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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.3 運用ガイド
ETERNUS

10.2 バックアップ管理のコマンド

本節では、バックアップ管理のコマンドによる操作について説明しています。

以下のコマンドは、ETERNUS VX700 seriesを利用したバックアップ運用をサポートしていません。

注意

  • バックアップ管理のすべてのコマンドは、rootユーザーだけが実行可能です。
    そのほかのユーザーで実行した場合は、「swst0601」のメッセージを出力しエラー終了します。

  • Logical Unit(ディスク)単位のバックアップ運用はサポートしていません。
    swstdevinfoset(デバイス情報設定コマンド)でLogical Unit(ディスク)を指定した場合はエラーとなります。

注意

コマンド実行時の動作環境

コマンド実行に必要な動作環境は下表のとおりです。

表10.13 バックアップ管理のコマンド実行時の動作環境

コマンド名

AdvancedCopy Manager動作環境

swstbackstat

運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバ(Storageサーバ)のデーモン/サービスが動作していなければならない。

  • -hオプションを指定

  • デバイス名を指定しない

swstbackup

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
管理対象サーバがWindowsかつEC運用の場合は、管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstbkpoldel

管理対象サーバで実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstbkpoldisp

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

  • -hオプションを指定

  • デバイス名を指定しない

swstbkpolset

管理対象サーバで実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstcancelrest

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstcancelsync

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
管理対象サーバがWindowsかつEC運用の場合は、管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstcanceltrk

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstdevdisp

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

  • -hオプションを指定

  • デバイス名を指定しない

-oオプションを指定する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstdevinfoset

管理対象サーバで実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstexecstat

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

  • -hオプションを指定

  • デバイス名を指定しない

swsthistdel

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swsthistdisp

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

  • -hオプションを指定

  • デバイス名を指定しない

swstresback

swstresrst

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象Sである管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
管理対象サーバがWindowsの場合は、常に管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
-xオプションを指定する場合は、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstrestore

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstreststat

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

  • -hオプションを指定

  • デバイス名を指定しない

swstsrsemtch

運用管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
管理対象サーバがWindowsの場合は、管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swststartsync

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
管理対象サーバがWindowsの場合は、管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstsvrdisp

運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstsvrset

管理対象サーバで実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
運用管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、運用管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

swstsyncstat

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

  • -hオプションを指定

  • デバイス名を指定しない

swsttrkstat

運用管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、運用管理サーバおよび処理対象である管理対象サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。

  • -hオプションを指定

  • デバイス名を指定しない

注意

クラスタ運用の場合

クラスタ運用におけるコマンドは、次の手順で実行します。

  1. 必要に応じて、環境変数SWSTGNODEに該当業務の論理ノード名を設定します。環境変数の設定方法は以下のとおりです。

    # SWSTGNODE=論理ノード名
    # export SWSTGNODE
  2. コマンドを実行します。

クラスタ運用におけるコマンドと、環境変数設定の要否およびコマンドを実行するノードは下表のとおりです。コマンドを実行する際の注意事項は備考欄に記述しています。

表10.14 クラスタ運用時のコマンド

コマンド

環境変数の要否

コマンド実行ノード

備考

swstsvrset

必要

業務稼働ノード

swstsvrdisp

必要

業務稼働ノード

swstdevinfoset

必要

業務稼働ノード

swstdevdisp

必要

業務稼働ノード

swstbkpolset

必要

業務稼働ノード

swstbkpoldisp

必要

業務稼働ノード

swstbkpoldel

必要

業務稼働ノード

swstbackup

必要

業務稼働ノード

swstbackstat

必要

業務稼働ノード

swstrestore

必要

業務稼働ノード

swstcancelrest

必要

業務稼働ノード

swstreststat

必要

業務稼働ノード

swsthistdisp

必要

業務稼働ノード

swsthistdel

必要

業務稼働ノード

swststartsync

必要

業務稼働ノード

swstcancelsync

必要

業務稼働ノード

swstsyncstat

必要

業務稼働ノード

swstexecstat

必要

業務稼働ノード

swstcanceltrk

必要

業務稼働ノード

swsttrkstat

必要

業務稼働ノード

swstsrsemtch

必要

業務稼働ノード

swstresback

必要

業務稼働ノード

swstresrst

必要

業務稼働ノード

注意

運用管理サーバにおいて、コマンド名の末尾がdispまたはstatである表示系コマンドを実行する場合、-hオプションとデバイス名の有無によって表示内容が異なります。詳細は、以下の表を参照してください。

表10.15 運用管理サーバでの表示系コマンドの表示内容

-hオプションの指定

デバイス名指定

表示内容

なし

なし

バックアップ管理機能に登録されている全管理対象サーバの情報を、すべて表示します。
表示処理中に管理対象サーバのどれかに異常が発生した場合、処理は中断されます。

あり

運用管理サーバの指定デバイスの情報だけを表示します。

あり

なし

-hオプションに指定された管理対象サーバの情報をすべて表示します。

あり

-hオプションに指定された管理対象サーバの指定デバイスの情報だけを表示します。