統合アイコンをテーブルエレメントに変更、表示エレメントでレイヤを追加して表示した場合でも、継続して経路が表示されます。以下に操作例を示します。
上図は、ストレージのLogical Volumeのテーブルエレメント内のテーブルを選択し、ツールバーの経路探索実行アイコンをクリックした後の関係管理ウィンドウです。 下図は、ストレージのLUN統合アイコンをテーブルエレメント表示した後の関係管理ウィンドウです。 図のように、経路探索が継続されているため、LUN統合アイコンをテーブルエレメントに展開するだけで、どのLUNが関連しているか分かるようになります。 以下にいくつかの運用例をあげて説明していきます。
[アプリケーションが使用しているディスク領域を調べたい場合]
アプリケーションが使用しているディスク領域が、どのストレージのどのディスクなのかを調べたい場合、アプリケーションを選択し、 関係管理ウィンドウのツールバーより経路探索実行アイコンをクリックします。 すると、以下のように関連するエレメントアイコンとリンクが色表示され、どのストレージのどのディスクを使用しているのか簡単に認識できます。
PG-FC105(ドライバ版数:V4.20q-1),PG-FC106(ドライバ版数:V4.20q-1),PG-FCD101,PG-FCD102を装備するLinuxサーバノードの場合は、 HBA Portから先の経路を探索できないため、アプリケーションが使用しているディスク領域を調べることはできません。
[マルチパス構成を調べたい場合]
マルチパスがどのような構成で設定されているのか調べたい場合、マルチパスドライバエレメントを選択し、関係管理ウィンドウのツールバーより経路探索実行アイコンをクリックします。すると、以下のように関連するエレメントアイコンとリンクが色表示され、どのパス経路を使用しているのか簡単に認識できます。
PG-FC105(ドライバ版数:V4.20q-1),PG-FC106(ドライバ版数:V4.20q-1),PG-FCD101,PG-FCD102を装備するLinuxサーバノードの場合は、HBA Portから先の経路を探索できないため、HBA Portから先のマルチパス構成を調べることはできません。
[ディスクを使用しているアプリケーションを調べたい場合]
ディスクがどのサーバノードのどのアプリケーションで使用されているのかを調べたい場合、ディスクエレメントを選択し、関係管理ウィンドウのツールバーより経路探索実行アイコンをクリックします。 すると、以下のように関連するエレメントアイコンとリンクが色表示され、どのサーバのどのアプリケーションで使用しているのか簡単に認識できます。
PG-FC105(ドライバ版数:V4.20q-1),PG-FC106(ドライバ版数:V4.20q-1),PG-FCD101,PG-FCD102を装備するLinuxサーバノードの場合は、HBA Portから先の経路を探索できないため、ディスクを使用しているアプリケーションを調べることはできません。
ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000でAffinityGroupを連結している場合、使用されないほうのAffinityGroupは経路探索対象とはなりません。このため使用されないAffinityGroupエレメントアイコンは色表示されません。また、使用されないAffinityGroupエレメントアイコンを選択して経路探索を実行した場合、その指定したアイコンのみ色表示されます。
関係管理ウィンドウのメニューバーより[表示(V)]-[リスト(E)]を選択すると、関係管理ウィンドウの下側にEnd to Endリストを表示します。End to Endリストは、関連するエレメントをリスト表示しています。関係管理ウィンドウのメニューバーより[表示(V)]-[リスト(E)]のチェックを外すと、End to Endリストは非表示となります。デフォルトは非表示です。
アクセスパスの接続パターンにより、リストの表示形式が異なります。このため、各接続パターンの End to Endリスト表示を切り替えるには、表示させたいタブを選択してください。表示可能な接続パターンは以下のとおりです。
HBAポート-CAポ−ト間のアクセスパス接続
HBAポート-HBAポート間のアクセスパス接続
CAポート-CAポート間のアクセスパス接続
HBAポート-UnknownFCポート間のアクセスパス接続
CAポート-UnknownFCポート間のアクセスパス接続
UnknownFCポート-UnknownFCポート間のアクセスパス接続
表示するリストが存在しない場合、そのリストのタブは表示しません。また、全てのリストが存在しない場合、[表示(V)]-[リスト(E)]がチェックされていても、End to Endリストは非表示となります。メニューバーの[リスト(E)]が灰色表示となります。
下の図は、HBAポート-CAポ−ト間,HBAポート-UnknownFCポート間のアクセスパスを接続しているシステムのEnd to Endリストで、HBAポート-CAポ−ト間のタブを選択した時の表示例を表示しています。
関係管理ウィンドウのメニューバーより[ファイル(F)]-[リストのCSV保存]を選択すると、End to EndリストをCSVファイルに保存することが可能となります。
装置アイコンを装置詳細表示すると、エレメント数が莫大な数となり、関係管理ウィンドウが複雑な画面となってしまいます。このため、画面を見やすくする機能として、表示エレメント機能をサポートしています。
この表示エレメント機能は、レイヤごとのエレメントを表示するしないを設定する機能です。関係管理ウィンドウのメニューバーより[エレメント(E)]-[表示・非表示(H)]を選択するか、装置アイコンを詳細表示した状態で選択し、ポップアップメニューより[表示・非表示(H)]を選択すると、左下のような表示エレメントを選択するダイアログが表示されます。以下は、サーバノードを選択した場合のデフォルトの表示エレメントのダイアログです。マルチパスドライバ(スライス)、Rawデバイス(スライス)以外のエレメントのチェックボックスにチェックされています。この時の関係管理ウィンドウは右下の表示になります。
左下のようにファイルシステムとミラードライバレイヤのダイアログのチェックボックスのチェックを外すと、右下のようにチェックを外したレイヤを非表示にできます。
このように表示・非表示ダイアログのチェックボックスのチェックを変更することにより、自由に画面に表示するエレメントを調整することが可能となります。ただし、HBA(ポート)などの必要最小限の情報については表示を制御できないように、チェックボックスが選択できないようになっています。
このチェックボックスの設定はクライアントに保存されます。表示エレメントのダイアログ上の設定範囲で同種のUnit全てを選択すると、同種のUnit全てに設定が反映されます。現在のUnitのみを選択すると、現在選択中のUnitのみに設定が反映されます。サーバノードの場合はOS毎、ストレージの場合は製品名毎(GR710,720等)に、同種Unitとして分類しています。
装置アイコンを装置詳細表示すると、エレメント数が莫大な数となり、関係管理ウィンドウが複雑な画面となってしまいます。このため、画面を見やすくする機能として、エレメント統合機能をサポートしています。このエレメント統合機能は、ひとまとまりにできるエレメントを、最初から統合して表示させる機能です。統合可能なエレメントは以下の通りです。
* サーバノードの場合 : Rawデバイス(ディスク)、マルチパスドライバ(ディスク)、ミラードライバ(ボリューム)、ファイルシステム(領域)、DBMS(データベース)、DBMS(ファイル)、DBMS(ファイル種別)
* ストレージの場合 : LUN、LogicalVolume、ディスク
エレメント統合のアイコンは、他のアイコンと比較し、大きいアイコンになっています。また、アイコンの左上に+マークを付け、エレメント統合アイコンであることが認識できるようになっています。
統合されたエレメント統合アイコンを選択し、ポップアップメニューより[テーブルエレメント表示]-[ON]を選択するか、その統合アイコンをダブルクリックすると、以下のように統合されたエレメントをテーブル(テーブルエレメント)で表示できます。
このようにエレメントを統合することにより、初めから見やすい画面を表示することが可能となります。ただし、この設定は保存されません。関係管理ウィンドウを再起動すると、エレメント統合アイコンで表示されます。
また、テーブルエレメントをエレメント統合アイコンに戻したい場合、テーブルエレメントを選択し、ポップアップメニューより[テーブルエレメント表示]-[OFF]を選択するか、そのテーブルエレメントをダブルクリックすると、エレメント統合アイコンに戻ります。
各エレメントの詳細情報は、表示したいエレメント統合アイコンを選択し、ポップアップメニューより[プロパティ]を選択します。このプロパティの各値の説明は「B.9 関係管理ウィンドウのプロパティ」に記述しています。以下はDBMS Files(Oracle)のプロパティの表示例です。
エレメント統合アイコン内のエレメントをアプリケーションと関連付けたい場合は、まずエレメント統合アイコンをテーブルエレメントで表示させます。次に、以下のように関連付けたいエレメント(テーブル)を選択し、ポップアップメニューより[作成]-[アプリケーション作成]を選択します。図のような複数のテーブルを選択することも可能です。
アプリケーションとテーブルエレメントの関連付けを見たい場合は、関連付けを見たいアプリケーションをクリックし、 ツールバーの経路探索実行アイコンをクリックすると、その関連するテーブルが色表示されます。 経路探索については、「6.2.5 経路探索」を参照してください。
エレメント統合アイコン内のエレメントを経路検索したい場合は、まずエレメント統合アイコンをテーブルエレメントで表示させます。 次に、ツールバーの[経路探索アイコン]をクリックします。 テーブルから表示したいエレメントを選択します。以下のように関連するエレメントが色表示されます。
エレメント統合アイコンをテーブルエレメントで表示させておくと、経路検索時、テーブルエレメント内の関連するテーブルが色表示されます。どのエレメントが関連するのか簡単に認識できます。
ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000のような大規模構成のストレージを関係管理ウィンドウに表示すると、 モデルや構成によっては、関係管理ウィンドウが複雑な画面となってしまいます。 このため、画面を見やすくする機能としてRAIDグループ統合機能をサポートしています。 また、この機能を使用すると、表示エレメント数が少なくなり、関係管理ウィンドウの表示時間も短縮できます。大規模構成のストレージがシステム内に存在する場合は、 RAIDグループ統合モードONにすることを推奨します。
クライアントの定義ファイルが以下に格納されています。
関係管理ウィンドウ
クライアントインストール先\Client\eclipse\plugins\com.fujitsu.systemwalker.rcnr.client_1.2.0\Client\etc\san\gui\groupmode.dat |
関係管理単体起動時
クライアントインストール先\Client\etc\san\gui\groupmode.dat |
この定義ファイルの設定値を変更することにより、RAIDグループ統合モードONとOFFを設定できます。
GROUPMODE_ETERNUS=0
がRAIDグループ統合モードOFF(デフォルト)です。
GROUPMODE_ETERNUS=1
がRAIDグループ統合モードONです。
以下にRAIDグループ統合モードOFFとONの関係管理ウィンドウを表示します。
ストレージのディスク割当の位置を表示できる機能です。 表示したいストレージを選択し、メニューバーより[エレメント(E)]-[アクション(T)]-[ディスク割当情報(D)]を選択します。 以下のようなディスク割当情報を表示します。
GR740, ETERNUS3000, ETERNUS4000, ETERNUS6000, ETERNUS8000には、1つの筐体に複数のラックが搭載されるモデルがあります。ラック毎にディスク配置を表示した方が分かりやすいため、ラック毎にタブで表示しています。表示させたいラックのタブを選択すると、そのラックのディスク情報を表示します。
装置名には、選択されたストレージの装置名を表示します。
ディスク情報の割当済は、RAIDGroupとして割当られているディスク台数を示します。システムディスク(システムと表示)は、割当済ディスクに分類されます。 ホットスペアは、HSと表示されたディスクアイコンで割当済ディスクに分類されます。同じRAIDGroupは、同じ色で色表示しています。この画面でディスク位置が簡単に認識できます。 割当未はストレージに搭載されているがRAIDGroupとして割当られていないディスク数を示します。白色で表示されているディスクアイコンが割当未ディスクです。
総数は割当済と割当未のディスク台数の合計です。ストレージに搭載されていないディスクの位置には、灰色でディスクアイコンを表示しています。
RAIDグループ情報のグループは、RAIDグループを示します。レベルは、そのRAIDグループのRAIDレベル、台数は、そのRAIDグループを構成しているディスク台数、配色は、そのRAIDグループの色を示します。
ディスク配置は、実際の装置に合わせています。GRシリーズの場合は、Slot位置は左から、ETERNUSシリーズの場合は、Slot位置は右から配置されています。左のDE-IDはドライブエンクロージャIDを示します。
