マルチサーバ管理機能では、原則として管理サーバと管理対象サーバを同時にバックアップする必要があります。これは、管理サーバの業務構成管理に登録されている情報と管理対象サーバの定義情報の同期が取れているバックアップ資源を使用して、サイト環境を復旧するためです。
管理サーバと管理対象サーバのどちらかの資源をバックアップし、Interstageの定義情報の変更後に、サーバの故障などにより最新の資源をバックアップできない場合、通常の手順では、サイト環境を復旧できません。
この場合、管理対象サーバの定義情報をもとに、以下の手順でサイト環境を復旧します。
管理サーバの業務構成管理の情報を初期化するため、いったんInterstage Application Serverをアンインストールし、再度Interstage Application Serverをインストールします。
注意
管理対象サーバが多階層IJServerの配置先の場合は、それぞれの管理対象サーバがどの多階層IJServerの配置先であったかを記録しておいてください。
管理対象サーバがサーバグループに所属している場合は、それぞれの管理対象サーバのサーバグループ内通番を記録しておいてください。
復旧対象の管理対象サーバに、バックアップ資源をリストアします。
Interstage管理コンソール/isleavesiteコマンドで、サイトからすべての管理対象サーバを削除します。手順の詳細については、「3.1.7 サイトからのサーバ削除」を参照してください。
サイトに管理対象サーバを追加します。次に、サーバグループを作成し、管理対象サーバを追加します。詳細については、「3.1.1 サイトの構築方法」の「サーバグループ/単体運用の管理対象サーバを運用する環境の構築」を参照してください。
注意
移行前の環境において、多階層IJServerを構成していたサーバが、WebサーバとIJServerを同一のサーバで運用していなかった場合は、サーバグループへのサーバ追加に失敗します。この場合、スタンドアロンサーバの状態で、Webサーバコネクタを操作してください。詳細については、「サーバグループ/単体運用の管理対象サーバを運用する環境の構築」の「IJServerの注意事項」を参照してください。
移行前の環境において、多階層IJServerを構成していたサーバが、ServletコンテナとEJBコンテナを同一のサーバで運用していなかった場合は、EJBコンテナのサーバグループから先にサーバを追加してください。詳細については、「サーバグループに所属する管理対象サーバについての前提条件」の「Interstageの注意事項」および「IJServerの注意事項」を参照してください。
サーバグループ内のサーバグループ内通番は、サーバグループにサーバが追加された順番で付与されます。ただし、サーバグループに複数の管理対象サーバを一度に追加すると、サーバグループ内通番は自動的に名前のアルファベット順で決定されます。
移行前の環境でサーバグループ間のリレーションがラインだった場合、移行前と同じリレーションを復元するためには、復旧前と同じサーバグループ内通番である必要があります。サーバグループにサーバを1台ずつ追加し、復旧前と同じサーバグループ内通番にするようにしてください。
現段階では、サイト内のIJServerは、すべて単階層のIJServerとなっています。移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバが、ServletコンテナとEJBコンテナを同一のサーバで運用していなかった場合は、移行後の環境でIJServerを結合して、多階層IJServerを復元してください。詳細については、「3.2.3 IJServerの結合」を参照してください。
移行前の環境において、多階層IJServerを構成していたサーバが、ServletコンテナとWebサーバコネクタを同一のサーバで運用していなかった場合は、移行後の環境でWebサーバコネクタを移動して、多階層IJServerを復元してください。詳細については、「3.2.4 Webサーバコネクタ」を参照してください。