バックアップ管理の環境定義系コマンドについて説明します。
名前
swstsvrset - 管理対象サーバ(Storageサーバ)構成情報の設定
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset [-c RecCtrlFile-Directory] [-w Work-Directory]
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset [-h Server-Name] [-c RecCtrlFile-Directory] [-w Work-Directory]
機能説明
管理対象サーバの構成情報を設定します。
本コマンドを実行することで、コマンドを実行した管理対象サーバが、バックアップ運用を行うサーバであることを宣言します。
Symfowareデータベースをバックアップ/リカバリーする場合は、バックアップ時に作成されるリカバリ制御ファイルの格納先(リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ)と、リストア時にデータベースをリカバリーするための作業ディレクトリ(作業ディレクトリ)を登録します。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリまたは作業ディレクトリを変更する場合は、変更するディレクトリ名を指定して、コマンドを再実行してください。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリを変更した場合、変更前のディレクトリ内にあるリカバリ制御ファイルは、新しいディレクトリに移動します。空き容量不足などで移動が失敗した場合は、リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリは変更されません。この場合、変更前のディレクトリに存在していたリカバリ制御ファイルは保証されます。
オプション
バックアップ運用を行う管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
省略した場合は、コマンドを投入した管理対象サーバが処理対象となります。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名を指定します。出力先には、空のディレクトリを指定してください。
初回登録時に、本オプションが省略された場合は以下のディレクトリを使用します。
非クラスタ運用の場合:/etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery
クラスタ運用の場合:/etc/opt/FJSVswsts/<論理ノード名>/SymfoWARE/Recovery
更新時に省略した場合は、設定済みの値を引き継ぎます。
Symfowareがインストールされていない場合は、本オプションは使用しません。
作業ディレクトリ名を指定します。
初回登録時に、本オプションが省略された場合は以下のディレクトリを使用します。
非クラスタ運用の場合:/var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE
クラスタ運用の場合:/var/opt/FJSVswsts/<論理ノード名>/SymfoWARE
更新時に省略した場合は、設定済みの値を引き継ぎます。
Symfowareがインストールされていない場合は、本オプションは使用しません。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
管理対象サーバの構成情報を設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset swstsvrset completed #
Symfowareがインストールされている管理対象サーバの構成情報を設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset -c /etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery -w /var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE swstsvrset completed #
運用管理サーバから管理対象サーバ(job1)の構成情報を設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset -h job1 swstsvrset completed #
注意事項
クラスタ運用時は、-c オプションで指定するリカバリ制御ファイル出力先ディレクトリとして、共有ディスク上のディレクトリを指定する必要があります。
次のような場合、管理対象サーバ構成情報を設定できません。
Symfowareがインストールされていない状態で、-w オプションまたは -c オプションを指定したとき。
-w オプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-c オプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-w、-c オプションに各国語文字を含むディレクトリ名を指定したとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swstsvrdisp - 管理対象サーバ(Storageサーバ)構成情報の表示
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp [-altdir Alternative-Dir-Name]
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp [-h Server-Name] [-altdir Alternative-Dir-Name]
機能説明
swstsvrset(管理対象サーバ構成情報設定コマンド)で設定した管理対象サーバ構成情報を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Storage-Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
RecCtrlFile-Dir | リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名を表示します。 なお、-altdirオプション指定時は以下のディレクトリが表示されます。 |
Work-Dir | 作業ディレクトリ名を表示します。 なお、-altdirオプション指定時は以下のディレクトリが表示されます。 |
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
退避されたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを使用することを指定します。
