ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド 13.1 - Solaris (TM) Operating System / Microsoft(R) Windows(R) -
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付録D カスタマイズ

D.1

マネージャおよびエージェントの制御設定が、以下の定義ファイルの編集により可能となります。必要に応じてこれらのファイルを編集してください。ただし、この章に説明されていないパラメタに関しては値を編集しないでください。

D.2 sanma.confパラメタ説

ストレージ管理の詳細設定ファイルとして以下に格納されています。

[Solaris OS版マネージャ] /etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf

[Windows版マネージャ] 運用管理サーバ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\sanma.conf

■設定ファイルの反映方法

設定ファイルを変更した場合、リソース管理画面メニューの[ツール(T)]-[オプション(O)]-<定義ファイル再読み込み(R)>ボタンを選択するか、マネージャを再起動してください。当設定ファイルの内容が本製品に反映されます。

■カスタマイズ

  1. AUTODISCOVER_SUBNET

    装置自動検索時に、検索対象となるサブネットのアドレスを指定します。複数のサブネットアドレスを記述する場合は、","(カンマ) で区切り記述します。

    例) AUTODISCOVER_SUBNET="10.12.13.255,133.134.13.255";

    運用管理サーバからSNMPのブロードキャストを発行して、これらのサブネットに対しての装置自動検出を行いますが、ネットワークの設定でこのブロードキャストを制限している場合は、当機能は有効になりません。

  2. LOGICAL_MANAGER_IP

    マネージャ(運用管理サーバ)を論理IPが存在するクラスタ運用する場合、運用管理サーバが論理IP/物理IPアドレスを保持している場合、このパラメタに論理IPアドレスを設定する必要があります。本パラメタは装置追加時に障害監視対象装置へSNMP Trap送信先を自動設定する際に使用されます。詳細は「5.2.5 SNMP Trap送信先の自動設定機能について」を参照して下さい。

    例) LOGICAL_MANAGER_IP="10.12.13.14";

  3. MANAGER_LAN_CARD_IP

    運用管理サーバにあるLANカードのIPアドレスをマネージャに認識させます。

    複数枚のLANカードを使ってマネージャを運用する場合、装置の検索を行うために本パラメタの設定が必要です。

    例)MANAGER_LAN_CARD_IP="10.12.13.14,100.101.102.103";

  4. SET_SW_ZONING_ALWAYS

    アクセスパス設定時、ポートゾーニング等がされておりファイバチャネルスイッチに対するゾーニング設定を追加する必要がない場合、通常はファイバチャネルスイッチに対してゾーニング設定を実施しません。このパラメタを1に設定した場合は、このような場合でも、1対1のWWPNゾーニングを設定します。(ただしNo Security状態時を除きます)

    例) SET_SW_ZONING_ALWAYS=1; (デフォルトは0)

  5. DISPLAY_SNMP_STANDARD_EVENT

    装置からの装置共通SNMP Trap(Cold Start Trapなど)をイベントログに表示するか否かを定義します。1に設定すると、装置共通SNMP Trap を表示しますが、0の場合は表示しません。

    例) DISPLAY_ SNMP_STANDARD_EVENT = 0; (デフォルトは1)

  6. SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP

    本製品が装置とSNMPプロトコルを用いて通信を行う場合、SNMPのコミュニティ名領域には、"public"を使用しています。

    "public"以外のコミュニティ名での装置と通信を行う必要がある場合は、このパラメタを用いて、コミュニティ名を指定します。

    装置のIPアドレスと、その装置とのSNMP通信で使用されるコミュニティ名をスペースで区切り記述します。

    IPアドレス10.11.12.13とのSNMP通信に使用するSNMPコミュニティ名を"abc"に定義する場合は、以下のように記述します。

    例)SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="10.11.12.13 abc";

    IPアドレスの最後は"*"を使用したワイルドカード定義も可能です。

    例)SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="10.11.12.* abc";

    例)SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="20.21.*.* def";

    例)SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="30.*.*.* ghi";

    複数装置に対して定義する場合は、装置数分の定義行を記述します。

    例)SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="10.11.12.13 abc";

    例)SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="10.11.14.15 def";

    さらにSNMP通信のREAD方向とWRITE方向で別々のコミュニティ名を使用する必要がある場合は、装置IPアドレスと、READ方向のSNMP通信で使用されるコミュニティ名,Write方向のSNMP通信で使用されるコミュニティ名をスペースで区切り記述します。

    例)SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP="10.11.12.13 abc def";

  7. SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_AUTODISCOVER

    「サブネット内装置検出機能」では、SNMPプロトコルを利用して装置を検出します。このとき、コミュニティ名は"public"を使用します。

    このSNMPのコミュニティ名を"public"以外に変更する必要がある場合は、本パラメタを使用して、コミュニティ名を指定します。

    ただし、装置ごとにコミュニティ名が異なるような環境では、本パラメタを指定しても全ての装置を検出することはできません。この場合は、上述のSNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IPパラメタのみを指定して1台ごとに装置を検索してください。

    また、本パラメタを指定する場合は、上述のSNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IPパラメタも同時に指定する必要があります。

    コミュニティ名を"abc"を使用する場合は、以下のように記述します。

    例)SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_AUTODISCOVER="abc";

  8. LOG_CYCLE

    ストレージ管理全般のログファイル(log.* 及び event.*)の世代数を任意の10進数で指定します。デフォルトは、2です。2を設定した場合、log.0 と log.1 及び event.0 と event.1 の2世代で循環します。

    例) LOG_CYCLE = 5; (5世代で循環する場合)

    <ログファイルの格納場所>

    [Solaris OS版マネージャ] /var/opt/FJSVssmgr/current

    [Windows版マネージャ] 運用管理サーバ作業用ディレクトリ\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\

  9. LOG_MAX_SIZE

    ストレージ管理全般のログファイル(log.* 及び event.*)の最大容量を0〜2147483647(単位:KB)の範囲で指定します。0を指定した場合ログは出力されません。また、範囲外の値を指定した場合はデフォルト値となります。デフォルトは、1024(KB)です。

