形式
sdxproxy Break -c class -p proxy [-e force,restore]
sdxproxy Cancel -c class -p proxy
sdxproxy Join -c class -m master -p proxy
[-a mvol=pvol:jrm[:pslice][,mvol=pvol:jrm [:pslice],...]] [-e delay=msec,softcopy,syncmode,waitsync]
sdxproxy Part -c class -p proxy,... [-a attribute=value] [-e instant,mode=val,unlock]
sdxproxy Rejoin -c class -p proxy,... [-e delay=msec,softcopy,waitsync]
sdxproxy RejoinRestore -c class -p proxy,... [-e delay=msec,instant,nowaitsync,softcopy]
sdxproxy Relate -c class -m master -p proxy
sdxproxy Restore -c class -p proxy,... [-e instant,nowaitsync,OPC,QOPC]
sdxproxy Root -c class -m master,... [-e boot]【EFI】
sdxproxy Root -c class -p proxy,... [-e boot]【EFI】
sdxproxy Root -c class -m master,... -p proxy,... [-e boot]【EFI】
sdxproxy Swap -c class -p proxy
sdxproxy Update -c class -p proxy,... [-e instant,nowaitsync,OPC,QOPC]
機能説明
sdxproxy は、プロキシオブジェクトを操作するためのコマンドです。スーパユーザ権限を持つユーザだけが sdxproxy コマンドを実行することができます。
参照
基本オプション
以下の基本オプションのうち、いずれかを指定します。
マスタとプロキシとして関連付けられているボリュームの対、またはグループの対の関係を解除します。結合状態、分離状態のどちらの状態でも、解除できます。
proxy には、解除するプロキシボリュームまたはプロキシグループを指定します。プロキシグループ内にあるプロキシボリュームを指定して解除することはできません。
プロキシボリューム、およびプロキシグループ内のプロキシボリュームは、解除後も、解除前のボリュームデータや属性を維持したまま、通常のボリュームとして使用できます。
解除は、マスタボリュームおよびプロキシボリュームが使用中であっても可能です。ただし、結合状態でマスタボリュームが使用中の場合、解除後の、プロキシボリュームのデータの整合性については、データを管理しているファイルシステム層あるいはデータベース層などで確保しなければなりません。例えば、マスタボリュームをファイルシステムとして使用している場合、umount(8) コマンドを使ってファイルシステムをアンマウントしたうえで解除するなどの手続きが必要となります。
以下の場合、エラーとなり解除できません。
マスタボリュームからプロキシボリュームへのコピー処理が行われている場合 (-e force 指定時を除く)
プロキシボリュームからマスタボリュームへのコピー処理が行われている場合 (-e restore 指定時は除く)
分離状態のプロキシとマスタとの間に存在するディスク装置のコピー機能のセッションを中止 (解除) します。
proxy には、プロキシグループのまたは分離状態のプロキシボリュームを指定します。プロキシグループを指定した場合、プロキシグループ内にある分離状態のプロキシボリュームのすべてが処理対象になります。プロキシグループ内にある分離状態のプロキシボリュームを指定することもできます。ただし、マスタグループとプロキシグループとの間に BCV ペアまたは SRDF ペアが存在する場合は、プロキシグループ内にある分離状態のプロキシボリュームを指定してセッションを中止することはできません。
セッションの中止は、マスタボリュームおよびプロキシボリュームが使用中であっても可能です。セッションを中止しても、マスタとプロキシの関係は分離状態のままです。また、マスタとプロキシのボリューム状態は変化しません。ただし、マスタからプロキシ、または、プロキシからマスタへのコピー処理中にセッションを中止した場合は、コピー先のボリュームがデータ不当 (INVALID) 状態になります。この場合、コピー処理を再実行し、コピーが完了すれば、ボリュームの状態を復旧することができます。
ボリュームの対、またはグループの対を、マスタとプロキシとして関係づけて結合します。
