ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド 13.1 - Solaris (TM) Operating System / Microsoft(R) Windows(R) - |
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この章では、運用するために必要な装置の定義及び運用の流れについて説明します。
クライアントの画面は以下のように遷移します。
運用管理クライアントのスタートメニューから、[プログラム]-[ETERNUS SF Storage Cruiser]-[Storage Cruiser]を選択、またはデスクトップ上に配置されているStorage Cruiserのアイコンをダブルクリックします。
以下のログイン画面が表示されます。マネージャが起動している運用管理サーバアドレス(IPアドレス/ノード名)、ユーザ名、パスワードを入力し、<OK>ボタンを選択します。この時、運用管理サーバへの通信ポート番号を変更したい場合は、<ポート番号>ボタンを選択してポート番号を変更します。
ユーザの登録、パスワードやアクセス権の変更が可能です。「5.4 ログインアカウントの設定」を参照してください。
運用管理サーバ情報(IPアドレス/ノード名)は、クライアントがインストールされているパソコン内で管理されます。使用しない運用管理サーバ情報に関しては、そのサーバ名を選択して、<削除>ボタンを選択してください。
運用管理サーバへの通信ポート番号を変更したい場合は、<ポート番号>ボタンを選択してポート番号を変更します。
以下は、<ポート番号>ボタンを選択した時の画面です。ポート番号は運用管理サーバへのネットワーク接続が成功した時点でサーバ情報と共に保持されるので、2回目以降の設定は必要ありません。
クライアント画面が表示されます。
運用管理サーバのIPアドレスが変更されたにもかかわらず、その変更内容がマネージャに反映されていない場合、メインビューが表示されないことがあります。このような場合は、「付録C コマンドリファレンス」の運用管理サーバ情報変更コマンドを参照し、運用管理サーバのIPアドレスの設定内容に問題がなかったかを確認してください。
監視対象のサーバノードが重複したサーバノード名を持つ場合や、監視対象のストレージが同一のSysNameを持つ場合などに、装置の検索、追加、手動組み込み時に付けられる装置名が、既に管理DB上に存在する場合があります。
その場合、末尾に"「.」+サフィックス番号"を加えたものを装置名として登録する場合があります。
サフィックス番号は0から順番に割り当てられます。
例)ServerNode.0、ServerNode.1、ServerNode.2 ...
本製品で装置を管理する場合、まず装置の検出を実施し、GUI画面に管理対象装置を表示させる必要があります。装置の検出方法には、以下の二つの方法が提供されます。検出されたアイコンは装置未登録という状態となり、画面上の装置アイコンは紫色になります。一度検出されたアイコンは、本製品のデータベースに未登録状態で記憶されます。このアイコンを削除したい場合は、装置の削除を実施してください。
SMIS装置(仮想化スイッチVS900など)は、装置検出時に自動的に装置の追加を行います。
ESCエージェントおよびSSCエージェントは、装置検出時に自動的に装置の追加を行います。
SANカテゴリで分類されているSAN機器については、装置の検索を実施しても、ドメインビューに表示されない場合があります。この場合は、ツリーまたはSANカテゴリビューから装置種別を選択することで、検索した装置を表示することができます。
運用管理サーバと同一サブネット内の装置を自動検出します。
ツリー上でメインビュー項目を選択、またはストレージカテゴリ内の基本ドメインを選択し、[ファイル]-[SAN機器検出]-[サブネット内検出]を選択します。この操作によって、マネージャでサポートしている自動検出対応装置のアイコンを画面に自動表示します。内部的に、SNMPによるブロードキャスト処理を実施し、本製品でサポートしている装置について画面にアイコンを自動表示します。定義ファイルの変更により他サブネットに対して装置自動検出も可能です(「付録D カスタマイズ」を参照してください)。ただし、この機能は、他サブネット側に対してブロードキャスト処理が通過する環境のみのサポートです。
IPアドレスを指定して装置を検出します。
ESCエージェントおよびSSCエージェントを検出する場合は、ツリー上でメインビュー項目を選択、またはサーバカテゴリ内の基本ドメインを選択し、[ファイル]-[登録]-[サーバ登録]を選択するか、もしくは、マップ表示状態で右クリックし、表示されたポップアップメニューの[登録]-[サーバ登録]を選択します。
