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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.3 運用ガイド
ETERNUS

11.1.5 SDXオブジェクト運用の注意(バックアップ管理)

SDXオブジェクトのバックアップ運用では以下の注意点があります。

デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合の注意点
  • 以下のボリュームは、バックアップボリュームとして登録できません。

    • 業務ボリュームが属しているディスクグループ内のボリューム

    • 業務ボリュームが属しているシングルディスク内のボリューム

  • 以下のボリュームは、業務ボリュームとして登録できません。

    • バックアップボリュームが属しているディスクグループ内のボリューム

    • バックアップボリュームが属しているシングルディスク内のボリューム

バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合の注意点

以下のような場合、GDSの業務ボリュームのバックアップ同期処理を開始できません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。

  • 業務ボリュームのボリューム構成が変更されているとき。

  • 業務ボリュームがプロキシオブジェクトになっているとき。

  • バックアップボリュームを停止できないとき。

  • 業務ボリュームを構成するスライスの中に、一時切離し中またはコピー状態のスライスが存在するとき。

以下のような場合、ECによるバックアップ同期処理を開始できません。このような場合は、GDSのソフトコピーだけ使用可能です。GDSのソフトコピーを使用するには、-Xgds-softcopyオプションを指定します。

  • EC機能がサポートされていないSDXオブジェクトを指定したとき。

  • ミラーリング構成になっている空きバックアップボリュームしか存在しないとき。

  • 業務ボリュームが、下位グループが接続されているミラーグループに属しているとき。

  • ルートクラスのSDXオブジェクトのとき。

バックアップボリュームが以下の場合、業務ボリュームのプロキシオブジェクトとして使用できないため、バックアップ先として選択されません。また、バックアップ先として指定した場合も、使用できません。

  • バックアップボリュームが業務ボリュームと同一クラスでないとき。

  • バックアップボリュームを構成するスライスの中に、一時切離し中またはコピー状態のスライスが存在するとき。

  • バックアップボリュームがGDSのほかのプロキシに関連付けられているマスタオブジェクトのとき。

  • バックアップボリュームがマウントされているとき。

  • バックアップボリュームが、業務ボリュームと異なるサイズの論理ボリュームのとき。

  • バックアップボリュームがミラーリング構成のとき(-Xgds-softcopyまたは-Xgds-selectcopy指定時を除く)。

  • バックアップボリュームに直接接続されたディスクが1つもないとき(-Xgds-softcopyまたは-Xgds-selectcopy指定時を除く)。

バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合の注意点

SDXオブジェクトのバックアップ運用時、以下のときに同期処理をキャンセルすると、バックアップボリュームがデータ不当状態(INVALID)になります。

  • 同期処理が等価性維持状態や複製確立状態になっていないとき。

ボリュームのデータ不当状態は、同期処理やスナップショット処理を再度行えば、停止状態(STOP)になり自動的に解消されます。
それ以外の方法で復旧したい場合は、『PRIMECLUSTER(TM) Global Disk Services 説明書 (Linux版)』を参照して対処してください。

バックアップ実行コマンド(swstbackup)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合の注意点

以下のような場合、GDSの業務ボリュームをバックアップできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。

  • 業務ボリュームのボリューム構成が変更されているとき。

  • 業務ボリュームがプロキシオブジェクトになっているとき。

  • バックアップボリュームを停止できないとき。

  • 業務ボリュームを構成するスライスの中に、一時切離し中またはコピー状態のスライスが存在するとき。

  • OPC機能がサポートされていないSDXオブジェクトを指定したとき。

  • ミラーリング構成になっている空きバックアップボリュームしか存在しないとき。

  • 業務ボリュームが、下位グループが接続されているミラーグループに属しているとき。

  • ルートクラスのSDXオブジェクトのとき。

バックアップボリュームが以下の場合、業務ボリュームのプロキシオブジェクトとして使用できないため、バックアップ先として選択されません。また、バックアップ先として指定した場合も、使用できません。

  • バックアップボリュームが業務ボリュームと同一クラスでないとき。

  • バックアップボリュームを構成するスライスの中に、一時切離し中またはコピー状態のスライスが存在するとき。

  • バックアップボリュームがGDSのほかのプロキシに関連付けられているマスタオブジェクトのとき。

  • バックアップボリュームがマウントされているとき。

  • バックアップボリュームが、業務ボリュームと異なるサイズの論理ボリュームのとき。

  • バックアップボリュームがミラーリング構成のとき。

  • バックアップボリュームに直接接続されたディスクが1つもないとき。

以下のような場合、出力先バックアップボリュームを指定したバックアップを実行できません。

  • 業務ボリュームに通常ボリューム、バックアップボリュームにGDSの論理ボリュームを指定したとき。

  • 業務ボリュームにGDSの論理ボリューム、バックアップボリュームに通常ボリュームを指定したとき。

SDXオブジェクトをスライス単位で運用する場合の注意点

以下のような場合、バックアップできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。

  • SDXオブジェクトが以下の状態でないとき。

    • ミラーボリュームがACTIVE

    • SDXディスクがENABLE

    • ミラースライスがACTIVEまたはTEMP

以下の場合、前後処理スクリプトは実行されません。

  • SDXオブジェクトのスライスの状態がTEMPである。

リストア実行コマンド(swstrestore)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合の注意点

以下のような場合、GDSの業務ボリュームをリストアできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。

  • 業務ボリュームへのリストア時、バックアップボリュームが業務ボリュームのプロキシオブジェクトでないとき。

  • 業務ボリュームへのリストア時、業務ボリュームを停止できないとき。

  • 業務ボリュームへのリストア時、リストア対象のバックアップボリュームを停止できないとき。

GDSの業務ボリュームでは、以下のような場合、OPCによるリストアを実行できません。このような場合は、ソフトコピーだけ使用可能です。GDSのソフトコピーを使用するには、-Xgds-softcopyオプションを指定します。

  • OPC機能がサポートされていないGDS論理ボリュームを指定したとき。

  • バックアップボリュームが、下位グループが接続されているミラーグループに属しているとき。

  • ルートクラスのSDXオブジェクトのとき。

GDSのソフトコピーを使用した「10.2.2.3 swstrestore(リストア実行コマンド)」が強制終了などにより中断された場合、開始したソフトコピーは継続して実行されます。この場合、ソフトコピーの完了を待ってから「10.2.3.1 swstsrsemtch(資源整合コマンド)」を実行してください。

SDXオブジェクトをスライス単位で運用する場合の注意点

業務ボリュームがSDXオブジェクトのスライスで、シングルボリュームでない場合は、本コマンドでリストアできません。これは、ミラー状態のボリュームに対してアドバンスト・コピーができないためです。

SDXオブジェクトの業務ボリュームへの復旧は、以下の手順で実施してください。

  1. バックアップ履歴一覧画面/「10.2.2.6 swsthistdisp(履歴情報表示コマンド)」で、バックアップボリュームを確認します。

  2. ddコマンドで、リストアしたいボリュームにコピーします。