ボリュームの対を結合する場合、コマンドの復帰後 (-e waitsync 指定時は復帰前) に、マスタボリュームからプロキシボリュームへの等価性コピーを行います。
ボリュームの対を結合する場合、以下の条件があります。
マスタボリュームとプロキシボリュームのサイズは等しくなければなりません。
マスタボリュームとプロキシボリュームは、異なるミラーグループまたはシングルディスクに属するボリュームでなければなりません。
グループの対を結合する場合、マスタグループ内のマスタボリュームごとに、同じオフセットで同じサイズのプロキシボリュームをプロキシグループに作成し、コマンドの復帰後 (-e waitsync 指定時は復帰前) に、マスタボリュームからプロキシボリュームへの等価性コピーを行います。プロキシグループ内に作成されるプロキシボリュームのアクセスモード属性は、ro (読取り専用) に設定されます。マスタグループまたはプロキシグループにキープディスクが接続されていて、マスタグループとプロキシグループのシリンダサイズなどのジオメトリが異なる場合、プロキシグループはマスタグループと同じジオメトリに変更されます。
グループの対を結合する場合、以下の条件があります。
ルートクラスの場合、プロキシグループに直接接続されている最小の物理ディスクのサイズは、マスタグループ内のボリュームの最終ブロック番号より大きくなければなりません。
ローカルクラスまたは共用クラスの場合、プロキシグループのグループサイズは、マスタグループ内のボリュームの最終ブロック番号より大きくなければなりません。
マスタグループにボリュームが存在しない場合、および、プロキシグループにボリュームがすでに存在する場合は、エラーとなり結合できません。
マスタグループおよびプロキシグループは、ミラーグループでなければなりません。
ディスク装置のコピー機能が利用できる場合、マスタからプロキシへの等価性コピー処理は、ディスク装置のコピー機能を使用して行います (-e softcopy 指定時を除く)。
結合状態のプロキシボリュームは、アクセスすることも起動することもできません。プロキシボリュームにアクセスするためには、Part オプションを使用してマスタから分離するか、あるいは、Break オプションを使用してマスタとの関係を解除する必要があります。
すでにプロキシが関連付けられているマスタに対して、さらに別のプロキシを結合して、複数のスナップショットを作成することができます。ただし、マスタボリュームを構成するスライスの数と、そのマスタボリュームに関連付けられているすべてのプロキシボリュームを構成するスライスの数の合計は、32 以下でなければなりません。
すでにプロキシが関連付けられているマスタを、プロキシとして別のマスタに結合したり、すでにマスタに関連付けられているプロキシに対して別のプロキシを結合したりすることはできません。
以下の場合、エラーとなり結合できません。
プロキシボリュームが起動中の場合
マスタボリュームまたはプロキシボリュームにコピー状態または一時切離し状態のスライスがある場合
マスタボリュームと他のプロキシボリュームとの間でコピー処理が行われている場合
マスタボリュームがデータ不当 (INVALID) の場合
1 つあるいは複数の結合状態のプロキシを、マスタから分離します。分離しても、マスタとプロキシの関連付けは維持されます。分離されたプロキシボリュームは、分離した時点におけるマスタボリュームのデータのコピー (複製) を持つスナップショットとなります。分離されたプロキシボリュームを使用して、分離した時点のマスタボリュームのバックアップを採取したり、別の業務を実行したりすることができます。
proxy には、結合状態のプロキシボリュームまたはプロキシグループを指定します。プロキシグループを指定した場合、グループ内にあるすべてのプロキシボリュームを分離します。プロキシグループ内にある結合状態のプロキシボリュームを指定することもできます。
分離されたプロキシボリュームは起動され、次の特殊ファイルを使ってマスタとは独立したボリュームとしてアクセスできるようになります。
/dev/sfdsk/class/dsk/ボリューム名
プロキシボリュームが共用クラスに属している場合、クラススコープに定義されているすべてのノードで起動されます。
マスタボリュームが起動中であっても分離できますが、分離されたプロキシボリュームのデータの整合性については、データを管理しているファイルシステム層あるいはデータベース層などで確保しなければなりません。例えば、マスタボリュームをファイルシステムとして使用している場合、umount(8) コマンドを使ってファイルシステムをアンマウントしたうえで分離するなどの手続きが必要となります。
以下の場合、エラーとなり分離できません。
マスタボリュームからプロキシボリュームへのコピー処理が行われている場合 (-e instant 指定時を除く)
プロキシボリュームからマスタボリュームへのコピー処理が行われている場合