ディスクが故障すると、そのディスクの枠が赤色で表示されます。また、この時、ホットスペアで代替している場合、ホットスペアの色が代替している色に色表示されます。故障ディスクにマウスを移動すると、ツールチップにエラー詳細を表示します。
RAIDグループ情報とディスク配置画面は連携しています。RAIDグループ情報のRAIDグループを選択すると、ディスク配置画面のそのRAIDグループに関連するディスクを色表示します。また、ディスク配置画面のディスクを選択すると、そのディスクが構成されているRAIDグループ全てのディスクとRAIDグループ情報のRAIDグループを色表示する。また、選択したRAIDグループが現在表示されていないラックの場合、関連するディスクが存在するタブを表示します。
関係管理ウィンドウの初期設定を以下に示します。End to Endリストは、HBAポート-CAポ−ト間のアクセスパス接続時の初期表示です。
エレメント名 |
End to End リスト |
表示エレメント |
エレメント統合 |
エレメントの説明 |
---|---|---|---|---|
業務(アプリケーション) |
○ |
○ |
- |
手動で作成できるエレメントで、アプリケーションを示します |
DBMS(データベース) |
○ |
○ |
○ |
データベース単位を示します |
DBMS(ファイル種別) |
○ |
○ |
○ |
データベースのファイル種別を示します |
DBMS(ファイル) |
○ |
○ |
○ |
データベースのファイルを示します |
ファイルシステム(マウントポイント) |
○ |
○ |
- |
ファイルシステムのマウントポイントを示します |
ファイルシステム(領域) |
○ |
○ |
○ |
ファイルシステムで利用する領域を示します |
ミラードライバ(ボリューム) |
○ |
○ |
○ |
ミラーディスクのボリュームを示します |
ミラードライバ(グループ) |
○ |
○ |
- |
ミラーディスクのグループを示します |
ミラードライバ(ディスク) |
○ |
○ |
- |
ミラーディスクのディスクを示します |
ミラードライバ(クラス) |
- |
○ |
- |
ミラーディスクのクラスを示します |
マルチパスドライバ(スライス) |
○ |
- |
- |
マルチパスのスライスを示します |
マルチパスドライバ(ディスク) |
○ |
○ |
○ |
マルチパスのディスクを示します |
Rawデバイス(スライス) |
○ |
- |
- |
Rawデバイスのスライスを示します。ただし、DBMS、ファイルシステム、ミラードライバ、マルチパスドライバから使用されているスライスのみが表示されます |
Rawデバイス(ディスク) |
○ |
○ |
○ |
HBAから接続されたストレージのRawデバイスのディスクを示します |
HBA |
○ |
○ |
- |
サーバノードのFC-HBAカードを示します |
HBA(ポート) |
○ |
○ |
- |
FC-HBAカードに搭載されているポートを示します |
ファイバチャネルスイッチポート |
○ |
○ |
- |
ファイバチャネルスイッチのポートを示します |
CA(ポート) |
○ |
○ |
- |
ストレージのチャネルアダプタ搭載のポートを示します |
CA |
○ |
○ |
- |
ストレージのチャネルアダプタを示します |
CM |
○ |
○ |
- |
ストレージのコントローラを示します |
IOB |
- |
○ |
- |
ストレージのIFユニットを示します |
Router |
- |
○ |
- |
ストレージのRouterを示します |
DA |
- |
○ |
- |
ストレージのデバイスアダプタを示します |
アフィニティグループ (ZONEとも言います) |
○ |
○ |
- |
ストレージのAffnityGroup(=ゾーン)を示します |
LUN |
○ |
○ |
○ |
ストレージのAffinityGroup(=ゾーン)に定義されたLogical Volumeに対するLUN番号を示します |
Logical Volume (=LUNV,OLU) |
○ |
○ |
○ |
ストレージ内のロジカルボリューム(=LUNV,OLU)を示します |
RAIDグループ |
○ |
○ |
- |
ストレージ内のRAID単位を示します |
ディスク |
○ |
○ |
○ |
ストレージ内の単体ディスクを示します |
DE |
- |
- |
- |
ストレージのディスクエンクロージャを示します |
バッテリ |
- |
- |
- |
ストレージのバッテリを示します |
ファイル操作
関係管理ウィンドウのメニューバーより[ファイル(F)]の各メニューを選択すると、関係管理ウィンドウに表示した構成データをファイルに保存したり、ファイルから読み込んだりすることができます。
メニュー名 |
説明 |
---|---|
開く(O) |
構成データを読み込み、表示します。現在の関係管理ウィンドウで表示されているデータはクリアされます。 |
上書き保存(S) |
現在の関係管理ウィンドウで表示されている構成データを、現在利用しているファイルに上書きします。 |
名前を付けて保存(A) |
現在の関係管理ウィンドウで表示されている構成データを、新しい名前を付けた*.ccwファイルで保存します。 |
リストのCSV保存(L) |
End to Endリストで表示されている内容を、CSV形式で指定されたファイルに保存します。CSV形式ですので他のアプリケーションから利用可能です。 |
印刷
関係管理ウィンドウのメニューバーより[ファイル(F)]-[印刷(P)]を選択すると、ページ設定で設定したフォーマットでTopologyマップ(装置が表示されているフレーム)を印刷することができます。
なお、印刷時の用紙サイズやレイアウトは[ページ設定(U)]内の指定値が優先されます。
ページ設定
関係管理ウィンドウのメニューバーより[ファイル(F)]-[ページ設定(U)]を選択すると、以下のようなダイアログが表示され、印刷に対するページフォーマットを設定することができます。
(印刷範囲)
Print Entire Graph
Topologyマップ上のオブジェクト(表示されていないオブジェクトも全て)印刷します。
Print Current Window
Topologyマップ上に表示されているオブジェクトのみを印刷します。
Print Current Selection
Topologyマップ上で現在選択されているオブジェクトを印刷します。
[Scale By](拡大)
Pages
Page Columns(横)×Page Rows(縦)枚で印刷します。
※0×0枚の場合は印刷されません。
Actual Size
アイコンのデフォルトサイズを基準に印刷します。
※0×0枚の場合は印刷されません。
Zoom Level
現在表示されているサイズで印刷します。
※0×0枚の場合は印刷されません。
[Caption](タイトル)
Print Caption
テキストエリアに表示されているタイトルを追加します。
Font...
タイトルのフォントを設定します。
※フォントを変更した場合、一度ダイアログを閉じてもう一度開くとテキストエリアにフォント設定が反映されます。
Position
タイトルの位置を設定します。
[Margins(Inches)](余白)
[Multipage Printing](複数ページ印刷時の設定)
Print Page Numbers
そのページの座標を印刷します。
Print Crop Marks
隣接ページがある画面の境界線を端だけ印刷します。
[Other](その他)
Print Border
余白と画面間の境界線を印刷します。
Color...
境界線の色を指定します。
Print Background
背景を印刷します。(未サポート)
Print Grid
罫線を印刷します。(未サポート)
(ボタン)
Default
このPage Setupダイアログの設定をデフォルトに戻します。
Page Setup...
Windowsに共通のページ設定ダイアログを表示します。
オーバービュー
関係管理ウィンドウのメニューバーより[表示(V)]-[オーバービュー(S)]を選択すると、オーバービューを表示することができます。このオーバービューは、全体を表示するためのウィンドウです。オーバービューと関係管理ウィンドウは連携しており、オーバービューの赤い枠は、現在関係管理ウィンドウで表示されている範囲を示しています。オーバービューの赤い枠を移動すると、関係管理ウィンドウに表示されている範囲も移動することができます。また、オーバービューの赤い枠を拡大・縮小することにより、関係管理ウィンドウの表示も拡大・縮小することが可能となります。
マーキーツール
関係管理ウィンドウで選択した部分のみを表示する場合、マーキーツールを使用することで実現できます。関係管理ウィンドウのツールバーより[マーキーツール]を選択し、表示する部分を範囲選択すると、選択された部分を関係管理ウィンドウ全体に表示できます。以下のようにツールバーのマーキーツールアイコンを選択した状態で、表示した部分を範囲選択します。但し、テーブルエレメントにマウスカーソルを移動すると、[マーキーツール]から[選択ツール]に変更されます。マウスカーソルをテーブルエレメント以外に移動し、再度、範囲選択してください。
以下のように範囲指定した部分を関係管理ウィンドウ全体に表示します。
インタラクティブズーム
関係管理ウィンドウでマウスを使用し、ウィンドウ表示を拡大・縮小をしたい場合、インタラクティブズームを使用することで実現できます。関係管理ウィンドウのツールバーより[インタラクティブズーム]を選択し、マウスの左ボタンを押した状態で、マウスを下に移動するとウィンドウに表示されている画面が拡大されます。また、マウスを上に移動するとウィンドウに表示されている画面が縮小されます。以下のように拡大した画面と縮小した画面を表示することができます。但し、テーブルエレメントにマウスカーソルを移動すると、[インタラクティブズーム]から[選択ツール]に変更されます。マウスカーソルをテーブルエレメント以外に移動してください。
管理ソフトウェア呼出し
関係管理ウィンドウから各エレメントの管理ソフトウェアを呼び出すことができます。 以下のように各プロパティに管理ソフトウェアを表示しています。
この管理ソフトウェアに表示しているURLをクリックすると、以下のように関連する管理ソフトウェアを呼び出すことができます。
レイアウト
装置アイコンやエレメントアイコンは、いろいろなレイアウト論理(アルゴリズム)で表示することが可能です。ツールバーのレイアウトアイコンを選択してください。
通常は階層レイアウトを使いますが、他のレイアウトを選択することにより、異なった角度から関係を確認することが可能です。
レイアウト名 |
ツールバー表示 |
表示例 |
---|---|---|
階 |
||
円 |
||
矩 |
||
ツ |
||
対 |
矩形表示
関係管理ウィンドウのメニューバーより[表示(V)]-[矩形表示(O)]を選択すると、エレメント配置を矩形表示し、縦長の表示を改善することができます。以下に矩形表示で表示された画面を表示します。但し、装置アイコン間は矩形表示されません。
テーブルエレメント表示倍率設定
関係管理ウィンドウのメニューバーより[エレメント(E)]-[テーブルエレメント表示倍率設定(M)]を選択すると、テーブルエレメント表示倍率設定のダイアログを表示します。このダイアログでテーブルエレメントを表示する倍率を設定できます。設定可能な表示倍率は、1-100の間です。設定した表示倍率で、関係管理ウィンドウに表示されている全てのテーブルエレメントを表示します。
また、表示倍率のデフォルトは2倍です。このダイアログで設定した表示倍率はクライアントに保存されます。テーブルエレメントの表示倍率を大きくしても、画面サイズは大きくなりません。このため、テーブルエレメントの表示倍率を現在の設定値より大きくしても、テーブルエレメントが大きく表示されないように見えることがあります。しかし、実際は、テーブルエレメント以外のエレメントアイコンや統合エレメントアイコンが小さく表示されています。
関係管理ウィンドウ単体起動
関係管理ウィンドウでは、現在の関係管理ウィンドウで表示されている構成データをファイルに保存する機能(名前を付けて保存)と、この構成データを読み込み表示する機能(開く)をサポートしています。この機能を利用することにより、保存した構成データを別の場所に存在するクライアントの画面に表示することが可能となります。しかしこの場合、別の場所に存在する運用管理クライアントが運用管理サーバと接続されていない場合、保存した構成データを画面に表示することができません。このため、本製品では関係管理ウィンドウ単体起動をサポートしています。
保存してある構成データ(CCWファイル)をダブルクリックすると、関係管理ウィンドウが起動されます。この操作は、関係管理ウィンドウより[ファイル(F)]-[開く(O)]で、そのファイルを選択したのと同じ動作になります。
ファイル保存した構成データを関係管理ウィンドウ単体起動しファイルの読み込みが完了する前に、別の構成データを関係管理ウィンドウ単体起動すると、最初に起動した関係管理ウィンドウがフリーズする可能性があります。このため、同時に二つ以上の構成データを関係管理ウィンドウ単体起動しないでください。もし、このフリーズ事象が発生した場合、フリーズしている関係管理ウィンドウをタスクマネージャから強制終了してください。そして、再度、関係管理ウィンドウ単体起動してください。