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルの配置先ディレクトリ名を17バイト以内の絶対パス名で指定してください。
本オプションはSymfowareを使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
管理対象サーバ(job1)の構成情報を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp Storage-Server = job1 #
Symfowareがインストールされている管理対象サーバ(job2)の構成情報を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp Storage-Server = job2 RecCtrlFile-Dir = /etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery/ Work-Dir = /var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/ #
-altdirオプションで指定したバックアップ管理簿の管理対象サーバ構成情報を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp -altdir /acm/LG1 Storage-Server = job2 RecCtrlFile-Dir = /acm/LG1/FJSVswsts/R Work-Dir = /acm/LG1/FJSVswsts/W #
注意事項
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名と作業ディレクトリ名は、Symfowareがインストールされている場合だけ表示されます。
-altdirオプションを指定した場合、以下の条件でもエラーとなります。
-altdirオプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-altdirオプションに各国語文字を含むディレクトリを指定したとき。
-altdirオプションに指定したディレクトリにバックアップ管理簿またはリカバリ制御ファイルが存在しないとき。
名前
swstdevinfoset - 業務ボリューム、またはバックアップボリュームの設定
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -t | -b | -o Device-Name
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset [-h Server-Name] -t | -b | -o Device-Name
機能説明
ETERNUS ディスクアレイに割り当てられたボリュームを、業務ボリューム、またはバックアップボリュームとして設定します。
業務ボリュームとは、バックアップ元となる業務データが格納されたボリュームのことを表します。
バックアップボリュームとは、その業務データのバックアップを保管するボリュームのことを表します。
通常業務ボリュームのバックアップ運用を行う場合、業務ボリュームの詳細は「3.2.2 バックアップ対象の決定」を、バックアップボリュームの詳細は「3.2.4 バックアップボリュームの準備」を参照してください。
また、Symfowareのバックアップ運用を行う場合、業務ボリュームの詳細は「4.1.2.3 バックアップ対象の決定」を、バックアップボリュームの詳細は「4.1.2.5 バックアップボリュームの準備」を参照してください。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
本オプションは運用管理サーバだけで有効です。
指定したデバイスを業務ボリュームとして登録します。
-b、-oオプションと同時に指定できません。
指定したデバイスをバックアップボリュームとして登録します。
-t、-oオプションと同時に指定できません。
指定したデバイスが業務ボリュームまたはバックアップボリュームとして登録されていた場合、それらを登録から削除します。
-t、-bオプションと同時に指定できません。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
SDXオブジェクトの場合は、パーティション名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
デバイスを業務ボリュームとして設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -t /dev/sdb6 swstdevinfoset completed #
デバイスをバックアップボリュームとして設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -b /dev/sdd6 swstdevinfoset completed #
業務ボリュームとして設定したデバイスを設定から削除します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -o /dev/sdb6 swstdevinfoset completed #
注意事項
次のような場合は、業務ボリュームとして設定できません。
同じ筐体情報(筐体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)のデバイスがすでに業務ボリュームとして設定されているとき。
設定しようとしているデバイスの領域が、すでに設定されている業務ボリュームまたはバックアップボリュームの領域と重複しているとき。
Logical Unit(ディスク)であるとき。
指定した業務ボリュームが存在する筺体のライセンスが、以下のどちらかのとき。
ライセンス管理機能に登録されていない
ライセンスの有効期限が切れている
ETERNUS VX700 seriesのデバイスであるとき。
次のような場合は、バックアップボリュームとして設定できません。
同じ筐体情報(筐体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)のデバイスがすでにバックアップボリュームとして設定されているとき。
設定しようとしているデバイスの領域が、すでに設定されている業務ボリュームまたはバックアップボリュームの領域と重複しているとき。
設定しようとしているデバイスに、Symfowareのデータベーススペースが構築されているとき。
設定しようとしているデバイスがマウントされているとき。
設定しようとしているデバイスが、レプリケーション管理の複製先ボリュームとして登録されているとき。
設定しようとしているデバイスが、レプリケーション管理の双方向コピー可能な複製ボリューム情報の複製元ボリュームとして登録されているとき。
SDXオブジェクトであるとき。
Logical Unit(ディスク)であるとき。
ETERNUS VX700 seriesのデバイスであるとき。
次の作業を行うには、関連するバックアップ履歴情報を事前に削除しておく必要があります。