1 つあるいは複数の分離状態のプロキシを、再びマスタに結合します。
proxy には、分離状態のプロキシボリューム、またはプロキシグループを指定します。プロキシグループを指定した場合、グループ内にあるすべてのプロキシボリュームを再結合します。プロキシグループ内にある分離状態のプロキシボリュームを指定することもできます。
コマンドの復帰後 (-e waitsync 指定時は復帰前) に、マスタボリュームからプロキシボリュームへの等価性コピーを行います。ディスク装置のコピー機能が利用できる場合は、ディスク装置のコピー機能を使用して等価性コピーを行います (-e softcopy 指定時を除く)。
同じマスタボリュームに関連付けられている複数のプロキシボリュームを同時に指定して再結合することはできません。
以下の場合、エラーとなり再結合できません。
プロキシボリュームが起動中の場合
マスタボリュームまたはプロキシボリュームにコピー状態のスライスがある場合
マスタボリュームと他のプロキシボリュームとの間でコピー処理が行われている場合
マスタボリュームがデータ不当 (INVALID) 状態の場合
注意
【EFI】
プロキシボリュームがシステムボリュームとして動作している場合、プロキシボリュームを停止できないため、再結合はできません。システムボリュームとして動作しているプロキシボリュームを再結合する場合、まず sdxproxy Root コマンドを使ってブート環境を切り替えることにより、プロキシボリュームが使用されていない状態にしてください。
1 つあるいは複数の分離状態のプロキシを、再びマスタに結合し、プロキシボリュームのデータをもとにマスタボリュームのデータを復元します。復元は、プロキシボリュームからマスタボリュームへの等価性コピーにより行われます。本オプションを指定してコマンドを実行すると、マスタボリュームのデータはプロキシボリュームのデータで上書きされます。
proxy には、分離状態のプロキシボリューム、またはプロキシグループを指定します。プロキシグループを指定した場合、グループ内にあるすべてのプロキシボリュームを再結合し、各マスタボリュームのデータを復元します。プロキシグループ内にある分離状態のプロキシボリュームを指定することもできます。
コマンドの復帰前 (-e nowaitsync 指定時は復帰後) に、プロキシボリュームからマスタボリュームへの等価性コピーを行います。ディスク装置のコピー機能が利用できる場合は、ディスク装置のコピー機能を使用して等価性コピーを行います (-e softcopy 指定時を除く)。
同じマスタボリュームに関連付けられている複数のプロキシボリュームを同時に指定して再結合と復元を行うことはできません。
以下の場合、エラーとなり再結合と復元はできません。
マスタボリュームまたはプロキシボリュームが起動中の場合
マスタボリュームまたはプロキシボリュームにコピー状態のスライスがある場合
マスタボリュームと他のプロキシボリュームとの間でコピー処理が行われている場合
プロキシボリュームがデータ不当 (INVALID) 状態の場合
ボリュームの対またはグループの対を、マスタとプロキシとして関連付けて分離状態にします。関連付けを行っても、マスタおよびプロキシのデータ、状態、属性は変更されません。また、関連付けたマスタとプロキシには、ディスク装置のコピー機能のセッションは設定されません。
ボリュームの対を関連付ける場合、以下の条件を満たす必要があります。
マスタボリュームとプロキシボリュームは、異なるグループまたはシングルディスクに属していること。
マスタボリュームとプロキシボリュームのサイズが等しいこと。
マスタボリュームとプロキシボリュームのタイプは、ミラー、シングルのいずれかであること。
グループの対を関連付ける場合、以下の条件を満たす必要があります。
マスタグループとプロキシグループは、ミラーグループであること。
マスタグループとプロキシグループのボリュームの配置 (オフセットとサイズ) が一致していること。
すでにプロキシが関連付けられているマスタに対して、さらに別のプロキシを関連付けることができます。ただし、マスタボリュームを構成するスライスの数と、そのマスタボリュームに関連付けられているすべてのプロキシボリュームを構成するスライスの数の合計は、32 以下でなければなりません。
すでにプロキシが関連付けられているマスタを、プロキシとして別のマスタに関連付けたり、すでにマスタに関連付けられているプロキシに対して別のプロキシを関連付けたりすることはできません。
以下の場合、エラーとなり関連付けることができません。
マスタボリュームまたはプロキシボリュームにコピー状態または一時切離し状態のスライスがある場合
マスタボリュームと他のプロキシボリュームとの間でコピー処理が行われている場合