以下のような装置検索画面が表示されますので、IPアドレスを"10.10.10.10"のように入力して<OK>ボタンを選択してください。
ESCエージェントおよびSSCエージェント以外の装置を検出する場合は、ツリー上でメインビュー項目を選択、またはストレージカテゴリ内の基本ドメインを選択し、[ファイル]-[SAN機器検出]-[単体検出]を選択するか、もしくは、マップ表示状態で右クリックし、表示されたポップアップメニューの [SAN機器検出]-[単体検出] を選択します。
以下のような装置検索画面が表示されますので、IPアドレスを"10.10.10.10"のように入力して<OK>ボタンを選択してください。
自動検出
SMIS装置以外の装置を検索する場合に使用します。IPアドレスを"10.10.10.10"のように入力し、<OK>ボタンをクリックします。
種別指定して検出
SMIS装置を検索する場合に使用します。
SMISスイッチ装置の検出(仮想化スイッチ装置VS900の検索)
プルダウンメニューから「SMISスイッチ」を選択し、以下の情報を入力して<OK>ボタンをクリックします。
IPアドレス情報
仮想化スイッチ装置VS900を管理するBrocade SMI Agentをインストールしている、管理サーバのIPアドレスを"10.10.10.10"のように入力します。
なお、クラスタシステムでBrocade SMI Agentを使用している場合には、クラスタの引継ぎIPアドレスを指定してください。
NameSpace
Brocade SMI Agentにアクセスするためのネームスペース情報です。
「root/brocade1」と入力してください。
Login account
Brocade SMI Agentをインストールしている管理サーバにログインできるアカウント名を入力してください。
スイッチにログインするアカウントではありません。
Login password
Brocade SMI Agentをインストールしている管理サーバにログインできるパスワードを入力してください。
スイッチにログインするパスワードではありません。
Port Number
Brocade SMI Agentのポート番号を入力してください。
Brocade SMI Agentのデフォルトの設定では 5988 です。
Brocade SMI Agentをインストールしている管理サーバで、既に他のアプリケーションによって 5988 が使用されている場合には、Brocade SMI Agent使用手引書に従ってBrocade SMI Agentのポート番号を変更し、その変更したポート番号を指定してください。
なお、装置の検出が成功すると、自動的に装置追加処理が行われますが、この追加処理が失敗した場合には、手動で装置の追加を行ってください。
装置の追加は「5.2.2 装置の追加(アイコン紫色状態から登録状態へ)」を参照してください。
その際、「ユーザ名」と「パスワード」を入力する必要がありますが、それぞれ上記の「Login account」と「Login password」を入力してください。
ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、GRシリーズの検索が失敗した場合、以下の項目の確認をしてください。
装置導入後にETERNUSmgr,GRmgrからSNMP環境設定を一度も実施していない場合
対策: 装置のSNMPエージェントが動作していません。「4.3.1 ディスクアレイ ETERNUS8000,ETERNUS6000,ETERNUS4000,ETERNUS3000,ETERNUS VD800,GR」を参照してSNMP環境設定を実施してください。
GR740,820,840の場合
対策: 保守PC上でGRG(GRGateway)が起動しているか確認してください。起動していない場合は、GRG.exeを保守PC上のWindowsスタートアップに登録してから起動してください。
ESCエージェントおよびSSCエージェントの検索が失敗した場合、以下の項目の確認をしてください。
ESCエージェントまたはSSCエージェントが起動されていない
対策: ESCエージェントまたはSSCエージェントを起動してください。
ストレージアフィニティがWWNN(World Wide NodeName),PID,TIDバインディングで設定されている。
対策: ストレージアフィニティをWWPN(World Wide PortName)バインディングに設定し直してください。
