GDS Snapshot が導入されているシステムでは、プロキシボリュームを使用した等価性方式によるスナップショットにより、業務運用中にバックアップを行うことができます。
ただし、スナップショットのデータの整合性を確保するため、スナップショット作成時 (プロキシボリュームをマスタボリュームから分離するとき) に、業務を一時的に停止します。
参照
等価性方式によるスナップショットの詳細については、「1.5.1 等価性方式によるスナップショット」を参照してください。
スナップショットデータの整合性の確保については、「3.17 スナップショットデータの整合性」を参照してください。
注意
瞬間リストア
マスタボリュームとプロキシボリュームが結合されている状態でマスタボリュームのデータに不具合が発生した場合、プロキシボリュームのデータにも同じ不具合が発生するため、瞬間リストアは実行できません。この場合、テープからデータをリストアする必要があります。プロキシボリュームを分離してオンラインバックアップを実行した後、オンラインバックアップを再実行する直前まで、プロキシボリュームを分離した状態のままにしておくことを推奨します。
注意
ディスク装置のコピー機能を使用したスナップショット
グループが階層化されている場合や、プロキシを多重度 2 以上のミラー構成にした場合、マスタからプロキシへのコピー処理でディスク装置のコピー機能を利用することはできません。詳細については、「A.8 プロキシ構成におけるアドバンスト・コピー機能の利用」および「3.19 プロキシ構成における Dell EMC TimeFinder および Dell EMC SRDF の利用」を参照してください。
注意
Dell EMC TimeFinder または Dell EMC SRDF を使用する場合
以下の手順ではボリューム単位でスナップショット操作を行っていますが、TimeFinder または SRDF を使用する場合は、グループ単位でスナップショット操作を行う必要があります。
TimeFinder を使用する場合に、マスタグループを構成するスタンダードデバイスと、プロキシグループを構成する BCV デバイスとをエスタブリッシュした場合は、マスタとプロキシを結合する前に、その BCV ペアをキャンセルしておく必要があります。
SRDF を使用する場合、マスタとプロキシを結合する前に、マスタグループを構成するソース (R1) デバイスと、プロキシグループを構成するターゲット (R2) デバイスとを、スプリット状態にしておく必要があります。
マスタとプロキシを関連付けた後、関連付けを解除するまでは、マスタ/プロキシを構成する BCV ペアや SRDF ペアに対し、SYMCLI コマンドなどを使用して TimeFinder や SRDF の操作を行わないでください。
注意
等価性方式によるスナップショットの利用条件
以下の留意事項を参照してください。
参考
ディスク装置のコピー機能の利用条件
「A.8 プロキシ構成におけるアドバンスト・コピー機能の利用」、「3.19 プロキシ構成における Dell EMC TimeFinder および Dell EMC SRDF の利用」を参照してください。