本製品では、サーバノードとストレージのデバイスの論理パスをアクセスパスと定義しています。
アクセスパスは、サーバノード、ファイバチャネルスイッチ、ストレージの以下のアクセス制御機能によって生成されます。
ファイバチャネルアダプタメーカが提供している機能で、ストレージ側のCA(チャネルアダプタ)のファイバチャネルのWWPN(World Wide Port Name)等を、定義ファイルに書き込むことにより、アクセスを行える対象CAの定義とそれに対応するサーバノード側のIDの設定を行います。LUNマッピングや、WWPNバインディングなどとも言われています。ここでは、ストレージアフィニティという言葉で定義します。/kernel/drv/sd.confと/kernel/drv/fjpfca.conf (PW008FC2A,PW008FC2-G,PW008FC3,GP7B8FC1A,GP7B8FC1-G,GP7B8FC1,SE0X7F11F,SE0X7F12F)、/kernel/drv/sd.conf (SN10-FC01、JNI)、/kernel/drv/lpfc.confまたはlpfs.conf (LP9000, 9002S, 9002L, 9802, 10000等)などの定義ファイルで設定します。
本製品でサポートしているSolaris OS環境のHBA(XSEFC401AF,XSEFC402AFを除く)は全てこの機能をサポートしていますが、Windows,Linux,HP-UX環境のHBAではこの機能をサポートしていません。これらの情報を収集する場合、エージェントをインストールする必要があります。
スイッチメーカが提供している機能で、サーバノード側のHBA(ホストバスアダプタ)のファイバチャネルのWWN/ポート番号とストレージ側のCA(チャネルアダプタ)のWWN/ポート番号等の情報をゾーンという単位で組み合わせ、そのゾーンで定義されたポート以外からのアクセスを制限します。
ストレージメーカが提供している機能で、サーバノード側のHBAのWWPNをストレージ側が認識してアクセスを制限します。HBAのWWPNとストレージ内エリア(AffinityGroup/Zone)との対応付けの設定も可能です。ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000 (M80,M100除く)ではAffinity Group設定、Host-Affinity Group設定、ETERNUS4000(M80,M100)、ETERNUS3000およびGRではホストテーブル設定、ゾーン定義、ホストアフィニティという言葉で定義します。
本製品は、これらの機能を統合的に管理することにより、SANのセキュリティとそれぞれの機能の特徴を生かした設定を容易に行うことを可能としています。
現行は、ストレージアフィニティについてSolaris OSサーバノードに関してのみのサポート、ホストアフィニティについてはETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、GRシリーズのみのサポートですが、今後サポート機器を拡大する予定です。また、ストレージアフィニティやホストアフィニティを使用しなくともファイバチャネルスイッチのゾーニング機能だけでもアクセスパスを制御可能です。本製品では各機器の機能、設定状態に応じてアクセスパスを制御します。
各装置からの情報を集結し、サーバノードからアクセスできるパスまたは設定されている論理的なアクセスパスの状況を表示します。この機能により複雑なSAN環境において論理関係を容易に把握でき、システム構成設定の妥当性検証や、リソースの問題発生時の影響認識などに有効に利用できます。
なお、FC-AL接続時のアクセスパス表示は、Solaris OS版はPW008FC2A,PW008FC2-G,PW008FC3,GP7B8FC1A,GP7B8FC1-G,GP7B8FC1,SE0X7F11F,SE0X7F12F、Windows版は富士通GP5-FC102,PG-FC102,PG-FCD101,PG-FCD102かQlogic製HBAのみ可能です。また、サーバノードがSolaris OS環境でストレージがライブラリ、テープ、ブリッジ装置の場合にアクセスパス表示が可能なTape系ドライバは以下の通りです。
st,ftla,fsct,IBMtape,mt,lb,sg
「B.1 リソース管理画面の構成」の「サーバノードビュー」または、「ストレージビュー」より確認可能です。各ビューでメニューの表示(V)よりアクセスパスの表示を有効にしてください。物理パス(黒線)と緑もしくは青、黄、赤の色がついたアクセスパスが表示されます。
HBAを左クリックすると、そのHBAが管理している全アクセスパスとストレージのこのHBAに割り当てられている領域(ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、GRシリーズの場合AffinityGroup(ゾーン)番号まで表示します)を水色で表示します。
また、このアクセスパスがサーバノード側のどのデバイスファイルとして見えるのかは、HBAのプロパティもしくは下図のようにリスト表示の『アクセスパス情報』でアクセスパスウィンドウを表示し、確認することが可能です。
例えばSolaris OSのデバイスファイル cxtyd*s* 場合は、HBAプロパティのコントローラ番号が x、HBAプロパティ内のアクセスパス情報のターゲットIDが y になります。(ただし、HBAがXSEFC401AF,XSEFC402AFの場合はコントローラ番号、ターゲットIDおよびLUNを表示できません。)下図では選択されたHBAのコントローラ番号2で、ターゲットIDが0、LUNが0-15ということが認識できるため、c2t0d0からc2t0d15のデバイスファイルが関連づけられていることを認識可能です。
以下の図のようにアクセスパスを左クリックで選択し、その後右クリックし、ポップアップメニューからプロパティを選択して、ターゲットID、LUNを認識することも可能です。(ただし、HBAがXSEFC401AF,XSEFC402AFの場合はターゲットIDおよびLUNを表示できません。)このプロパティでは『障害内容』も表示できます。この障害内容にはアクセスパスが正常以外である場合にその理由が記述されています。(一部記述されない場合もあります)
また、アクセスパスを選択して、左クリックを実行すると下図の様に、アクセスパスを形成している物理パスの経路が水色で表示されます。ただし、アクセスパスの経路において複数のファイバチャネルスイッチがカスケードで接続されている場合の各ファイバチャネルスイッチ間の中間経路は表示できません。
Solaris OS、Windows、Linux環境で、富士通製マルチパスディスク制御機構を利用している場合は、マルチパスディスク制御機構のデバイスファイル名がサーバノード側に表示されます。 またSolaris OS、Windows(SSCエージェントの場合はQLOGIC社製HBA使用時のみ)、Linux(PG-FC105(ドライバ版数:V4.20q-1),PG-FC106(ドライバ版数:V4.20q-1),PG-FCD101,PG-FCD102以外のHBA使用時のみ)環境で、 このデバイスファイル名を左クリックで選択することにより、デバイスファイルを構成するアクセスパス、ストレージの領域の情報を水色で表示させることが可能です。 この機能により、視覚的にストレージメディアとサーバノードのデバイスファイルとの関連を認識でき、ストレージシステム運用管理の効率化を実現します。
サイドビューが表示されただけではFcHba-FcHba(またはFcCa-FcCa)間のアクセスパスは表示されません。FcHba-FcHba(またはFcCa-FcCa)間のアクセスパスを持っているFcHba(またはFcCa)をクリックした時に、アクセスパス先FcHba(またはFcCa)が光輝し、そのアクセスパスが光輝状態で表示されます。
アクセスパスが生成されているストレージのチャネルアダプタ(FCポート)を左クリックすると、そのCAが管理している全アクセスパス、HBAを水色で表示します。
また、ストレージの領域(図上の円柱、AffinityGroup(ゾーン))を左クリックするとそれに関係するCAが管理している全アクセスパス、HBAを水色で表示します。 また、Solaris OS、Windows(SSCエージェントの場合はQLOGIC社製HBA使用時のみ)、Linux(PG-FC105(ドライバ版数:V4.20q-1),PG-FC106(ドライバ版数:V4.20q-1),PG-FCD101,PG-FCD102以外のHBA使用時のみ) 環境で富士通製マルチパスディスク制御機構が設定されていた場合は、対応するデバイスファイル名も水色で表示されます。
アクセスパス状態 |
色 |
状態の説明 |
対応 |
|
---|---|---|---|---|
正常 |
(WWPNBINDING) |
緑 |
アクセスパスは正常状態です。 サーバノードのOSがSolarisの場合: HBAがXSEFC401AF,XSEFC402AF以外の場合、サーバノード側にストレージアフィニティ(WWPNバインディング)が設定され、LUNがOSに認識されていることを示します。 サーバノードのOSがその他の場合: HBAのバインディング種別がWWPNバインディングであることを示します。 |
なし |
(ANOTHERBINDING) |
青 |
アクセスパスは正常状態です。 サーバノードのOSがSolarisの場合: HBAがXSEFC401AF,XSEFC402AF以外の場合、サーバノード側にはストレージアフィニティ(LUNマッピング)が設定されていないが、アクセスパスはファイバチャネルスイッチのゾーニング情報か、ストレージのホストアフィニティ情報から設定されていることを示します。 (HBAがPW008FC2A,PW008FC2-G,PW008FC3,GP7B8FC1A,GP7B8FC1-G,GP7B8FC1,SE0X7F11F,SE0X7F12Fであり、ファイバチャネルスイッチ環境の場合は、当該設定だけではストレージにアクセスはできません。当該パスに対してアクセスパスの設定が必要です。Loop接続の場合は問題ありません。) HBAがXSEFC401AF,XSEFC402AFかつアクセスパス状態が正常な場合はアクセスパスの色は常に青になります。アクセスパスはファイバチャネルスイッチのゾーニング情報か、ストレージのホストアフィニティ情報から設定されていることを示します。 サーバノードのOSがその他の場合: アクセスパスはファイバチャネルスイッチのゾーニング情報か、ストレージのホストアフィニティ情報から設定されており、かつHBAのバインディング種別がWWPNバインディング以外であることを示します。 |
なし ただし、ファイバチャネルスイッチ環境かつ以下に示すHBAの場合はLUNにアクセスできません。以下の対処を実施してください。 a)PW008FC2A,PW008FC2-G,PW008FC3,GP7B8FC1A,GP7B8FC1-G,GP7B8FC1,SE0X7F11F,SE0X7F12Fの場合 1)HBAのNポート設定を実施する 「4.1.1.2 Nポート設定」を参照し、Nポート設定を確認してください。 正しく設定されていない場合は、Nポート設定を実施してください。 なお、Nポート設定はETERNUSマルチパスドライバのパス減設コマンドにより削除される場合があります。 2)アクセスパス設定する Nポート設定後もパス状態が緑に変わらない場合は、「6.3.3 アクセスパスの設定」を参照し、当該パスを選択してアクセスパスの設定を実施してください。 HBAがXSEFC401AF,XSEFC402AFの場合、LUNをOSに認識させるには以下の対処が必要です。 1)HBAのNポート設定を実施する(ファイバチャネルスイッチ環境のみ必要) 「4.1.1.2 Nポート設定」を参照し、Nポート設定を確認してください。 正しく設定されていない場合は、Nポート設定を実施してください。 2)LUNをOSに認識させる cfgadm -alコマンドによってストレージのAp_idを確認し、cfgadm -c configure Ap_idコマンドをによって、LUNをOSに認識させます。コマンドの詳細はmanコマンドで確認してください。 |
|
アクセスパス異常 |
赤 |
アクセスパスが障害によって切り離されています。(マルチパス制御機構搭載時のみ) もしくは 他の部品の障害によりアクセスパスでエラーが発生しています。もしくは可能性があります。(アクセスパス上のデバイスが故障している場合この状態になります。) また、経路のファイバチャネルケーブルが切断されている時もこの状態になります |
故障部品の交換とリカバリ処理を行ってください。 ->「8.1 障害発生時の画面と対処方法」 |
|
アクセスパス定義矛盾 及び アクセスパス継承が必要 |
黄 |
アクセスパスの色『黄色』は、『アクセスパス定義矛盾』と『アクセスパス継承が必要』の二種類あります。アクセスパスを右クリックし、ポップアップメニューよりプロパティを表示させます。アクセスパス状態を確認してください。 |
|
|
『アクセスパス定義矛盾』の場合 アクセスパスの設定が間違っています。(例:サーバノード側にWWPNバインディングが設定されているが、ファイバチャネルスイッチ側にゾーニング設定がされていない。) もしくは、ファイバチャネルスイッチの装置登録がされていないためアクセスパスが確認できません。例えば不用意なゾーニング情報がファイバチャネルスイッチに存在する等が原因として考えられます。 |
