ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド 13.1 - Solaris (TM) Operating System / Microsoft(R) Windows(R) -
目次 索引 前ページ次ページ

付録F Windows版マネージャのメールクライアント機能プログラム (stxsmail)

以下に述べる説明は、Windows版マネージャのBat連携においてイベント情報をメール送信するメールクライアント機能プログラム(以下stxsmail)の使用方法です。

stxsmailとは、Windowsでのメールクライアント機能を実現させたプログラムのことです。

Solaris OSの場合は、ESCマネージャが動作している運用管理サーバ上でSMTPサーバ機能を利用します。

Mail連携の詳細については 「6.4 イベント表示・連携」を参照してください。

F.1 stxsmail動作条 

stxsmailは、以下の動作条件を満たしていることを必須とします。

F.2 コマンド書

stxsmailコマンドの書式について述べます。

F.3 メールファイル書 

stxsmailが扱うメールファイルは、次の条件で作成されていることを前提とします。

以下にメールファイルの例を示します。

メールファイルは、メールヘッダと本文で構成され、その間には1つの空行があるものとします。

メールヘッダには一般的なメールヘッダ項目が指定可能です。

以下にメールヘッダの主な項目を挙げます。

メールヘッダのうち"From"および"To"については、必ず正しい内容が設定されていることを確認して下さい。

"From"または"To"を省略した場合、stxsmailはエラーを通知して終了します。

その他のメールヘッダは省略可能です。

メールアドレスを記述する"From","To","Cc","Bcc"は、以下のようにメールアドレスのみを記述するものとします。

次の例のように、メールアドレス以外のものを含めていけません。

"To","Cc","Bcc"については、以下のように1行に複数のメールアドレスを記述することができます。

また、"To","Cc","Bcc"については、以下のように複数行で記述することもできます。

なお、"To","Cc","Bcc"で指定されるメールアドレスは、合計で16件以内です。

上記に記載されていない一般的なメールヘッダを記述することも可能ですが、この場合、stxsmailはその動作結果については保証しません。stxsmailは、上記以外のメールヘッダについては、メールサーバにそのまま送信します。

F.4 エラーとその対 

stxsmailは、その実行結果によりメッセージを通知することがあります。

ここでは、それらメッセージの一覧と対処方法について述べます。

【メッセージ】

Usage: stxsmail [-v] [-l <LogFile>] [-p <PortNo>] [-t <Timeout>] <MailServer> <MailFile>

-v : Verbose mode

-l <LogFile> : Log file name

-p <PortNo> : SMTP port number (default=25)

-t <Timeout> : Timeout value (default=60sec)

<MailServer> : Mail server (IP address or host name)

<MailFile> : Mail file (must be contains MAIL-HEADERS)

【意味】

stxsmailの起動方法に誤りがある。(パラメタ数が少ない、不正または範囲外のオプションを指定した等)

【対処方法】

stxsmailの使用方法を確認し、正しいオプション/パラメタを指定して下さい。

【メッセージ】

Cannot send a mail - Error on WSACleanup()... Maybe WINSOCK is not available or illegal.

【意味】

WinSockの初期化に失敗した。(WSACleanup()関数にてエラーが発生した)

【対処方法】

当該システムでWinSockが使用可能か確認して下さい。(通常は使用可能であるため、このエラーが発生した場合、OSの再インストール等の措置が必要である場合があります。)

【メッセージ】

Cannot send a mail - Error on WSAStartup()... Maybe WINSOCK is not available or illegal.

【意味】

WinSockの初期化に失敗した。(WSAStartup()関数にてエラーが発生した)

【対処方法】

当該システムでWinSockが使用可能か確認して下さい。(通常は使用可能であるため、このエラーが発生した場合、OSの再インストール等の措置が必要である場合があります。)

【メッセージ】

Cannot send a mail - Error on socket()... Maybe WINSOCK is not available or illegal.

【意味】

WinSockのソケット作成に失敗した。(socket()関数にてエラーが発生した)

【対処方法】

当該システムでWinSockが使用可能か確認して下さい。(通常は使用可能であるため、このエラーが発生した場合、OSの再インストール等の措置が必要である場合があります。)

【メッセージ】

Cannot send a mail - Error on gethostbyname()... Maybe missing DNS or name server not respond.

【意味】

<MailServer>にてサーバノード名を指定し、これをIPアドレスに変換することができなかった。

【対処方法】

サーバノード名→IPアドレス変換が正しく行えるよう、ネットワーク環境を確認して下さい。(DNSの設定は正しいか確認して下さい。)

【メッセージ】

Cannot send a mail - Error on connect()... Maybe host unreachable.

【意味】

メールサーバへの接続に失敗した。

【対処方法】

<MailServer>にて指定したメールサーバは正常に機能しているか確認して下さい。

【メッセージ】

Cannot send a mail - Error on send()... Maybe communication error occoured on mail server.

【意味】

メールサーバのデータ送信処理に失敗した。

【対処方法】

<MailServer>にて指定したメールサーバは正常に機能しているか確認して下さい。または、メールサーバが標準的なSMTPプロトコルをサポートしているか確認して下さい。

【メッセージ】

Cannot send a mail - Error on recv()... Maybe communication error occoured on mail server.

【意味】

メールサーバからのデータ受信処理に失敗した。

【対処方法】

<MailServer>にて指定したメールサーバは正常に機能しているか確認して下さい。または、メールサーバが標準的なSMTPプロトコルをサポートしているか確認して下さい。

【メッセージ】

Cannot send a mail - SMTP protocol error... Protocol violation on mail server.

【意味】

メールの送信処理に失敗した。

【対処方法】

<MailServer>にて指定したメールサーバが標準的なSMTPプロトコルをサポートしているか確認して下さい。

【メッセージ】

Cannot send a mail - SMTP server not respond.

【意味】

メールサーバが無応答状態である。

【対処方法】

<MailServer>にて指定したメールサーバは正常に機能しているか確認して下さい。または、メールサーバが標準的なSMTPプロトコルをサポートしているか確認して下さい。

【メッセージ】

Cannot send a mail - No "From" header.

【意味】

メールファイル中に"From:"ヘッダが見つからない。

【対処方法】

メールファイルに"From:"メールヘッダを正しく記述して下さい。

【メッセージ】

Cannot send a mail - No "To" header.

【意味】

メールファイル中に"To:"ヘッダが見つからない。

【対処方法】

メールファイルに"To:"メールヘッダを正しく記述して下さい。

【メッセージ】

Cannot send a mail - Not found mail file.

【意味】

指定したメールファイルが見つからない。

【対処方法】

<MailFile>で指定したメールファイルは実在するか確認して下さい。

【メッセージ】

Cannot send a mail - Timeout detected.

【意味】

メールサーバが無応答状態である。

【対処方法】

<MailServer>にて指定したメールサーバは正常に機能しているか確認して下さい。または、メールサーバが標準的なSMTPプロトコルをサポートしているか確認して下さい。

F.5 制限事 

stxsmailを使用する際には、以下の点に留意する必要があります。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2007