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Interstage Application Server マルチサーバ運用ガイド
Interstage

A.4 共存サーバの分離

共存サーバを使用して構築したサイト環境から、共存サーバを管理サーバと管理対象サーバに分離したサイト環境に移行できます。

共存サーバのバックアップ資源の分離

共存サーバでバックアップした資源を、管理サーバ用の資源と管理対象サーバ用の資源に分離して、それぞれのサーバにリストア/移入できます。


issepbackuprscコマンドを使用して、共存サーバのバックアップ資源を分離します。issepbackuprscコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「マルチサーバ管理コマンド」-「issepbackuprsc」を参照してください。

注意

共存サーバとして使用していたサーバを、管理サーバ/管理対象サーバとして使用する場合は、Interstage Application Serverを一度アンインストールしてから再インストールしたあと、バックアップ資源のリストア/移入を行ってください。


サーバグループへのサーバ追加

サーバグループに共存サーバが参加し、かつそのサーバグループに他のサーバが参加していない場合、共存サーバのバックアップ資源から管理対象サーバの資源を抽出し、追加するサーバに移入する必要があります。

参照


開発環境から運用環境への移行

共存サーバの分離機能を使用して、共存サーバを利用した開発環境から、管理サーバと管理対象サーバを分離した運用環境に移行できます。
以下の手順で移行してください。

ポイント

以下の手順では、共存サーバのバックアップ資源の分離以外、開発環境から運用環境への移行と同じ手順です。本操作を行う前に、必ず「4.5.1 開発環境から運用環境への一般的なサイト移行」を参照してください。


(1) サイト情報定義ファイルの作成

開発環境、運用環境のIPアドレス/ホスト名を調査し、それらを元にサイト情報定義ファイルを作成します。詳細については、「4.5.1 開発環境から運用環境への一般的なサイト移行」を参照してください。

(2) 開発環境のバックアップ

開発環境でバックアップを行う一括実行バッチファイル(シェルスクリプト)を作成します。一括実行バッチファイル(シェルスクリプト)でバックアップを行い、バックアップ資源を作成します。詳細については、「4.5.1 開発環境から運用環境への一般的なサイト移行」を参照してください。

(3) 共存サーバのバックアップ資源の分離

issepbackuprscコマンドで、共存サーバのバックアップ資源から管理サーバ用および管理対象サーバ用のバックアップ資源を抽出します。詳細については、「共存サーバのバックアップ資源の分離」を参照してください。

(4) 運用環境へバックアップ資源を移入

運用環境で移入を行う一括実行バッチファイル(シェルスクリプト)を作成します。事前に、移入対象サーバにバックアップ資源をコピーし、作成した一括実行バッチファイル(シェルスクリプト)で、移入を行ってください。詳細については、「4.5.1 開発環境から運用環境への一般的なサイト移行」を参照してください。

(5) 運用環境のサイト情報を変更

運用環境の管理サーバが管理する管理対象サーバのIPアドレス/ホスト名を変換します。詳細については、「4.5.1 開発環境から運用環境への一般的なサイト移行」を参照してください。