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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

3.15 プロキシボリュームを使用したオンラインバックアップとリストア

ここでは、GDS Snapshot のプロキシボリュームによるスナップショットを使用した、ローカルボリュームおよび共用ボリュームのオンラインバックアップとリストアの方式について説明します。

オンラインバックアップの方法として、「1.5.1 等価性方式によるスナップショット」の機能を使用する方法と、「1.5.3 OPC 方式による瞬間スナップショット」の機能を使用する方法の 2 種類があります。

また、以下の機能との連携により、サーバや SAN に負荷をかけないバックアップ/リストア処理が可能です。

以下に、各バックアップ方法、リストア方法の特長を示します。

操作

ディスク装置のコピー機能

マスタの構成 (*2)

プロキシの構成 (*2)

特長

バックアップ
(等価性方式)

-

single

mirror

mirror + stripe

mirror + concat

single

mirror

mirror + stripe

mirror + concat

  • マスタとプロキシを等価性維持状態にしておけば、プロキシを分離するだけでスナップショット作成が完了する。

  • プロキシ用の JRM を利用することにより、スナップショットを再作成するための等価性回復処理が高速に実行可能。

  • マスタのストライピング、コンカチ ネーションが可能。

  • プロキシのミラーリング、ストライピング、コンカチネーションが可能。

EC

REC【4.3A30以降】

TimeFinder (*1)

SRDF (*1)

single

mirror

single

  • マスタとプロキシを等価性維持状態にしておけば、プロキシを分離するだけでスナップショット作成が完了する。

  • ディスク装置のコピー機能を利用することにより、サーバや SAN に負荷をかけずに、スナップショットが作成できる。

  • ディスク装置の差分コピー機能を利用することにより、スナップショットを再作成するための等価性回復処理が、サーバや SAN に負荷をかけずに高速に実行される。

OPC

QuickOPC【4.3A30以降】

single


mirror

single

  • マスタとプロキシを等価性維持状態にしておけば、プロキシを分離するだけでスナップショット作成が完了する。

  • ディスク装置のコピー機能を利用することにより、サーバや SAN に負荷をかけずに、スナップショットが作成できる。

バックアップ
(OPC 方式)

OPC

QuickOPC【4.3A30以降】

single


mirror

single

  • スナップショット作成前にマスタとプロキシを等価性維持状態にしておく必要がないため、事前にスケジューリングしなくても、任意の時点のバックアップが作成できる。

  • ディスク装置のコピー機能を利用することにより、サーバや SAN に負荷をかけずに、スナップショットが作成できる。

リストア

-

single

mirror

mirror + stripe

mirror + concat

single

mirror

mirror + stripe

mirror + concat

  • プロキシ用の JRM を利用することにより、高速にリストア可能。

  • マスタのストライピング、コンカチネーションが可能。

  • プロキシのストライピング、コンカチネーションが可能。

OPC

QuickOPC【4.3A30以降】

single


mirror

single


mirror

  • ディスク装置のコピー機能を利用することにより、サーバや SAN に負荷をかけずにリストアできる。

(*1) 本バージョンでは未サポート
(*2) ここでは、構成を以下のように表記しています。

構成

説明

single

以下のいずれか。

  • シングルディスクに作成されたシングルボリューム (TimeFinder または SRDF を使用する場合は除く)

  • 階層化されていない、多重度が 1 のミラーグループ

  • 階層化されていない、多重度が 1 のミラーグループに作成されたボリューム (TimeFinder または SRDF を使用する場合は除く)

mirror

以下のいずれか。

  • 階層化されていない、多重度が 2 以上のミラーグループ

  • 階層化されていない、多重度が 2 以上のミラーグループに作成された、ミラーボリューム (TimeFinder または SRDF を使用する場合は除く)

mirror + stripe

以下のいずれか。

  • 1 つ以上のストライプグループが接続されているミラーグループ

  • 1 つ以上のストライプグループが接続されているミラーグループに作成されたボリューム

mirror + concat

以下のいずれか。

  • 1 つ以上のコンカチネーショングループが接続されているミラーグループ

  • 1 つ以上のコンカチネーショングループが接続されているミラーグループに作成されたボリューム

ディスク装置のコピー機能 (EC、OPC、TimeFinder、SRDF) との連携の詳細については、「1.5.2 サーバ/SAN フリーなスナップショット機能」、「A.8 プロキシ構成におけるアドバンスト・コピー機能の利用」、「3.18 OPC 方式による瞬間スナップショット」、「3.19 プロキシ構成における Dell EMC TimeFinder および Dell EMC SRDF の利用」を参照してください。