注意
REC【4.3A20以前】
4.3A20以前のバージョンでは、REC との連携は未サポートです。2 台以上の ETERNUS ディスクアレイを使用してスナップショット操作を行う場合は、REC が動作しないようにディスクアレイ装置を設定してください。
注意
マルチパスソフトウェア【4.3A20以前】
DM-MP を使用する場合、アドバンスト・コピー機能との連携は未サポートです。スナップショット操作でアドバンスト・コピー機能を使用する場合は、DM-MP ではなく ETERNUS マルチパスドライバを使用してください。
プロキシ構成では、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能 EC (4.3A30以降は REC も含む) または OPC (4.3A30以降は QuickOPC も含む)との連携によって、主業務で使用しているサーバや SAN に負荷をかけずにマスタ、プロキシ間のコピー処理を行うことができます。この場合、コピー処理はディスクアレイ装置が行うため、コピー処理中にサーバを再起動しても、コピー処理は継続されます。
アドバンスト・コピー機能が利用できる場合、マスタ、プロキシ間のコピー処理では、アドバンスト・コピー機能が使用されます。ただし、下記の場合は、アドバンスト・コピー機能は使用されず、ソフトコピー機能 (サーバで動作する GDS のドライバのコピー機能) が使用されます。
アドバンスト・コピー機能が使用されない条件
sdxproxy コマンドの -e softcopy オプションを指定することにより、明示的にソフトコピー機能を使用するよう指定された場合
マスタおよびプロキシがルートクラスに属している場合【EFI】
コピー先のボリュームがミラーリング構成となっている場合
ただし、以下の場合は、マスタがミラーリング構成であっても、プロキシからマスタへのコピー処理で OPC を使用することができます。
GDS 運用管理ビューの [操作]:[プロキシ操作]:[復元] を実行し、[マスタの復元] 画面において「再結合 - しない」を選択した場合。詳細は、「7.10.1.2 操作手順」を参照してください。
sdxproxy Restore コマンドを実行した場合。詳細は、「B.2.1 sdxproxy - プロキシオブジェクトの操作」を参照してください。
マスタボリュームまたはプロキシボリュームが属しているグループに、下位グループが接続されている場合
EC または OPC のセッション数が、ディスクアレイ装置が規定している、同時に動作可能なセッション数の上限に達している場合
参照
同時に動作可能なセッション数には、同一物理ディスク (LU) 内での上限と、同一ディスクアレイ装置内での上限があります。詳細は、ディスクアレイ装置のハンドブックを参照してください。
マスタボリュームに複数のプロキシボリュームが関連付けられていて、EC セッションが設定されているプロキシボリュームの個数が上限 (16個) に達している場合
ディスクアレイ装置にアドバンスト・コピー機構を搭載する前に、マスタまたはプロキシを構成するディスクをクラスに登録した場合
これらの場合、OPC 機能の利用を前提とする操作は実行できません。OPC 機能の利用を前提とする操作については、「3.18 OPC 方式による瞬間スナップショット」を参照してください。
EC は、結合、再結合したときのマスタからプロキシへの等価性コピー処理、等価性を維持するためのコピー処理、および、マスタとプロキシを分離している間の更新箇所を記録する処理で使用します。
OPC は、等価性コピー処理、瞬間スナップショットの処理、およびプロキシのデータでマスタを復元する処理で使用します。
マスタ、プロキシ間に EC セッションが存在する場合、そのマスタと他のプロキシの間で OPC を開始することはできません。
ETERNUS ディスクアレイのように、EC および OPC の 2 つのコピー方式を備えている装置の場合は、OPC よりもECを優先して使用します。ただし、EC セッションがいったん停止されると、それ以降、EC 機能は使用されません。EC セッションが停止されるのは、次の場合です。
EC セッションが停止される条件
GDS 運用管理ビューの [操作]:[プロキシ操作]:[分離] を選択し、プロキシ分離画面において「瞬間スナップショット - する」を選択して実行した場合
sdxproxy Cancel コマンドを使用して、EC セッションを中止した場合
sdxproxy Join -e softcopy コマンドを使用して、マスタとプロキシを結合する際にソフトコピー機能を使用した場合
sdxproxy Part -e instant コマンドを使用して、瞬間スナップショットを作成した場合
sdxproxy Rejoin -e softcopy コマンドを使用して、マスタとプロキシを再結合する際にソフトコピー機能を使用した場合
EC 機能を使用したい場合、これらの操作を行ったら、マスタとプロキシの関係をいったん解除して、再び結合を行ってください。
実行中のコピー処理がいずれの方式で行われているかは、次のいずれかの方法で確認することができます。
GDS 運用管理ビューのスライス情報フィールドの [コピー種別] フィールド
sdxinfo コマンドで表示される CPTYPE フィールド
また、マスタとプロキシの間に存在するセッションの種類と状態は、sdxinfo コマンドで表示される FUNC フィールドと CPSTAT フィールドで確認できます。
注意
アドバンスト・コピーの制御
アドバンスト・コピー機能が利用できる場合、sdxproxy コマンドを実行すると、GDS がマスタおよびプロキシに対してアドバンスト・コピーの制御を行います。マスタおよびプロキシに対し、sdxproxy コマンド以外の手段でアドバンスト・コピーの制御を行わないでください。