本製品の管理対象装置とするために、未登録状態で紫色の装置アイコンを本製品内で登録する必要があります。
登録する装置のアイコンを選択し、[ファイル]-[登録]-[SAN機器登録]を選択するか、または、装置アイコンを右クリックし、ポップアップメニューの[登録]-[SAN機器登録]を選択します。
注意:[表示]-[画面切替え]で[リスト表示]を選択して表示している場合、リソース管理画面からは装置の追加操作ができません。
以下の装置追加確認ダイアログが表示されますので、各欄を入力してください。
ユーザ名、パスワード
装置を管理するために、本製品に装置のユーザ名,パスワードを認識させる必要があります。
装置によって必要な情報は異なります。よって表示される項目も変わります。
<必要な情報>
SN200(Brocade SilkWorm)ファイバチャネルスイッチおよびPRIMERGY BX600ファイバーチャネルスイッチブレードでは、管理者権限のセキュリティレベルを持つユーザ名とパスワード
SN200 MDS(Cisco MDS)ファイバチャネルスイッチでは、なし
Crossroadsでは、ユーザ登録のアカウントとパスワード
ETERNUS3000 M50,GR710,720では、rootアカウントのパスワード
ETERNUS3000(M50を除く),上記以外のGRでは、なし。
SNMP Trap送信先アドレス自動設定機能有効のチェックボックス
本製品は装置追加時に、SNMP Trapを用いた障害監視が実施できるように、装置に対してSNMP Trap送信先アドレスの自動設定を行います。自動設定が行える対象の装置種については、「1.3.5 サポートレベル」を参照してください。通常この設定を自動で行いますが、本製品を用いて障害監視を行う必要がない環境では、ダイアログ内のチェックボックスのチェックを削除することにより、この機能の抑止が可能です。
本機能を抑止し手動でSNMP Trap設定を実施した場合、リスト表示内のリスト内の"イベント通知設定"フィールドが"未設定"になります。運用管理サーバが複数のIPアドレスを保持する場合は本機能を利用後、管理対象装置に正しいIPアドレスがSNMP Trap送信先として設定されているか確認することを推奨します。
機能を抑止し装置追加をした後に、改めて当該装置の障害監視を実施する必要が生じた場合は、「5.2.4 イベント通知先設定機能」を参照してください。自動設定に関する詳しい説明は「5.2.5 SNMP Trap送信先の自動設定機能について」を参照してください。
SNMP Trap送信先アドレス自動設定機能をサポートしていない装置の場合、チェックボックスは無効になっています。
<OK>ボタンを選択することにより装置が登録されます。
ゾーニング設定をしていない(No Security状態)ファイバチャネルスイッチを組み込む場合は以下の画面が表示されます。"このまま運用を続ける"を選択すると、セキュリティの無いまま運用を開始します。この場合は本製品よりアクセスパスを設定してもファイバチャネルスイッチのゾーニングは設定されません。"以降のアクセスパス設定時にWWPN Zoningを実施"を選択すると、本製品からのアクセスパス設定時にWWPN Zoningを設定します。ファイバチャネルスイッチのセキュリティを考慮し、"以降のアクセスパス設定時にWWPN Zoningを実施"(選択枠の下側)を推奨します。また、<初期化>ボタンを選択すると、"このまま運用を続ける"と"以降のアクセスパス設定時にWWPNZoningを実施"の選択を初めの値に戻すことができます。
対象装置に対してアクセスができない場合もしくは以下の状態の装置は装置登録ができません。
ファイバチャネルスイッチ
対象装置にtelnetでログインしている。
対策:ログアウトしてから実行してください。
ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、GRシリーズ
対象装置のETERNUSmgr,GRmgrにログインしている。
対策:ログアウトしてから実行してください
装置登録時に、登録対象装置に接続されているファイバチャネルスイッチに対してtelnetでログイン中の場合は、ファイバチャネルスイッチから情報を確保できないためファイバチャネルスイッチと登録装置間の物理線を表示できません。この場合は、ログアウト後に[最新の状態に更新]を実行してください。
本製品の管理対象装置である装置の登録を削除し管理対象外とします。管理装置の撤去時等に使用します。
対象装置アイコンを左クリックで選択し、メニューの[ファイル]-[削除]を選択するか、装置アイコンを右クリックで選択し、ポップアップメニューを表示させ、[削除]を選択します。