ファイバチャネルスイッチの登録がされていない場合は、ファイバチャネルスイッチを登録してください。 アクセスパスを右クリックし、ポップアップメニューよりプロパティを表示させ『障害内容』を確認し、必要に応じてアクセスパスの設定または削除を行ってください。 |
|||
『アクセスパス継承が必要』の場合 HBAが交換され、アクセスパス継承が必要な状態です。 |
「6.3.5 アクセスパスの継承」を実施してください |
"アクセスパス異常"や"アクセスパス定義矛盾"になった原因は、「B.7.3 アクセスパスプロパティ」で確認することが出来ます。
Solaris OSサーバノードでのWWPNバインディング情報確保は、/dev/rdsk/cXtX,/dev/rmtの特殊ファイルを利用しているため、WWPN バインディング認識をするためにはこの特殊ファイル(デバイスファイル)が作成されていることが必要になります。また、/dev/rdsk/,/dev/rmt配下に使用されていない特殊ファイルが存在する場合は、アクセスパス誤表示の原因となります。従って本製品のアクセスパスの表示が実機と異なる場合は、以下の作業で定義されている特殊ファイルを明確にしてください。
[Solaris 2.6 OSの場合]
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバノード再起動処理)
[Solaris 7,8,9,10 OS でハードディスクドライバ(HDDV)を使用し、マルチパス制御(ETERNUS/GRマルチパスドライバ、MPLB、MPHD)を使用していない環境の場合]
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバノード再起動処理)
サーバノード再起動後
# format (HDDVドライバのカーネルへのローディング処理)
# disks -C
[Solaris 7,8,9,10 OS でハードディスクドライバ(HDDV)とマルチパス制御(ETERNUS/GRマルチパスドライバ、MPLB、MPHD)の両方を使用しているか、マルチパス制御のみを使用しているか、または、両方とも使用していない環境の場合]
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバノード再起動処理)
サーバノード再起動後
# disks -C
本製品はサーバノードとストレージの間にファイバチャネルスイッチが存在するストレージシステムにおいて、図のように各装置種がサポートしているセキュリティ設定を自動変更してアクセスパスを設定します。装置側にセキュリティ機構がないなど設定できない場合は設定しません。しかし、他の装置のセキュリティ機構でアクセスパスは生成されます。アクセスパスを構成する機器の全てにセキュリティ機能がない場合は、セキュリティ設定はできませんがサーバノードからのアクセスは可能です。なお、本製品からアクセスパスの設定が可能な環境はファイバチャネルスイッチ環境のみです。
アクセスパスの状態がアクセスパス定義矛盾の場合も、アクセスパスの設定を実施することにより、正しいアクセスパスを生成することが可能となります。定義矛盾のアクセスパスを画面上で選択して当作業を実施してください。
当機能では、サーバノード(HBA)とストレージ(CA)間だけでなく、サーバノード(HBA)-ブリッジポート、サーバノード(HBA)-サーバノード(HBA)、ストレージ(CA)-ストレージ(CA)間にもアクセスパスを設定することが可能です。
各ストレージは、相互接続検証状況に応じて動作を保証するHBA種等の条件を限定しています。アクセスパスはこの条件の元で設定してください。条件については各ストレージの販売元にご確認ください。
装置種 |
本製品の設定内容 |
||
---|---|---|---|
Solaris OSサーバノード |
エージェント有 |
PW008FC2A GP7B8FC1, SE0X7F11F, SE0X7F12F |
[相手先装置がディスク(手動組み込みのディスクを除く)装置の場合] sd.confのLUN設定/fjpfca.confのTIDとWWPN関連付け設定 [相手先装置がテープ、ライブラリ、ブリッジ、手動組み込みディスクの場合] fjpfca.confのTIDとWWPN関連付け設定 [相手先装置がHBAの場合] 設定なし |
SN10-FC01, FC64-1063 |
[相手先装置がディスク(手動組み込みのディスクを除く)の場合] sd.confのTID,LUNとWWPN関連付け設定 [相手先装置がテープ、ライブラリ、HBAの場合] 設定なし |
||
LP-7000,8000,9000, |
[相手先装置がディスク(手動組み込みのディスクを除く)の場合] sd.conf/lpfc.confまたはlpfs.confのTID,LUNとWWPN関連付け設定 [相手先装置がテープ、ライブラリ、ブリッジ、手動組み込みディスクの場合] lpfc.confまたはlpfs.confのTID,LUNとWWPN関連付け設定 [相手先装置がHBAの場合] 設定なし |
||
QLA-2200 |
[相手先装置がディスク(手動組み込みのディスクを除く)の場合] sd.conf/qla2200.confのTID,LUNとWWPN関連付け設定 [相手先装置がテープ、ライブラリ、ブリッジ、手動組み込みディスクの場合] qla2200.confのTID,LUNとWWPN関連付け設定 [相手先装置がHBAの場合] 設定なし |
||
上記以外HBA |
設定なし |
||
エージェント無 |
設定なし |
||
Windowsサーバノード |
エージェント有,無 |
設定なし |
|
Linuxサーバノード |
エージェント有,無 |
設定なし |
|
HP-UXサーバノード |
エージェント有,無 |
設定なし |
|
他サーバノード |
エージェント無 |
設定なし |
|
ファイバチャネルスイッチ |
ゾーニング設定あり |
WWPNの1対1ゾーニング設定(ただしポートゾーニング等で既にファイバチャネルスイッチ側に十分なゾーニングが形成されている場合は設定なし) |
|
ゾーニング設定なし |
設定なし ただし、ファイバチャネルスイッチに対して『WWPNゾーニングを設定する運用』が選択されている場合は、ゾーニング設定をするかどうかを選択するダイアログが表示されます。 |
||
ETERNUS8000, |
セキュリティ設定 |
HBAのWWPNをセキュリティに設定 |
|
ホストアフィニティ(ゾーン)設定 |
HBAのWWPNをアフィニティグループ(ゾーン)に設定 |
||
セキュリティ設定なし |
設定なし |
||
その他ストレージ、テープ、ブリッジ |
設定なし |
権限レベルが「特権管理者」である運用管理アカウントだけがアクセスパス設定を実行することができます。
既に設定されているアクセスパスのHOST ID(TargetID)を変更する場合は、いったんアクセスパスを削除したあとに新しいIDで再設定を行う必要があります。
既に設定されているアクセスパスのETERNUSまたはGR側の指定AffinityGroup/ゾーン名を変更する場合は、いったんアクセスパスを削除したあとに新しいゾーンで再設定する必要があります。
メニューの[表示]より[最新の情報に更新]を選択して、アクセスパス設定に関連するファイバチャネルスイッチにカスケードされているすべてのファイバチャネルスイッチが正しく認識されていることを現状の状態より確認してください。一時的にカスケードから外れているファイバチャネルスイッチが存在している状態でアクセスパス変更が実施されると、以前のカスケード接続を簡単に復旧できない状態となります。(万が一このような状態に陥った場合は、一時的にカスケードから外れていたファイバチャネルのゾーニング情報をファイバチャネルスイッチのcfgClearコマンド等にて削除することにより、再度カスケード接続が可能となります。)
ETERNUSストレージにアクセスパス設定を実施した場合、環境に応じてストレージ装置に「ホストレスポンス」設定を実施する必要があります。詳細は、各ETERNUSディスクアレイマニュアルを参照してください。
アクセスパスを設定する前にストレージ側の以下の設定を確認してください。
ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、GRシリーズの場合
ゾーン(ホストアフィニティ)機能を設定することにより、ストレージエリアネットワーク上で効率的にストレージ領域を利用できます。このゾーン(ホストアフィニティ)機能を使用する場合は、アクセスパス設定の前にストレージ側にあらかじめAffinity Group/ゾーンを設定する必要があります。設定は、ETERNUSmgr/GRmgrを使用するか当社技術員(CE)にご相談ください。
アクセスパスの設定時はHBAとCAはファイバチャネルスイッチ経由で物理的に接続されている必要があります。
HBAとCAがFCハブ経由や1対1などのFC-AL接続されている場合のアクセスパスの設定はサポートされておりません。サーバノードやストレージへの設定は手動で実施して下さい。
HBAがファイバチャネルスイッチに接続されており、NポートもしくはNL publicで動作している必要があります。
HBA、サーバノード、CA、ストレージ及びアクセスパス設定予定の途中のファイバチャネルスイッチ全てが異常状態でない必要があります。
本製品のアクセスパスの設定機能は、ETERNUSマルチパスドライバをインストールした環境においては/kernel/drv/sd.confにアクセスパスの設定情報を書き込みません。/kernel/drv/fjpfca.conf または/kernel/drv/lpfc.conf には設定情報を書き込みます。
よって、本製品のアクセスパス設定機能を使用してマルチパスを構築する場合は、以下の手順で実施してください。
ETERNUSマルチパスドライバをインストールする(mpdpkgaddコマンド)
インストールが終了すると、続いてマルチパスドライバの環境設定を実施するか聞かれますが、"n"を入力して終了してください。
[対話例]
----------------------------------------------------------------------------------
Do you want to make a multipath configuration now ? [y,n,?,q] n
----------------------------------------------------------------------------------
本製品にてアクセスパス設定を実施する
マルチパス構成となるように、アクセスパスの設定を実施してください。
本設定により、fjpfca.conf または lpfc.conf にアクセスパスの設定情報が書き込まれます。
マルチパスドライバの環境設定を実施する(grmpdautoconfコマンド)
対話処理については、ETERNUSマルチパスドライバのマニュアルを参照してください。
ただし、ETERNUSとスイッチの設定状態を聞かれた場合は、"n"(設定済み)を入力してください。
[対話例]
----------------------------------------------------------------------------------
アクセスパス一覧を参考にして、アクセスパスの選択をETERNUSのホストアフィニティ
設定とスイッチのゾーン設定で実施してください。
はい ---> 'y'
設定済み ---> 'n'
中止 ---> 'q'
キーを入力してください。[y,n,q] n
----------------------------------------------------------------------------------
ETERNUSマルチパスドライバをインストールする前に、本製品にてマルチパスを構成するアクセスパスの設定を実施しないで下さい(手順1と2の逆転は不可)。ETERNUSマルチパスドライバがインストールされていない環境でのアクセスパス設定は sd.conf に設定情報を書き込むため、マルチパスドライバの環境設定条件(sd.confに未定義のターゲットIDを使用する)に矛盾します。
本製品のアクセスパスの設定機能は、サーバノードがマルチパス非活性増設または通常設定を行っている場合、/kernel/drv/sd.confにアクセスパスの設定情報を書き込ます。従って、ハードディスクドライバ(HDDV)及びマルチパスディスク制御(GRマルチパスドライバ、MPLB、MPHD)を使用する場合は、各マニュアルの環境設定において、sd.confファイルの書き換え作業のタイミングでアクセスパスの設定を行います。
既に、ハードディスクドライバ(HDDV)及びマルチパスディスク制御(ETERNUSマルチパスドライバ、GRマルチパスドライバ、MPLB、MPHD)で運用しているサーバノードに論理ユニット、アクセスパス追加、論理ユニット増設の設定を行う場合は、[アクセスパス設定]のETERNUSマルチパスドライバ、GRマルチパスドライバ、MPLB、MPHD、HDDVの場合の項目の作業を行います。
HDDVの版数が2.2以上でhddvadm -Mで活性増設可能状態としている場合、Solaris 9 OS環境もしくは特定環境において論理ユニットの活性増設が可能です。hddv.confの編集方法/hddvadm -Mの使用方法/特定環境についてはHDDVのマニュアルを参照し、予め手動で設定してください。(本製品はhddvadm -M使用時は、hddv.conf及びsd.confに対してファイル編集を実施しません。個別に手動で定義してください。fjpfca.confには自動設定します)