バックアップボリュームから業務ボリュームに変更する
バックアップボリュームの設定を解除する
次の作業を行うには、業務ボリュームに設定されているバックアップポリシーを事前に削除しておく必要があります。
業務ボリュームからバックアップボリュームに変更する
業務ボリュームの設定を解除する
次の作業を行うには、関連する同期処理(ECセッション)を事前にキャンセルしておく必要があります。
サスペンド中の業務ボリュームの設定を変更する
サスペンド中のバックアップボリュームの設定を変更する
次の作業を行うには、関連するトラッキング処理(OPCセッション)を事前にキャンセルしておく必要があります。
トラッキング中の業務ボリュームの設定を変更する
トラッキング中のバックアップボリュームの設定を変更する
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「3.8.2 論理ボリューム単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用する方式)」の注意の「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」や「11.1.5 SDXオブジェクト運用の注意(バックアップ管理)」を参照してください。
名前
swstdevdisp - デバイス情報の表示
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp [-t] [-b[-u]] [-o] [Device-Name] [-altdir Alternative-Dir-Name]
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp [-h Server-Name] [-t] [-b[-u]] [-o] [Device-Name] [-altdir Alternative-Dir-Name]
機能説明
swstdevinfoset(デバイス情報設定コマンド)で設定した業務ボリューム、バックアップボリュームおよびそれ以外の設定可能なデバイスの情報を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Device | デバイス名を表示します。 |
Size | デバイスに割り当てられたパーティションサイズを表示します。 |
Device-Mode | デバイスを区別する文字列を表示します。 "Transaction":業務ボリュームを表します。 バックアップボリュームの場合、そのバックアップボリュームが使用中の場合は、"Backup (used)" と表示します。未使用の場合は、"Backup (free)" と表示します。サスペンド指定バックアップまたは差分スナップショット型バックアップを実行した場合、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中となります。 -uオプションが指定されている場合、履歴削除されたサスペンド状態のバックアップボリュームは"Backup(used-S)"と表示し、履歴削除されたトラッキング状態のバックアップボリュームは"Backup(used-T)"と表示します。 |
Mount-Point (Method) | Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。 DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には“SymfoWARE”を表示します。 |
Backup-Engine | 運用種別を表示します。 “AdvancedCopy”:AdvancedCopy Managerによるバックアップ運用 |
Symfoware用の業務ボリュームの場合、“Mount-Point (Method)”欄には以下の形式で表示します。
DB-Name DBS-Name / LogGroup / RDB-Name (SymfoWARE) (1) (2) (3) (4) (5) (1) データベース名を表示します。 (2) データベーススペース名を表示します。 (3) ロググループ名を表示します。 (4) RDBシステム名を表示します。RDBシステム名がない時は、"-"と表示します。 (5) Symfowareであることを表します。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。
業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。
バックアップボリュームとして設定されているデバイスを表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、全バックアップボリュームのデバイス情報を表示します。
Device-Mode欄の表示形式を変更します。
業務ボリュームとバックアップボリュームに設定されているデバイス以外を表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、業務ボリュームにもバックアップボリュームにも設定されていない全デバイス情報を表示します。
退避されたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを使用することを指定します。
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルの配置先ディレクトリ名を17バイト以内の絶対パス名で指定してください。
本オプションはSymfowareを使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。
t、b、oのすべてのオプションが省略された場合は、業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
SDXオブジェクトの場合は、パーティション名を指定します。
省略した場合、オプションも省略されていれば、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
設定されたデバイスの使用状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t -b Server Device Size Device-Mode Mount-Point (Method) Backup-Engine job2 /dev/sdb6 1.0 Gbyte Transaction /mnt/tran1 (ext2) AdvancedCopy job2 /dev/sdc5 1.0 Gbyte Transaction ---- (----) AdvancedCopy job2 /dev/sdd1 2.0 Gbyte Transaction DB1.DBS6/LOG01/RDB01 (SymfoWARE) AdvancedCopy job2 /dev/ddd2 2.0 Gbyte Transaction DB1.DBS2/LOG02/RDB01 (SymfoWARE) AdvancedCopy job2 /dev/sde6 1.0 Gbyte Backup (used) ---- (----) AdvancedCopy job2 /dev/sdf5 1.0 Gbyte Backup (free) ---- (----) AdvancedCopy job2 /dev/sdz1 2.0 Gbyte Backup (free) ---- (----) AdvancedCopy job2 /dev/sdz2 2.0 Gbyte Backup (free) ---- (----) AdvancedCopy : #