注意:[表示]-[画面切替え]で[リスト表示]を選択して表示している場合、リソース管理画面からは装置の削除操作ができません。
<OK>ボタンを選択することにより装置削除処理を実施します。
以下のようなダイアログが表示された場合は、当該装置に関するアクセスパス設定を削除することが可能です。例えば、あるサーバノードを撤去する場合に、そのサーバノードに対してのスイッチゾーニング設定やストレージのアフィニティ設定は不要になります。このような不要なセキュリティ設定を本製品では自動的に削除可能です。 通常は削除しませんが、このダイアログのメニューからアクセスパス削除モードを"アクセスパスを削除"で選択すると、本製品に登録されている装置の削除装置に対する設定が全て削除されます。 当該装置を本製品の管理外とし運用を継続したい場合など、アクセスパス設定を残す必要がある場合は、"アクセスパス変更なし"を選択します。
削除した装置は、本製品の自動装置検出で再検出した場合は再表示されます。
仮想化スイッチアイコンを左クリックで選択し、メニューの[ファイル]-[削除]を選択するか、装置アイコンを右クリックで選択し、ポップアップメニューを表示させ、[削除]を選択します。
この時、仮想ストレージ構成情報の有無により実行結果が異なります。
仮想化スイッチに仮想ストレージ構成情報が存在しない場合は、通常の装置削除と同様の処理を実施します。
仮想化スイッチに仮想ストレージ構成情報が存在する場合、クライアントに下記のメッセージダイアログ画面が表示されます。
本メッセージダイアログ画面は、仮想化スイッチ、かつ、仮想ストレージ構成情報が保持している場合に表示されます。
仮想化スイッチを交換しないで削除する場合
メッセージダイアログ画面の<キャンセル>ボタンをクリックし、装置削除を中止します。
クライアント画面のメニューの[ファイル]-[スイッチの仮想ストレージウィンドウ]-[表示と作成]を選択し、仮想化スイッチの表示と作成ウィンドウを起動し、当該スイッチの仮想ストレージ構成情報を全て削除します。
再度、仮想化スイッチの削除操作を実施してください。
仮想化スイッチを交換する場合
メッセージダイアログ画面の<削除>ボタンをクリックしてください。
仮想ストレージ構成情報を保存し、当該仮想化スイッチの装置削除を実施します。
詳細に関しては仮想化スイッチのマニュアルを参照してください。
装置の追加時にSNMP Trap送信先アドレス自動設定機能を無効にした後、改めて当該装置の障害監視を実施する必要が生じた場合は以下の手順を実施してください。
本製品のメインビュー、ドメインビューまたはSANビューから装置を選択します。メインビュー、ドメインビューまたはSANビューのマップ表示部で装置を選択後に右クリックし、ポップアップメニューから[イベント通知設定]を選択します。
イベント通知送信先設定が行われているかどうかを確認するには、リスト表示機能が便利です。リスト内の"イベント通知設定"フィールドを確認します。"未設定"の装置はイベント通知送信先設定が行われていません。
手動でSNMP Trap設定を実施した場合も"未設定"の状態になることに注意してください。なお手動組込みの装置や未登録の装置の本フィールドは空白になります。
下記のようなダイアログが出力されます。<OK>ボタンを選択することにより本製品はSNMP Trapを用いた障害監視が実施できるように、装置に対してSNMP Trap送信先アドレスの自動設定を行います。自動設定の詳しい説明は「5.2.5 SNMP Trap送信先の自動設定機能について」を参照してください。
装置検索時および追加時に実施されるSNMP Trap送信先の自動設定機能とその正確性について図を使用しながら示します。
運用管理サーバが1つのIPアドレスのみを保持している場合
本製品は運用管理サーバのIPアドレスAを自動的に判断し、各管理対象装置のSNMP Trap送信先にIPアドレスAを設定します。
運用管理サーバが複数のIPアドレスを保持している場合
運用管理サーバがクラスタ構成・冗長LAN構成や複数のサブネットに接続されている構成等で、複数のIPアドレスを保持している場合です。
本製品は運用管理サーバの複数のIPアドレスの中でもできるだけ送信IPアドレスとしてふさわしいものを各装置に設定します。しかし、この論理は100%カバーできるものではありません。例えば、下図の環境で、IPアドレスDをSNMP Trap送信先として管理対象装置1に設定してしまうことがあります。これは、現在のLANの特性上自動検出が不可能なケースが存在するからです。従って、このような環境下では、装置追加後、各装置のSNMP Trap送信先設定を確認し、必要があれば装置側のSNMP Trap設定を直接実施する必要があります。(下図の場合、対象装置1のSNMP Trap送信先はIPアドレスAに、サーバノード2のSNMP Trap送信アドレスは論理IPアドレスFに設定します。サーバノードのSNMP Trap送信アドレスの手動設定は、「2.1 SNMP Trap受信」を参照してください。)