分離状態のプロキシからマスタにデータをコピーすることにより、マスタの内容を復元します。OPC 機能または QuickOPC 機能 (4.3A30以降) を使用して、コピー開始時点のプロキシのデータが、マスタにコピー (上書き) されます。コマンドは、コピー完了後 (-e instant 指定時および -e nowaitsync 指定時はコピー開始直後) に復帰します。OPC 機能または QuickOPC 機能 (4.3A30以降) が使用できない場合は、コマンドがエラーとなります。
-e OPCおよび-e QOPCオプションのどちらも指定されていない場合、使用するコピー機能は、QuickOPCセッションの有無によって異なります。QuickOPCセッションが存在しない場合はOPC機能を使用し、QuickOPCセッションが存在する場合はQuickOPC機能を使用します。
proxy には、1 つまたは複数の、プロキシグループまたは分離状態のプロキシボリュームを指定します。プロキシグループを指定した場合、プロキシグループ内にある分離状態のプロキシボリュームのすべてが処理対象になります。プロキシグループ内にある分離状態のプロキシボリュームを指定することもできます。同じマスタボリュームに関連付けられている複数のプロキシボリュームを同時に指定することはできません。
プロキシボリュームが起動中であっても復元を実行できますが、マスタボリュームにコピーされるデータの整合性については、データを管理しているファイルシステム層あるいはデータベース層などで確保しなければなりません。例えば、プロキシボリュームをファイルシステムとして使用している場合、umount(8) コマンドを使ってファイルシステムをアンマウントしたうえで復元を実行するなどの手続きが必要となります。
以下の場合、エラーとなります。
マスタボリュームが起動中の場合
マスタボリュームにコピー状態のスライスがある場合
ただし、以下のすべての条件を満たす場合は除きます。
指定されたプロキシボリュームからQuickOPC機能を使用してコピー処理が行われている場合
-e OPCが指定されていない場合
プロキシボリュームにコピー状態のスライスがある場合
マスタボリュームと他のプロキシボリュームとの間でコピー処理が行われている場合
マスタボリュームに結合状態のプロキシボリュームが存在する場合
プロキシボリュームがデータ不当 (INVALID) 状態の場合
master,... およびproxy,... で指定されたルートクラスのマスタボリュームまたはプロキシボリュームを、代替ブート環境でファイルシステムまたはスワップ域として使用するための設定を行います。マスタグループまたはプロキシグループを指定した場合は、指定されたグループに属しているすべてのボリュームが設定の対象になります。
代替ブート環境で使用するボリュームは、以下の条件を満たす必要があります。
/etc/fstab ファイルにファイルシステムまたはスワップ域として記述されているボリューム (現用ボリューム) に対して、マスタまたはプロキシとして直接的または間接的に関連付けられているボリューム (代替ボリューム) であること
分離状態であること
アクセスモード属性が rw (読書き用) であること
INVALID (データ不当) 以外の状態であること
コピー処理のコピー先になっていないこと
ファイルシステムまたはスワップ域として現在動作していないこと
すべての現用ボリュームの代替ボリュームを指定する必要はありませんが、代替ブート環境でルートファイルシステムとして使用するボリューム (代替ルートボリューム) は、必ず指定する必要があります。
指定された代替ルートボリューム上のシステムファイル (注) に記述されているデバイス名やデバイス特殊ファイル名は、コマンドの復帰前に、指定された代替ボリュームのものに変更されます。代替ボリュームが指定されなかった現用ボリュームは、そのまま代替ルートボリューム上の fstab に記述されます。Part オプションを使用して現用ルートボリュームと代替ルートボリュームを分離した後、現用ルートボリューム上の fstab の編集、代替ルートボリューム上の fstab の編集、ボリュームの作成や削除などの構成変更操作は、本オプションを使用して代替ブート環境の設定を行った後に実施するようにしてください。これらの構成変更操作を行った後に本オプションを指定して、sdxproxy コマンドを実行する場合は、コマンド復帰後に、代替ルートボリューム上の fstab の内容が適切かどうか確認してください。なお、ダンプデバイスとして使用されているスワップ域の代替ボリュームを指定した場合、その代替ボリュームをダンプデバイスとして使用するための設定は、代替ブート環境の起動時に行われます。
代替ルートボリューム上のシステムファイル (注) を変更するため、代替ルートボリュームが /.GDSPROXY ディレクトリに一時的にマウントされます。この一時的なマウントポイントは、環境変数 PROXY_ROOT にマウントポイントのパスを設定することにより変更できます。
