マルチサーバ管理機能では、IJServerのWebサーバコネクタを、現在の配置先から他の配置先に移動できます。これにより、ServletコンテナとWebサーバコネクタを多階層に分離したり、1つの配置先に戻したりする操作が可能となります。
Webサーバコネクタの移動について以下を説明します。
■前提条件
Webサーバコネクタを移動するIJServerと、移動先のサーバグループ/単体運用の管理対象サーバでは、以下の定義情報が同一である必要があります。
| 画面 | 定義情報 |
---|---|---|
Webサーバコネクタを移動するIJServer | ワークユニット > 状態 | バージョン |
移動先のサーバグループ | 統合管理タブの Interstage管理コンソール > Interstage Application Server > 一覧 | バージョン・レベル |
Webサーバコネクタの移動時は、アプリケーション操作種別が一括操作モードである必要があります。アプリケーション操作種別が個別操作モードの場合は、操作できません。
■Webサーバコネクタの移動可能範囲
Webサーバコネクタは、以下のすべてのパターンで移動できます。
Webサーバコネクタ | Webサーバコネクタ |
---|---|
Servletコンテナと同じ配置先 | Servletコンテナと同じ配置先 |
Servletコンテナと異なる配置先 | |
Servletコンテナと異なる配置先 | Servletコンテナと同じ配置先 |
Servletコンテナと異なる配置先 | |
Servletコンテナと異なる配置先 |
■操作方法
以下の手順で、Webサーバコネクタを移動します。
管理サーバのInterstage管理コンソールにログインします。
Interstage管理コンソールの
[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [ワークユニット] の状態タブで、Webサーバコネクタを移動するIJServerを選択します。
Interstage管理コンソールの
[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [ワークユニット] > [IJServer名]のWebサーバコネクタの移動タブで、Webサーバコネクタを移動します。
各画面入力項目の設定方法は、IJServer作成時の同名の入力項目と同じです。
[移動]ボタンを押下します。
■異常時の動作
Webサーバコネクタ定義の更新時にエラーが発生し、Webサーバコネクタの移動に失敗する場合があります。この場合、環境設定エラー画面に失敗したサーバの情報が表示されます。
Webサーバコネクタの移動時は、以下の2つの処理が行われます。
移動前のWebサーバコネクタ定義の削除
移動後のWebサーバコネクタ定義の作成
1.が失敗した場合は、配置先は移動前の状態となります。2.が失敗した場合は、配置先は移動後の状態となります。
どちらの場合も、環境設定エラーを参照してエラーが発生しているサーバで問題を解決したあと、希望するWebサーバコネクタの移動先を選択して、再度操作することにより、復旧できます。
注意
サーバ1台でもWebサーバコネクタの移動に失敗した場合、そのIJServerに対してIJServerの停止/削除以外を行うことはできません。
IJServerの停止/削除は、すべての管理対象サーバが正常な状態で行ってください。
すべてのサーバでWebサーバコネクタの移動が成功したあと、すべての操作が可能となります。