サーバノードがSNMP Trapを送信するためにはエージェントをインストールする必要があります。
装置検索で検索できない装置(エージェントなしの管理対象サーバ、テープ装置、NASなど)は、手動組み込み機能を用いて本製品に登録します。
メインビューまたはSANビュー画面に切り換えてメニューの[ファイル(F)]-[手動組込みウィンドウ(U)]を選択するか、ポップアップメニューの[手動組込みウィンドウ]を選択し、手動組込みウィンドウを表示させます。
手動組込みウィンドウのメニューの[操作(C)]またはポップアップメニューより[新規装置作成(N)]を選択してください。
追加する装置種別を選択するサブメニューから装置種を選択します。サーバノード、ストレージ、ライブラリ、ブリッジ、ルータ、ハブより選択できます。NR1000はストレージを選択してください。テープ暗号化装置はブリッジを選択してください。
製品種別が入力できるダイアログが表示されますので製品種別を選択します。あてはまるものが無ければ『その他』を選択してください。ここでは装置種にストレージを選択した場合の例を示します。
装置の情報入力のダイアログが表示されます。ストレージ種別は内部処理で重要なキーとなりますので必ず入力してください。『表示アイコン設定』では、本製品の画面上で表示するアイコンを選択できます。
『組み込み設定情報(必須)』
『装置名』には、装置を管理するためのユニークな名前を設定してください。本製品ではこの値は装置を認識するキーとして使用します。よって、SAN管理内で他の装置・サーバノードと重ならない名前を設定する必要があります。ETERNUS SX300.ETERNUS SX300Sの場合は、必ずSANtricityで表示されている装置名を設定してください。
[ストレージ種の場合]『ストレージ種別』には、選択枠(Disk/Tape/Array/Robot/Other)よりストレージの種別を選択してください。NR1000は"Other"を選択してください。
[ブリッジ種の場合(テープ暗号化装置以外)]『SCSIバス数』にブリッジに接続されるSCSIバス数を設定し、[SCSIバス設定]を選択します。この[SCSIバス設定]が選択されるとswsag2504のダイアログが表示されます。ここでは、SCSIバスのブリッジ側のイニシエータ番号を入力します。入力後、<OK>ボタンを選択すると、swsag2506ダイアログが表示されます。ここでは、SCSIバスに接続される装置の情報を対応するSCSI ID/LUN部に記述します。設定完了後、<OK>ボタンを選択します。なお、SCSIバス数が2以上設定された場合、swsag2504からの作業がバス数分繰り返されます。
[ルータ種の場合]『FCポート数』『WANポート数』は製品種別でテンプレートを選択した場合は自動的に設定されます。"その他"を選択した場合はルータ装置の装置構成にあわせて設定してください。
[ライブラリ種の場合]『内蔵ブリッジ数』『内蔵ドライブ数』は製品種別でテンプレートを選択した場合は自動的に設定されます。"その他"を選択した場合はライブラリ装置の装置構成にあわせて設定してください。
『オプション』
『メーカ名』『製品名』『シリアル番号』(ストレージ種のみ)『OS種別』『OSバージョン』(サーバノード種のみ)には、装置に対するそれぞれの情報を設定してください。この情報は本製品のプロパティ情報として表示されます。
『IPアドレス』には、装置がLANに接続されている場合にIPアドレスを設定します。装置がSNMP Trap送信機能をサポートしている場合は、ここにIPアドレスを設定することにより、本製品はその装置からのSNMP Trapを受信し、イベントログ、装置イベント情報(装置のプロパティ内)に内容を表示します。また、同時に装置ポーリング機能の動作対象装置となり、自動的にping(一部装置はSNMP)による監視が行われます。LT120,LT130,LT230,NR1000,Edgeの場合は、必ずここに装置のIPアドレスを設定してください。ただし、 LAN未接続の装置においてIPアドレスを設定すると、ポーリング監視によって通信不可の状態になってしまいます。この場合、装置がLANに接続されるまで正常状態に戻りませんので、LAN未接続で運用する装置の場合はIPアドレスを設定しないでください。ETERNUS SX300,ETERNUS SX300Sの場合は、SANtricity導入サーバのIPアドレスを設定してください。