    また、ログファイルの格納場所については、上述のLOG_CYCLEを参照してください。

    例) LOG_MAX_SIZE = 2048; (最大容量を2MBに設定する場合)

  10. SNMPTH_LOG_COUNT

    SNMP Trap関連のログファイル(snmpth.*)の世代数を任意の10進数で指定します。デフォルトは、2です。2を設定した場合、snmpth.0 と snmpth.1 の2世代で循環します。

    また、ログファイルの格納場所については、上述のLOG_CYCLEを参照してください。

    例) SNMPTH_LOG_COUNT = 5; (5世代で循環する場合)

  11. SNMPTH_LOG_LIMIT

    SNMP Trap関連のログファイル(snmpth.*)の最大容量を0〜2147483647(単位:KB)の範囲で指定します。0を指定した場合ログは出力されません。また、範囲外の値を指定した場合はデフォルト値となります。デフォルトは、1024(KB)です。

    また、ログファイルの格納場所については、上述のLOG_CYCLEを参照してください。

    例) SNMPTH_LOG_LIMIT = 2048; (最大容量を2MBに設定する場合)

  12. SILKWORM_ZONING_DELAY_TIMER

    ファイバチャネルスイッチSN200におけるゾーニング設定のコマンド実行に対する待ち時間を変更します。単位はミリ秒で、デフォルトでは3秒になっています。待ち時間を5秒にする場合は下記の様に設定します。

    例) SILKWORM_ZONING_DELAY_TIMER = 5000; (待ち時間を5秒にする場合)

    3秒(3000)以下に設定することはできません。3秒以下に設定した場合や設定が不正な場合には、デフォルトの3秒で動作します。尚この設定変更は、アクセスパス設定時にファイバチャネルスイッチSN200 から次の様なイベントが報告される場合に必要です。

      ZONE-TRANSCOMMIT Transaction Commit failed. Reason code 10 - "Fabric Merging"
      ZONE-TRANSCOMMIT Transaction Commit failed. Reason code 2 - "Aca Was Rejected"

    このイベントはファイバチャネルスイッチのゾーニング設定コマンドのエラーを表しています。コマンド実行の待ち時間を大きくすることでエラーを回避することができます。

  13. FIRMWARE_VERSION_CHECK

    イベントログに出力される "Unsupported Firmware Version" のメッセージは、ETERNUS SF Storage Cruiser では対応していないファームウェアの装置を検出したことを表します。
    このメッセージは、[最新の情報に更新]など、なんらかのオペレーションを行う度に出力されます。
    メッセージ出力を抑止したい場合は、下記の様に設定してください。

    FIRMWARE_VERSION_CHECK = 0;

    なお、ETERNUS SF Storage Cruiser にパッチを適用することで新しいファームウェアに対応することができますので、 パッチを適用した後は必ず本設定を削除してください。

  14. SILKWORM_SUPPORTED_FIRMWARE_VERSION

    ファイバチャネルスイッチについて対応していないファームウェアを検出した場合には、ファームウェアの非互換を考慮し、構成管理機能など、すべての機能が制限されます。

    この場合、通常は ETERNUS SF Storage Cruiser にパッチを適用する必要がありますが、ファームウェアに非互換がない場合には、パッチを適用することなく対応することができます。

    例えば、ファームウェア版数 v12.34.56a について非互換がない場合には、下記のように設定することで対応することができます。

    まず、ファームウェア版数 v12.34.56a の 3 つの数値について、それぞれを2桁の16進数表記にします。
    先頭の"v"や最後の"a"等の文字は考慮不要です。

    12 → 0C
    34 → 22
    56 → 38

    そして、すべてをまとめて6桁の16進数表記とします。

    0C2238

    この値を下記のように設定します。

    SILKWORM_SUPPORTED_FIRMWARE_VERSION = "0C2238";

    複数の版数を指定する場合は","で区切ります。
    v2.4.1 と v5.0.1 を指定する場合は下記の通りです。

    SILKWORM_SUPPORTED_FIRMWARE_VERSION = "020401,050001";

    "-"を使用して範囲指定することもできます。
    v4.0.0 から v4.2.2 までを指定する場合は下記の通りです。
    必ず値の小さい方から指定してください。

    SILKWORM_SUPPORTED_FIRMWARE_VERSION = "040000-040202";

    それぞれを組み合わせることもできます。

    SILKWORM_SUPPORTED_FIRMWARE_VERSION = "020401,040000-040202,050001";

    なお、本設定は、ファームウェアに非互換がないことが確認されている場合にのみ設定してください。
    ファームウェアアップグレードの際には、ファームウェアアップグレード手順書に記載があります。
    非互換の有無が確認できない場合には、当社技術員(CE,SE)に御連絡ください。

D.3 ssmgr.confパラメタ説

ストレージ管理の主に関係管理用の詳細設定ファイルとして以下に格納されています。

[Solaris OS版マネージャ] /etc/opt/FJSVssmgr/current/ssmgr.conf

[Windows版マネージャ] 運用管理サーバ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\ssmgr.conf

■設定ファイルの反映方法

設定ファイルを変更した場合、リソース管理画面メニューの[ツール(T)]-[オプション(O)]-<定義ファイル再読み込み(R)>ボタンを選択するか、マネージャを再起動してください。当設定ファイルの内容が本製品に反映されます。

■カスタマイズ

  1. LOG_COUNT

    システム共通のログファイル(common.*)の世代数を任意の10進数で指定します。デフォルトは、2です。2を設定した場合、common.0 と common.1 の2世代で循環します。

    例) LOG_COUNT = 5; (5世代で循環する場合)

    <ログファイルの格納場所>

    [Solaris OS版マネージャ] /var/opt/FJSVssmgr/current

    [Windows版マネージャ] 運用管理サーバ作業用ディレクトリ\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\

