システム環境構築作業中の疑問点について説明します。
Q: GDS で管理しているシステムディスクのバックアップ方法が知りたい。【EFI】
A
システム起動中にはマウントを解除できない、/(root)、/usr、/var ファイルシステムのバックアップ方法については、「7.4 システムディスクのバックアップとリストア」および「7.5 代替ブート環境を使用したシステムディスクのバックアップとリストア【EFI】」を参照してください。
Q: GDS で管理しているディスク (システムディスク以外) のバックアップ方法が知りたい。
A
GDS の論理ボリュームは、物理スライスと同様にバックアップできます。ただし、必ず論理ボリュームからバックアップしてください。例えば、CD-ROM からシステムをブートして、物理スライスからバックアップする方法では正しいデータを退避できない可能性があります。
ミラーリング機能を活用して、より効率的なバックアップを行うこともできます。詳しくは、「1.3.8 スライス切離し方式によるスナップショット」、「7.9 バックアップ (OPC 方式)」、および「B.1.5 sdxslice - スライスの操作」を参照してください。
また、GDS Snapshot のプロキシボリュームを活用して、業務停止時間を最小限に抑えたバックアップ運用を構築することもできます。詳しくは、「1.5 プロキシボリューム」、「3.15 プロキシボリュームを使用したオンラインバックアップとリストア」、「7.7 バックアップ (スライス切離し方式)」、および「7.8 バックアップ (等価性方式)」を参照してください。
さらに、GDS Snapshot のシャドウボリュームを活用して、業務を実行するドメインに属していないサーバからバックアップを行うことにより、業務への影響を最小限に抑えることができます。詳しくは、「1.6 シャドウボリューム」および「3.20 ドメイン外サーバからのバックアップとリストア」を参照してください。
Q: GDS で管理している物理ディスク (例えば、sda) が parted(8) コマンドで操作できない。どうすれば操作できるか。
A
物理ディスクへのアクセスは GDS が抑止しているため、操作する方法はありません。
詳しくは、「A.1 物理特殊ファイルへのアクセス抑止」を参照してください。
なお、parted(8) コマンドでディスクの内容を参照するだけであれば、CD-ROM からブートしたうえで物理ディスクを指定すれば可能です。ただし、物理ディスクのデータを更新してしまうと、ミラーリングされているデータが破壊されてしまうため、十分な注意が必要です。「A.2 CD-ROM 装置からのブート」を参照してください。