『管理ソフトウェア呼出し先』には、対象装置を管理するためのソフトの実行方法を記述します。GUI画面上の装置アイコンのプロパティから直接ここに記述したソフトを呼び出すことが可能となります。管理ソフトがWEBクライアントから起動できるような場合、http://、あるいはhttps://から始まるURLを設定してください。管理ソフトがクライアント側で動作するようなアプリケーションである場合は、直接実行ファイルをフルパスで記述してください。(例 c:\test\test.exe)
『表示アイコン設定』
装置に対するアイコンを選択してください。
組み込んだ装置が薄い色のアイコンで表示されます。
手動組込みウィンドウを終了させます。
[ファイル(F)]-[終了(X)]を選択するか、下部の<OK>ボタンを選択します。
手動組込みウィンドウで変更があった場合は、『運用管理サーバ情報を最新の情報に更新しますか?』ダイアログが表示されますので、<OK>ボタンを選択し、情報を最新にしてください。
各設定が正しくできているか確認します。以下の1及び2の各方法を用いて確認を実施してください。
各装置(サーバノードのエージェントを除く)からSNMP Trapが正しく受信できるかの確認
本製品ではVendorユニークではないSNMP TrapであるGeneric Trap 0-5を受信し、その内容をデコードしてイベントに表示します。(このイベントはSystemwalker Centric Manager連携やShell/Bat連携は行いません) このGeneric Trap 0-5のうち、一般的な装置が発行するTrap にCOLD START Trapがあります。このTrapを使って正しくSNMP Trapが受信できるかテストします。
管理対象の装置のOFF,ONや各種設定(ETERNUS,GR装置ではSNMP環境の設定)等を行うことにより、装置側がCOLD START Trap等を送信します。これに対してこのイベントが表示されるか確認してください。
ただし、このGeneric Trap 0-5は通常は必要ありませんのでテスト完了後は、以下の方法で抑止することも可能です。
以下の定義ファイルを編集します。
[Solaris OS版マネージャ] /etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf
[Windows版マネージャ] 運用管理サーバ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf
DISPLAY_SNMP_STANDARD_EVENT = 0; に編集してください。(0=非表示,1=表示)
リソース管理画面のメニューの[ツール(T)]-[オプション(O)]で<定義ファイル再読み込み(R)>ボタンを選択して定義ファイルをプログラムに取り込みます。
サーバノードエージェントからSNMP Trapが正しく受信できるかの確認
サーバノードエージェントは、テスト用のSNMP Trapを発行する以下のコマンドを提供しています。
[Solaris OS版エージェント] /opt/FJSVssage/bin/traptest <IPアドレス>
[Windows版エージェント] エージェントプログラムディレクトリ\Agent\bin\traptest <IPアドレス>
[Linux版エージェント] /opt/FJSVssage/bin/traptest <IPアドレス>
[HP-UX版エージェント] /opt/FJSVssage/bin/traptest <IPアドレス>
<IPアドレス>には、サーバノードが複数IPアドレスを保持している環境時のみ、ESCのマネージャが認識しているサーバノードのIPアドレス(エージェント起動IPアドレス)を指定します。なお、テストの結果、イベントが正しく通知されない場合には、IPアドレスを正しく指定しているか確認してください。
正常に装置が設定されている場合は、このコマンドを実行するとESCクライアントのイベントログに以下のようなイベントが通知されます。
このテスト用のSNMP Trapは、デフォルトではShell/Bat連携しません。必要に応じてSNMP Trapに対する振る舞いを変更してください。
なお、このテスト用のSNMP Trapに対する振る舞いを変更したい場合は、ESCエージェント用のSNMP Trap XML定義ファイル(1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_2.xml)を変更します。このテスト用SNMP TrapではSpecific Trap Type番号として1番を利用していますので、SNMP Trap XML定義ファイルに定義されているSpecific Trap Type番号1番の定義を変更することで振る舞いを変更できます。SNMP Trap XML定義ファイルについては、「D.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。
イベントのSystemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携の確認
標準SNMP TrapではイベントをSystemwalker Centric ManagerやShell/Bat連携させることはできません。よって、SNMP Trapを擬似的に発生させてテストを実施します。サーバノードエージェントのSNMP TrapのShell/Bat連携のテストは、2の方法でテストします。装置からのSNMP TrapのSystemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携のテストは、運用管理サーバ上に提供しているテスト用SNMP Trap仮発行コマンドでテストします。このコマンドは、SNMP Trapがあたかも監視対象の装置から送信されたようにSNMP Trapの内部情報を変更し、自分自身のSNMP Trap受付ポートに送信します。イベントの内容はSystemwalker Centric ManagerやShell/Bat連携されるレベルですので、Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携のテストが可能です。
引数のIPアドレスは本製品上で登録されている装置(ETERNUS,GR装置、もしくはファイバチャネルスイッチ)のIPアドレスを使用してください。なお、この疑似SNMP Trap内容はイベントログ、装置イベント(装置のプロパティ内)にも反映されます。イベントログの表示はGUI画面で[最新の情報に更新(R)]メニューを実行するか[F5]キーにて反映されます。(反映されるまで多少時間が掛かることがあります)
* 本製品登録済ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、GRシリーズのSNMP Trapを擬似的に発生させる場合以下のコマンドを実行します。このコマンドは、マネージャ自身で作成した擬似Trapを、マネージャ自身で受信し、イベント表示、Shell/Bat連携が正しく動作するかのテストを確認するものです。 擬似Trap内容は、FANフォルトの障害をCommunity名"public"で擬似的に発行します。この擬似Trap障害内容はテスト用の任意のものであり、実際とは異なります。
また、ETERNUS(M50除く)は、ETERNUSmgrの「SNMPトラップ送信テスト」機能を使用して、装置からSNMPトラップを発行することが可能です。Trap障害内容は擬似ですが、実ETERNUS装置からTrapが送信されるため、実動作に等しいテストが実施できます。
[Solaris OS版マネージャ] # /opt/FJSVssmgr/bin/grtraptest IPアドレス
[Windows版マネージャ] # 運用管理サーバプログラムディレクトリ\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\grtraptest IPアドレス
* 本製品登録済ファイバチャネルスイッチのSNMP Trapを擬似的に発生させる場合(ポートフォルトの障害を擬似的に発行します。)
[Solaris OS版マネージャ] # /opt/FJSVssmgr/bin/swtraptest IPアドレス
[Windows版マネージャ] #運用管理サーバプログラムディレクトリ\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\swtraptest IPアドレス
ESCでは、ユーザ単位にログインアカウントを定義し、各アカウントにアクセス権を設定できる機能(認証機構)を提供しています。本章ではこの認証機構の運用方法について説明します。ESCではアクセスパス変更などサーバノード業務に影響する機能も持っているため、認証機構の運用方法には十分にご注意をお願いいたします。
設定可能なアクセス権を以下に示します。
権限 |
説明 |
機能 |
---|---|---|
特権管理者 |
全ての機能のアクセス権が許可されているアカウント |
全機能 |
一般管理者 |
SANシステムの状態を監視できるユーザである。装置の設定変更等の操作はできない。 |
情報の参照/設定変更は禁止 |
