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Interstage Application Server マルチサーバ運用ガイド
Interstage

A.5 共存サーバの復旧

マルチサーバ管理機能では、共存サーバとその他の管理対象サーバを同時にバックアップする必要があります。これは、バックアップ資源からサイト環境を復旧するには、共存サーバの業務構成管理の登録情報とその他の管理対象サーバの定義情報において同期を取る必要があるためです。
共存サーバとその他の管理対象サーバのどちらかの資源をバックアップしたあと、Interstageの定義情報を変更した場合、通常の手順ではサイト環境を復旧できません。
この場合、その他の管理対象サーバの定義情報をもとに、以下の手順でサイト環境を復旧してください。

ポイント

以下の手順では、共存サーバのバックアップ資源の分離以外、管理サーバと管理対象サーバのバックアップ資源の同期が取れていない場合の復旧と同じ手順です。本操作を行う前に、必ず「4.4.4 管理サーバと管理対象サーバのバックアップ資源の同期が取れていない場合の復旧」を参照してください。


(1) 共存サーバ資源のバックアップ

共存サーバ資源をバックアップします。

(2) 共存サーバの再インストール

共存サーバの業務構成管理の情報を初期化するため、一度Interstage Application Serverをアンインストールし、Interstage Application Serverを再インストールしたあと、共存サーバを再構築します。詳細については、「A.1 共存サーバの構築」を参照してください。

注意

  • 管理対象サーバ・共存サーバが多階層IJServerの配置先の場合は、それぞれの管理対象サーバがどの多階層IJServerの配置先であったかを記録しておいてください。

  • サーバグループに共存サーバ・管理対象サーバが所属している場合は、それぞれの管理対象サーバのサーバグループ内通番を記録しておいてください。

(3) 管理対象サーバ資源のリストア

復旧対象の管理対象サーバおよび共存サーバのバックアップ資源をリストアします。共存サーバには、分離した管理対象サーバ用の資源をリストアしてください。詳細については、「共存サーバのバックアップ資源の分離」を参照してください。

(4) 管理対象サーバをサイトから削除

isleavesiteコマンドで、サイトからすべての管理対象サーバ・共存サーバを削除します。isleavesiteコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「マルチサーバ管理コマンド」-「isleavesite」を参照してください。

(5) サイト環境の再構築

サイトに管理対象サーバ・共存サーバを追加します。次に、サーバグループを作成し、管理対象サーバを追加します。詳細については、「3.1.1 サイトの構築方法」の「(2) サーバグループ/単体運用の管理対象サーバの運用環境の構築」を参照してください。

注意

  • 移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバが、同一のサーバでWebサーバとIJServerを運用していなかった場合は、サーバグループへのサーバ追加に失敗します。この場合、スタンドアロンサーバの状態で、Webサーバコネクタを操作してください。詳細については、「(2) サーバグループ/単体運用の管理対象サーバの運用環境の構築」の「IJServerの注意事項」を参照してください。

  • 移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバが、同一のサーバでServletコンテナとEJBコンテナを運用していなかった場合は、EJBコンテナのサーバグループから先にサーバを追加してください。詳細については「3.1.4 サーバグループへのサーバ追加」の「Interstageの注意事項」および「IJServerの注意事項」を参照してください。

  • サーバグループ内のサーバグループ通番は、サーバグループにサーバが追加された順番で付与されます。ただし、サーバグループに複数の管理対象サーバを一度に追加すると、サーバグループ内通番は自動的に名前のアルファベット順に決定されます。
    移行前の環境でサーバグループ間のリレーションがラインの場合で、移行前と同じリレーションを復元する場合は、復旧前と同じサーバグループ内通番とする必要があります。この場合、サーバグループにサーバを1台ずつ追加し、復旧前と同じサーバグループ内通番にしてください。

(6) IJServerの結合

(5)までの手順では、多階層IJServerを復元できません。この段階で、サイト内のIJServerは、すべて単階層のIJServerとなっています。移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバが、同一のサーバでServletコンテナとEJBコンテナを運用していなかった場合は、移行後の環境でIJServerを結合し、多階層IJServerを復元してください。詳細については、「3.2.3 IJServerの結合」を参照してください。

(7) Webサーバコネクタの分離

移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバが、同一のサーバでServletコンテナとWebサーバコネクタを運用していなかった場合は、移行後の環境でWebサーバコネクタを移動し、多階層IJServerを復元してください。詳細については、「3.2.4 Webサーバコネクタ」を参照してください。