  2. LOG_LIMIT

    システム共通のログファイル(common.*)の最大容量を0〜2147483647(単位:KB)の範囲で指定します。0またはマイナス値を指定した場合ログは出力されません。また、最大値より大きい値を指定した場合はデフォルト値となります。デフォルトは、1024(KB)です。

    また、ログファイルの格納場所については、上述の1.を参照してください。

    例) LOG_LIMIT = 2048; (最大容量を2MBに設定する場合)

  3. SES_FILE_MAX_SIZE

    システムイベントログファイル(systemevent.csv)の最大容量を0〜262144(単位:KB)の範囲で指定します。0を指定した場合ログは出力されません。また、範囲外の値を指定した場合はデフォルト値となります。デフォルトは、2048(KB)です。

    また、ログファイルの格納場所については、上述の1.を参照してください。

    例) SES_FILE_MAX_SIZE = 4096; (最大容量を4MBに設定する場合)

  4. SYSTEMLOG_FACIRITY

    システムログの出力先情報を持つファシリティ名をデフォルトから変更する場合に指定します。デフォルトは"daemon"です。 ここで指定するファシリティ名は、/etc/syslog.confにて定義されている必要があり、ここで指定されたファリティ名とレベルにより、システムログの出力先をユーザーが任意に変更する事が可能です。 syslog.conf定義についての詳細はOSのオンラインマニュアル等を参照してください。

    ※ 本プロパティは[Solaris OS版マネージャ]のみ有効です。

  5. PS_UNUSED_AFFINITYGROUP_WARNING

    HBAに割り当てられていないアフィニティグループをシステムイベントに警告して表示するかどうかを指定します。デフォルトはtrueです。falseを設定するとシステムイベントにメッセージは表示されません。

    システムイベントのメッセージについては「ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明書」の「1.1 ストレージ装置の操作に関するイベント」を参照してください。

D.4 perf.confパラメタ説

ストレージ性能管理の詳細設定ファイルとして以下に格納されています。

[Solaris OS版マネージャ] /etc/opt/FJSVssmgr/current/perf.conf

[Windows版マネージャ] 運用管理サーバ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\perf.conf

■設定ファイルの反映方法

当設定ファイルの内容は、4時間に1回参照され、自動的に本製品に反映されます。

または、マネージャを再起動してください。

■カスタマイズ

  1. PERF_DATA_KEEP_DAYS

    性能管理で保持する性能データの日数を定義します。保持日数を過ぎると自動的に削除します。

    値を0に設定した場合削除はしません。なお、保持日数には当日は含まれません。

    デフォルトは7日で以下の様に定義されています。必要に応じて変更してください。

    PERF_DATA_KEEP_DAYS = 7;

  2. LOG_ROTATION

    性能関連のログファイル(perflog.*)の世代数を任意の10進数で指定します。デフォルトは、2です。2を設定した場合、perflog.0 と perflog.1 の2世代で循環します。

    例) LOG_ROTATION = 5; (5世代で循環する場合)

    <ログファイルの格納場所>

    [Solaris OS版マネージャ] /var/opt/FJSVssmgr/current

    [Windows版マネージャ] 運用管理サーバ作業用ディレクトリ\Manager\var\opt\FJSVssmgr\current\

D.5 最大使用メモリの変 

設定ファイルを用いて、最大使用メモリをカスタマイズ可能です。

設定ファイルは、マネージャ側とクライアント側の以下の箇所に格納されています。

[Solaris OS版マネージャ] /opt/FJSVssmgr/bin/manager.ini

[Windows版マネージャ] 運用管理サーバプログラムディレクトリ\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\manager.ini

[Windows版クライアント] クライアントインストール先\Client\bin\client.ini

■設定ファイルの反映方法

カスタマイズした内容は、カスタマイズ後の起動時から反映されます。

■カスタマイズ

通常の運用においてカスタマイズは必要ありませんが、大規模構成で処理時間が長くなった場合、カスタマイズを行います。 カスタマイズを行うにあたっては、マネージャ、クライアントの搭載メモリが十分にあることを確認してください。

設定ファイルに以下のように記述してください。(単位はMB。最大9999まで指定可能)

例)MAXMEMORY=512

D.6 SNMP Trap XML定義ファイル説

SNMP Trap XML定義ファイルを用いて、障害監視方法をカスタマイズできます。

このファイルはマネージャ側とエージェント側で定義します。

マネージャ側のSNMP Trap XML定義ファイルでは、本製品で障害管理する各装置(サーバノードを含む)から、SNMP Trapを受信した時のアイコンステータスおよび、イベントログと装置イベントのメッセージ、Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携、外部スクリプト連携の各動作を定義することができます。ストレージシステムの運用環境に応じて、マネージャ側でのこれらの処理を本製品のデフォルトから変更したい場合は、当設定ファイルの内容をカスタマイズしてください。

また、この定義ファイルを作成することで、サポートレベルIの装置についてもサポートレベルA,Bと同等の障害監視機能を実現することができます。

エージェント側のSNMP Trap XML定義ファイルでは、エージェントのサーバノードに対する障害監視方法を定義します。エージェントのデフォルトの障害監視方法を変更したい場合は、当設定ファイルの内容をカスタマイズしてください。

■設定ファイルの反映方法

マネージャ側の設定ファイルは動的に本製品に読み込まれるため、特別な反映方法はありません。

エージェント側の設定ファイルは静的に本製品に読み込まれるため、反映のためにエージェントの再起動が必要です。

■カスタマイズ

  1. マネージャでの定義ファイル名と格納場所

    マネージャのSNMP Trap処理をカスタマイズする為のSNMP Trap XML定義ファイルは装置ごとに作成され、マネージャのインストール時、アップグレード時に以下のインストールディレクトリに格納されます。

    [インストールディレクトリ]

    ・ Solaris OS版 マネージャ : /opt/FJSVssmgr/lib/snmpth

    ・ Windows版 マネージャ : 運用管理サーバプログラムディレクトリ\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\snmpth