各権限と実施できる操作との関係を以下に示します。
操作名 |
特権管理者 |
一般管理者 |
アカウント情報操作 |
○ |
× |
アカウント設定情報表示 |
○ |
○ |
アイコン移動 |
○ |
○ |
装置検索 |
○ |
× |
装置追加 |
○ |
× |
装置削除 |
○ |
× |
アクセスパスの設定 |
○ |
× |
アクセスパスの削除 |
○ |
× |
アクセスパスの自動継承 |
○ |
× |
装置管理ソフトウェア呼び出し |
○ |
○ |
プロパティ表示 |
○ |
○ |
バージョン情報表示 |
○ |
○ |
ヘルプ表示 |
○ |
○ |
関係管理機能 |
○ |
○ |
性能管理設定 |
○ |
× |
性能管理表示 |
○ |
○ |
手動組み込み機能 |
○ |
× |
SNMP Trap先送信 |
○ |
× |
手動組み込み装置のプロパティ変更 |
○ |
× |
スイッチプロパティのゾーニング情報削除 |
○ |
× |
アプリケーション作成 |
○ |
× |
アプリケーション削除 |
○ |
× |
アプリケーションとの関係設定 |
○ |
× |
アプリケーションとの関係削除 |
○ |
× |
アプリケーションのプロパティ変更 |
○ |
× |
(1) リソース管理画面の [ツール(T)]-[認証機構(S)] を選択します。
(2) 認証設定画面が表示されます。
(3) 認証設定画面で <登録> ボタンをクリックします。
(4) ログインアカウント情報登録画面で以下の情報を設定します。
ユーザ名
先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア ("_")、ピリオド (".")、およびハイフン ("-") で構成された 16 文字以内の文字列を入力します。
パスワード (パスワードの確認入力)
半角英数字、および記号で構成された 16 文字以内の文字列を入力します。
先頭文字に "{" は使用できません。
権限レベル
特権管理者、または一般管理者を選択します。
(5) <OK> ボタンをクリックすることで、運用管理アカウントが作成されます。
(1) リソース管理画面の [ツール(T)]-[認証機構(S)] を選択します。
(2) 認証設定画面が表示されます。
(3) 認証設定画面で権限レベルの変更を行う運用管理アカウントを選択し、<変更> ボタンをクリックします。
(4) 登録情報変更画面が表示されます。
(5) 登録情報変更画面で、<権限レベル変更> ボタンをクリックします。
(6) 権限レベル変更画面が表示されます。
(7) 権限レベル変更画面で、権限レベルを変更します。
(8) <OK> ボタンをクリックすることで、権限レベルが変更され、設定が変更されたことを示すダイアログが表示されます。
変更した運用管理アカウントについて他のクライアントからログインしている場合は、該当のクライアントを終了して再度、ログインしてください。
(1) リソース管理画面の [ツール(T)]-[認証機構(S)] を選択します。
(2) 認証設定画面が表示されます。
(3) 認証設定画面で削除する運用管理アカウントを選択後、<削除> ボタンをクリックします。
(4) 確認ダイアログで <OK> ボタンをクリックすることで、運用管理アカウントが削除されます。
(1) リソース管理画面の [ツール(T)]-[認証機構(S)] を選択します。
(2) 認証設定画面が表示されます。
(3) 認証設定画面でパスワード変更を行う運用管理アカウントを選択し、<変更> ボタンをクリックします。
(4) 登録情報変更画面が表示されます。
(5) 登録情報変更画面で、<パスワード変更> ボタンをクリックします。
(6) パスワード変更画面が表示されます。
(7) パスワード変更画面で以下の項目を設定します。
ユーザ名
変更を行う運用管理アカウントが表示されます。
現在のパスワード
現在のパスワードを入力します。
新しいパスワード (新しいパスワードの確認入力)
新しいパスワードを入力します。
半角英数字、および記号で構成された 16 文字以内の文字列を入力します。
先頭文字に "{" は使用できません。
特権管理者が他の運用管理アカウントのパスワードを変更する場合は、現在のパスワードの入力は不要です。
(8) <OK> ボタンをクリックすることで、パスワードが変更され、設定が変更されたことを示すダイアログが表示されます。
変更した運用管理アカウントについて他のクライアントからログインしている場合は、該当のクライアントを終了して再度、ログインしてください。
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