Solaris OSサーバノード(エージェント有)がマルチパス環境であり、hddvadm -mの非活性増設・通常設定の場合、 本製品よりアクセスパス設定を実施した後にGRマルチパスドライバ(GRマルチパスドライバ1.0.4以上)のgrmpdautoconfコマンドを実行しないで下さい。
エージェント設定のsd.confのTIDと、GRマルチパスドライバ設定のhddv.confのTIDの番号が二重定義のまま、HDDV・マルチパス環境が自動構築されてしまう場合があります。 上記環境で本製品よりアクセスパス設定を実施する場合は、HDDVドライバ・マルチパスディスク制御構築は、sdドライバからの構築手順(通常設定)を実施して下さい。 ただし、hddvadm -Mの活性増設可能環境の場合は、本製品のアクセスパス設定ではsd.confへの定義設定は行いませんので、grmpdautoconfコマンド実行は可能です。
ファイバチャネルのアクセスパス設定を行います。ここでは、新規のアクセスパスの設定ができるだけでなく、アクセスパス設定の明確化(アクセスパス設定矛盾時の修正)や、アクセスパス上の論理ユニットの増設に対する設定変更も可能です。
ストレージの増設、ファイバチャネルケーブルの接続等、アクセスパスの環境を整えてください。
デバイスドライバ定義ファイルの前処理
ETERNUSマルチパスドライバ2.0.1以上を使用の場合
前処理はありません。
Solaris 8 OS, Solaris 9 OSの場合
GRマルチパスドライバ(v1.0.4以上)環境で、grmpdautoconfコマンド実行を実施する場合、またはハードディスクドライバ(以下、hddvという)で活性増設機能(hddvadm -M)を有効にして設定をする場合、ディスクアレイ装置の制御ドライバをsdからhddvに切り替えるための作業を行います。
hddvの構成情報ファイルhddv.confが作成されているか確認します。
# ls /kernel/drv/hddv.conf
hddv.confが作成されていない場合、以下のコマンドを実行してhddv.confを作成してください。
# hddvadm -M
hddv.confが作成されている場合、hddv.confの内容が、class形式かparent形式かを確認します。
(例)
parent形式のhddv.conf例
name="hddv" parent="scsi" target=16 lun=0;
class形式のhddv.conf例
name="hddv" class="scsi" target=16 lun=0;
class形式の場合、前処理は不要です。(活性増設(hddvadm -M)コマンドで構築されるhddv.confファイルが、この形式です。)
parent形式の場合、以下の手順で非活性増設環境を初期化して活性増設環境へと移行してください。このまま非活性増設環境で運用する場合は、非活性増設設定(hddvamd -m)の手順を実施してください。
|
活性増設環境を有効にするコマンド(hddvadm -M)を実行せずにアクセスパス設定を実施し、その後grmpdautoconfコマンド実行をしないでください。sd.confのTargetID と、GRマルチパスドライバ設定のhddv.confのTargetID の番号が二重定義のままHDDV・マルチパス環境が自動構築されてしまう場合があります。
非活性環境の場合、アクセスパス設定にてsd.confを記述するため、その後編集されるhddv.confとのTargetID の重複を避ける必要があります。活性増設環境(hddvadm -M)の場合は、アクセスパス設定実行時sd.confファイルの記述をしないためTargetID の重複は発生しません。
MPLB2.0・MPLB2.1環境で非活性増設設定(hddvadm -m)の場合、またはMPHD環境の場合、パスの増減設コマンドがサポートされておりません。そのため一旦マルチパスの構成解除を実行する必要があります。#iompadmのdestroyコマンドにてマルチパスの構成解除を実施してください。
マルチパスディスク制御(GRマルチパスドライバ,MPLB,MPHD,HDDV)環境で非活性増設設定(hddvadm -m)または、通常設定環境(hddvadm -m)の場合、対象サーバノード上で以下のコマンドを実行してください。
# hddvadm -i
上記コマンド(hddvadm -i)で、hddv.confがsd.confに移動し、mphd.conf/mplb.confファイルも退避されます。ただし、活性増設(hddvadm -M)環境ではそのまま増設ができます。よって上記コマンド(hddvadm -i)の実行は不要です。
本製品は、アクセスパス設定中に自動的にsd.conf(非活性増設環境の場合)及び対象HBAの構成定義ファイル(*.conf)を編集します。これらのファイルの編集が影響を及ぼすプログラムが動作している場合は停止させてください。
以下3.から7.までは新規にアクセスパスを設定する時の作業手順を説明します。対象のストレージが表示されている場合は、6.より実施します。既に存在するアクセスパスの設定変更は、アクセスパスを直接選択し8.から実施します。
対象サーバノードを選択し、「B.1 リソース管理画面の構成」の「サーバノードビュー」を開きます。
[操作(C)]メニューの[表示装置]-[追加(N)]を選択し、表示装置追加ダイアログを表示させます。このダイアログで、検出デバイス内に格納されているアクセスパス対象のストレージを選択し<>>>ボタンにて追加ダイアログに移動させてください。追加が完了後、<OK>ボタンをクリックします。
画面に選択したストレージが表示されます。
アクセスパス生成対象のサーバノード側のHBAを左クリックで選択します。
アクセスパス生成対象のストレージ側のCAを[Ctrl]キーを押しながら左クリックで選択します。
右クリックでメニューを表示させ、[アクセスパス]-[接続]を選択します。
なお、6.から8.までの作業を各ポートのアイコンのドラッグ&ドロップのみ(例えばHBAポートをドラッグしてCAポートにドロップします)でも実行可能です。
実行後はマウスを移動させてください。(ドラッグ&ドロップが確定されない場合があります。)
[ストレージがETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、GRシリーズの場合]
ストレージ側にAffinityGroup(ゾーン)が設定されている場合は、アクセスパスで使用するAffinityGroup(ゾーン)を選択します。ここではストレージ側に設定されているAffinityGroup(ゾーン)を自動的に取込み選択できる機能があります。
ETERNUS6000装置の場合、4Gbps(転送レート)のFC-CAポートにドラッグ&ドロップし、かつ連結AffinityGroupを選択しないでください。
連結AffinityGroupの選択は、4Gbps(転送レート)のFC-CAポートにドラッグ&ドロップした場合のみ可能です。
[Solaris OSサーバノード(エージェント有)]アクセスパスに対応するTargetID(Solaris OSの特殊ファイル/dev/rdsk/c?tXd?s?のXの部分)を入力してください。(TargetIDが指定できるHBA-デバイス環境下のみ、TargetID入力ダイアログが表示されます。)
富士通製マルチパスディスク制御機構を利用している場合、TargetIDは16以降の値を入力してください。
HBAがXSEFC401AF,XSEFC402AFの場合は、Solaris OSの特殊ファイル/dev/rdsk/c?tXd?s?のXの部分はCAのWWPNとなりますが、ここでは0を入力してください。ここで入力したTargetIDは特殊ファイルの作成には使用されません。
[Solaris OSサーバノード(エージェント有)の場合]アクセスパスで使用するLUNを入力してください。(LUNが指定できるHBA-デバイス環境下のみ、LUN入力ダイアログが表示されます。)
この時、現在設定されているLUN情報の場所には、サーバノードから既にアクセス可能なLUNの情報が入ります。新たなアクセスパスを設定する場合は、ここに値が入りません。また『LUNを設定してください』の場所には、選択されたストレージ側のゾーンに設定されているLUNが初期値として入ります。
ここでLUNを追加することにより、サーバノード内の/kernel/drv/sd.confファイルにLUNが追加されます。ただし、LUNの削除を指定した場合でも、対象LUNを他のパスが使用している可能性があるため、本製品は自動的に/kernel/drv/sd.confのLUN削除は行いません。定義を削除する必要がある場合は、直接サーバノード側の/kernel/drv/sd.confファイルを編集してください。
ETERNUSマルチパスドライバ2.0.1以上、または、マルチパスディスク制御(GRマルチパスドライバ,MPLB,MPHD,HDDV2.2以上)の活性増設環境ではsd.confファイルの内容は変更しません。
後者の場合は hddv.confのTID、LUNを定義してください。詳細は各ドライバの説明書を参照してください。
HBAがXSEFC401AF,XSEFC402AFの場合は、初期値を変更せずに<OK>ボタンをクリックしてください。
[ファイバチャネルスイッチにゾーニング設定がされていない場合]ファイバチャネルスイッチを本製品登録時、『WWPNゾーニングを設定する運用』を選択した場合に、ファイバチャネルスイッチにゾーニング設定をするかどうかを選択できるダイアログが表示されます。ゾーニングがされていないところにゾーニング設定をするとファイバチャネルスイッチのセキュリティ機能が動作するため、他に運用中のアクセスパスがある場合はこのセキュリティ機能によって動作できなくなりますので注意してください。このような構成の場合、他のアクセスパスの運用を止め、それらに対して本製品からアクセスパスの再設定をすることを推奨します。ファイバチャネルスイッチを本製品登録時に、『このまま運用を続ける』を選んだ場合は、ダイアログが表示されません。WWPNゾーニングを設定する運用に変更する場合は、ファイバチャネルスイッチのプロパティのゾーニング情報で設定変更をしてください。
アクセスパスの設定情報が表示されますので確認してください。修正が必要でなければ、<OK>ボタンをクリックしてください。本製品はアクセスパスの設定を装置に対して行います。
当該アクセスパス設定で使用するストレージの領域が他のHBAに定義されている場合は、領域衝突の警告メッセージが出力されます。(このチェック機構があるのはストレージ側がETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、GRシリーズ時のみ)マルチパスディスク制御やクラスタシステムでストレージの領域を複数のHBAから定義する場合に必要な設定ですが、その他の構成の場合では、データ化けの危険性がありますので設定を再確認してください。
アクセスパス正常終了の表記がされます。内容を確認して<OK>ボタンをクリックしてください。
Solaris OSサーバノードの場合、当該アクセスパスの状態は正常(青)になります。その他のOSのサーバノードの場合、当該アクセスパスの状態は正常(緑)または正常(青)になります。この時HBAの一時的なエラーによりHBAの状態がwarningになる場合がありますが、[表示(V)]から[最新の情報に更新(R)]を実行して最新状態を確認してください。 複数アクセスパスを同時に設定する場合は、追加するアクセスパスについて6.より実施してください。(なお、Windows2000またはWindows2003の場合、アクセスパスが設定された時点で、自動的にアクセスパスに設定されているLUN分デバイスを認識して、デバイス追加のメッセージを表示します。もしくはイベントログにRemovableStorageとしてデバイス追加のメッセージを出力することがあります。ただしデバイスがプラグ&プレイに対応していることが前提です。(ETERNUS、GRは対応しています))
ETERNUSストレージ装置の場合、設定したホストアフィニティ(ホストワールドワイドネーム)に対応付ける「ホストレスポンス」を、ETERNUS4000(M80,M100)、ETERNUS3000装置ならば"00"、ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000(M80,M100除く)装置ならば"Default"で設定しています。
環境に応じて変更する必要がある場合は、ETERNUSmgrより「ホストレスポンス」設定を変更してください。詳細は、各ETERNUSディスクアレイマニュアルを参照してください。
[Solaris OSでテープに対するアクセスパス設定]st.confなど対象テープドライバの構成定義ファイルにLUN番号などの記述をします。ただし、HBAがSN10-FC01/FC64-1063の場合は、WWPNバインドの記述も必要になります。アクセスパス設定後、LUN情報の表示が可能となるのは以下のTape系ドライバです。st,ftla,fsct,IBMtape,mt,lb,sg
[GR720,730(V11L21より前の版数),GR740,820,840(V03L52P1939より前の版数)の場合]GRを再起動します。本製品から設定したGRの設定を反映するために装置の再起動が必要です。ただし、指定以外の版数、もしくはGR740,820,840のP19の一部の版数(お問い合わせください)、ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000では活性構成設定反映機能をサポートしているため再起動は不要です。