代替ブート環境の設定が完了すると、現用ブート環境と代替ブート環境のブートデバイス名が標準出力に出力されます (-e boot 指定時を除く)。出力されたブートデバイス名は、必ず控えておいてください。EFI ブートマネージャのブートオプション選択画面で代替ブート環境のブートデバイス名を選択することにより、代替ブート環境に切り替えることができます。同様に、現用ブート環境のブートデバイス名を選択することにより、元の現用ブート環境に戻すことができます。ブート環境の切替えが成功すると、そのブート環境がデフォルトのブート環境になります。
注) RHEL4 または RHEL5 の場合 : fstab、elilo.conf RHEL6 の場合 : fstab、grub.conf、dracut.conf RHEL7 の場合 : fstab、grub.cfg、dracut.conf
プロキシを構成するスライスと、マスタを構成するスライスとを入れ換えます。
proxy には、結合状態のプロキシボリュームまたはプロキシグループを指定します。プロキシグループ内にあるプロキシボリュームを指定して入換えを行うことはできません。
入換えは、マスタボリュームが使用中であっても可能です。
以下の場合、入換えはエラーとなります。
マスタボリュームまたはプロキシボリュームにコピー状態のスライスがある場合
マスタボリュームと他のプロキシボリュームとの間でコピー処理が行われている場合
プロキシボリュームがデータ不当 (INVALID) 状態の場合
マスタとプロキシとの間に、EC セッション、BCV ペア、または SRDF ペアが存在する場合
マスタから分離状態のプロキシにデータをコピーすることにより、プロキシの内容を更新します。OPC 機能または QuickOPC 機能 (4.3A30以降) を使用して、コピー開始時点のマスタのデータが、プロキシにコピー (上書き) されます。コマンドは、コピー完了後 (-e instant 指定時および -e nowaitsync 指定時はコピー開始直後) に復帰します。OPC 機能または QuickOPC 機能 (4.3A30以降) が使用できない場合は、コマンドがエラーとなります。
-e OPCおよび-e QOPCオプションのどちらも指定されていない場合、使用するコピー機能は、QuickOPCセッションの有無によって異なります。QuickOPCセッションが存在しない場合はOPC機能を使用し、QuickOPCセッションが存在する場合はQuickOPC機能を使用します。
更新されたプロキシボリュームは、更新を開始した時点におけるマスタボリュームのデータのコピー (複製) を持つスナップショットとなります。更新されたプロキシボリュームを使用して、更新を開始した時点のマスタボリュームのバックアップを採取したり、別の業務を実行したりすることができます。
proxy には、1 つまたは複数の、プロキシグループまたは分離状態のプロキシボリュームを指定します。プロキシグループを指定した場合、プロキシグループ内にある分離状態のプロキシボリュームのすべてが処理対象になります。プロキシグループ内にある分離状態のプロキシボリュームを指定することもできます。同じマスタボリュームに関連付けられている複数のプロキシボリュームを同時に指定することはできません。
マスタボリュームが起動中であっても更新を実行できますが、プロキシボリュームにコピーされるデータの整合性については、データを管理しているファイルシステム層あるいはデータベース層などで確保しなければなりません。例えば、マスタボリュームをファイルシステムとして使用している場合、umount(8) コマンドを使ってファイルシステムをアンマウントしたうえで更新を実行するなどの手続きが必要となります。
以下の場合、エラーとなります。
プロキシボリュームが起動中の場合
マスタボリュームにコピー状態のスライスがある場合
ただし、以下のすべての条件を満たす場合は除きます。
指定されたプロキシボリュームからQuickOPC機能を使用してコピー処理が行われている場合
-e OPCが指定されていない場合
プロキシボリュームにコピー状態のスライスがある場合
ただし、以下のすべての条件を満たす場合は除きます。
マスタボリュームからQuickOPC機能を使用してコピー処理が行われている場合
-e OPCが指定されていない場合
マスタボリュームと他のプロキシボリュームとの間でコピー処理が行われている場合
マスタボリュームがデータ不当 (INVALID) 状態の場合
サブオプション
以下のサブオプションが指定できます。
分離するプロキシボリュームの属性である attribute を value に設定します。この属性値は Rejoin オプションまたは RejoinRestore オプションによりプロキシボリュームがマスタボリュームに再結合された時点で無効になります。
attribute には属性名、value には属性値を指定します。attribute と value の間には、必ずイコール (=) を入れます。
attribute と value には、以下の指定ができます。