    マネージャのSNMP Trap処理をカスタマイズする際は、上記インストールディレクトリに存在するSNMP Trap XML定義ファイルを下記カスタマイズディレクトリにコピーし、コピーしたファイルを編集してください。

    [カスタマイズディレクトリ]

    ・ Solaris OS版 マネージャ : /etc/opt/FJSVssmgr/current/snmpth

    ・ Windows版 マネージャ : 運用管理サーバ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\snmpth

    マネージャは、カスタマイズディレクトリ内にSNMP Trap XML定義ファイルが存在すれば、その定義ファイルに従って動作し、定義ファイルが存在しなければ、インストールディレクトリ内のデフォルトの定義ファイルに従って動作します。

    ファイル名は装置のトラップに含まれるエンタープライズコードの"."を"_"に置き換えたものです。

    <マネージャで、導入時にデフォルトで存在するSNMP Trap XML定義ファイル>

    装置種

    ファイル名

    SN200,SilkWorm

    1_3_6_1_4_1_1588_2_1_1_1.xml

    ETERNUS3000 M50

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_7.xml

    ETERNUS3000 M600

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_6.xml

    ETERNUS3000 M80,M100

    ETERNUS4000 M80,M100

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_5.xml

    ETERNUS3000 M200,M400

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_4.xml

    ETERNUS3000 M300,M500,M700

    ETERNUS VD800(*3)

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_8.xml

    ETERNUS6000 M400,M500,M600,M700,M800,M900,M1000,M1100

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_10.xml

    ETERNUS8000 M700,M900,M1100

    ETERNUS4000 M300,M500

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_20.xml

    ETERNUS SX300

    ETERNUS SX300S

    1_3_6_1_4_1_1123_1_205.xml

    1_3_6_1_4_1_1123_4_300.xml

    GR710

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_3.xml

    GR720,730

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_1.xml

    GR740,820,840

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_1_2.xml

    LT120

    1_3_6_1_4_1_11_2_3_9_7_1.xml

    1_3_6_1_4_1_11_2_3_9_7_2.xml

    LT130

    1_3_6_1_4_1_3351_1_3_2_6_1_1.xml

    1_3_6_1_4_1_3351_1_3_2_6_1_2.xml

    1_3_6_1_4_1_3351_1_3_2_6_1_3.xml

    1_3_6_1_4_1_3351_1_3_2_6_1_4.xml

    1_3_6_1_4_1_3351_1_3_2_6_1_6.xml

    1_3_6_1_4_1_3351_1_3_2_6_1_7.xml

    1_3_6_1_4_1_3351_1_3_2_6_1_8.xml

    1_3_6_1_4_1_3351_1_3_2_6_1_9.xml

    1_3_6_1_4_1_3351_1_3_2_6_1_10.xml

    1_3_6_1_4_1_3351_1_3_2_6_1_12.xml

    LT160

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_3_1.xml

    LT230

    1_3_6_1_4_1_119_1_83_1_1.xml

    1_3_6_1_4_1_119_1_83_1_2.xml

    LT250

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_3_5.xml

    LT270

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_1_126_3_2.xml

    テープ暗号化装置

    1_3_6_1_4_1_2021_250_10.xml

    Fibre Alliance MIBサポート装置
    (SN200モデル255V, モデル250M, SilkWorm AP7420等)

    1_3_6_1_3_94.xml

    NR1000

    1_3_6_1_4_1_789.xml

    Edge

    1_3_6_1_4_1_333_2_4_1.xml

    性能管理からのイベント

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_3.xml

    Solaris OS版またはWindows版エージェントからのイベントでマルチパス関係

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2.xml(*1)

    Solaris OS版エージェントからのSafe/PRIMECLUSTER GDS、GFSシリーズのイベント

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_2.xml(*2)

    Solaris OS版エージェントからのマルチパス関係のイベント

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_21.xml(*2)

    Windows版エージェントからのマルチパス関係のイベント

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_5.xml(*2)

    Linux版エージェントからのETERNUS/GRマルチパスドライバのイベント

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_3.xml(*2)

    Linux版エージェントからのPRIMECLUSTER GDS、GFSシリーズのイベント

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_31.xml(*2)

    HP-UX版エージェントからのイベント

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_4.xml(*2)

    Crossroads

    提供されませんが、作成可能です。


    *1:このファイルは3.定義ファイル形式の定義内容のうち、動作定義(flag属性)のSystemwalker Centric Manager連携(ただし、Shell/Bat連携の制御のみでSystemwalker Centric Manager連携はできません)および外部スクリプト連携1、外部スクリプト連携2のon/off設定のみ変更可能です。障害レベルおよびメッセージについては変更できません。

    *2:このファイルを更新する場合は、エージェントの同名ファイルと同じ内容に更新する必要があります。

    *3:ETERNUS VD800のディスクアレイ装置。

    上記以外の装置に対しても、装置のエンタープライズコードを元にXMLファイルを作成することにより、装置に対するSNMP Trap 処理が可能です。

  2. エージェントでの定義ファイル名と格納場所

    エージェントのサーバノードの障害監視方法をカスタマイズする為のXML定義ファイルの場所は以下の通りです。

    ・Solaris OS版 エージェント : /etc/opt/FJSVssage/snmpth

    ・Windows版 エージェント : エージェント環境設定ディレクトリ\Agent\etc\snmpth

    ・Linux版 エージェント : /etc/opt/FJSVssage/snmpth

    ・HP-UX版 エージェント : /etc/opt/FJSVssage/snmpth

    エージェント起動時にファイルを読み込み動作します。

    当ファイルの内容を反映するためには、エージェントの再起動が必要です。

    ファイル名はエージェントがマネージャに発行するトラップのエンタープライズコードの"."を"_"に置き換えたものです。

    <エージェントで、導入時にデフォルトで存在するSNMP Trap XML定義ファイル>

    サーバノード

    ファイル名(*)

