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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.3 運用ガイド
ETERNUS

10.5.8 swstlurestore(リストア実行コマンド)

名前

swstlurestore - リストアの実行


形式

通常業務ボリュームのリストアを行う場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstlurestore [-g Generation-No | -v Version-No] Device-Name
Symfowareのデータベーススペースを、業務ボリューム指定でリカバリーする場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstlurestore [-g Generation-No | -v Version-No] [-a | -e EndPoint][-l ArchiveLogFileList-FileName] [-nolog Work-RecCtrlFile-Directory] Device-Name
複数の業務ボリュームを指定して一括リカバリーする場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstlurestore -bundle [-g Generation-No | -v Version-No] [-a | -e EndPoint] [-l ArchiveLogFileList-FileName] [-nolog Work-RecCtrlFile-Directory] DeviceListFile
Symfowareのデータベーススペースを、ロググループ指定でリカバリーする場合
/opt/FJSVswsts/bin/swstlurestore -n [-g Generation-No | -v Version-No] [-a | -e EndPoint] [-l ArchiveLogFileList-FileName] [-nolog Work-RecCtrlFile-Directory] Log-Group-Name[/RDB-Name]

機能説明

バックアップ履歴情報に存在するデータをLogical Unit(ディスク)単位でリストアします。指定したLogical Unit(ディスク)上のディスクパーティションは、すべて同時にリストアされます。

本コマンドでは、業務ボリューム以外の任意のデバイスにリストアできません。

データベーススペースのリカバリー時は、リカバリー対象となるデータベーススペースがアクセス禁止状態になっている必要があります。アクセス禁止状態にするには、Symfowareのrdbexspcコマンドを用います。


オプション

-g Generation-No

リストアするデータの相対世代番号を指定します。相対世代番号は、swstluhistory dispコマンドで確認してください。-gオプション、-vオプション両方を省略した場合は、最新世代のデータをリストアします。

-v Version-No

リストアするデータの絶対世代番号を指定します。絶対世代番号は、swstluhistory dispコマンドで確認してください。-gオプション、-vオプション両方を省略した場合は、最新世代のデータをリストアします。

-a

リカバリ制御ファイルが管理するデータベース資源全体を、バックアップ採取時点にまでリカバリーすることを指定します。
-eオプションと同時に指定できません。Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。

-e EndPoint

リカバリ制御ファイルが管理するデータベース資源全体を、リカバリ終了点を指定した特定の時点にまでリカバリーすることを指定します。リカバリ終了点は、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。
-aオプションと同時に指定できません。-nologオプションと同時に指定できません。Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。

-l ArchiveLogFileList-FileName

Symfowareのリカバリーに必要なアーカイブログ退避先名が列挙されたファイルを絶対パスで指定します。
アーカイブログ退避先名が列挙されたファイルは、リストアを行う業務ボリュームが存在する管理対象サーバに格納されている必要があります。
-nologオプションと同時に指定できません。Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。

-nolog Work-RecCtrlFile-Directory

Symfowareのリカバリー時にアーカイブログの適用を行いません。
ログを適用する際に必要なリカバリ制御ファイルを出力するディレクトリを指定し、Symfowareのコマンド(rdbmrrcv)でログを適用する際に、このディレクトリを指定します。
このオプションを指定してリカバリーした場合、Symfowareのコマンド(rdbmrrcv)でログを適用するまでデータベースを使用できません。

-bundle

複数のデータベーススペースを一括してリカバリーします。
オペランドには、一括してリカバリーするデータベーススペースに対応したデバイス名を列挙したファイル(DeviceListFile)を指定します。

-n

ロググループに対して設定することを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。


オペランド

Device-Name

Logical Unit(ディスク)名を指定します。ディスクパーティションのデバイス名は指定できません。

Log-Group-Name

ロググループ名を指定します。

RDB-Name

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに“/”を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

DeviceListFile

一括してリカバリーするデータベーススペースに対応したデバイス名を列挙したデバイスリストファイルを指定します。運用管理サーバでコマンドを実行する場合、リカバリーを行う業務ボリュームが存在する管理対象サーバに格納されている必要があります。
デバイスリストファイルの記述例は以下のとおりです。

# コメント行は「#」ではじめます。
# LOG02/GRP1
/dev/mapper/mpathb # この部分にもコメントを記述できます。
/dev/mapper/mpathc
/dev/mapper/mpathae
/dev/mapper/mpathaf
      :
      :

デバイスリストファイルの記述規則は以下のとおりです。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了


使用例

注意事項