[Solaris OSサーバノードでマルチパスディスク制御(ETERNUSマルチパスドライバ2.0.1以上、または GRマルチパスドライバ 1.0.4以上の活性増設機能設定時(hddvadm-M実行環境))] 対象サーバノード上で以下のコマンドを実行して、対象サーバノードにストレージを認識させます。
アクセスパス設定した対象HBAがPW008FC2A,PW008FC2-G,PW008FC3,GP7B8FC1A,GP7B8FC1-G,GP7B8FC1, SE0X7F11F,SE0X7F12Fの場合、設定した情報をドライバで有効とするため、ドライバの活性増設プロパティ変更コマンドを実行します。以下のFUJITSU PCI Fibre Channelドライバコマンドを実行してください。
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_config -v
本コマンドがサポートされていないFUJITSU PCI Fibre Channelドライバの場合、サーバのリブートが必要です。以下のコマンドにてサーバノードをリブートしてください。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
マルチパスデバイスを自動構築するため、grmpdautoconfコマンドを実行してください。コマンド詳細はドライバマニュアルを参照してください。
# /usr/sbin/grmpdautoconf
ETERNUSマルチパスドライバを使用しているかつ複数台のファイバチャネルスイッチを経由するパスを持つマルチパスデバイスを自動構築する場合は、パスの冗長性を確認し"-X"オプションを付けてコマンドを実行してください(grmpdautoconfコマンドでは、複数台ファイバチャネルスイッチを経由するパスの冗長性確保の確認が不可能であるため)。
# /usr/sbin/grmpdautoconf -X
[Solaris OSサーバノードでマルチパスディスク制御(GRマルチパスドライバ 1.0.3以下, MPLB,MPHD,HDDV2.2以上)活性増設機能設定時(hddvadm -M実行環境)] 対象サーバノード上で以下のコマンドを実行して、対象サーバノードにストレージを認識させます。
アクセスパス設定した対象HBAがPW008FC2A,PW008FC2-G,PW008FC3,GP7B8FC1A,GP7B8FC1-G,GP7B8FC1の場合、設定した情報をドライバで有効とするため、ドライバの活性増設プロパティ変更コマンドを実行します。以下のFUJITSU PCI Fibre Channelドライバコマンドを実行してください。
# /usr/sbin/FJSVpfca/fc_config -v
本コマンドがサポートされていないFUJITSU PCI Fibre Channelドライバの場合、サーバのリブートが必要です。以下のコマンドにてサーバノードをリブートしてください。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
Solaris 9 OS の場合、必要に応じてhddv.confを編集し(マルチパスディスク制御(GRマルチパスドライバ,MPLB,MPHD,HDD)各種ドライバマニュアルを参照)、対象サーバノード上で 以下のコマンドを実行し、ストレージ装置を取り込みます。
# update_drv -f hddv
Solaris 8 OS 以下で、かつ本製品からアクセスパス設定で指定した情報が既にhddv.confに定義済(予約済)の場合、対象サーバノード上で 以下のコマンドを実行し、ストレージ装置を取り込みます。
# /usr/sbin/hddvadmdr
Solaris 8 OS 以下のSolaris版数で、かつ本製品からアクセスパス設定で指定した情報がまだhddv.confに定義されていない場合(予約未)、hddv.confに定義を記述し、 以下のコマンドを実行し、サーバノードをリブートしてストレージ装置を取り込みます。
また、このhddv.conf編集時に、将来増設予定のTargetID/LUNに対応する行のコメント文字もはずし「予約」しておくことで、以下のリブート後の増設時にサーバのリブートなしで活性増設が可能になります。「予約」を実施する場合で、Fibre Channelインターフェースを使用する場合は、TargetIDは16以降を選択してください。また、sd.confと重複しないTargetID番号を選択してください。
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
上記設定によりストレージ論理ユニットをhddvドライバ認識できます。さらに必要に応じて、マルチパスインスタンスに増設パスを組み込むコマンド、またはマルチパスインスタンス構築するコマンドを実行してください。 コマンド詳細は各種ドライバマニュアルを参照してください(mplbconfig / iompadm add / iompadm new)。このドライバコマンドを実行する事によって、サーバサイドビューにてマルチパスインスタンスをクリックすると、増設パスが既存パスに加えて光輝します。これによりパスが組み込まれていることが確認できます。
[Solaris OSサーバノードでマルチパスディスク制御(GRマルチパスドライバ,MPLB,MPHD,HDDV)非活性増設機能環境(hddvadm -m)、またはマルチパスディスク制御環境を使用していない環境の場合] 対象サーバノード上で以下のコマンドを実行して、サーバノードに装置を認識させます。
HBAがXSEFC401AF,XSEFC402AFの場合
cfgadm -alコマンドによってストレージのAp_idを確認し、cfgadm -c configure Ap_idコマンドによって、LUNをOSに認識させます。コマンドの詳細はmanコマンドで確認してください。
マルチパスディスク制御(GRマルチパスドライバ,MPLB,MPHD,HDDV)環境ではない場合(テープ環境を含む)
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
マルチパスディスク制御(GRマルチパスドライバ,MPLB,MPHD,HDDV)環境(hddvadm -m)の場合
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
# hddvadm -m (sd.confの必要部がhddv.confに移動し、退避したmphd.conf/mplb.confファイルが復活します。)
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (定義ファイル復活により、各種ドライバの既存インスタンス(mplb/mphd/hddv)が構築されます。新規インスタンスは、hddvインスタンスが構築されます。)
環境に応じて、各種マルチパスインスタンスに増設パスを組み込むコマンド、またはマルチパスインスタンス構築コマンドを実行してください。コマンド詳細は各種ドライバマニュアルを参照してください(mplbconfig / iompadm add / iompadm new)。 このドライバコマンドを実行する事によって、サーバサイドビューにてマルチパスインスタンスをクリックすると、増設パスが既存パスに加えて光輝します。これによりパスが組み込まれていることが確認できます。
[SolarisOSサーバノードの場合] # disks -C コマンドにて/dev/rdsk 配下を整理してください。
[Windowsの場合] デバイス認識をさせるため装置を再起動してください。Windows2000またはWindows2003でデバイスが自動的に認識されている場合も、再起動による再認識を推奨します。
[Linuxのサーバノードの場合] デバイス認識をさせるため装置を再起動してください。
[HP-UXのサーバノード場合] デバイス認識をさせるため装置を再起動してください。再起動後、#ioscan -funC diskコマンドによりデバイス接続の確認およびデバイスファイル(たとえば、/dev/dsk/c5t1d0)の確認を行います。もし、デバイスファイルが確認できない場合は、デバイスファイルが確認できないH/Wパスに対して#insf -H <H/Wパス名 > -eコマンドを実行してデバイスファイルを作成してください。
[その他のサーバノードの場合]デバイス認識をさせるための作業を行ってください。
本製品上からのアクセスパスの確認
[Solaris OSサーバノードの場合]サーバノード側に/dev/rdsk/cXtXdXが作成され、本製品から[最新の情報に更新]を実行することによりアクセスパスが表示されます。LUNがOSに認識されていることが確認できた場合ここで、アクセスパスが正常(緑)に変わります。(HBAがXSEFC401AFまたはXSEFC402AFの場合は、LUNがOSに認識されていることを確認できません。そのため、アクセスパスは正常(青)のまま変更されません。)
[Windowsサーバノードの場合]サーバノード側にデバイスが生成されます。アクセスパス指定は同様の方法を用いてストレージからサーバノードを選択して設定することも可能です。
[Linuxサーバノードの場合]サーバノード側にデバイスが生成されます。アクセスパス指定は同様の方法を用いてストレージからサーバノードを選択して設定することも可能です。
[HP-UXサーバノードの場合]サーバノード側にデバイスが生成されます。アクセスパス指定は同様の方法を用いてストレージからサーバノードを選択して設定することも可能です。
サーバノード(HBA)-サーバノード(HBA)、ストレージ(CA)-ストレージ(CA)間もサーバノードビューでのポート間のドラッグ&ドロップ操作でアクセスパスの設定が可能です。この場合、ファイバチャネルスイッチに1対1のWWPNゾーニングを設定するのみです。従って、ファイバチャネルスイッチのWWPNゾーニングが設定できる運用であることが条件となります。なお、GUI画面では、サーバノード(HBA)-サーバノード(HBA)、ストレージ(CA)-ストレージ(CA)間のアクセスパスを図で表示できません。ファイバチャネルスイッチのプロパティのゾーニング情報で確認してください。削除もファイバチャネルスイッチのプロパティのゾーニング情報で実施します。
アクセスパスの設定後、GR740で構成定義を実施する場合、GR740の既存の構成定義情報を装置から読込、編集して、GR側に転送してください。GR740側の既存の情報を使用しない場合は、本製品で設定したセキュリティ設定等が上書きされてしまう可能性があります。
本製品は本製品で設定したアクセスパス及び、ファイバチャネルスイッチに対して1対1WWPNゾーニングが設定されている場合のアクセスパスを削除できます。なお、本製品からアクセスパスの削除ができる環境はファイバチャネルスイッチ環境のみです。
アクセスパスの状態がアクセスパス定義矛盾の場合も、アクセスパスの削除は可能です。定義矛盾のアクセスパスを画面上で選択して当作業を実施してください。
サーバノード(HBA)-サーバノード(HBA)、ストレージ(CA)-ストレージ(CA)間のファイバチャネルスイッチの1対1のWWPNゾーニングによるアクセスパスの削除はファイバチャネルスイッチのプロパティのゾーニング情報で削除を実施してください。
スイッチのゾーン状態をゾーニング設定なし(No Security)状態に変更する目的でのアクセスパスの削除はできません。本製品は、ユーザのアクセスパスの削除要求を処理する際にスイッチのゾーニング設定が全て削除される場合、ダミーのゾーンを作成します。ゾーニングの削除によってゾーンセキュリティが無くなった場合、運用中のディスク領域に不用意なアクセスが発生する恐れがありますが、作成されたダミーゾーンによりデータ破壊が防止されます。
スイッチのゾーン状態をゾーニング設定なし(No Security)状態に変更する場合は、手動でスイッチをNo Security状態にしてください。なお、作成されたダミーゾーンは、アクセスパスが追加されても削除されません。
権限レベルが「特権管理者」である運用管理アカウントだけがアクセスパス削除を実行することができます。
ファイバチャネルスイッチ内において、ポートゾーニングやWWNNゾーニング、複数ポートのWWPNゾーニングなどの1対1のWWPNゾーニング設定以外で定義されているアクセスパスの削除はできません。(本製品では1対1WWPNゾーニング設定のみを行います)このような場合は、ファイバチャネルスイッチのプロパティのゾーン情報からゾーンを削除するか、直接ファイバチャネルにログインし、設定の変更を行ってください。
メニューの[表示(V)]より[最新の情報に更新(R)]もしくは[F5]を選択して、アクセスパス設定に関連するファイバチャネルスイッチにカスケードされているすべてのファイバチャネルスイッチが正しく認識されていることを現状の状態より確認してください。一時的にカスケードから外れているファイバチャネルスイッチが存在している状態でアクセスパス変更が実施されると、以前のカスケード接続を簡単に復旧できない状態となります。(万が一このような状態に陥った場合は、一時的にカスケードから外れていたファイバチャネルのゾーニング情報をファイバチャネルスイッチのcfgClearコマンド等にて削除することにより、再度カスケード接続が可能となります。)