    監視対象

    Solaris OS

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_2.xml

    Safe/PRIMECLUSTER GDS、GFSシリーズ

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_21.xml

    ETERNUS/GRマルチパスドライバ

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_22.xml

    EMC PowerPath

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_23.xml

    HITACHI JP1/HiCommand Dynamic Link Manager

    Windows

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_5.xml

    ETERNUS/GRマルチパスドライバ

    Linux

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_3.xml

    ETERNUS/GRマルチパスドライバ

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_31.xml

    PRIMECLUSTER GDS、GFSシリーズ

    HP-UX

    1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_4.xml

    PV-LINK(LVMの機能)

    *:このファイルを更新する場合は、マネージャの同名ファイルと同じ内容に更新する必要があります。

  3. 定義ファイルの形式

    [定義内容]

    定義ファイル内にはトラップのSpecific Trap Typeごとに以下の項目について動作を定義します。

    項目

    内容

    動作定義

    画面に状態変化の通知を表示する/しない

    装置イベントを出力する/しない

    イベントログを出力する/しない

    Systemwalker Centric Manager連携・Shell/Bat連携を行う/行わない

    外部スクリプト連携1を行う/行わない

    外部スクリプト連携2を行う/行わない

    障害レベル

    アイコンステータスおよび各イベント、Systemwalker Centric Manager連携通知のレベル

    (Information/Warning/Error)

    メッセージ

    イベントおよびSystemwalker Centric Manager連携に出力するメッセージ

    [ノード階層]

    タグのノード階層は以下のようになります。

    [タグと属性の種類]

    (1) SNMPTrapControlタグ

    属性名

    内容

    name

    装置名

    ver

    この定義ファイルのVersion

    (2) ExternalScript1, ExternalScript2タグ(オブション)

    外部スクリプト連携を利用するときにスクリプト名を定義します。ExternalScript1が外部スクリプト連携1、ExternalScript2が外部スクリプト連携2になります。ここで定義したスクリプトはTrapTypeタグやConvertタグのflag属性で該当する連携bitをonにすることで実行されます。

    ExternalScript1, ExternalScript2タグはTrapTypeタグ定義よりも前行に定義する必要があります。

    属性名

    内容

    name

    実行するスクリプト名(フルパス指定)

    (3) TrapTypeタグ

    Specific Trap Type単位にそのトラップの解析動作を定義します。このTrapTypeタグで定義しないTypeのトラップは解析処理を行わず破棄されます。

    属性名

    内容

    type

    "ST" + Specific Trap Type番号(10進数)

    flag

    イベント、Systemwalker Centric Manager連携、スクリプト連携制御(2進数6bit) (*1)

    bit5 … 外部スクリプト連携2(on/off)

    bit4 … 外部スクリプト連携1(on/off)

    bit3 … Systemwalker Centric Manager連携・Shell/Bat連携(on/off) (*2)

    bit2 … イベントログ出力(on/off)

    bit1 … 装置イベント出力(on/off)

    bit0 … 状態変化の通知(on/off)

    (例) CentrigMGR連携のみonにする場合 … "001000"

    level

    障害レベル'I' or 'W' or 'E'

    アイコンステータス(*3)、イベントおよびSystemwalker Centric Managerへの通知レベルを定義する

    (I … Information / W … Warning / E … Error)

    msg

    イベントおよびSystemwalker Centric Manager連携、スクリプト連携で表示するメッセージ

    メッセージ内に以下のパラメタを含めることができる

    %d … 10進数

    %x … 16進数

    %s … 文字列

    パラメタを含めた分、(4)のARGタグを定義する必要がある

    %に続く文字が'd', 'x', 's'以外の場合は、その%は'%'文字として扱われてそのまま表示される

    *1: 上位ビットがゼロの場合、そのゼロは省略して記述することができます。
    (例) "001000" は "1000" と記述可能

    *2: エージェントのイベントはSystemwalker Centric Managerに通知されないため、エージェントの定義ファイルでは、Shell/Bat連携の制御のみとなります。

    *3: アイコンステータスは「最新の情報への更新」処理や装置ポーリング機能によっても変更されるため、本定義の指定とは異なる結果になる場合があります。

    (4) ARGタグ

    ARGタグはTrapTypeタグのmsg属性内で指定したパラメタとトラップデータ内のVariable Bindingのインデックスの対応を定義します。このARGタグはmsg属性内で指定したパラメタと同じ数分定義する必要があります。

    属性名

    内容

    index

    (3)TrapTypeタグのmsg属性値に含まれるパラメタのインデックス番号(0〜)

    VBIndex

    トラップデータ内のVariable Bindingのインデックス番号(0〜)

    (5) Convertタグ(オプション)

    ConvertタグはトラップのINTEGERタイプのデータ値に対する文字列表現を定義します。このタグの定義は必須ではありません。例えばトラップデータ値0がステータスOKを示す場合、<Convert val="0" name="OK"/> と定義することで、イベントメッセージに"0"ではなく"OK"という文字列を表示することが可能です。

    また、flag属性,level属性(オプション)の指定によって、TrapTypeタグのlevel属性で指定した障害レベルを変更して通知することが可能です(msg属性に複数のARGがあり、それぞれのConvertタグにflag属性またはlevel属性がある場合は最後のARGのConvertタグの指定が採用されます)。

    属性名

    内容

    val

    トラップ内のINTEGERタイプのデータ数値(10進数)

    flag(オプション)

    イベント、Systemwalker Centric Manager連携、スクリプト連携制御(2進数6bit)

    値は(3) TrapTypeタグを参照

    level(オプション)

    障害レベル'I' or 'W' or 'E'