注意事項
-altdirオプションを指定した場合、以下の条件でもエラーとなります。
-altdirオプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-altdirオプションに各国語文字を含むディレクトリを指定したとき。
-altdirオプションに指定したディレクトリにバックアップ管理簿またはリカバリ制御ファイルが存在しないとき。
名前
swstbkpolset - バックアップポリシーの設定
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset [-i Interval-Days] [-s Save-Number][Device-Name]
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset [-h Server-Name][-i Interval-Days] [-s Save-Number] [Device-Name]
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset -n [-i Interval-Days] [-s Save-Number] Log-Group-Name[/RDB-Name]
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset -n [-h Server-Name][-i Interval-Days][-s Save-Number] Log-Group-Name[/RDB-Name]
機能説明
保存世代数、間隔日数などのバックアップポリシーを設定します。
保存世代数とは、バックアップを行ったデータを何世代残しておくかを意味します。間隔日数とは、バックアップを実行してから次のバックアップを行うまでの日数の目安を意味します。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。
間隔日数を指定します。
設定できる範囲は1~366までで、初回登録時に省略した場合は30を設定します。
更新時に省略した場合は、設定済みの値を引き継ぎます。
保存世代数を指定します。
設定できる範囲は1~31までで、初回登録時に省略した場合は2を設定します。
更新時に省略した場合は、設定済みの値を引き継ぎます。
ロググループに対して設定することを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
SDXオブジェクトの場合は、パーティション名を指定します。
省略した場合は、すべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーを設定します。
ロググループ名を指定します。
RDBシステム名を、ロググループ名のあとに“/”を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
ロググループ(LOG01/RDB1)の保存世代数を3世代でバックアップポリシーを設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset -n -s 3 LOG01/RDB1 /dev/sdd1 swstbkpolset completed /dev/sdd2 swstbkpolset completed : LOG01/RDB1 swstbkpolset completed #
注意事項
間隔日数を指定しても、AdvancedCopy Managerは自動的にバックアップを取得することは行いません。
設定の際には、指定されたバックアップポリシーに従って運用するために必要な数のバックアップボリュームが設定されている必要があります。通常業務ボリュームのバックアップ運用を行う場合のバックアップボリュームの数は、「3.2.4 バックアップボリュームの準備」を参照してください。
Symfowareのバックアップ運用を行う場合は「4.1.2.5 バックアップボリュームの準備」を、GDSのバックアップ運用を行う場合は「3.8.2 論理ボリューム単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用する方式)」を参照してください。
通常業務ボリュームは、通常バックアップボリュームをバックアップ先とします。
業務ボリュームがGDSの論理ボリュームの場合は、GDSの論理ボリュームのバックアップボリュームをバックアップ先とします。
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「3.8.2 論理ボリューム単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用する方式)」の注意の「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」を参照してください。
ロググループを指定して本コマンドを実行した場合は、そのロググループに含まれるすべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーを設定します。ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定してバックアップポリシーを設定することはできません。
保存世代数の変更は、「その時点での履歴情報数」≦「設定する保存世代数」であれば実行可能です。
次のような場合、バックアップポリシーを設定できません。
指定された保存世代数分のバックアップボリュームが存在しないとき。
保存世代数の指定できる範囲を超えてオプションを指定したとき。
間隔日数の指定できる範囲を超えてオプションを指定したとき。
ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定したとき。
レプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能が、処理対象となる業務ボリュームに対する処理を実行しているとき。
指定したデバイスがLU(ディスク)単位であるとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swstbkpoldisp - バックアップポリシーの表示
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp [Device-Name] [-altdir Alternative-Dir-Name]