Windows2000またはWindows2003のマルチパスドライバにマルチパス制御 for Windowsを使用している場合は、アクセスパス削除の前に必ずサーバノードのシャットダウンを実施してください。サーバノードを運用したまま削除をすると、Windowsのパス検出論理が働き、以後のシャットダウン時に膨大な時間が掛かってしまいます。
運用管理サーバと同一サーバノードのWindows2000またはWindows2003のマルチパス制御forWindowsのアクセスパスを本製品より削除する場合は、運用管理サーバをシャットダウンさせ、アクセスパス対象FCケーブルを切断後、運用管理サーバを立ち上げ、アクセスパスの削除してください。
Unixの場合、アクセスパス削除の前に対象パスに対してumountを実施してください。
ETERNUSマルチパスドライバ2.0.1以上を使用し、かつ削除するアクセスパスの物理接続が、ゾーン設定が1つも設定されていないファイバチャネルスイッチに接続している場合、アクセスパス削除を実行するケーブルを抜くなどの方法であらかじめ物理的に減設してください。
設定されているアクセスパスを削除します。状態が[アクセスパス定義矛盾]となっており、正しく設定されていないアクセスパスの削除も可能です。
[Solaris OS(GRマルチパスドライバ,MPHD,MPLB環境の場合)]マルチパスの設定の解除を実施します。各コマンドのパラメータ仕様は、各ドライバのマニュアルを参照してください。
GRマルチパスドライバ,MPLB2.2以上の場合
# mplbconfig コマンドの -d オプションを実行して、マルチパスインスタンスからパスの削除を実施してください。
MPLB2.1以下,MPHDの場合
# iompadmコマンドのdestroyを実行してください。
(MPLB2.1以下,MPHDの場合は、パスの増減設コマンドをサポートしておりません。そのため上記コマンド(iompadm destroy)でマルチパスインスタンスの削除を実施してください。)
[Solaris OS(GRマルチパスドライバ,MPHD,MPLB,HDDV環境の場合)]HDDVの開放
非活性増設設定/通常設定(hddvadm -m)環境の場合、対象サーバノード上で以下のコマンドを実行してください。
# hddvadm -i
hddv.confがsd.confに移動し、mphd.conf/mplb.confファイルも退避されます。
[Windows]マルチパスディスク制御For Windowsが設定されている場合は、Windowsサーバノードをシャットダウンしてください。本製品は、この環境でWindowsサーバノードが起動中の場合、アクセスパス削除を抑止します。
本製品上で、対象アクセスパスを左クリックで選択し、メニューの[操作(C)]-[アクセスパス]-[削除(D)]を選択するか、左クリックで選択した後、右クリックしポップアップメニューより[アクセスパス]-[削除]を選択します。
削除するアクセスパス表示を選択し、問題がなければ<OK>ボタンを選択し、削除を実行します。(Windows2000およびWindows2003で使用しているアクセスパスを削除すると、アクセスパスに設定されていたLUN数分のデバイスに対する警告メッセージが表示されます。)
[Solaris OS(エージェント有)]アクセスパス削除後はサーバノードを再起動するまでは、当該アクセスパスの状態がアクセスパス定義矛盾(黄)となることがあります(サーバノードにWWPNバインディング設定がされていた場合)。
[ETERNUSマルチパスドライバ2.0.1以上の場合] grmpdautoconfコマンドを実行し、パス減設を実施します。
(コマンド仕様の詳細は、「ETERNUS マルチパスドライバ ユーザーズガイド」を参照してください。)
# /usr/sbin/grmpdautoconf -d
HBAがPW008FC2A,PW008FC2-G,PW008FC3,GP7B8FC1A,GP7B8FC1-G,GP7B8FC1,SE0X7F11F,SE0X7F12Fである場合、grmpdautoconfコマンドの実行により、/kernel/drv/fjpfca.confに記述されているportプロパティが削除される場合があります。 grmpdautoconf実行後、必要に応じて再設定を実施してください。設定内容については、「4.1.1 Solaris OSサーバノード(ホスト)」を参照してください。
[GR720,GR730(V11L21より前の版数),GR740,GR820,GR840(V03L52P1939より前の版数)の場合]GRを再起動します。本製品から設定したGRの設定を反映するために装置の再起動が必要です。ただし指定以外の版数、もしくはGR740,820,840のP19の一部の版数(お問い合わせください)ではGR側で活性構成設定反映機能をサポートしているため再起動が不要になります。
[Solaris OS] 以下の作業でサーバノードにストレージを認識させます
ETERNUSマルチパスドライバ2.0.1以上、またはGRマルチパスドライバ、MPLB、MPHD、HDDVで活性増設(hddvadm -M)環境の場合、以下のコマンドを実行してください。パスの減設後は必ずサーバノードのファイバチャネルカード定義を有効にするためにサーバの再起動を行う必要があります。
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバ再起動)
# disks -C (Solaris 7 OS 以上で実施)
GRマルチパスドライバ,MPLB2.2以上,MPHD,HDDVで、非活性増設・通常設定(hddvadm -m)環境の場合、以下のコマンドを実行してください。
sd.confファイルで削除したターゲットIDが使用されない場合、sd.confを編集し使用されなくなるターゲットIDを削除してください。 (他のデバイスに対して使用している場合、削除してはいけません。)
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i5 -g0
シングルユーザモードで立ち上げてください。
# hddvadm -m (sd.confの必要部がhddv.confに移動し、退避したmphd.conf/mplb.confファイルが復活します。)
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (定義ファイル復活により、各種ドライバのインスタンス(mplb/mphd/hddv)が構築されます。)
# disks -C (Solaris 7 OS 以上で実施)
MPLB2.1以下の環境の場合
sd.confファイルで削除したターゲットIDが使用されない場合、sd.confを編集し使用されなくなるターゲットIDを削除してください。 (他のデバイスに対して使用している場合、削除してはいけません。)
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i5 -g0
シングルユーザモードで立ち上げてください。
# hddvadm -m (sd.confの必要部がhddv.confに移動し、退避したmphd.conf/mplb.confファイルが復活します。)
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
# disks -C (Solaris 7 OS 以上で実施)
#iompadmコマンドのnewコマンドでマルチパスを再度構築します。
ハードディスクドライバ(HDDV)とマルチパス制御(GRマルチパスドライバ,MPHD,MPLB)の両方とも使用していない環境の場合
# touch /reconfigure
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
# disks -C (Solaris 7 OS 以上で実施)
本製品上からのアクセスパスの確認をしてください。
[Windows]装置を再起動してください。
[Linux]装置を再起動してください。
[HP-UX]装置を再起動してください。
[その他のサーバノード]デバイス削除認識をさせるための作業を行ってください。
サーバノード側のストレージアフィニティ(WWPNバインディング)は削除されますが、関連する/kernel/drv/sd.confのLUN設定は安全性を考慮し削除しません。定義を削除する必要がある場合は、直接サーバノード側の/kernel/drv/sd.confファイルを編集してください。
本製品はWWPNを基本としたセキュリティを装置に設定しアクセスパスを形成しています。しかし、WWPNはユニークな名前であり、アダプタ(コントローラ)等の故障部品の交換によって変更される場合があります。
アダプタ(コントローラ)等の故障部品の交換によってWWPNが変更される装置: HBAの全種類、ブリッジ LT120, LT130, LT160, LT230 等、
アダプタ(コントローラ)等の故障部品の交換によってWWPNが変更されない装置:ETERNUSシリーズ, GRシリーズ, LT270, LT250 等
WWPNが変更されない場合はそのまま運用が可能ですが、交換によりWWPNが変更された場合、アクセスパスを形成しているWWPNのセキュリティ機能を新WWPNに変更する必要があります。この作業を『アクセスパスの継承』と定義し、本製品で管理しているWWPNセキュリティ設定を自動再設定する機能を提供しています。
サポート装置部品の交換、および、アクセスパスの継承については、「8.3 サポート装置部品の交換」を参照してください。
本製品は、アクセスパス設定を実施すると、一般的な設定では1対1のWWPNゾーニングを実施しますが、どのようなゾーニング設定がファイバチャネルスイッチにされているか確認する機能も提供します。また、装置削除時に使用されないゾーニング設定がアクセスパス未削除によって残っている場合などはこの画面で削除することが可能です。
ファイバチャネルスイッチのプロパティで表示される『ゾーニング情報』がこの機能になります。
ここでは、ファイバチャネルスイッチに設定されているゾーン名とそのゾーン名に定義されているWWPNが表示されます。
1対1のゾーニングが設定されている場合、ゾーン名配下のWWPNは2つのWWPNです。複数のWWNやポート情報をもとにゾーニングが設定されている場合は、ゾーン名配下に複数の相互のアクセスが可能なWWPN情報が表示されます。
削除チェックボックスが表示されているゾーンは、チェックボックスをチェックし、<チェックしたZoning情報の削除実行>ボタンをクリックすることにより直接削除が可能です。
ポートゾーニングでも運用可能ですが、「4.2.1 SN200(Brocade SilkWorm)ファイバチャネルスイッチ」にて記述されているように本製品では完全なゾーニングセキュリティ管理を実現するため、本製品では1対1のWWPNゾーニング設定を推奨します。1対1のWWPNゾーニングへの変更については下記の通りです。
全てのスイッチポートに監視対象の装置が全て接続されている事を確認してください。
定義ファイル(sanma.conf)を変更する必要があります。「D.2 sanma.confパラメータ説明」を参考にしてSET_SW_ZONING_ALWAYS を1に設定してください。
メニューの[ツール(T)]-[オプション(O)]-[定義ファイル再読み込み(R)]を選択するか、運用管理マネージャの再起動で当ファイルの内容を本製品は反映して動作します。
ファイバチャネルスイッチのプロパティで表示される『ゾーニング情報』を表示します。
ポートゾーニングの情報を元にホストサーバあるいはストレージサイドビューを開きます。
ファイバチャネルスイッチのプロパティで表示される『ゾーニング情報』でホストノードあるいはストレージの名前が表示されていない場合、ファイバスイッチポートに接続されている装置を手動組み込み機能で登録してください。
サイドビューで表示されるアクセスパスを選択し、"アクセスパス接続"を実行します。
アクセスパス設定が正常に終了した後、ファイバチャネルスイッチの『ゾーニング情報』を再度表示します。
ポートゾーニングと同じ内容を示すWWPNゾーニングが表示されている事を確認し、指定のポートゾーニングを削除します。
複数ポートゾーニング設定の場合はそれぞれに対応するWWPNゾーニングを設定するまで複数ポートゾーニングを削除しないように気をつけて下さい。
3から7の手順を繰り返してください。
必要に応じて, 2で設定した設定を元に戻してください。
ゾーニングの設定変更は、ファイバチャネルスイッチのWEBTOOLSのゾーンアドミニストレーション画面やTelnet機能でも実施することができます。
本製品では、装置から送られるSNMP Trapを受信、解読して装置の状態変化をイベントとして扱い、装置の障害を管理します。
イベントはSNMP Trapの内容とユーザの設定をもとに作成されます。
作成されたイベントに対して以下のような処理を実行します。
イベントログ表示
装置イベント表示
Systemwalker Centric Manager連携
Shell/Bat連携
外部スクリプト連携
ただし、以下のイベントについてはイベントログ表示および装置イベント表示のみ(一部イベントはイベントログ表示のみ)で、その他の処理は実行されません。
ユーザオペレーションによるイベント(「ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明書」の「第1章 本製品の動作に関するイベント」の全イベント)