プロキシ用の高速等価性回復モードを設定します。
プロキシ用の高速等価性回復モードをオンにします。
プロキシ用の高速等価性回復モードをオフにします。
プロキシボリュームの属性値を指定します。
mvol の後にはイコール (=) が続き、pvol、jrm、pslice をコロン (:) で区切って指定します。複数のプロキシボリュームの属性値を指定する場合は、上記の指定子の組合せをカンマ (,) で区切って指定します。
グループの対を結合する場合、mvol には、マスタグループ内にあるマスタボリュームのボリューム名を指定します。pvol には、mvol で指定されるマスタボリュームに対応してプロキシグループに作成されるプロキシボリュームのボリューム名を指定し、jrm には、そのボリューム用の高速等価性回復モード (on または off)、pslice には物理スライス属性 (on または off) を指定します。マスタグループ内にあるマスタボリュームごとに作成される、すべてのプロキシボリュームの属性値を指定する必要があります。:pslice を省略した場合、プロキシボリュームの物理スライス属性は、対応するマスタボリュームの物理スライス属性と同じになります。
ボリュームの対を結合する場合、mvol にはマスタボリュームのボリューム名、 pvol にはプロキシボリュームのボリューム名、jrm にはボリューム用の高速等価性回復モード (on または off)、pslice には物理スライス属性 (on または off) を指定します。mvol、pvol は、それぞれ master, proxy と一致しなければなりません。本オプションを指定しない場合、プロキシボリュームの属性値は、結合前の属性値から変更されません。
class がルートタイプの場合、pslice にoff を設定することはできません。
class には、操作対象となるマスタオブジェクトおよびプロキシオブジェクトが属しているクラスのクラス名を指定します。
代替ブート環境をデフォルトのブート環境にします。sdxproxy コマンドの復帰後、速やかにシステムをリブートすることによって、代替ブート環境に切り替えることができます。
sdxproxy コマンドが正常終了すると、変更前と変更後のブートデバイス名が標準出力に出力されます。出力されたブートデバイス名は必ず控えておいてください。EFI ブートマネージャのブートオプション選択画面で、変更前のブートデバイス名を選択することにより、元の現用ブート環境でブートできます。また、EFI ブートマネージャの Boot option maintenance menu の Change Boot Order メニューで、変更前のブートデバイス名を先頭に移動することにより、元の現用ブート環境をデフォルトのブート環境に戻すことができます。
等価性回復コピーの完了やI/Oエラーによってルートボリュームのスライスの状態が変更されたり、GDS のデーモンが異常終了して再起動されたりすると、現用ブート環境のブートデバイスがデフォルトのブートデバイスとして再設定されます。したがって、本オプションを指定した場合は、sdxproxy コマンドの復帰後、速やかにシステムをリブートしてください。
マスタボリュームとプロキシボリュームとの間のコピー処理に伴うディスクへの入出力要求の発行を、msec で指定された時間 (単位はミリ秒) だけ遅延させます。
本オプションによって、マスタボリュームを使用しているアプリケーションへの影響を調整できます。
ディスク装置のコピー機能を使用してコピー処理を行う場合は、本オプションの指定を無視し、その旨のメッセージを出力します。
本オプションを省略した場合の遅延時間は 0 です。
msec に指定可能な値は、0 から 1000 までです。
マスタからプロキシへのコピー処理が行われている場合でも、コピー処理を中止して強制的にマスタとプロキシの関係を解除します。
本オプションを指定してコピー処理を中止して解除を行った場合、解除後のプロキシボリュームはデータ不当 (INVALID) 状態になります。マスタからプロキシへのコピー処理において Dell EMC SRDF が使用されている場合、マスタとプロキシの関係は解除できません。
マスタからプロキシへのコピー処理が行われている場合でも、プロキシボリュームを分離し、OPC 機能または QuickOPC 機能 (4.3A30以降) を利用して、マスタボリュームの仮想的なスナップショットを作成します。コマンド復帰後、分離されたプロキシボリュームは、コピー処理の完了を待たずにアクセスでき、分離した時点におけるマスタボリュームのデータのコピー (複製) をもつスナップショットとして使用できます。プロキシからマスタへのコピー処理が行われている場合、および、OPC 機能が使用できない場合は、コマンドがエラーとなります。