    TrapTypeタグよりも優先される

    name

    varに対応する文字列

    定義に存在しない値を受信した場合はそのまま数値表現で表示されます。

    (6) MSGタグ

    MSGタグはサーバノードエージェントが監視する監視キーワードを定義します。このMSGタグはサーバノードエージェントにのみ有効です。

    Windows版エージェントの場合:id属性,src属性,type属性で監視します(key属性は無視されます)。

    Windows版以外のエージェントの場合:key属性で監視します(id属性,src属性,type属性は無視されます)。

    属性名

    内容

    key

    監視する監視キーワード(Windows版以外のエージェントの場合必須)

    id

    監視するイベントのイベントID(Windows版エージェントの場合必須)

    src

    監視するイベントのソース名(Windows版エージェントの場合必須)

    line

    VALタグを使用する(監視イベントの部分文字列を通知情報に追加する)場合、監視イベントの行数をline属性に指定する。1行の場合、またはWindowsの場合はline属性を省略できる。

    type

    監視するイベントログの種類を指定する。(Windows版エージェントの場合のみ有効)

    System:システムログを監視する(省略値)

    Application:アプリケーションログを監視する

    監視キーワードを変更したい場合には、このキーワードを変更します。

    監視キーワードには、正規表現を指定することもできます。

    新たに監視する監視キーワードを追加したい場合には、TrapTypeタグ以降を追加します。この時、Specific Trap Type番号が重複しないように指定してください。

    (7)VALタグ(オプション)

    VALタグは監視イベントから文字列を抽出して通知情報に追加する方法を定義します。このVALタグはサーバノードエージェントにのみ有効です。

    属性名

    内容

    ref

    通知する情報に追加する値を( )で指定する。()内は正規表現で指定。

    [DTDによるID属性指定]

    SNMP Trap制御ではTrapTypeタグのtype属性をID属性としてサーチするために、XML定義ファイルに以下のDTDの記述が必要です。

    <!DOCTYPE SNMPTrapControl[
    <!ATTLIST TrapType type ID #REQUIRED>
    ]>

  4. 定義ファイルサンプル


    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE SNMPTrapControl <!ATTLIST TrapType type ID #REQUIRED> ]> <SNMPTrapControl name="SW3800" ver=1.0"> <TrapType type="ST1" flag="111111" level="E" msg="Faulty reason: %d"> <ARG index="0" VBIndex="0"> <Convert val="0" flag="000110" level="I" name="sw-ok"/> <Convert val="1" name="sw-faulty"/> </ARG> </TrapType> <TrapType type="ST2" flag="000111" level="E" msg="%s: is currently in state %d"> <ARG index="0" VBIndex="4"/> <ARG index="1" VBIndex="0"> <Convert val="1" name="unknown"/> <Convert val="2" name="faulty"/> <Convert val="3" name="below-min"/> <Convert val="4" flag="000110" level="I" name="nominal"/> <Convert val="5" name="above-max"/> <Convert val="6" name="absent"/> </ARG> </TrapType> </SNMPTrapControl>
  5. [使用例] ETERNUS3000シリーズ、GRシリーズの予兆監視トラップの抑止方法

    ETERNUS3000シリーズ、GRシリーズの予兆監視トラップのイベントを抑止したい場合は、該当XML定義ファイルについて下記の箇所を変更してください。

    type属性が"ST5"のTrapTypeタグについてflag属性を"0000"に変更

    <TrapType type="ST5" flag="0000" level="W" swsag="4405" msg="%d(0x%x) %d">

  6. [使用例] ファイバチャネルスイッチSN200,SilkWormシリーズのFCポートOnline/Offlineトラップの抑止方法

    SN200,SilkWormシリーズのFCポートOnline/Offlineトラップを抑止したい場合は、該当XML定義ファイルについて下記の箇所を変更してください。

    type属性が"ST3"の<ARG index="1" VBIndex="0">内の Convertタグの val="1"及びval="2"について、flag属性を"0000"に変更

    <Convert val="1" flag="0000" level="I" swsag="4203" name="Online"/>
    <Convert val="2" flag="0000" level="I" swsag="4203" name="Offline"/>

D.7 Correlation.iniパラメタ説

エージェントの詳細設定ファイルとしてサーバノードの以下の場所に格納されています。

[Solaris OS版エージェント] /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini

[Windows版エージェント] エージェント環境設定ディレクトリ\Agent\etc\Correlation.ini

[Linux版エージェント] /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini

[HP-UX版エージェント] /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini

■設定ファイルの反映方法

エージェント起動時にファイルを読み込み動作します。

当ファイルの内容を反映するためには、エージェントの再起動が必要です。

■カスタマイズ

  1. PollingTime

    システムメッセージの監視を実施する時間間隔を秒(sec)単位で指定します。

    0(監視しない)〜3600(1時間)

    なお、省略値は10秒です。

    PollingTime=時間


  2. Oracle(Solaris OS,Windows,Linux版エージェントのみ有効)

    Oracleを対象とした構成管理を実施する場合に指定します。インスタンス名が複数ある場合は、本パラメタを複数指定してください。

    ・ インスタンス名、Oracleホームの絶対パス名は必須パラメタです。

    ・ ホスト名の指定は省略可能です。省略した場合には、エージェントの管理LANで指定されたサーバノード名を使用します。

    ・ リスナーポート番号の指定は省略可能です。省略した場合には、"1521"を使用します。

    ・ ホスト名を指定する場合、リスナーポート番号の指定は省略できません。

    Oracle=インスタンス名;Oracleホームの絶対パス名;ホスト名:リスナーポート番号

  3. Symfoware(Solaris OS,Windows,Linux版エージェントのみ有効)

    Symfowareを対象に構成管理を実施する場合に指定します。RDBシステム名が複数ある場合は、本パラメタを複数指定してください。なお、シングルRDB運用の場合には、本定義文の指定は必要ありません。

    Symfoware=RDBシステム名

  4. SQLServer(Windows版エージェントのみ有効)

    SQLServerを対象に構成管理を実施する場合に指定します。名前付きインスタンス名が複数ある場合は、本パラメタを複数指定してください。

    SQLServer=名前付きインスタンス名:キー名

    −名前付きインスタンス名は以下の形式で指定してください。
    エージェントが動作しているコンピュータ名\インスタンス名

    −キー名は、defusrコマンドで設定したキー名を指定してください。

    インスタンス種別

    認証方法

    名前つきインスタンス名

    キー名

    備考

    既定のインスタンス

    Windows認証

    省略

    省略

    (*)

