Interstage Application Server V9以前のバージョンで共存サーバを利用して構築したマルチサーバ管理環境をInterstage V10.0以降へ移行する手順を説明します。
ポイント
以下の手順では、共存サーバのバックアップ資源の分離以外、通常の移行手順と同じ手順です。本操作を行う前に、必ず「移行ガイド」を参照してください。
共存サーバ・管理対象サーバ資源をバックアップします。
注意
管理対象サーバ・共存サーバが多階層IJServerの配置先の場合は、それぞれの管理対象サーバがどの多階層IJServerの配置先であったかを記録しておいてください。
共存サーバ・管理対象サーバがサーバグループに所属している場合は、それぞれの管理対象サーバのサーバグループ内通番を記録しておいてください。
共存サーバの場合は、V9以前のInterstage Application Serverをアンインストールし、V10.0以降のInterstage Application Serverをインストールします。
管理対象サーバの場合は、8.0以前のInterstage Application Serverをアンインストールし、V9.0以降のInterstage Application Serverをインストールします。サイトに所属している8.0以前の管理対象サーバをバージョンアップする必要があります。
共存サーバを再構築します。詳細については、「A.1 共存サーバの構築」を参照してください。
管理対象サーバおよび共存サーバのバックアップ資源をリストアします。共存サーバには、分離した管理対象サーバ用の資源をリストアしてください。詳細については、「共存サーバのバックアップ資源の分離」を参照してください。
isleavesiteコマンドで、サイトからすべての管理対象サーバ・共存サーバを削除します。詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「マルチサーバ管理コマンド」-「isleavesite」を参照してください。
管理対象サーバ・共存サーバをサイトに追加します。次に、サーバグループを作成し、管理対象サーバを追加します。詳細については、「3.1.1 サイトの構築方法」の「(2) サーバグループ/単体運用の管理対象サーバの運用環境の構築」を参照してください。
注意
移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバが、同一のサーバでWebサーバとIJServerを運用していなかった場合は、サーバグループへのサーバ追加に失敗します。この場合、スタンドアロンサーバの状態で、Webサーバコネクタを操作してください。詳細については、「(2) サーバグループ/単体運用の管理対象サーバの運用環境の構築」を参照してください。
移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバが、同一のサーバでServletコンテナとEJBコンテナを運用していなかった場合は、EJBコンテナのサーバグループから先にサーバを追加してください。詳細については、「サーバグループに所属する管理対象サーバについての前提条件」を参照してください。
サーバグループ内のサーバグループ通番は、サーバグループにサーバが追加された順番で付与されます。ただし、サーバグループに複数の管理対象サーバを一度に追加すると、サーバグループ内通番は自動的に名前のアルファベット順に決定されます。
移行前の環境でサーバグループ間のリレーションがラインの場合で、移行前と同じリレーションを復元する場合は、復旧前と同じサーバグループ内通番とする必要があります。この場合、サーバグループにサーバを1台ずつ追加し、復旧前と同じサーバグループ内通番にしてください。
(6)までの手順では、多階層IJServerを復元できません。この段階で、サイト内のIJServerは、すべて単階層のIJServerとなっています。移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバが、同一のサーバでServletコンテナとEJBコンテナを運用していなかった場合は、移行後の環境でIJServerを結合し、多階層IJServerを復元してください。詳細については、「3.2.3 IJServerの結合」を参照してください。
移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバが、同一のサーバでServletコンテナとWebサーバコネクタを運用していなかった場合は、移行後の環境でWebサーバコネクタを移動し、多階層IJServerを復元してください。詳細については、「3.2.4 Webサーバコネクタ」を参照してください。