瞬時に復元を完了し、コマンドを復帰させます。コマンドの復帰後に、プロキシボリュームからマスタボリュームへの等価性コピーを行いますが、コピー処理が完了していなくても、復元が完了しているように見えます。コマンド復帰後、マスタボリュームは、コピー処理の完了を待たずに起動することができ、アクセスできます。マスタボリュームのデータは、コマンドを実行した時点におけるプロキシボリュームのデータで上書きされたように見えます。
瞬時に復元または更新を完了し、コマンドを復帰させます。コマンドの復帰後に、OPC 機能または QuickOPC 機能 (4.3A30以降) によるコピー処理がバックグラウンドで実行されます。バックグラウンドコピー中であっても、コピー先のボリュームを起動して正当なデータにアクセスすることができます。
起動されるプロキシボリュームのアクセスモードを指定します。
val には、次のいずれかを指定できます。
読書き用として起動します。
読取り専用として起動します。読取り専用のボリュームを書込みモードでオープンすると、エラーとなります。
プロキシボリュームは val で指定されたアクセスモードで起動されますが、プロキシボリュームのアクセスモード属性は変更されません。val で指定されたアクセスモードは、プロキシボリュームが起動されている間のアクセスモード (現在のアクセスモード) のみに影響し、プロキシボリュームを停止すると無効になります。次にプロキシボリュームを再起動したときには、アクセスモード属性値 (省略時のアクセスモード) で起動されます (再起動時にアクセスモードを指定した場合は除く)。
本オプションを省略した場合、プロキシボリュームは、各ノードでのアクセスモード属性値に設定されているアクセスモードで起動されます。
コピー開始直後にコマンドを復帰させます。コマンド復帰後、コピーが完了するまでは、コピー先のボリュームを起動できません。コピーの完了を待たずにコピー先のボリュームを起動したい場合は、-e instant オプションを指定してください。-e instant オプションと同時に指定した場合、本オプションは無視されます。
マスタボリュームとプロキシボリュームとの間のコピー処理において、OPC機能を使用します。
-e QOPCオプションと同時に指定することはできません。
マスタボリュームとプロキシボリュームとの間のコピー処理において、QuickOPC機能を使用します。
本オプションを指定した場合、コピー完了後もマスタボリュームとプロキシボリュームの間にQuickOPCセッションが残ります。
-e OPCオプションと同時に指定することはできません。
プロキシからマスタへのコピー処理が行われている場合でも、コピー処理を中止して強制的にマスタとプロキシの関係を解除します。
本オプションを指定してコピー処理を中止して解除を行った場合、解除後のマスタボリュームはデータ不当 (INVALID) 状態になります。
マスタボリュームとプロキシボリュームとの間の等価性コピー処理において、ディスク装置のコピー機能を使用しません。
マスタボリュームからプロキシボリュームへの等価性コピー処理において、REC 機能を使用する場合、REC の転送モードを同期モードにします。本オプションを省略した場合の REC の転送モードは、非同期 Through モードです。REC 機能を使用しない場合は、本オプションの指定は無視されます。
起動がロックされているかどうかに関係なく、プロキシボリュームを起動します。
起動ロックモード属性値は変更されません。起動ロックモード属性値は、sdxattr -V コマンドを使って変更できます。
等価性コピーを行う場合、コピー処理の完了を待ってコマンドを復帰させます。
結合または関連付けを行う、マスタボリュームまたはマスタグループを指定します。
master には、マスタボリュームのボリューム名またはマスタグループのグループ名を指定します。
操作対象とする 1 つあるいは複数のマスタボリュームまたはマスタグループを指定します。複数のボリュームまたはグループを指定する場合、それらは同じクラスに属していなければなりません。
master には、マスタボリュームのボリューム名またはマスタグループのグループ名を指定します。
複数のボリュームまたはグループを指定する場合は、それらをカンマ (,) で区切って指定します。
操作対象とするプロキシボリュームまたはプロキシグループを指定します。
proxy には、プロキシボリュームのボリューム名またはプロキシグループのグループ名を指定します。
操作対象とする 1 つあるいは複数のプロキシボリュームまたはプロキシグループを指定します。複数のボリュームまたはグループを指定する場合、それらは同じクラスに属していなければなりません。
proxy には、プロキシボリュームのボリューム名またはプロキシグループのグループ名を指定します。
複数のボリュームまたはグループを指定する場合は、それらをカンマ (,) で区切って指定します。指定できる proxy は 400 個までです。
戻り値
正常終了した場合には 0 を返し、そうでない場合には 0 以外の値を返します。