    SQL Server認証

    省略

    :キー名

    -

    名前付きインスタンス

    Windows認証

    名前付きインスタンス名

    省略

    -

    SQL Server認証

    名前付きインスタンス名

    キー名

    -

    *:既定のインスタンスのみを対象とする場合には、本定義を省略できます。名前付きインスタンスとあわせて対象とする場合には、以下のように":"のみ指定します。

    SQLServer=:

  5. MultiPathSlice(Solaris OS版エージェントのみ有効)

    未接続のマルチパススライス情報を収集する場合に指定します。

    ON(未接続マルチパススライス情報を収集する)

    OFF(未接続マルチパススライス情報を抑止する)

    なお、省略値はOFFです。

    MultiPathSlice=ON or OFF

  6. HBAStatus(HP-UX版エージェント以外で有効)

    HBAの状態情報を収集しない場合に指定する。

    ON(HBAの状態情報を収集する)

    OFF(HBAの状態情報を収集しない)

    なお、省略値はONです。

    HBAStatus=ON or OFF

    SolarisおよびWindowsのESCエージェントとSSCエージェントが混在するような環境においてHBAの状態を統一したい場合などに、OFF を指定します。

D.8 sstorageagt.confパラメタ説

エージェント起動時の環境変数等の設定ファイルとしてサーバノードの以下の場所に格納されています。

[Solaris OS版エージェント] /etc/opt/FJSVssage/sstorageagt.conf

[Windows版エージェント] エージェント環境設定ディレクトリ\Agent\etc\sstorageagt.conf

[Linux版エージェント] /etc/opt/FJSVssage/sstorageagt.conf

■設定ファイルの反映方法

エージェント起動時にファイルを読み込み動作します。

当ファイルの内容を反映するためには、エージェントの再起動が必要です。

■カスタマイズ

  1. Symfowareを監視する場合の定義

    Symfowareを対象とした構成管理を実施する場合に必要な環境変数の定義を以下に示します。

    エージェントのインストール時には以下のように定義されていますので、Symfowareのインストール環境に応じてパス名を変更してください。

    (Solaris OS,Linux版エージェントの場合)

    LD_LIBRARY_PATH=/opt/FSUNrdb2b/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib

    export LD_LIBRARY_PATH

    LD_LIBRARY_PATH_64=/opt/FSUNrdb2b/lib

    export LD_LIBRARY_PATH_64

    PATH=/opt/FSUNrdb2b/bin

    export PATH

    (Windows版エージェントの場合)

    Symfowareインストール時に必要な環境変数が定義されますので、指定の必要はありませんが、念のため必要な環境変数の定義を確認することをお勧めします。

  2. Oracleを監視する場合の定義

    Oracleを対象とした構成管理を実施する場合に必要な環境の定義を以下に示します。

    エージェントのインストール時には以下のように定義されていますので、環境変数ORACLE_HOMEの定義の確認、およびOracleのインストール環境に応じたパス名への変更を実施してください。

    (Solaris OS,Linux版エージェントの場合)

    CLASSPATH=$ORACLE_HOME/jdbc/lib/classes12.zip

    export CLASSPATH

    (Windows版エージェントの場合)

    CLASSPATH=%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\classes12.zip

D.9 SANGui.cfgファイル説

環境ディレクトリ¥san\gui\SANGui.cfgファイル(通常運用時はSANGui_<ログインユーザ名>.cfgが使用されます)には、ツリーやマップ画面の表示をソートするためのKeyが設定されています。各ソートKeyで設定可能な値は以下のとおり。

運用前の環境設定ファイル格納先

クライアントインストール先\Client\eclipse\plugins\com.fujitsu.systemwalker.rcnr.client_1.3.0\Client\etc\san\gui\SANGui_<ログインユーザ名>.cfg

運用時のログインユーザ用の環境設定ファイル格納先

クライアントインストール先\Client\workspace\.metadata\.plugins\com.fujitsu.systemwalker.rcnr.client\etc\san\gui\SANGui_<ログインユーザ名>.cfg

プロパティ名

内容

設定可能な値

備考

GUI_SORT_KEY_FOR_HOST

Hostアイコンのソート設定

"Name"(デフォルト)
"IPAddress"
"SysName"

※1

GUI_SORT_KEY_FOR_SWITCH

Switchアイコンのソート設定

"Name"(デフォルト)
"IPAddress"
"SysName"
"EnterpriseCode"

 

GUI_SORT_KEY_FOR_STORAGE

Storageアイコンのソート設定

"SerialNumber"
"Name"(デフォルト)
"IPAddress"
"SysName"
"EnterpriseCode"

 

GUI_SORT_EKY_FOR_HUB

Hubアイコンのソート設定

"Name"(デフォルト)
"IPAddress"
"SysName"
"EnterpriseCode"

 

GUI_SORT_KEY_FOR_BRIDGE

Bridgeアイコンのソート設定

"Name"(デフォルト)
"IPAddress"
"SysName"

 

GUI_SORT_KEY_FOR_LIBRARY

Libraryアイコンのソート設定

"Name"(デフォルト)
"IPAddress"
"SysName"

 

GUI_SORT_KEY_FOR_HBA

FcHbaアイコンのソート設定

"ControllerNumber"(デフォルト)
"PhysicalNumber"
"LogicalNumber"
"WWPN"

 

GUI_SORT_KEY_FOR_CA

FcCaアイコンのソート設定

"CaAdapterPortNumber"(デフォルト)
"CaDisplayPortNumber"
"WWPN"

 

GUI_SORT_KEY_FOR_SWPORT

SwPortアイコンのソート設定

無し

 

GUI_SORT_KEY_FOR_HUBPORT

HubPortアイコンのソート設定

無し

 

