名前
swstlubackup - バックアップの実行
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstlubackup [-k] Device-Name
/opt/FJSVswsts/bin/swstlubackup -n [-k] Log-Group-Name[/RDB-Name]
機能説明
Logical Unit(ディスク)単位でバックアップを実行し、実行した日付やコピー先のバックアップボリュームなどの情報を、バックアップ履歴情報に登録します。指定したLogical Unit(ディスク)上のディスクパーティションは、すべて同時にバックアップを実行します。
バックアップは、Logical Unit(ディスク)が配置されているストレージ装置のコピー機能やスナップショット機能を用いて行われます。
オプション
参照ダンプでバックアップを行います。
このオプションを省略した場合は、通常ダンプでバックアップを行います。
参照ダンプでバックアップする場合、Symfowareのrdbrtrコマンドを用いて、バックアップする業務ボリューム内の全DSI(実表に対してその格納構造を表現するもの)に更新抑止を設定(データ書込み不可状態)する必要があります。
Symfoware以外の業務ボリュームは、このオプションを指定できません。
ロググループに対して設定することを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。
オペランド
Logical Unit(ディスク)のデバイス名を指定します。ディスクパーティションのデバイス名は指定できません。
ロググループ名を指定します。
RDBシステム名を、ロググループ名のあとに“/”を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
ロググループ(LOG02/RDB1)をバックアップします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstlubackup -n LOG02/RDB1 LOG02/RDB1 swstlubackup completed #
注意事項
本コマンドは、運用管理サーバで実行できません。
本コマンドは、バックアップの前後処理スクリプトを実行しません。本コマンドを実行する前に、バックアップの管理者の責任において業務ボリュームをアンマウント状態にしてください。
次のような場合は、バックアップを実行できません。出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。
指定された業務ボリュームにバックアップポリシーが設定されていないとき。
処理対象となる業務ボリュームに対して他のコマンドが実行されているとき。
業務ボリュームの筐体情報(筐体識別子、ボリューム名)のどれかが変更されていたとき。
Symfowareのデータベーススペースをバックアップする場合に、Symfoware/RDBが停止しているとき。
Symfowareのデータベーススペースをバックアップする場合に、何らかの異常を検出したとき。
Symfowareの参照ダンプ指定で業務ボリュームをバックアップする場合に、マルチデータベーススペースが使用されているとき。
バックアップを実行する前に、swstlubkpol setコマンドで設定した保存世代数を満たすバックアップ履歴情報がすでに存在する場合、バックアップ実行時にそのバックアップ履歴情報の中から一番古い情報を自動的に削除し、スナップショットボリュームを削除します。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。