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp [-h Server-Name] [Device-Name] [-altdir Alternative-Dir-Name]
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp -n Log-Group-Name[/RDB-Name] [-altdir Alternative-Dir-Name]
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp -n [-h Server-Name] Log-Group-Name[/RDB-Name] [-altdir Alternative-Dir-Name]
機能説明
業務ボリュームごとに設定されているバックアップポリシーを表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Device | デバイス名を表示します。 |
Interval-Days | 間隔日数を表示します。 |
Save-Number | 保存世代数を表示します。 |
Mount-Point (Method) | Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。 DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には“SymfoWARE”を表示します。 |
Symfoware用の業務ボリュームの場合、“Mount-Point (Method)”欄には以下の形式で表示します。
DB-Name DBS-Name / LogGroup / RDB-Name (SymfoWARE) (1) (2) (3) (4) (5) (1) データベース名を表示します。 (2) データベーススペース名を表示します。 (3) ロググループ名を表示します。 (4) RDBシステム名を表示します。RDBシステム名がない時は、"-"と表示します。 (5) Symfowareであることを表します。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。
ロググループに対して表示を行うことを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。
退避されたバックアップ管理簿、リカバリ制御ファイルを使用することを指定します。
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルの配置先ディレクトリ名を17バイト以内の絶対パス名で指定してください。
本オプションはSymfowareを使用したロードシェア運用時のバックアップ/リカバリ運用で使用します。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
SDXオブジェクトの場合は、パーティション名を指定します。
省略された場合は、バックアップポリシーが登録されている業務ボリュームのバックアップポリシーを表示します。
ロググループ名を指定します。
RDBシステム名を、ロググループ名のあとに“/”を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップポリシーを表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp -n LOG01/RDB1 Server Device Interval-Days Save-Number Mount-Point (Method) job2 /dev/sdd1 30 2 DB1.DBS6/L0G01/RDB1 (SymfoWARE) job2 /dev/sdd2 30 2 DB2.DBS2/L0G01/RDB1 (SymfoWARE) : #
注意事項
-altdirオプションを指定した場合、以下の条件でもエラーとなります。
-altdirオプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-altdirオプションに各国語文字を含むディレクトリを指定したとき。
-altdirオプションに指定したディレクトリにバックアップ管理簿またはリカバリ制御ファイルが存在しないとき。
名前
swstbkpoldel - バックアップポリシーの削除
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel Device-Name
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel [-h Server-Name] Device-Name
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel -n Log-Group-Name[/RDB-Name]
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel -n [-h Server-Name] Log-Group-Name[/RDB-Name]
機能説明
設定されているバックアップポリシーを削除します。
削除する業務ボリュームにバックアップ履歴情報が存在する場合は、バックアップ履歴情報を削除したあと、本コマンドを実行してください。
ロググループを指定してバックアップポリシーを削除する場合は、そのロググループに含まれる業務ボリュームすべてのバックアップポリシーを削除します。
オプション
管理対象サーバ名を指定します。
運用管理サーバ以外では、このオプションを指定できません。
ロググループに対して削除を行うことを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
SDXオブジェクトの場合は、パーティション名を指定します。
ロググループ名を指定します。
RDBシステム名を、ロググループ名のあとに“/”を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップポリシーを削除します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel -n LOG01/RDB1 /dev/sdd1 swstbkpoldel completed /dev/sdd2 swstbkpoldel completed : LOG01/RDB1 swstbkpoldel completed #
注意事項
次のような場合、バックアップポリシーを削除できません。
削除する業務ボリュームにバックアップ履歴情報が存在するとき。
削除する業務ボリュームがバックアップ同期処理を開始しているとき。
レプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能が、処理対象となる業務ボリュームに対する処理を実行しているとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。