GUI_SORT_KEY_FOR_SCSIPORT

BrScsiPortアイコンのソート設定

"Name"
"ScsiPortAddress"(デフォルト)

 

GUI_SORT_KEY_FOR_BRDEV

BrDevアイコンのソート設定

無し

 

GUI_SORT_KEY_FOR_LIBSTORAGE

Library内Storageアイコンのソート設定

"SerialNumber"
"Name"
"IPAddress"
"SysName"(デフォルト)
"EnterpriseCode"

 

GUI_SORT_KEY_FOR_SCSI_CA

ScsiCaアイコンのソート設定

無し

 

GUI_SORT_KEY_FOR_UNKNOWNFCPORT

UnknownFcPortのソート設定

無し

 

※1 ブレードサーバやIAサーバの場合、専用のソート処理を行うため、設定したソートKeyではソートされません。専用のソート処理が正しく実行できなかった場合にのみ本設定が使用されます。

D.10 装置ポーリング設定ファイル説

本設定ファイルを編集することで装置ポーリング機能におけるデフォルト動作をカスタマイズすることができます。設定ファイルにはポーリング機能の動作を定義するファイルとイベント連携制御を定義するファイルの2つの設定ファイルがあります。本ファイルはXMLで記述されています。

■設定ファイルの反映方法

変更した内容は次回のポーリング動作時に自動的に反映されます(ポーリング停止中でも30秒毎にマネージャによって本ファイルの内容がチェックされます)。リソース管理画面のメニューの[ツール(T)]の[オプション(O)]の<定義ファイル再読み込み(R)>ボタンでは反映されないことに注意してください。

■カスタマイズ

i. ポーリング機能動作 設定ファイル

  1. 設定ファイル名と格納場所

    ポーリング機能動作設定ファイルは、マネージャのインストール時、アップグレード時に以下のインストールディレクトリに格納されます。

    [インストールディレクトリ]

    Solaris OS版マネージャ: /opt/FJSVssmgr/lib/devicepolling/DP_config.xml

    Windows版マネージャ:運用管理サーバプログラムディレクトリ\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\devicepolling\DP_config.xml

    ポーリング機能動作をカスタマイズする際は、上記インストールディレクトリに存在するポーリング機能動作設定ファイルを下記カスタマイズディレクトリにコピーし、コピーしたファイルを編集してください。

    [カスタマイズディレクトリ]

    Solaris OS版マネージャ:/etc/opt/FJSVssmgr/current/devicepolling/DP_config.xml

    Windows版マネージャ:運用管理サーバ環境設定ディレクトリ\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\devicepolling\DP_config.xml

    マネージャは、カスタマイズディレクトリ内のポーリング機能動作設定ファイルが存在すれば、その設定ファイルに従って動作し、設定ファイルが存在しなければ、インストールディレクトリ内のデフォルトの設定ファイルに従って動作します。

  2. 設定ファイルの形式

    <設定内容>

    項目

    内容

    ポーリング間隔

    ポーリング動作間隔(停止も含む)

    ポーリング動作の対象外装置

    ポーリング動作の対象外にする装置を設定

    [ノード階層]

    タグのノード階層は以下のようになります。

    [タグと属性の種類]

    (1) Intervalタグ

    属性名

    内容

    value

    ポーリング動作間隔を秒単位で設定(10進数)

    間隔の最小値は30秒であり、30秒未満を指定した場合でも30秒として動作する。
    また、0を指定するとポーリング動作を停止する。

    (2) Device/excludeタグ

    Deviceタグには設定できる属性はありません。excludeタグは必要な数分設定することができます。

    <excludeタグ>

    属性名

    内容

    address

    ポーリング動作の対象外にする装置のIPアドレスを指定する。

    アドレスは"XX.XX.XX.XX"の形式

  3. デフォルト設定値

    各値を指定しない場合のデフォルト値は以下のようになります。

    ポーリング間隔:60秒
    ポーリング動作の対象外の装置:なし

  4. サンプル設定ファイル

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
    <PollingManagerConfiguration>
      <Interval value="60"/>
      <Device>
        <exclude address="10.20.30.40"/>
        <exclude address="10.20.30.50"/>
      </Device>
    </PollingManagerConfiguration>

ii. イベント連携制御 設定ファイル

  1. 設定ファイル名と格納場所

    イベント連携制御設定ファイルは以下に格納されています。

    Solaris OS版マネージャ: /opt/FJSVssmgr/lib/snmpth/1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_1.xml

    Windows版マネージャ:運用管理サーバプログラムディレクトリ\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\snmpth\1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_1.xml

  2. 設定ファイルの形式

    <設定内容>

    項目

    内容

    外部スクリプト名定義

    外部スクリプト連携を利用する場合にスクリプト名を定義する

    動作定義

    画面に状態変化の通知を表示する/しない

    装置イベントを出力する/しない

    イベントログを出力する/しない

    Systemwalker Centric Manager連携・Shell/Bat連携を行う/行わない

    外部スクリプト連携1を行う/行わない

    外部スクリプト連携2を行う/行わない


    <設定方法>

D.11 RAIDグループ統合モード定義ファイル説

ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000のような大規模構成のストレージを関係管理ウィンドウに表示すると、 モデルや構成によっては、関係管理ウィンドウが複雑な画面となってしまいます。 このため、画面を見やすくする機能としてRAIDグループ統合機能をサポートしています。 この機能は、クライアントの定義ファイルを変更することにより、モードON/OFFの設定ができます。大規模構成のストレージがシステム内に存在する場合は、RAIDグループ統合モードONにすることを推奨します。

クライアントの定義ファイルは以下に格納されています。

関係管理ウィンドウ

クライアントインストール先\Client\eclipse\plugins\com.fujitsu.systemwalker.rcnr.client_1.2.0\Client\etc\san\gui\groupmode.dat

関係管理単体起動時

クライアントインストール先\Client\etc\san\gui\groupmode.dat

この定義ファイルの設定値を変更することにより、RAIDグループ統合モードON/OFFを設定できます。


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