装置共通トラップイベント(「ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明書」の「第2章 監視している装置から送られてくるイベント」の装置共通トラップ)
性能情報機能の再確保開始/再確保成功イベント(「ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明書」の「2.8性能管理のトラップの説明」の性能情報の再確保開始、再確保成功)
ポーリング機能の異常時イベント(「ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明書」の「第3章 装置ポーリングイベント」のポーリング機能に異常があったとき)
SNMP Trapに対する処理に対する細かいカスタマイズ方法は「付録D カスタマイズ」を参照してください。
イベントログ表示
作成されたイベントをクライアントのイベントログに表示します。イベントログ表示はメニューの[表示(V)]-[表示/非表示]-[イベントログ]で表示/非表示を選択できます。イベントの表示内容は以下の通り。
表示項目名 |
内容 |
---|---|
状態 |
表示されたのイベントのレベルを表示します。 |
日時 |
イベントが発生した年月日時間を表示します。 |
装置名 |
イベントが発生している装置名を表示します。 |
モニタ |
イベントを検出した運用管理マネージャ名を示します。 ETERNUS SF Storage Cruiserでの表示名 * "SSC" PRIMEPOWER Server Managerでの表示名 * "PWSVM" |
イベントID |
イベントに関連するIDが存在する場合、このIDを示します。 |
イベント情報 |
イベントの内容を示します。詳細については「ETERNUS SF Storage Cruiserイベント説明書を参照してください。 |
以下はイベントログの表示例です。また、イベントログの1ラインをクリップボードへコピーすることができます。 この機能を使用し、イベントログ情報をメール等の文章に貼り付けし、メールを送信することが可能となります。
操作方法は以下です。
コピーしたいイベントログを選択し、ポップアップメニューを表示し、[イベントログをクリップボードにコピー]を実行します。 これでクライアントのクリップボードにイベントログ情報がコピーされます。
装置イベント表示
作成されたイベントをクライアントの装置イベントに表示します。装置イベントは装置ごとのプロパティから確認可能です。
Systemwalker Centric Manager連携
作成されたイベントをSystemwalker Centric Managerに対しても通知します。事前設定については「10.2 Systemwalker Centric Managerと連携」を参照してください。イベントの重要度レベルも同等に通知されます。
サーバノードエージェントのイベントはSystemwalker Centric Managerに通知されません(ただし、Shell/Bat連携は動作します)。Systemwalker Centric Managerのメッセージ監視機能で障害監視を実施してください。
Shell/Bat連携
作成されたイベントを以下のようなShell/Batファイルの呼出しの引数に設定し、呼び出します。
[Solaris OS版マネージャ] /etc/opt/FJSVssmgr/current/trapop.sh 引数1 引数2 引数3 引数4 引数5 引数6
[Windows版マネージャ] 運用管理サーバ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\trapop.bat 引数1 引数2 引数3 引数4 引数5 引数6
引数1には、障害内容が入ります。
引数2には、対象装置のIPアドレスが入ります。
引数3には、対象装置のサーバノード名(FQDN)が入ります(フルドメイン名が確保できない場合はIPアドレスが設定されます)。
引数4には、1970年1月1日 00:00:00 GMT をゼロとする現在時刻までのミリ秒数が入ります。
引数5には、障害レベルが入ります。("INFO","WARNING","ERROR")
引数6には、対象装置のアイコン名が入ります。
これらのShell/Batファイルの中身を書き換えることにより、障害内容のE-Mail連携/他管理ソフト連携(管理ソフトへのコマンドを発行して、管理ソフトが管理しているログファイルに情報を書き込む定義等)などを実現することが可能です。
サンプルのShell/Batファイルが以下にインストールされています。
このサンプルをコピーして連携用のShell/Batファイルを作成してください。
[Solaris OS版マネージャ] /opt/FJSVssmgr/lib/sample/trapop.sh
[Windows版マネージャ] 運用管理サーバ環境設定ディレクトリ\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\sample\trapop.bat
Shell/Bat連携の機能を使用しない場合、このShell/Batファイルを作成する必要はありません。
外部スクリプト連携
Shell/Bat連携のtrapop.sh/trapop.batの他に、任意の外部スクリプトを実行させることができます。スクリプトはSNMP Trap XML定義ファイル毎に2つまで定義することができます。スクリプト呼出しの引数はShell/Bat連携と同じです。
定義方法の詳細については「D.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。
|
|
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なお、各SNMP Trap毎イベント表示・連携内容をカスタマイズ可能です。「D.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。
以下に各Shell/Batファイルのサンプル記述を説明します。
[ Solaris OS版のtrapop.shのサンプル ] 本製品のイベントをメールで通知します。(実際に動作させるためには、マネージャが動作している運用管理サーバ上でSMTPサーバが動作している必要があります。また、mailコマンドのパスはサンプルと異なる場合があります。動作環境に合わせて適宜変更してください。)
#!/bin/sh
#MAILADDRESS=your@e-mail.address
→送信先のメールアドレスを記述
#HOSTNAME=`/usr/bin/hostname`
#MAILCMD=/usr/bin/mail
#TMP_FILE=tmp_mail_file.$4
#
#echo "To: $MAILADDRESS" > $TMP_FILE
#echo "Subject: SAN manager($HOSTNAME) event mail" >> $TMP_FILE
#echo "" >> $TMP_FILE
#echo "-----------------------------------" >> $TMP_FILE
#echo " Storage System manager event mail " >> $TMP_FILE
#echo "-----------------------------------" >> $TMP_FILE
#echo $1 >> $TMP_FILE
#
#$MAILCMD $MAILADDRESS < $TMP_FILE
#/usr/bin/rm -f $TMP_FILE
上記trapop.sh設定の元、「5.3 管理状態確認テスト」の「3. イベントのSystemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携の確認」に記述されているgrtraptestコマンドを実行すると以下のようなメールがメール送付先に転送され、擬似的に発生させるSNMP TrapでShell/Bat連携できているか確認ができます。
[ Windows版のtrapop.batのサンプル ] 本製品のイベントをメールで通知します。(実際に動作させるためには、SMTPプロトコルをサポートしているsendmailを搭載したUNIX系サーバ、または標準添付のSMTPサービスをサポートするWindows Serverが必要です。)
@echo off
rem ## CAUTIONS ## Please do not comment out or delete the line of "@echo off"
rem set INSTALL_DIR=install-dir
rem set MAIL_SERVER_ADDRESS=mail@server.address
rem set MAIL_FROM=StorageManager
rem set MAIL_TO=your@e-mail.address
→インストールDIRパスを記述
→メールサーバアドレスを記述
→メール送信元アドレスを記述
→メール送信先アドレスを記述
rem cd %INSTALL_DIR%\etc\opt\FJSVssmgr\current
rem set STXSMAIL=stxsmail.exe
rem set TMP_FILE=tmp_mail_file.%4
rem echo From: %MAIL_FROM% > %TMP_FILE%
rem echo To: %MAIL_TO% >> %TMP_FILE%
rem echo Subject: Storage system manager(%COMPUTERNAME%) event mail >> %TMP_FILE%
rem echo.>> %TMP_FILE%
rem echo ----------------------------------- >> %TMP_FILE%
rem echo Storage system manager event mail >> %TMP_FILE%
rem echo ----------------------------------- >> %TMP_FILE%
rem echo %1 >> %TMP_FILE%
rem set MAILCMD=%STXSMAIL% %MAIL_SERVER_ADDRESS% %TMP_FILE%
rem %MAILCMD%
rem del %TMP_FILE%
Batファイル内では、メールクライアント機能をもつstxsmailプログラムを起動させることでイベント情報のメール送信を実現させています。stxsmailコマンドについての詳細は「付録F Windows版マネージャのメールクライアント機能プログラム(stxsmail)」を参照し当Batファイルを適宜変更してください。
上記trapop.bat設定の元、「5.3 管理状態確認テスト」の「3. イベントのSystemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携の確認」に記述されいるgrtraptestコマンドを実行すると以下のようなメールがメール送付先に転送され、擬似的に発生させるSNMP TrapでBat連携ができているか確認ができます。
Systemwalker Centric Manager連携、Shell連携、外部スクリプト連携を行う場合には、本製品に登録している装置について名前解決できるように、各装置のIPアドレスとホスト名の情報を、運用管理サーバが参照しているDNSサーバに登録するか、運用管理サーバ上の/etc/hostsファイルに定義してください。
回転灯アイコンはリソース管理画面の右上部分に表示され、本製品で登録されている装置の情報に更新が行われたことを、点灯することにより通知します。
点灯した回転灯アイコンをクリックすると、ダイアログが表示され<OK>ボタンを選択すると「最新の情報への更新」処理が行われ、画面に装置の最新の状態が表示されます。
また、回転灯の色で障害レベルを切り分けることが可能です。
回転灯アイコン表示
リソース管理画面の右上部分に回転灯アイコンを表示します。
回転灯アイコンの色
回転灯アイコンは装置の状態変化を赤色、黄色または緑色で光輝表示し、イベントレベルを通知します。装置の状態に変化がない場合は灰色で表示します。
回転灯アイコンの色の詳細と対応は、「6.1.1 メインビュー」の[表6.2 回転灯アイコン状態表示]を参照してください。
最新の情報に更新
回転灯アイコンをクリックすることにより、以下のダイアログが表示されます。<OK>ボタンを選択することにより、最新の情報に更新処理が行われます。
[キャンセル]を選択した場合、最新の情報への更新処理は行われません。以下のいずれかの方法により最新の情報に更新処理を行ってください。
再度回転灯アイコンをクリックし、ダイアログの表示に対し<OK>ボタンを選択する
[表示(V)]の[最新の情報に更新(R)]を選択する
[F5]キーを押下する
[ヘルプ]を選択した場合、メッセージ説明書の当該メッセージが表示されます。
回転灯アイコン点灯の優先度
回転灯アイコンは、イベントレベルの高いものが優先されて点灯します。
イベントレベル |
低 -----------> 高 |
色 |
灰 -> 緑 -> 黄 -> 赤 |
例えば、
回転灯アイコンが黄色で点灯している場合に、障害レベルのイベントが発生した場合、回転灯アイコンは赤色で点灯します。
回転灯アイコンが赤色で点灯している場合に、情報レベルのイベントが発生した場合、回転灯アイコンは赤色のまま点灯します。
目次 索引 |